紹介:かしこい農夫
アナログゲーム界最少のサイズに拘り
60枚のカードであらゆるジャンルに挑む
アートワークは二のつぎ三のつぎ
時にはロングセラー&キラータイトルを輩出し
時には(?)ヤバいタイトルをちょちょいとリリース
一部のコレクターにのみ熱狂的な支持を受ける超小箱 of the World!
人はそれを"魔のアドルング海峡"と呼ぶ。エヘエヘ。

今日は「かしこい農夫」。
7.5ユーロ。そして色々と心配にさせる絵。
一応これ、神経衰弱系のメモリーゲームである。と言っても4枚以上を当てなければならないルールで、かつその場を自分達で作っていくというのが特徴だ。
イラストからはプロフェッショナルな雰囲気が一切漂わず、特に足元あたりに描かれた草や柵は後からマジックで書いたようにも見える。
しかしこれが下手可愛いく見えるから不思議である。動いていることを表現していると思われる体周りの細かな線は、まるで生まれたばかりの赤ちゃん動物がプルプルしているようで母性本能をくすぐる。

手番が来たら山札からカードを1枚めくって、みんなにも見えるように動物を確認する。
(動物はブタ、ヤギ、ヒツジ、ロバ。和むセレクトだ。)
その後、それまでに出されていたカードと合わせて1列になるように置く。隙間があるときは隙間に入れて、そうでないときは両端を伸ばす。
こうして伸びていくカードを広い牧場と捉えてほしい。アドルングの陰気なマークが並ぶだけなので想像しにくいかもしれないが、牧場をイメージすることでこのゲームの和み度がアップする。
で、最後にオプションとして、
「牧場に●●が4匹以上いる!」
と思ったら、チャレンジを宣言することができる。

チャレンジでは、牧場の列に並んでいるカードをめくっていき、同じ動物を連続して4枚当てることを目指す。
見事に当てられればそれらのカードは得点として自分の前へ。(おそらくドナドナされているのだと思います。)
もしチャレンジに失敗した場合は、次のプレイヤーには「前のプレイヤーが成功していたところから、チャレンジを継続する」という選択肢もある。
継続する場合は前のプレイヤーが開いた動物を開いたままにできるが、普通に一手番カードをプレイしてから、改めてチャレンジを挑んでもよい。(目標の動物が出ればより楽になります。)

これ、最初のうちは覚えていられるんだけど、何回か得点化して、さらに横列も増えてくると全然わからなくなってくる。絵もかわいいし牧場っぽいし、メモリーゲームの変形としては良い感じだ。
あ、そうそう書き忘れたけど、このゲームはミヒャエル・シャハト王の作品である。
【評価】

【所感】
場を組み立てていきながら、その場でメモリーゲームするっていうのは、これまでにもあったようななかったような気がしますが、とりあえずシンプルにまとまってて面白いなと思います。この狭い選択の出し方とか、地味にシャハトらしいゲームだなと感じました。
60枚のカードであらゆるジャンルに挑む
アートワークは二のつぎ三のつぎ
時にはロングセラー&キラータイトルを輩出し
時には(?)ヤバいタイトルをちょちょいとリリース
一部のコレクターにのみ熱狂的な支持を受ける超小箱 of the World!
人はそれを"魔のアドルング海峡"と呼ぶ。エヘエヘ。

今日は「かしこい農夫」。
7.5ユーロ。そして色々と心配にさせる絵。
一応これ、神経衰弱系のメモリーゲームである。と言っても4枚以上を当てなければならないルールで、かつその場を自分達で作っていくというのが特徴だ。
イラストからはプロフェッショナルな雰囲気が一切漂わず、特に足元あたりに描かれた草や柵は後からマジックで書いたようにも見える。
しかしこれが下手可愛いく見えるから不思議である。動いていることを表現していると思われる体周りの細かな線は、まるで生まれたばかりの赤ちゃん動物がプルプルしているようで母性本能をくすぐる。

手番が来たら山札からカードを1枚めくって、みんなにも見えるように動物を確認する。
(動物はブタ、ヤギ、ヒツジ、ロバ。和むセレクトだ。)
その後、それまでに出されていたカードと合わせて1列になるように置く。隙間があるときは隙間に入れて、そうでないときは両端を伸ばす。
こうして伸びていくカードを広い牧場と捉えてほしい。アドルングの陰気なマークが並ぶだけなので想像しにくいかもしれないが、牧場をイメージすることでこのゲームの和み度がアップする。
で、最後にオプションとして、
「牧場に●●が4匹以上いる!」
と思ったら、チャレンジを宣言することができる。

