紹介:スシゴー
ちょっと頼りなさげな上に腹黒い冒険者たちがダンジョンに挑む傑作カードゲーム「ダンジョンレイダース」を覚えておいでだろうか。
この春にたむけんがみんなの分をキックしてくれた「スシゴー」は、その「ダンジョンレイダース」の作者によるドラフト式カードゲームである。
ちなみにドラフト式は回転寿司の再現と思われる。うへうへ。

一般的な小箱。
海苔を模した黒い帯がぐるっと箱をまいていてグッド。
イラストはご覧の通りの可愛さで、キックスターターオタク達の注目を集めた。

中身。
エンボスのかかっていないカードで、得点カード以外は全て寿司カード。
これで絵本出来ちゃうんじゃないかってくらいメインストリーム的に可愛い仕上がりとなっている。
さて、このゲームは前述のとおりのドラフト式カードゲームである。
ドラフト式カードゲームでこの規模のものと言えば「妖精奇譚」があるが、やること自体はそれに似ている。ただしこちらの方がいろいろとそぎ落とされて手触りが丸い。

ということで初期枚数の手札を配ったら、その中から1枚を選んで自分の前に置き、残りを左隣のプレイヤーへ…。
超普通のドラフトである。

そうするとこのようにお寿司が並んでくるわけだ。当然ラウンド終了時にこれらが得点になるのだが、その得点方程式はそれぞれに異なってくる。
例えば海苔巻きは最多数を持つことで多くの得点を得ることができ、刺身は3つ集めることで大きな得点になる。握り(サーモン、イカ、タマゴ)は単独の得点のみだが、ワサビの後に取ると点数が3倍になる。などなど。
ドラフトが済んだら各自得点を計算して、次のラウンドへ進む。
ラウンドを3回終了した時点の合計点で勝者を決めるのだ。

ゲームに刺激を与えるアイテムは当然あって。チョップスティックもその一つだ。
チョップスティックを持っているプレイヤーは、それを任意のタイミングで消費することにより、1枚多くカードを確保することが出来る。(当然チョップスティックはなくなるので最終枚数が多くなるわけではない。)

プリンはラウンド毎の計算はなく、最後に一番少ないプレイヤーが痛い目にあうというものである。
以上のように、得点形式がとてもシンプルなドラフトゲームであるから、子供と一緒に遊ぶのにも良いだろう。

また、ダンジョンレイダースと同様に素晴らしい得点カウントカードが付いている。これはもう、この作者の特許だ。
【評価】

【所感】
ドラフト式というだけで面白いのですが、見た目の良さと、そのイメージを裏切らない得点形式の判り易さが好印象のゲームです。優れた商品ですね!
たしか、テンデイズさんが扱う予定だったと思います。
この春にたむけんがみんなの分をキックしてくれた「スシゴー」は、その「ダンジョンレイダース」の作者によるドラフト式カードゲームである。
ちなみにドラフト式は回転寿司の再現と思われる。うへうへ。

一般的な小箱。
海苔を模した黒い帯がぐるっと箱をまいていてグッド。
イラストはご覧の通りの可愛さで、キックスターターオタク達の注目を集めた。

中身。
エンボスのかかっていないカードで、得点カード以外は全て寿司カード。
これで絵本出来ちゃうんじゃないかってくらいメインストリーム的に可愛い仕上がりとなっている。
さて、このゲームは前述のとおりのドラフト式カードゲームである。
ドラフト式カードゲームでこの規模のものと言えば「妖精奇譚」があるが、やること自体はそれに似ている。ただしこちらの方がいろいろとそぎ落とされて手触りが丸い。

ということで初期枚数の手札を配ったら、その中から1枚を選んで自分の前に置き、残りを左隣のプレイヤーへ…。
超普通のドラフトである。

そうするとこのようにお寿司が並んでくるわけだ。当然ラウンド終了時にこれらが得点になるのだが、その得点方程式はそれぞれに異なってくる。
例えば海苔巻きは最多数を持つことで多くの得点を得ることができ、刺身は3つ集めることで大きな得点になる。握り(サーモン、イカ、タマゴ)は単独の得点のみだが、ワサビの後に取ると点数が3倍になる。などなど。
ドラフトが済んだら各自得点を計算して、次のラウンドへ進む。
ラウンドを3回終了した時点の合計点で勝者を決めるのだ。

ゲームに刺激を与えるアイテムは当然あって。チョップスティックもその一つだ。
チョップスティックを持っているプレイヤーは、それを任意のタイミングで消費することにより、1枚多くカードを確保することが出来る。(当然チョップスティックはなくなるので最終枚数が多くなるわけではない。)

プリンはラウンド毎の計算はなく、最後に一番少ないプレイヤーが痛い目にあうというものである。
以上のように、得点形式がとてもシンプルなドラフトゲームであるから、子供と一緒に遊ぶのにも良いだろう。

また、ダンジョンレイダースと同様に素晴らしい得点カウントカードが付いている。これはもう、この作者の特許だ。
【評価】

【所感】
ドラフト式というだけで面白いのですが、見た目の良さと、そのイメージを裏切らない得点形式の判り易さが好印象のゲームです。優れた商品ですね!
たしか、テンデイズさんが扱う予定だったと思います。
紹介:トイレ
名作小箱を多くリリースしているシュタウペ先生の新作はマイナーメーカーNSV(シュティッヒルンとかブクブクを再販している)からの「トイレ」。
見た目と言いテーマと言い「お金は臭わない」に似ているが、ウンコ棒も入っていないし、ゲームとしてもすこぶる面白いので大変おすすめである。
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

Amigoより一回り大きい小箱。カード枚数はダブルデッキくらいだと思う。
数字と色(スート)が記載されているカードには、エンボス加工が施されており、イラストも綺麗だ。
ちなみに裏面はトイレットペーパーのアイコンとなっており、これはマイナス点の勘定にも使われる。

2枚のトイレが設置され、その横に最初の人を1人ずつランダムに引いて並べたら、ゲーム開始。
プレイヤーはカードプレイングを経て、この列に自分のカードが置けるように頑張るのである。
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

毎ターン、プレイヤーはカードを1枚選んで一斉に表向ける。
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。
この時プレイされたカードで最も大きい数字のプレイヤーと、小さい数字のプレイヤーがトイレカードの横の待合列にカードをプレイすることが出来る。
それ以外のプレイヤーはプレイしたカードを裏向き(トイレットペーパー)にして、マイナスカードということで自分の前に置いておく。
ただし!最大最少のプレイヤーでもカードを置くには条件がある。
カードを置こうとしているトイレの列に、同じ色のカードも、同じ数字のカードもないこと。後、トイレに行ったら手を洗うことだ。
もしこの条件が満たせない場合は、列に加えることは不可能。
そうなると初期手札は大切だが、6や7ばかりでも悲観することはない。
もちろん上にも下にも極端な数字の方が強いのだが、同数も同色もアウトという縛りのおかげで、真中の方の数字にも可能性が生まれている。そもそも全員が上端を目指した場合は真中でも十分下端を狙えるのだ。(と言っても、極端な数字のほうが俄然使いやすいのは事実なので割り切りましょう。)
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

また、トイレの列の5番目のカードをプレイしたプレイヤーは、ご褒美に清掃カードをもらうことが出来る。清掃カードを持っているとマイナス点を緩和できるのだが、これが3枚あるとすべてのマイナスがナ~~シヨ!になるので大きい。
※5枚並んだ瞬間に前の4枚が消滅する。つまり、このトイレは4人乗りだ!
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

てなわけで手札を使い切ったらマイナス点の清算。
トイレットペーパーの数に応じたマイナス点を受け取るのだ。
これ3回やって終わり。
【評価】

【所感】
とてもオーソドックスな、トイレに行ったら手を洗うカードゲームです。
目新しいところはないですが、ドイツ式カードゲームの良いところがうまくマネジメントされ、まとまっています。久々のマストバイ小箱です。
見た目と言いテーマと言い「お金は臭わない」に似ているが、ウンコ棒も入っていないし、ゲームとしてもすこぶる面白いので大変おすすめである。
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