チャレンジでは、牧場の列に並んでいるカードをめくっていき、同じ動物を連続して4枚当てることを目指す。
見事に当てられればそれらのカードは得点として自分の前へ。(おそらくドナドナされているのだと思います。)
もしチャレンジに失敗した場合は、次のプレイヤーには「前のプレイヤーが成功していたところから、チャレンジを継続する」という選択肢もある。
継続する場合は前のプレイヤーが開いた動物を開いたままにできるが、普通に一手番カードをプレイしてから、改めてチャレンジを挑んでもよい。(目標の動物が出ればより楽になります。)

これ、最初のうちは覚えていられるんだけど、何回か得点化して、さらに横列も増えてくると全然わからなくなってくる。絵もかわいいし牧場っぽいし、メモリーゲームの変形としては良い感じだ。
あ、そうそう書き忘れたけど、このゲームはミヒャエル・シャハト王の作品である。
【評価】

【所感】
場を組み立てていきながら、その場でメモリーゲームするっていうのは、これまでにもあったようななかったような気がしますが、とりあえずシンプルにまとまってて面白いなと思います。この狭い選択の出し方とか、地味にシャハトらしいゲームだなと感じました。
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紹介:カナルグランデ
さすがに手に入らなくなってきたのでサーカワに頼みこんだアドルングの人気タイトル「カナルグランデ」。
みんな大好きオシャレ番長「サンマルコ」のカードゲーム版で、もちろんアラン・ムーン作。2人用。

アドルング小箱。
それにしても箱がボロボロ…。ウェットティッシュと一緒に持ち歩いて濡れちまったらしい。もったいなっ!

実はサンマルコは概要を読んだことしかないんで、ボードゲーム版との詳しい差はわからないんだけど、このゲームもヴェネツィアの各地域を取り合う仮想陣取りゲームである。
6つ以上の地域のカードを集めるか、1つの地域で4枚以上のカードを集めれば勝ち。基本的には後者で決着がつく。

毎ラウンド、テーブルに5枚のアクションカードと3枚の時間カードがオープンになる。
この合計8枚のカードを、親が2つに分割する。アクションカードと時間カードの組み合わせは自由で、枚数が不均等とか、アクションカードのみとかでも大丈夫。
※後述しますが、時間カードはマイナス要素です。
で、親でない方のプレイヤーが2セットに分けたうちの片方を選び、(「もっとホイップを」のネタ元のように思われる)その効果を発動する。

地域カードなら手札にし、アクションカードor決選カードなら即座に使う。
アクションカードは相手から手札をもらうとか、山札から2枚引くとかなんだけど、山札からアクションカードを引ける可能性もあるので後者は強力だ。
決選カードが出された場合、手番プレイヤーは地域カードを1色選んで宣言し、決選カードの近くにプレイする。続いて相手プレイヤーが望むのであれば同じ色の地域カードを現在の枚数以上プレイし…という具合で、1色を使った競りみたいなことを行い、競り勝った方が最初に出した地域カード(後から追加したものは含めない)を得点札として確保することが出来る。
また、ゴンドラカードがあると他の地域カードを援軍として迎え入れることが出来る。1つの色をたくさん持つということはなかなか難しいので、ゴンドラも重要だ。
そうして得点化したカードが…
・地域カードが6種類になる
・1つの地域カードが4枚以上になる
かしたらそのプレイヤーの勝利となる。

ちょっと振り返ってもらって、カード分配時にあった時間カードってなんぞやって話。
実はこれはペナルティみたいなもので、先に10溜まったプレイヤーは相手に3枚カードを山札から引かれるのだ。その後カウントは両社ゼロとなり、改めてたまっていく…。
明らかに相手がほしいカードには時間カードをたんまりつけてやろうってわけだ。
【評価】

【所感】
アクションカードがはまってしまうと強力すぎるきらいはありますが、「もっとホイップを」の元ネタ的なカードドラフトは大変悩ましく、切れ味があります。
入手難で高くなりがちですが、ぜひ手に入れたい一品です。
みんな大好きオシャレ番長「サンマルコ」のカードゲーム版で、もちろんアラン・ムーン作。2人用。

アドルング小箱。
それにしても箱がボロボロ…。ウェットティッシュと一緒に持ち歩いて濡れちまったらしい。もったいなっ!