Amigoより一回り大きい小箱。カード枚数はダブルデッキくらいだと思う。
数字と色(スート)が記載されているカードには、エンボス加工が施されており、イラストも綺麗だ。
ちなみに裏面はトイレットペーパーのアイコンとなっており、これはマイナス点の勘定にも使われる。

2枚のトイレが設置され、その横に最初の人を1人ずつランダムに引いて並べたら、ゲーム開始。
プレイヤーはカードプレイングを経て、この列に自分のカードが置けるように頑張るのである。
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

毎ターン、プレイヤーはカードを1枚選んで一斉に表向ける。
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。
この時プレイされたカードで最も大きい数字のプレイヤーと、小さい数字のプレイヤーがトイレカードの横の待合列にカードをプレイすることが出来る。
それ以外のプレイヤーはプレイしたカードを裏向き(トイレットペーパー)にして、マイナスカードということで自分の前に置いておく。
ただし!最大最少のプレイヤーでもカードを置くには条件がある。
カードを置こうとしているトイレの列に、同じ色のカードも、同じ数字のカードもないこと。後、トイレに行ったら手を洗うことだ。
もしこの条件が満たせない場合は、列に加えることは不可能。
そうなると初期手札は大切だが、6や7ばかりでも悲観することはない。
もちろん上にも下にも極端な数字の方が強いのだが、同数も同色もアウトという縛りのおかげで、真中の方の数字にも可能性が生まれている。そもそも全員が上端を目指した場合は真中でも十分下端を狙えるのだ。(と言っても、極端な数字のほうが俄然使いやすいのは事実なので割り切りましょう。)
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

また、トイレの列の5番目のカードをプレイしたプレイヤーは、ご褒美に清掃カードをもらうことが出来る。清掃カードを持っているとマイナス点を緩和できるのだが、これが3枚あるとすべてのマイナスがナ~~シヨ!になるので大きい。
※5枚並んだ瞬間に前の4枚が消滅する。つまり、このトイレは4人乗りだ!
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

てなわけで手札を使い切ったらマイナス点の清算。
トイレットペーパーの数に応じたマイナス点を受け取るのだ。
これ3回やって終わり。
【評価】

【所感】
とてもオーソドックスな、トイレに行ったら手を洗うカードゲームです。
目新しいところはないですが、ドイツ式カードゲームの良いところがうまくマネジメントされ、まとまっています。久々のマストバイ小箱です。
紹介:デザイア
警告!読むなら自己責でヨロ!
台湾メーカーの製品で、国内ではゲームマーケットでホビージャパンブースで売られていた小箱カードゲーム「デザイア」。ゲームマーケット当日まではほとんど情報を聞かなかったゲームなのだが、販売直後から「デザイアがエロい」という購入者ソースによる情報が四方八方から寄せられたフェイマスなアイテムである。
また、話題になったのは見た目だけではなく、もともとのルールが結構微妙だったので草場さんが作り直したのだとか…。僕らが遊んだのはその草場さんルールで、実際面白く遊べている。元がどのようなルールだったのかは知らない。

沈んだ色調に荊の半裸女子。普通な感じじゃないのは見ればわかる。
右側がセルになっていて中身が見える小窓になっている。最初に何が見えていたのかは知らない。
英語タイトル「Desire」の下に小さく「デザイア」とカタカナがふってある。かといって別に日本語版として制作しているわけではないらしい。さすが親日!日本の雑誌がローカライズされずに平気で売っている国。

中身。おっぱい見えまくりのエロカードがいっぱい入っている。顔つきがエロい分、ポルノスタープロジェクトより罪が重い。カードに描かれた女の子はだいたい虫の擬人化となっている。が、そうでないやつもあってコンセプトはよくわからない。デザイア……、これは虫に欲情する趣味人のデザイアなのかもしれない。
また、点数計算の方法がメモしてあるリファレンスカードがあるのだが、なぜかこれだけポイントカードのように分厚い。気取ったデザインで見た目は完全に風俗の会員証である。絶対にわざとだ。

さて、このゲームはセットコレクションを目指すゲーム。だが、その過程はケルト式のカードプレイング。
手番では
・中央に並んだカードと手札を合わせて列を作る
・他プレイヤーの列にカードをプレイして自分の列にする
・カードを交換する
の基本三択で、カードの列を作るor伸ばす場合はケルトのように降順か昇順でなければならない。
また、カードをプレイした場合はその直後に列を閉めて自分の得点札とすることが出来る。他人から奪った瞬間に得点化するということが可能。

カードにはスートがあるが、これは得点計算の時にのみ考えるのでプレイ中はスートによる縛りみたいなものはない。
カードが尽きたところで得点計算だ。

自分が得点化したカードをスートごとに並べる。
同じスートが多いほど点数効率が高く、1枚なら1点、2枚なら3点、3枚なら5点、4枚なら8点と言った感じ。崩れシャハト算
説明が漏れたが、各自1枚ずつ∞カードを持っており、これをジョーカーとして使ったり、2つの列をつなげるのに使ったりすることが出来る。が、使いどころを意識するのはなかなか難しかった(本当はボケてただけだが。)
【評価】

【所感】
完全にイラストによるイロモノと化していますが、草場さんが調整したといわれるゲーム部分については、ドイツナイズに整理されており、得点化のジレンマが効いていて面白いです。イラストをチャンドンゴンやウォンビンにしたらどうかとか、いっそのこと刃牙にしたらどうかとか、勝手に盛り上がりました。
台湾メーカーの製品で、国内ではゲームマーケットでホビージャパンブースで売られていた小箱カードゲーム「デザイア」。ゲームマーケット当日まではほとんど情報を聞かなかったゲームなのだが、販売直後から「デザイアがエロい」という購入者ソースによる情報が四方八方から寄せられたフェイマスなアイテムである。
また、話題になったのは見た目だけではなく、もともとのルールが結構微妙だったので草場さんが作り直したのだとか…。僕らが遊んだのはその草場さんルールで、実際面白く遊べている。元がどのようなルールだったのかは知らない。

沈んだ色調に荊の半裸女子。普通な感じじゃないのは見ればわかる。
右側がセルになっていて中身が見える小窓になっている。最初に何が見えていたのかは知らない。
英語タイトル「Desire」の下に小さく「デザイア」とカタカナがふってある。かといって別に日本語版として制作しているわけではないらしい。さすが親日!日本の雑誌がローカライズされずに平気で売っている国。

中身。おっぱい見えまくりのエロカードがいっぱい入っている。顔つきがエロい分、ポルノスタープロジェクトより罪が重い。カードに描かれた女の子はだいたい虫の擬人化となっている。が、そうでないやつもあってコンセプトはよくわからない。デザイア……、これは虫に欲情する趣味人のデザイアなのかもしれない。
また、点数計算の方法がメモしてあるリファレンスカードがあるのだが、なぜかこれだけポイントカードのように分厚い。気取ったデザインで見た目は完全に風俗の会員証である。絶対にわざとだ。

さて、このゲームはセットコレクションを目指すゲーム。だが、その過程はケルト式のカードプレイング。
手番では
・中央に並んだカードと手札を合わせて列を作る
・他プレイヤーの列にカードをプレイして自分の列にする
・カードを交換する
の基本三択で、カードの列を作るor伸ばす場合はケルトのように降順か昇順でなければならない。
また、カードをプレイした場合はその直後に列を閉めて自分の得点札とすることが出来る。他人から奪った瞬間に得点化するということが可能。

カードにはスートがあるが、これは得点計算の時にのみ考えるのでプレイ中はスートによる縛りみたいなものはない。
カードが尽きたところで得点計算だ。

自分が得点化したカードをスートごとに並べる。
同じスートが多いほど点数効率が高く、1枚なら1点、2枚なら3点、3枚なら5点、4枚なら8点と言った感じ。崩れシャハト算
説明が漏れたが、各自1枚ずつ∞カードを持っており、これをジョーカーとして使ったり、2つの列をつなげるのに使ったりすることが出来る。が、使いどころを意識するのはなかなか難しかった(本当はボケてただけだが。)
【評価】

【所感】
完全にイラストによるイロモノと化していますが、草場さんが調整したといわれるゲーム部分については、ドイツナイズに整理されており、得点化のジレンマが効いていて面白いです。イラストをチャンドンゴンやウォンビンにしたらどうかとか、いっそのこと刃牙にしたらどうかとか、勝手に盛り上がりました。
紹介:ザナドゥ
いたる師匠が遠くコロンビアの大地から輸入したユーロ指向ゲーム「ザナドゥ」。
ザナドゥは”桃源郷”の意味でつかわれる言葉だが、その語源である「フビライハンの避暑地兼第二の都」のことをこのゲームでは具体的に指しているらしい。
「みんなでザナドゥ作ろうよ!」というゲームであるが、勝敗を決めるのは勝利点ではなく金。避暑地を開発して売却、避暑地を開発して売却、っていう、要は不動産業であります。

小箱だけど、コロンビア産ということもあって独特のサイズ。
“アサール”というメーカーで、アサールとはスペイン語でオレンジの花のことらしい。
味のあるイラストは箱だけじゃないぞ。

箱がちょっと大きいぶん、貨幣がいっぱい入っている。
この貨幣は裏が真っ黒なのだが、裏返しておくことでスモールワールド式に持ち金を隠しておくことができる。
カードはエンボス加工こそ施されていないが、質は悪くなく、味のあるイラストが大量に描かれていてお得感がある。
カードは基本的に不動産をあらわしており、外枠の色によってジャンルが分かれている。例えば緑は宮廷系の建物やアイテムで、非常に高価だ。
ここでざっとカードについて説明してしまおう。
左上のアイコンは、そのカードをプレイするのに必要なリソース。
右上のアイコンはプレイされた後に産出され続けるリソース。
下表左のアイコンは、その段階まで開発が進むと産出され続けるリソース。
下表中央のアイコンは、その段階に開発を進めた(ワーカーを置いた)プレイヤーにそのターンだけ提供されるリソース。
下表右の数字は開発段階ごとの不動産価値だ。
いきなりコレ読んだところでぴんと来ないと思うので、先へ進もう。

プレイヤーは不動産を1つ出した状態からゲームを始める。
手番は、
①不動産の売却
②ワーカープレイス
③不動産のプレイ
④カードの補充
の順番で行われる。
まずは不動産の売却で、プレイされている不動産をその時点の価値で売ることができる。
このゲームの勝者はもっとも金を稼いだ奴なので、このアクションが一応勝利へのステップである。
続いてワーカープレイス。
プレイヤーは手札を1枚裏向きにすることで、それをワーカーとして不動産にプレイすることができる。

※ワーカーはこんな感じで、下表左のアイコンが見えるように、下の段から埋めていく。
写真は貿易商に2枚目のワーカーがプレイされた様子。
ワーカーをプレイすることにより、不動産から産出されるリソースが増え(下表左アイコン部分)、不動産価格も変動する。また、隠れてしまっているがワーカーをプレイした段に描かれていたアイコンのリソースも瞬発的に手に入る。
ここでユニークなのが、ワーカーは他のプレイヤーの不動産にもプレイできるということだ。
他人の不動産であっても前述の瞬発的なリソースは手に入る。というのもあるが、実は不動産によってはワーカーが進むほど価値が低くなるものもあり、他人の不動産に絡むシステム的後押しが十分にされているのだ。
※特に緑の宮廷系不動産は、ワーカープレイによる瞬発的リソースが高価で、かつワーカーが進むほど不動産価値が激減していく。手番の最初にしか売却できないので、他プレイヤーの干渉をスルーすることはできない!

ということで、自分の不動産から産出されるリソースと、ワーカープレイによって瞬発的に発生したリソースを使用して、不動産を建てる(手札をプレイする)ことができる。
このゲームは次に建てたい建物とのリソース連携も大事なので、順番はよく考えておきたい。
最後にカードの補充なのだが、通常は1枚補充のところを、①で不動産を売却していた場合は3枚引くことができる。 ※不動産は他プレイヤーの手番でMAXまでワーカーをプレイされると強制売却されてしまうが、この手札補充ボーナスは自分の手番で売却しないともらえない。これが地味に大事というか、邪魔する側も意識したい要点の1つだ。
山札が2回無くなったらゲーム終了で、その時点でプレイされている不動産は即座に売却できる。この最後の売却ルールがちょっと乱暴で、カードが切れそうになったら宮廷不動産を出す~みたいなプレイングが雑な強さになってしまっているのは残念だ。
まぁそれだけでなくポツポツとシステムの粗いところがあるのだけど、目新しいインタラクティブ指向のシステムがしっかり機能していることもあり、ゲーム的な手ごたえはかなり在る。
【評価】

【所感】
まだ粗い作りのゲームではありますが、相互干渉を自然に促進するシステムが秀逸です。ちょっと補正されたら文句なしに良いゲームになる可能性もありそうです。まさかコロンビアにこのクオリティがあろうとは…。今後に期待してしまう驚きでした。
ザナドゥは”桃源郷”の意味でつかわれる言葉だが、その語源である「フビライハンの避暑地兼第二の都」のことをこのゲームでは具体的に指しているらしい。
「みんなでザナドゥ作ろうよ!」というゲームであるが、勝敗を決めるのは勝利点ではなく金。避暑地を開発して売却、避暑地を開発して売却、っていう、要は不動産業であります。

小箱だけど、コロンビア産ということもあって独特のサイズ。
“アサール”というメーカーで、アサールとはスペイン語でオレンジの花のことらしい。
味のあるイラストは箱だけじゃないぞ。

箱がちょっと大きいぶん、貨幣がいっぱい入っている。
この貨幣は裏が真っ黒なのだが、裏返しておくことでスモールワールド式に持ち金を隠しておくことができる。
カードはエンボス加工こそ施されていないが、質は悪くなく、味のあるイラストが大量に描かれていてお得感がある。
カードは基本的に不動産をあらわしており、外枠の色によってジャンルが分かれている。例えば緑は宮廷系の建物やアイテムで、非常に高価だ。
ここでざっとカードについて説明してしまおう。
左上のアイコンは、そのカードをプレイするのに必要なリソース。
右上のアイコンはプレイされた後に産出され続けるリソース。
下表左のアイコンは、その段階まで開発が進むと産出され続けるリソース。
下表中央のアイコンは、その段階に開発を進めた(ワーカーを置いた)プレイヤーにそのターンだけ提供されるリソース。
下表右の数字は開発段階ごとの不動産価値だ。
いきなりコレ読んだところでぴんと来ないと思うので、先へ進もう。

プレイヤーは不動産を1つ出した状態からゲームを始める。
手番は、
①不動産の売却
②ワーカープレイス
③不動産のプレイ
④カードの補充
の順番で行われる。
まずは不動産の売却で、プレイされている不動産をその時点の価値で売ることができる。
このゲームの勝者はもっとも金を稼いだ奴なので、このアクションが一応勝利へのステップである。
続いてワーカープレイス。
プレイヤーは手札を1枚裏向きにすることで、それをワーカーとして不動産にプレイすることができる。

※ワーカーはこんな感じで、下表左のアイコンが見えるように、下の段から埋めていく。
写真は貿易商に2枚目のワーカーがプレイされた様子。
ワーカーをプレイすることにより、不動産から産出されるリソースが増え(下表左アイコン部分)、不動産価格も変動する。また、隠れてしまっているがワーカーをプレイした段に描かれていたアイコンのリソースも瞬発的に手に入る。
ここでユニークなのが、ワーカーは他のプレイヤーの不動産にもプレイできるということだ。
他人の不動産であっても前述の瞬発的なリソースは手に入る。というのもあるが、実は不動産によってはワーカーが進むほど価値が低くなるものもあり、他人の不動産に絡むシステム的後押しが十分にされているのだ。
※特に緑の宮廷系不動産は、ワーカープレイによる瞬発的リソースが高価で、かつワーカーが進むほど不動産価値が激減していく。手番の最初にしか売却できないので、他プレイヤーの干渉をスルーすることはできない!