実はサンマルコは概要を読んだことしかないんで、ボードゲーム版との詳しい差はわからないんだけど、このゲームもヴェネツィアの各地域を取り合う仮想陣取りゲームである。
6つ以上の地域のカードを集めるか、1つの地域で4枚以上のカードを集めれば勝ち。基本的には後者で決着がつく。

毎ラウンド、テーブルに5枚のアクションカードと3枚の時間カードがオープンになる。
この合計8枚のカードを、親が2つに分割する。アクションカードと時間カードの組み合わせは自由で、枚数が不均等とか、アクションカードのみとかでも大丈夫。
※後述しますが、時間カードはマイナス要素です。
で、親でない方のプレイヤーが2セットに分けたうちの片方を選び、(「もっとホイップを」のネタ元のように思われる)その効果を発動する。

地域カードなら手札にし、アクションカードor決選カードなら即座に使う。
アクションカードは相手から手札をもらうとか、山札から2枚引くとかなんだけど、山札からアクションカードを引ける可能性もあるので後者は強力だ。
決選カードが出された場合、手番プレイヤーは地域カードを1色選んで宣言し、決選カードの近くにプレイする。続いて相手プレイヤーが望むのであれば同じ色の地域カードを現在の枚数以上プレイし…という具合で、1色を使った競りみたいなことを行い、競り勝った方が最初に出した地域カード(後から追加したものは含めない)を得点札として確保することが出来る。
また、ゴンドラカードがあると他の地域カードを援軍として迎え入れることが出来る。1つの色をたくさん持つということはなかなか難しいので、ゴンドラも重要だ。
そうして得点化したカードが…
・地域カードが6種類になる
・1つの地域カードが4枚以上になる
かしたらそのプレイヤーの勝利となる。

ちょっと振り返ってもらって、カード分配時にあった時間カードってなんぞやって話。
実はこれはペナルティみたいなもので、先に10溜まったプレイヤーは相手に3枚カードを山札から引かれるのだ。その後カウントは両社ゼロとなり、改めてたまっていく…。
明らかに相手がほしいカードには時間カードをたんまりつけてやろうってわけだ。
【評価】

【所感】
アクションカードがはまってしまうと強力すぎるきらいはありますが、「もっとホイップを」の元ネタ的なカードドラフトは大変悩ましく、切れ味があります。
入手難で高くなりがちですが、ぜひ手に入れたい一品です。
紹介:動物博士
アドルングのゲームばかり紹介していると気を病みそうになるんだけど「動物博士」シリーズは数少ない例外だ。本サイトでは「恐竜博士」の紹介しかしていなかったので本家本元を追加したい。

アドルング箱。
いまさら特筆することもないミニキャラメル箱。

中身。動物カード。
「動物博士」シリーズは新しいアイテムが出るごとにUIが良くなっているのだが、これは最初のひとつなので少々ショボい。つまるところ通常のアドルング品質である。右のオウムみたいなのは恐竜博士に入っていた動物博士のプロモ、だと思ってたんだけど、動物博士に同じのがもともと入ってた。
で、ルールは「恐竜博士」と同じなのでその記事より荒っぽく書く。

ヒロゲル。

オダイデル。

アツメル。
ということで、みんなが思う存分集めたら、お題にあっているかそれぞれ答え合わせをしていく。間違ってたら合ってたカードと一組にして捨てる。
残ったカードは得点ね。
これを規定条件まで続けて世界一の動物博士を決めるゲームだ。
これがアドルングでは珍しくまともに評価されて「ヨーロッパの動物博士」「海の動物博士」と言った具合に派生している。
【評価】

【所感】
複数枚のカードを取るカルタって場が混乱してアクティビティにもならないと思っているんですが、このゲームは正誤があるので混乱しすぎることがなくてよいですね。アドルングのライトゲームは軽いというより浅いゲームが多い印象ですが、これは腰が据わっています。

アドルング箱。
いまさら特筆することもないミニキャラメル箱。

中身。動物カード。
「動物博士」シリーズは新しいアイテムが出るごとにUIが良くなっているのだが、これは最初のひとつなので少々ショボい。つまるところ通常のアドルング品質である。右のオウムみたいなのは恐竜博士に入っていた動物博士のプロモ、だと思ってたんだけど、動物博士に同じのがもともと入ってた。
で、ルールは「恐竜博士」と同じなのでその記事より荒っぽく書く。

ヒロゲル。

オダイデル。

アツメル。
ということで、みんなが思う存分集めたら、お題にあっているかそれぞれ答え合わせをしていく。間違ってたら合ってたカードと一組にして捨てる。
残ったカードは得点ね。
これを規定条件まで続けて世界一の動物博士を決めるゲームだ。
これがアドルングでは珍しくまともに評価されて「ヨーロッパの動物博士」「海の動物博士」と言った具合に派生している。
【評価】