ということで、自分の不動産から産出されるリソースと、ワーカープレイによって瞬発的に発生したリソースを使用して、不動産を建てる(手札をプレイする)ことができる。
このゲームは次に建てたい建物とのリソース連携も大事なので、順番はよく考えておきたい。
最後にカードの補充なのだが、通常は1枚補充のところを、①で不動産を売却していた場合は3枚引くことができる。 ※不動産は他プレイヤーの手番でMAXまでワーカーをプレイされると強制売却されてしまうが、この手札補充ボーナスは自分の手番で売却しないともらえない。これが地味に大事というか、邪魔する側も意識したい要点の1つだ。
山札が2回無くなったらゲーム終了で、その時点でプレイされている不動産は即座に売却できる。この最後の売却ルールがちょっと乱暴で、カードが切れそうになったら宮廷不動産を出す~みたいなプレイングが雑な強さになってしまっているのは残念だ。
まぁそれだけでなくポツポツとシステムの粗いところがあるのだけど、目新しいインタラクティブ指向のシステムがしっかり機能していることもあり、ゲーム的な手ごたえはかなり在る。
【評価】

【所感】
まだ粗い作りのゲームではありますが、相互干渉を自然に促進するシステムが秀逸です。ちょっと補正されたら文句なしに良いゲームになる可能性もありそうです。まさかコロンビアにこのクオリティがあろうとは…。今後に期待してしまう驚きでした。
紹介:男爵ウォーズ
FRYX GAMESという少々ロゴが気持ち悪い小さなメーカーがある。そこが出しているいかにも怪しい小箱ゲームが「Brawling Barons 」、通称“男爵ウォーズ”だ。

昨年のエッセンで出てきたゲームのようで、小生は天才しみーず様よりいただいた。残念ながら国内流通はしていないが、なんか絵面が小汚いので流通しても売れないだろう。

なか~~~~~み!
箱の見た目からわかるとおり当然カードだけだ。ルールもカードに記入されている。エンボス加工などはかかっておらず、それほど良い紙をつかっているわけで
もないので遊びこむとすぐ汚くなるだろう。1個や2個とかケチなこと言ってないで買うならカートン単位で買おう。このゲームは基本2人プレイとなっているが、数セット買うことで3人以上でのプレイも快適だとルールが謳っている。

さて!ゲームを始めたあなたは“男爵”である。
男爵は誇り高きブルジョアなので常にライバルと戦わねばならない。もちろん町には建物を建築し、大黒柱としての義務も果たさねばならない。まさに男児の憧れ!
しかし最初は手札しかないので、ゼロから市民を集めて収入源を得たり、兵士を囲って最低限の防備を築くところから始めよう。
手番では以下のアクションから1つを選んで実行できる(細かいのは省く)
・手札を補充
・収入を得る
・市民or兵士を手札からプレイ(要コスト)
・市民or兵士をアップグレードする(要コスト)
・兵士を壁に送る
・壁にいるアップグレード兵士を王の軍隊へ派遣する
・他の街を襲う

手札の補充はそのまんまの意味。収入は基本1金と、市民の能力によって幾分か上乗せがある。
市民or兵士のプレイは基本1金でできる。それらをより強くするアップグレードには大金がかかるが、このゲームも基本は拡大再生産なので特に市民のアップグレードは序盤の肝である。
また、市民も兵士もそれぞれ初期状態では2人ずつしか置けないので、自然と町全体のアップグレードや兵士の移動(後述)は行わなくてはならなくなる。

兵士を壁に派遣すると、他の男爵から攻撃を受けた時、まずはこの壁にいる兵士がターゲットになる。(攻撃対象として町のカードを指定することが出来なくなる。)
ちなみに壁にいる兵士はアップグレードできず、アップグレードでない兵士は王の軍隊に派遣することもできない。さらに壁から町へ戻ることはできないので、壁にいるヘボ兵士は一生うだつが上がらない。
また、アップブレードされた兵士は金もかかってるし強いしで手放したくないのだが、壁から王の軍隊へ派遣する(これまた一生戻ってこれない)ことで2勝利点にすることが出来る。このゲームの主要得点源の1つだ。
※壁に送ると戻ってこれないとか、王の盾になるとか、七王国みたいですね。
※アップグレードはカードの上下を入れ替えるだけです。

市民からアップグレードして建物となったカードは、そのゲーム中の効果もさることながら終了時には1枚1勝利点になる。強力な建物は破壊されないように気を付けよう。
あ、そうそう。攻撃をすると決めた男爵は、攻撃参加カードを選んで、他の町のカードを指定して(壁に兵士がいる場合はそのいずれか)、攻撃値で攻撃する。
防御側は個別に設定された耐久度などで対抗する。
ここで面白いのが、破壊されたカードが捨て札になるのは当たり前だが、攻撃側もアップグレード兵士はヘボ兵士へ、ヘボ兵士は捨て札へ、という具合に弱体化することである。この妙にハイコストな攻撃のシステムが男爵に理性を問うている。(わけではないと思う。)
で、山札が尽きたらゲーム終了。
得点になるのは王の軍隊へ派遣した兵士と、町の建物だけ。シンプルでいいね。
【評価】

【所感】
イラストは統一感が無く、しかもちょーヘボいんですが、ゲーム自体はなかなか遊べるというか、味がありますね。攻撃した兵士が凹むというキツめの設定が珍しくて最初は不安でしたが、高いコストを支払ってでも攻撃すべきタイミングは確かにあり、良い縛りになっているなと思いました。
でもやっぱりこの見た目だとちょっと厳しいですね。

昨年のエッセンで出てきたゲームのようで、小生は天才しみーず様よりいただいた。残念ながら国内流通はしていないが、なんか絵面が小汚いので流通しても売れないだろう。

なか~~~~~み!
箱の見た目からわかるとおり当然カードだけだ。ルールもカードに記入されている。エンボス加工などはかかっておらず、それほど良い紙をつかっているわけで
もないので遊びこむとすぐ汚くなるだろう。1個や2個とかケチなこと言ってないで買うならカートン単位で買おう。このゲームは基本2人プレイとなっているが、数セット買うことで3人以上でのプレイも快適だとルールが謳っている。

さて!ゲームを始めたあなたは“男爵”である。
男爵は誇り高きブルジョアなので常にライバルと戦わねばならない。もちろん町には建物を建築し、大黒柱としての義務も果たさねばならない。まさに男児の憧れ!
しかし最初は手札しかないので、ゼロから市民を集めて収入源を得たり、兵士を囲って最低限の防備を築くところから始めよう。
手番では以下のアクションから1つを選んで実行できる(細かいのは省く)
・手札を補充
・収入を得る
・市民or兵士を手札からプレイ(要コスト)
・市民or兵士をアップグレードする(要コスト)
・兵士を壁に送る
・壁にいるアップグレード兵士を王の軍隊へ派遣する
・他の街を襲う

手札の補充はそのまんまの意味。収入は基本1金と、市民の能力によって幾分か上乗せがある。
市民or兵士のプレイは基本1金でできる。それらをより強くするアップグレードには大金がかかるが、このゲームも基本は拡大再生産なので特に市民のアップグレードは序盤の肝である。
また、市民も兵士もそれぞれ初期状態では2人ずつしか置けないので、自然と町全体のアップグレードや兵士の移動(後述)は行わなくてはならなくなる。

兵士を壁に派遣すると、他の男爵から攻撃を受けた時、まずはこの壁にいる兵士がターゲットになる。(攻撃対象として町のカードを指定することが出来なくなる。)
ちなみに壁にいる兵士はアップグレードできず、アップグレードでない兵士は王の軍隊に派遣することもできない。さらに壁から町へ戻ることはできないので、壁にいるヘボ兵士は一生うだつが上がらない。
また、アップブレードされた兵士は金もかかってるし強いしで手放したくないのだが、壁から王の軍隊へ派遣する(これまた一生戻ってこれない)ことで2勝利点にすることが出来る。このゲームの主要得点源の1つだ。
※壁に送ると戻ってこれないとか、王の盾になるとか、七王国みたいですね。
※アップグレードはカードの上下を入れ替えるだけです。

市民からアップグレードして建物となったカードは、そのゲーム中の効果もさることながら終了時には1枚1勝利点になる。強力な建物は破壊されないように気を付けよう。
あ、そうそう。攻撃をすると決めた男爵は、攻撃参加カードを選んで、他の町のカードを指定して(壁に兵士がいる場合はそのいずれか)、攻撃値で攻撃する。
防御側は個別に設定された耐久度などで対抗する。
ここで面白いのが、破壊されたカードが捨て札になるのは当たり前だが、攻撃側もアップグレード兵士はヘボ兵士へ、ヘボ兵士は捨て札へ、という具合に弱体化することである。この妙にハイコストな攻撃のシステムが男爵に理性を問うている。(わけではないと思う。)
で、山札が尽きたらゲーム終了。
得点になるのは王の軍隊へ派遣した兵士と、町の建物だけ。シンプルでいいね。
【評価】

【所感】
イラストは統一感が無く、しかもちょーヘボいんですが、ゲーム自体はなかなか遊べるというか、味がありますね。攻撃した兵士が凹むというキツめの設定が珍しくて最初は不安でしたが、高いコストを支払ってでも攻撃すべきタイミングは確かにあり、良い縛りになっているなと思いました。
でもやっぱりこの見た目だとちょっと厳しいですね。
紹介:センチネルズ・オブ・ザ・マルチバース
メリケンコミックワールド“センチネルズ・オブ・ザ・マルチバース”はセンチネルズコミックの人気アメコミヒーローが集結してスーパーヴィランに挑むスペシャル企画。マーベルで言うところのアベンジャーズ、DCで言うところのジャスティスリーグである。
センチネルズコミックは主力の「フリーダム・ファイブ」がシリーズ#200オーバー、「ディテクティブ・シリーズ」が#100弱、他「ファナティック」、「ラー」などなど、多数の人気シリーズを擁する一大コミック出版社である。という設定。
その設定ありきで作られたカードゲーム。それが「センチネルズ・オブ・ザ・マルチバース(以下SotM)」である。
とにかくこのテーマに込められた気持ちが半端じゃなく、値段に見合わない努力の片鱗がそこらじゅうにうかがえる。好きな人には価格以上の価値を提供する雄姿が「フードファイト」「エピックスペルウォーズ」のクリプトゾイックに重なる。メーカーはGreater Than Games。まだこのシリーズしか作ってねぇ!要はすきもの同士があつまって作ったということである。
ボックス。ちょっとデカめでストーンエイジくらいあると思う。
当然パケ絵がアメコミ風で、バーコードは後ろについているのにしっかり前にもデザインされている。
ちなみにSotMはキックスターターで出資者を募っているのでその関係でこのパッケージを見たことがある人も多いだろう。現在は3つ目の拡張がキックスターターに掲載されているが、目標金額を楽々ぶっちぎる人気タイトルとなっている。
ただ、一目見てもらえばわかるとおり絵がヘボい。ヘボいんだけど、ずっと見ていると愛せるヘボさ。カードによってイラストのレベルが激しく上下する感じで、漫画家を目指す中学生がドラゴンボールをまねるとこうなるみたいな。
この基本セットだけでも何百とイラストが描かれているのだが、すべてスタッフの1人によるものである。
中身はカードにシールを貼ってスリーブに入れると尺が合わなくなって箱に入らない。なのでデッキ毎にカードケースに入れてそれを大型ケースに入れて保管している。
基本セットだけでも600枚弱のカードが入っており、大型ケースが2つ必要だ。
ちなみに拡張は1つにつき大型ケース1つ分(カード約300枚/拡張)だ。
コンポーネントはダメージカウンターや状況確認用の便利バーを除くと全てカード。
全てのカードはデッキの一部となっており、
・ヴィラン(悪役)デッキ
・ヒーローデッキ
・環境デッキ
の種類がある。
基本セットにはヴィランが4種類、ヒーローが10種類、環境が4種類。
これらの概要は以前2回にわたって掲載した通り。
センチネルズ・オブ・マルチバース予習1日目
センチネルズ・オブ・マルチバース予習2日目
やることは協力ゲーム。
最初に打倒するヴィランを決めて、その後プレイヤーが各々使用するヒーローを決めて、戦う場所(環境)を決めて、それぞれの構築済みデッキを準備する。
ヴィランによって条件が変わることもあるが、ヒーローが全滅する前にヴィランを倒せばプレイヤーサイドの勝ち、というのが基本である。
ラウンドはヴィランのターンから始まる。
①ヴィラン能力によるターン開始時能力を発動させ、
②ヴィランカードを1枚プレイし、
③ヴィラン能力によるターン終了時能力を発動させる。
カードにはその場で効果を発動して捨てられるものや、雑魚キャラとしてその場に残るものや、装備品としてヴィランを強化するものなどがある。
たいていの場合はヒーローにダメージを与えたり、バッドステータスを与えたりという感じだ。
ヴィランのターンが終わったら、今度はヒーローが時計回りでターンを行う。
①ヒーロー能力によるターン開始時能力を発動させ、
②手札からカードを1枚プレイし、
③プレイされているカードのPOWERを1つ発動し、
④手札を1枚補充して、
⑤ヒーロー能力によるターン終了時能力を発動させる。
ゲーム開始時はヒーローがそれぞれに持っている初期POWERしかないが、ヒーローもヴィランと同じように装備品や特殊能力を追加していくことで強くなっていく。
強くなるといっても誰もが攻撃系というわけではなく、守備系やサポート系、さらに変則的なものもある。攻撃系も拡散タイプや個人攻撃タイプがあり、対するヴィランによって活躍しやすいヒーローも変わってくる。
ちなみにカードの下部分に吹き出しがあるのだが、これは存在していることになっているコミックから関係した台詞をフレバーとして載せてる、ということらしい。ご丁寧に何というシリーズの何巻から引用したかも書いてある。頭がおかしい。
全てのヒーローがターンを終えると、ラウンドの最後に環境デッキからカードが1枚プレイされる。処理はヴィランターンとほぼ同じだ。
環境デッキは一応中立であるものの、ほとんどの場合はヒーロー側に負担を与えるものである。その迷惑度は相当なものなので、あらかじめどんな場所で戦うのか全員で確認してから遊ぶべきであろう。(ドゥームナイト一同がプリマリス島の火山だけで半壊したことはヒーロー史に残る悲劇として知られている。)
まぁそんな感じでゲームは進行していくのだけど、全てのヴィランは戦況によって裏側の別モードに移行し、また違った条件でヒーローを苦しめてくる。
基本ルールは簡単なままに、ヴィラン、ヒーローともにバラエティー豊かなアイデアが個別に仕込んである。それが「センチネルズ・オブ・ザ・マルチバース」のいかれた良さだ。
【評価】
【所感】
尋常じゃないボリュームの背景設定、イラスト数、込められたネタとその再現が素晴らしいゲームです。状況を楽しみながらガヤガヤ遊ぶとよいでしょう。バランスはそれなりに考えてありますが、人数とカードの巡りによってはどうにもならなかったりするので、システムとして楽しむのであれば他のゲームをやるべきだと思います。
続く拡張を2つ準備してありますが、これまた違ったアイデアが盛り込まれていて良い感じです。
センチネルズコミックは主力の「フリーダム・ファイブ」がシリーズ#200オーバー、「ディテクティブ・シリーズ」が#100弱、他「ファナティック」、「ラー」などなど、多数の人気シリーズを擁する一大コミック出版社である。という設定。
その設定ありきで作られたカードゲーム。それが「センチネルズ・オブ・ザ・マルチバース(以下SotM)」である。
とにかくこのテーマに込められた気持ちが半端じゃなく、値段に見合わない努力の片鱗がそこらじゅうにうかがえる。好きな人には価格以上の価値を提供する雄姿が「フードファイト」「エピックスペルウォーズ」のクリプトゾイックに重なる。メーカーはGreater Than Games。まだこのシリーズしか作ってねぇ!要はすきもの同士があつまって作ったということである。