【所感】
複数枚のカードを取るカルタって場が混乱してアクティビティにもならないと思っているんですが、このゲームは正誤があるので混乱しすぎることがなくてよいですね。アドルングのライトゲームは軽いというより浅いゲームが多い印象ですが、これは腰が据わっています。
紹介:エレメンタルズ
日本人には少ないように思うのだが、世界には“妖精フリーク”という種族が多く存在するらしい。
彼らによれば妖精とは超自然的な生命体で、そのほとんどが半神半人。大きさはコロボックルのような小さい者から、トロールの様に大きい者もいる。常に躁気味で、道徳や節操を欠いた性格をしているという。
かなりどうでもいい話だ。

そのどうでもいい存在である“妖精”を、アドルングも放っておかなかった。
ロベルト・フラガをデザイナーに起用し、精魂込めてリリースしたゲーム、それが「エレメンタルズ」である。
※説明には一部想像が含まれます。
カードのほとんどは“妖精カード”と呼ばれるもので、そこに描かれている妖精は頭・体・足が地、水、風、火のいずれかの属性になっている。
この妖精カードをよくシャッフルして全員に均等に配り切る。
続いて場札を1枚出したら、次のカードプレイから早押し大会が始まる。

各自手番が回ってきたら自分の妖精カードデッキの一番上をめくって公開する。
この時、場札の1枚と頭・体・足のパーツ中2つ以上の属性が一致したら、ビンゴ!即座に場札を叩こう。
ただし、場札を叩く権利はカードをプレイした以外の人にもある。つまり、普通に全員参加の早押しゲームだ。
※ちょっとジャングルスピードっぽいね。
もっとも早く、かつ正解だったプレイヤーは、それまで各プレイヤーの前にプレイされたカードを全て受け取り、自分のデッキの下に入れる。
こんな感じで、勝ったプレイヤーはデッキが太り、それ以外のプレイヤーはデッキが減っていく。これをひたすら続けて誰かのデッキが無くなった時、最もデッキ枚数が多いプレイヤーが勝つというわけだ。

一応それ以外にも特殊なカードがあり、
・場札が増える分身カード
・みんなで一斉に手持ちの魔法カードで場札を守る、クリーチャーカード
・みんなで一斉に妖精カードを1枚めくる、魔法使いカード
そんなかんじ。
【評価】

【所感】
よくあるゲームですが、その中では見た目が可愛くて良いんじゃないかなと思います。
あと、箱の色がアナログゲーム界ではレアカラーである紫です。
彼らによれば妖精とは超自然的な生命体で、そのほとんどが半神半人。大きさはコロボックルのような小さい者から、トロールの様に大きい者もいる。常に躁気味で、道徳や節操を欠いた性格をしているという。
かなりどうでもいい話だ。

そのどうでもいい存在である“妖精”を、アドルングも放っておかなかった。
ロベルト・フラガをデザイナーに起用し、精魂込めてリリースしたゲーム、それが「エレメンタルズ」である。
※説明には一部想像が含まれます。
カードのほとんどは“妖精カード”と呼ばれるもので、そこに描かれている妖精は頭・体・足が地、水、風、火のいずれかの属性になっている。
この妖精カードをよくシャッフルして全員に均等に配り切る。
続いて場札を1枚出したら、次のカードプレイから早押し大会が始まる。

各自手番が回ってきたら自分の妖精カードデッキの一番上をめくって公開する。
この時、場札の1枚と頭・体・足のパーツ中2つ以上の属性が一致したら、ビンゴ!即座に場札を叩こう。
ただし、場札を叩く権利はカードをプレイした以外の人にもある。つまり、普通に全員参加の早押しゲームだ。
※ちょっとジャングルスピードっぽいね。
もっとも早く、かつ正解だったプレイヤーは、それまで各プレイヤーの前にプレイされたカードを全て受け取り、自分のデッキの下に入れる。
こんな感じで、勝ったプレイヤーはデッキが太り、それ以外のプレイヤーはデッキが減っていく。これをひたすら続けて誰かのデッキが無くなった時、最もデッキ枚数が多いプレイヤーが勝つというわけだ。

一応それ以外にも特殊なカードがあり、
・場札が増える分身カード
・みんなで一斉に手持ちの魔法カードで場札を守る、クリーチャーカード
・みんなで一斉に妖精カードを1枚めくる、魔法使いカード
そんなかんじ。
【評価】

【所感】
よくあるゲームですが、その中では見た目が可愛くて良いんじゃないかなと思います。
あと、箱の色がアナログゲーム界ではレアカラーである紫です。