ボックス。ちょっとデカめでストーンエイジくらいあると思う。
当然パケ絵がアメコミ風で、バーコードは後ろについているのにしっかり前にもデザインされている。
ちなみにSotMはキックスターターで出資者を募っているのでその関係でこのパッケージを見たことがある人も多いだろう。現在は3つ目の拡張がキックスターターに掲載されているが、目標金額を楽々ぶっちぎる人気タイトルとなっている。
ただ、一目見てもらえばわかるとおり絵がヘボい。ヘボいんだけど、ずっと見ていると愛せるヘボさ。カードによってイラストのレベルが激しく上下する感じで、漫画家を目指す中学生がドラゴンボールをまねるとこうなるみたいな。
この基本セットだけでも何百とイラストが描かれているのだが、すべてスタッフの1人によるものである。

中身はカードにシールを貼ってスリーブに入れると尺が合わなくなって箱に入らない。なのでデッキ毎にカードケースに入れてそれを大型ケースに入れて保管している。
基本セットだけでも600枚弱のカードが入っており、大型ケースが2つ必要だ。
ちなみに拡張は1つにつき大型ケース1つ分(カード約300枚/拡張)だ。
コンポーネントはダメージカウンターや状況確認用の便利バーを除くと全てカード。
全てのカードはデッキの一部となっており、
・ヴィラン(悪役)デッキ
・ヒーローデッキ
・環境デッキ
の種類がある。
基本セットにはヴィランが4種類、ヒーローが10種類、環境が4種類。
これらの概要は以前2回にわたって掲載した通り。
センチネルズ・オブ・マルチバース予習1日目
センチネルズ・オブ・マルチバース予習2日目
やることは協力ゲーム。
最初に打倒するヴィランを決めて、その後プレイヤーが各々使用するヒーローを決めて、戦う場所(環境)を決めて、それぞれの構築済みデッキを準備する。
ヴィランによって条件が変わることもあるが、ヒーローが全滅する前にヴィランを倒せばプレイヤーサイドの勝ち、というのが基本である。

ラウンドはヴィランのターンから始まる。
①ヴィラン能力によるターン開始時能力を発動させ、
②ヴィランカードを1枚プレイし、
③ヴィラン能力によるターン終了時能力を発動させる。
カードにはその場で効果を発動して捨てられるものや、雑魚キャラとしてその場に残るものや、装備品としてヴィランを強化するものなどがある。
たいていの場合はヒーローにダメージを与えたり、バッドステータスを与えたりという感じだ。

ヴィランのターンが終わったら、今度はヒーローが時計回りでターンを行う。
①ヒーロー能力によるターン開始時能力を発動させ、
②手札からカードを1枚プレイし、
③プレイされているカードのPOWERを1つ発動し、
④手札を1枚補充して、
⑤ヒーロー能力によるターン終了時能力を発動させる。
ゲーム開始時はヒーローがそれぞれに持っている初期POWERしかないが、ヒーローもヴィランと同じように装備品や特殊能力を追加していくことで強くなっていく。
強くなるといっても誰もが攻撃系というわけではなく、守備系やサポート系、さらに変則的なものもある。攻撃系も拡散タイプや個人攻撃タイプがあり、対するヴィランによって活躍しやすいヒーローも変わってくる。
ちなみにカードの下部分に吹き出しがあるのだが、これは存在していることになっているコミックから関係した台詞をフレバーとして載せてる、ということらしい。ご丁寧に何というシリーズの何巻から引用したかも書いてある。頭がおかしい。

全てのヒーローがターンを終えると、ラウンドの最後に環境デッキからカードが1枚プレイされる。処理はヴィランターンとほぼ同じだ。
環境デッキは一応中立であるものの、ほとんどの場合はヒーロー側に負担を与えるものである。その迷惑度は相当なものなので、あらかじめどんな場所で戦うのか全員で確認してから遊ぶべきであろう。(ドゥームナイト一同がプリマリス島の火山だけで半壊したことはヒーロー史に残る悲劇として知られている。)

まぁそんな感じでゲームは進行していくのだけど、全てのヴィランは戦況によって裏側の別モードに移行し、また違った条件でヒーローを苦しめてくる。
基本ルールは簡単なままに、ヴィラン、ヒーローともにバラエティー豊かなアイデアが個別に仕込んである。それが「センチネルズ・オブ・ザ・マルチバース」のいかれた良さだ。
【評価】

【所感】
尋常じゃないボリュームの背景設定、イラスト数、込められたネタとその再現が素晴らしいゲームです。状況を楽しみながらガヤガヤ遊ぶとよいでしょう。バランスはそれなりに考えてありますが、人数とカードの巡りによってはどうにもならなかったりするので、システムとして楽しむのであれば他のゲームをやるべきだと思います。
続く拡張を2つ準備してありますが、これまた違ったアイデアが盛り込まれていて良い感じです。
紹介:エアキング
「タナカマさんからのお土産なのであんまりひどい事言えないなぁ」と思っていたリトアニアのメーカーによるポンコツカードゲーム「エアキング」。
ふうかさんが紹介して、昨晩のツイッターにてもう周知のクソゲーであることもわかり、akioさんまでジョーコでぶった切ったので、俺もこの機に便乗してアップすることにした。
ほんと面白くないよこのゲーム。壊れてないだけにひでえ。

小箱。箱だけは良くできてる。ちなみに深キョンでホットな管制官がテーマ。
でもコイツが見てるモニターは絶対に管制官のそれじゃねえ。
マグカップには「I LOVE BGG」のロゴが読み取れるが…。

中身。カードの質は悪くない。
ただ、イラストは微妙。

カードを使って2つの空港をつくり、その間にカードをおけるように空間を開けておく。で、上の写真の様に両空港から飛行機が飛び立ち、もう1方を目指すのだ。既にこの時点でつまんなそうと思う人も多かろうが、もっとつまんないから続きを読んでほしい。

実はプレイヤーは秘密裏に4つの飛行機を到着させることを目指している。
4つもゴールさせなければならないので、自分の担当する飛行機以外を前進させるようなフェイクを打ってる暇はない。バレバレである。だが他人の目的を真剣に読もうと試みる程このゲームに熱中する事自体が難しいので、大した問題にはならない。
ちなみに飛行機は10機しかないから、当然他プレイヤーと絡む。絡んだ方が有利に決まっている。はっきりいって絡みが薄かった奴は負けだ。

手番では2枚までカードを使っていくが、まぁ、単なる進路妨害である。
その効果も写真を見ていただければわかるだろう。
もともと飛行機渋滞に悶絶することを楽しむ(と思われる)ゲームに、さらなるストレスが投入されるわけだ。どうだみんな、楽しそうだろう?

極め付けがこれである。
スタートに戻るカード
なんちゅう…。
最初にルールで読んだとき、皆に内緒でこのカードを抜こうかと思ったくらいだ。
ちなみに全員1枚持っていて、ここぞという時に使うということである。本当にBGG愛してるのだろうか…。
ということで、時間さえ使えばゲームは成立するだけに、つまらなさが一層映えるゲーム。
ちなみにこれ以外にも3つのゲームが同時リリースされていて、だいたいどれも良くないらしい。
akioさんはドゥーム評議会でやっとけばよいと言うが、ドゥーム評議会はほぼ全員が和訳作成者かつキッカーという構成上未知のゲームに挑むことは多いが、クソゲーお焚き上げ倶楽部では断じてない!
自らを掘削ドリルの先端に付いたダイヤモンドであると誇りに思っている。(よね?)
【評価】

【所感】
ルールを読むだけでつまらないのがわかります。やるともっとつまらないです。良い所は……、箱がしっかりしているところでしょうか。あと、ゲームとして破綻しているわけではありません。頑張ればしっかり終わります。
ふうかさんが紹介して、昨晩のツイッターにてもう周知のクソゲーであることもわかり、akioさんまでジョーコでぶった切ったので、俺もこの機に便乗してアップすることにした。
ほんと面白くないよこのゲーム。壊れてないだけにひでえ。

小箱。箱だけは良くできてる。ちなみに深キョンでホットな管制官がテーマ。
でもコイツが見てるモニターは絶対に管制官のそれじゃねえ。
マグカップには「I LOVE BGG」のロゴが読み取れるが…。

中身。カードの質は悪くない。
ただ、イラストは微妙。

カードを使って2つの空港をつくり、その間にカードをおけるように空間を開けておく。で、上の写真の様に両空港から飛行機が飛び立ち、もう1方を目指すのだ。既にこの時点でつまんなそうと思う人も多かろうが、もっとつまんないから続きを読んでほしい。

実はプレイヤーは秘密裏に4つの飛行機を到着させることを目指している。
4つもゴールさせなければならないので、自分の担当する飛行機以外を前進させるようなフェイクを打ってる暇はない。バレバレである。だが他人の目的を真剣に読もうと試みる程このゲームに熱中する事自体が難しいので、大した問題にはならない。
ちなみに飛行機は10機しかないから、当然他プレイヤーと絡む。絡んだ方が有利に決まっている。はっきりいって絡みが薄かった奴は負けだ。

手番では2枚までカードを使っていくが、まぁ、単なる進路妨害である。
その効果も写真を見ていただければわかるだろう。
もともと飛行機渋滞に悶絶することを楽しむ(と思われる)ゲームに、さらなるストレスが投入されるわけだ。どうだみんな、楽しそうだろう?

極め付けがこれである。
スタートに戻るカード
なんちゅう…。
最初にルールで読んだとき、皆に内緒でこのカードを抜こうかと思ったくらいだ。
ちなみに全員1枚持っていて、ここぞという時に使うということである。本当にBGG愛してるのだろうか…。
ということで、時間さえ使えばゲームは成立するだけに、つまらなさが一層映えるゲーム。
ちなみにこれ以外にも3つのゲームが同時リリースされていて、だいたいどれも良くないらしい。
akioさんはドゥーム評議会でやっとけばよいと言うが、ドゥーム評議会はほぼ全員が和訳作成者かつキッカーという構成上未知のゲームに挑むことは多いが、クソゲーお焚き上げ倶楽部では断じてない!
自らを掘削ドリルの先端に付いたダイヤモンドであると誇りに思っている。(よね?)
【評価】

【所感】
ルールを読むだけでつまらないのがわかります。やるともっとつまらないです。良い所は……、箱がしっかりしているところでしょうか。あと、ゲームとして破綻しているわけではありません。頑張ればしっかり終わります。
プラトー3000
僕の周りには個人輸入フリークが沢山いることもあって、某ゲームの発売遅延のお詫びとして付属してきた謎のゲーム「プラトン3000」がゴロゴロしている。しかし海外のよくわからん知名度の無いゲームが如何に“デンジャラス”な代物かを心得ているのも個人輸入フリークであり、当然このゲームは長い間放っておかれた。
ところが、同じくボードゲームフリーク(のはず)の「ひだりの灰色」のひだりさんが面白いと言ってるぞという噂が流れてきて、実際やってみたら面白かったというわけである。(※ひだりさんのブログが大変丁寧なんで、そちら読んでいただければ、もうこの記事読んでいただく必要ないです。ほんと。)
ポストアポカリプスで白いご飯が喰えるDoom騎士団にしてみればテーマも大好物である。

チッチャ箱。キャラメル箱。シングルデッキボックス。チェルシー。
撮影のためにタムラクンから借りたんだけど柔らかいから気を使うね。

中身。
このゲームは“世界がいったん終わっちゃって、機械技術が古代の遺産みたいになってる退廃世界”がテーマになっている。で、カードのイラストは何やらその世界の神秘的&ゴツゴツなロボコン。ちょっと土着宗教も垣間見える感じ(映画イノセンス的な)でスゲーカッコいい。このサイズのゲームにこの世界感とクオリティが揃っているのは大変稀、というか、多分これしかない。
で、ちなみにこのゲームは2人~4人なんだけど、4人の場合はチーム戦。ちなみにDoomではこのチーム戦のみを遊んでいるので、その基準で書いていきます。ただ、3人でも面白かろうことは全然想像に難くありません。ハイ。

ところでこのゲームはラミー系である。
つまり、手札で何らかのセット(数字並びとか同じ色とかね)を作ってプレイしていき、手札をなくすことを目指す。というもの。
このゲームの場合、単独で出せる「セオリー」と、同じ色3枚以上で出せる「ジョブ」を手札で見繕ってプレイしていくことになる。
カードには数字が書かれており、ゲーム終了時にその数字がそのまま得点になる。
ちょっと補足。
※所謂ジョーカー職の「ジョブ」として、エンジンってのがあって便利なんだけど、数字がマイナス。
※他プレイヤーがプレイしているカードにジョブを追加することもできる。

「セオリー」にしても「ジョブ」にしても、プレイすることで発動する固有の特殊効果を持っている。カード引きが有利になるものや、他人のカードを奪うものなどなど。状況にマッチすれば中々役に立つが、アメゲーのそれみたいにゲームを壊すほどのものではない。
またちょっと補足。
説明の順番が前後するんだけど、手番の最初にカードを引くってのがある。これが「1つの山札の上から引く」ってんじゃなくて、山札と2つの捨て山から選ぶことが出来る。山札の場合は見えてないんで、2枚引いて1枚残し。
これのおかげで短時間ゲームとして収束が良く、捨てる札の悩みが加わってゲームやってる感がある。

で、誰かの手札が無くなったら、出してるカードの数字が得点、手札がマイナス点。何回かプレイして規定点に達したプレイヤー・チームの勝ち。
うーん。いいんじゃないかね。プレイ時間は短いし。絵もテーマも良いし。
【評価】

【所感】
多分ゲーム的には★6くらいの感じなんですが(まぁ、ラミーですし…)、ゲームとしてしっかり締りがある所と、本文にある通り“この世界感をこのサイズのゲームに投入する武骨な気概”及び、それを“遜色なく表現したイラスト”に敬意を払いまして、★1つ追加の評価とさせていただきましたです。ハイ。
ところが、同じくボードゲームフリーク(のはず)の「ひだりの灰色」のひだりさんが面白いと言ってるぞという噂が流れてきて、実際やってみたら面白かったというわけである。(※ひだりさんのブログが大変丁寧なんで、そちら読んでいただければ、もうこの記事読んでいただく必要ないです。ほんと。)
ポストアポカリプスで白いご飯が喰えるDoom騎士団にしてみればテーマも大好物である。

チッチャ箱。キャラメル箱。シングルデッキボックス。チェルシー。
撮影のためにタムラクンから借りたんだけど柔らかいから気を使うね。

中身。
このゲームは“世界がいったん終わっちゃって、機械技術が古代の遺産みたいになってる退廃世界”がテーマになっている。で、カードのイラストは何やらその世界の神秘的&ゴツゴツなロボコン。ちょっと土着宗教も垣間見える感じ(映画イノセンス的な)でスゲーカッコいい。このサイズのゲームにこの世界感とクオリティが揃っているのは大変稀、というか、多分これしかない。
で、ちなみにこのゲームは2人~4人なんだけど、4人の場合はチーム戦。ちなみにDoomではこのチーム戦のみを遊んでいるので、その基準で書いていきます。ただ、3人でも面白かろうことは全然想像に難くありません。ハイ。

ところでこのゲームはラミー系である。
つまり、手札で何らかのセット(数字並びとか同じ色とかね)を作ってプレイしていき、手札をなくすことを目指す。というもの。
このゲームの場合、単独で出せる「セオリー」と、同じ色3枚以上で出せる「ジョブ」を手札で見繕ってプレイしていくことになる。
カードには数字が書かれており、ゲーム終了時にその数字がそのまま得点になる。
ちょっと補足。
※所謂ジョーカー職の「ジョブ」として、エンジンってのがあって便利なんだけど、数字がマイナス。
※他プレイヤーがプレイしているカードにジョブを追加することもできる。

「セオリー」にしても「ジョブ」にしても、プレイすることで発動する固有の特殊効果を持っている。カード引きが有利になるものや、他人のカードを奪うものなどなど。状況にマッチすれば中々役に立つが、アメゲーのそれみたいにゲームを壊すほどのものではない。
またちょっと補足。
説明の順番が前後するんだけど、手番の最初にカードを引くってのがある。これが「1つの山札の上から引く」ってんじゃなくて、山札と2つの捨て山から選ぶことが出来る。山札の場合は見えてないんで、2枚引いて1枚残し。
これのおかげで短時間ゲームとして収束が良く、捨てる札の悩みが加わってゲームやってる感がある。

で、誰かの手札が無くなったら、出してるカードの数字が得点、手札がマイナス点。何回かプレイして規定点に達したプレイヤー・チームの勝ち。
うーん。いいんじゃないかね。プレイ時間は短いし。絵もテーマも良いし。
【評価】

【所感】
多分ゲーム的には★6くらいの感じなんですが(まぁ、ラミーですし…)、ゲームとしてしっかり締りがある所と、本文にある通り“この世界感をこのサイズのゲームに投入する武骨な気概”及び、それを“遜色なく表現したイラスト”に敬意を払いまして、★1つ追加の評価とさせていただきましたです。ハイ。
紹介:シベリア・カードゲーム
シベリアと言えば、流刑地、超特急、そして広大な資源原野。
どれをゲームにしても面白くなりそうだが、ドイツゲームらしいテーマはやっぱり資源である。みんな好きだよね、資源。

「シベリア・カードゲーム」。
メーカーはボードゲーム版「シベリア」と同じdlpゲームズ。聞いたことない。
作者は傑作Amigo小箱「ゼロの恐怖」のReiner Stockhausen。
イラストはアグリコラ系のKlemens Franz。

中身。カードのみ。エンボスは無いけどカード質は良い。
ダブルデッキサイズの小箱に入れるにはちょっとカード枚数が多いけど、できればも少し箱チッチャイと嬉しかった。
カードはこのゲームの主人公である“資源”と、それを効率よく得点するための“人材”、そしてそれら両方を獲得するための“アクション”に別けれられる。
手札としてアクションカードを規定枚数受け取り、資源カードを伏せて並べてシベリアの広原に見立てたらゲーム開始。

資源野には調査された地域(資源カード表)と、何が埋まっているかわからない未調査の地域(資源カード裏)が並ぶ。
プレイヤーは手番の初めに未調査の地域1枚を公開するので、誰かが資源を採取しない限り調査済みの地域が増えていく。(例外:公開札のラスト2枚の調査は義務ではない。)

公開された資源が欲しい場合は、アクションカードの中から対象となる資源が描かれているモノを2枚セットにして出すことで、獲得することができる。
この時獲得できる枚数は、自分が持っている人材にある“労働者”カードの枚数である。だから場に3枚の石油が公開されていて、自分が石油カードをセットで出したとしても、労働者が1枚しかなければ獲得できる石油資源カードは1枚だ。
また、人材の中に“投資家”がいる場合、対象の資源についてセットで出す枚数を1枚控除できる。ただし投資家は対象となる資源が指定されているので、使い方は難しい。
ということで資源の獲得については人材カードの影響も大きいのだが、じゃあ人材カードはどうやって手に入れるのか。
実はアクションカードの1枚1枚には資源マークと人材マークが併記されていて、アイコン的には(資源/人材)みたいになっている。これの人材マークの方に注目して、資源を獲得するときと同じように2枚セットにして出せば、場から獲得することが出来る。
前述の通り人材には資源等を限定しているものがあるので、どれを取るかは早い者勝ちだ。
最後にまだ紹介していない人材「販売員」について。
このゲームは終了時に持っている資源の価格で勝敗を決めるというルールである。
だから資源の価格が非常に重要なのだが、資源カードを見ればわかる通り、同じ資源でも値段はまちまちなのである。
その資源価格を一律に、しかも高額に設定しなおしてくれるのが「販売員」である。「販売員」の中には、もともと得点にならない人材カードもお金にしてくれる奴がいる。正に勝利に直結する人材だ。
勝敗に大きな影響を与える上に、各種1枚ずつしかないので、誰かが獲得したらその内容をチェックしておくべきだろう。

最後の資源カードが調査されたら1ラウンドやってゲーム終了。
持っている資源価値と人材の価値を足して総資産で勝敗を決する。
誰が何を狙っているかが目立つゲームなので自然と牽制が産まれやすい。しかしいずれの行動もターンを消費するので悩ましい。実にドイツらしいジレンマだ。
【評価】

【所感】
シベリアの資源って言ったら石油と天然ガス。あと最近ダイヤモンドがすごいというのがニュースになってましたが、調べてみるとこのゲームの通り金鉱山もしっかりあるらしいです。
最近派手なシステムのゲームばかり遊んでいたので、オーソドックスなルールとジレンマにノスタルジーを感じました。
どれをゲームにしても面白くなりそうだが、ドイツゲームらしいテーマはやっぱり資源である。みんな好きだよね、資源。

「シベリア・カードゲーム」。
メーカーはボードゲーム版「シベリア」と同じdlpゲームズ。聞いたことない。
作者は傑作Amigo小箱「ゼロの恐怖」のReiner Stockhausen。
イラストはアグリコラ系のKlemens Franz。

中身。カードのみ。エンボスは無いけどカード質は良い。
ダブルデッキサイズの小箱に入れるにはちょっとカード枚数が多いけど、できればも少し箱チッチャイと嬉しかった。
カードはこのゲームの主人公である“資源”と、それを効率よく得点するための“人材”、そしてそれら両方を獲得するための“アクション”に別けれられる。
手札としてアクションカードを規定枚数受け取り、資源カードを伏せて並べてシベリアの広原に見立てたらゲーム開始。

資源野には調査された地域(資源カード表)と、何が埋まっているかわからない未調査の地域(資源カード裏)が並ぶ。
プレイヤーは手番の初めに未調査の地域1枚を公開するので、誰かが資源を採取しない限り調査済みの地域が増えていく。(例外:公開札のラスト2枚の調査は義務ではない。)

公開された資源が欲しい場合は、アクションカードの中から対象となる資源が描かれているモノを2枚セットにして出すことで、獲得することができる。
この時獲得できる枚数は、自分が持っている人材にある“労働者”カードの枚数である。だから場に3枚の石油が公開されていて、自分が石油カードをセットで出したとしても、労働者が1枚しかなければ獲得できる石油資源カードは1枚だ。
また、人材の中に“投資家”がいる場合、対象の資源についてセットで出す枚数を1枚控除できる。ただし投資家は対象となる資源が指定されているので、使い方は難しい。
ということで資源の獲得については人材カードの影響も大きいのだが、じゃあ人材カードはどうやって手に入れるのか。
実はアクションカードの1枚1枚には資源マークと人材マークが併記されていて、アイコン的には(資源/人材)みたいになっている。これの人材マークの方に注目して、資源を獲得するときと同じように2枚セットにして出せば、場から獲得することが出来る。
前述の通り人材には資源等を限定しているものがあるので、どれを取るかは早い者勝ちだ。
最後にまだ紹介していない人材「販売員」について。
このゲームは終了時に持っている資源の価格で勝敗を決めるというルールである。
だから資源の価格が非常に重要なのだが、資源カードを見ればわかる通り、同じ資源でも値段はまちまちなのである。
その資源価格を一律に、しかも高額に設定しなおしてくれるのが「販売員」である。「販売員」の中には、もともと得点にならない人材カードもお金にしてくれる奴がいる。正に勝利に直結する人材だ。
勝敗に大きな影響を与える上に、各種1枚ずつしかないので、誰かが獲得したらその内容をチェックしておくべきだろう。

最後の資源カードが調査されたら1ラウンドやってゲーム終了。
持っている資源価値と人材の価値を足して総資産で勝敗を決する。
誰が何を狙っているかが目立つゲームなので自然と牽制が産まれやすい。しかしいずれの行動もターンを消費するので悩ましい。実にドイツらしいジレンマだ。
【評価】

【所感】
シベリアの資源って言ったら石油と天然ガス。あと最近ダイヤモンドがすごいというのがニュースになってましたが、調べてみるとこのゲームの通り金鉱山もしっかりあるらしいです。
最近派手なシステムのゲームばかり遊んでいたので、オーソドックスなルールとジレンマにノスタルジーを感じました。