紹介:ポテトマン
小生がちょっとした休暇を取っている間に、ツォッホからAmigo型のイカした小箱カードゲームがリリースされているのは、もうみなさんご存じのところであろう。
ざっつらいっ!「ポテトマン」だ。

良い絵、良い箱。
素晴らしいですねー。
昔はこういうゲームがAmigoから出てたと思うんだけどなぁ。

中身。カードのみ。エンボス入り。
得点となるイモ袋カードが4色とスペシャルの5種。
数字カードは4色(4スート)で、それぞれ色によって数字の範囲が異なり、黄<緑<青<赤と言った感じで含まれている数字の大きさが段階的に異なる。
各色同じ数字は1枚のみしかない。

また、最も大きい数字が含まれている赤の中で、16,17,18のカードだけはイラストが異なる。これは極悪非道の「ポテトキラー」であり、ただ単に数字が強いということを表している…。だけでなく、実は弱点がある目印である。
その弱点とは、最も小さい数字が含まれている黄色の中の、最も弱い数字の連番である、1,2,3の3枚に描かれている「ポテトマン」だ。
ポテトマンは普段は弱いが、ポテトキラーにだけは強いと、それだけ覚えといてくれ。

ゲームはトリックテイク…なんだけど、誰でも一度は考えたことがあるだろう”マスト・ノット・フォロー”のルールを採用している。つまり、既に場に出ている色は出せないというわけだ。このルールの関係上、当ゲームを遊ぶのであれば4人以上は必須である。できればシステムが最も生きる5人プレイで遊んでいただきたい。
このマスト・ノット・フォローという要素と、色毎に入っている数字が違うという所から、トリックの行方を各プレイヤーが絞っていくことが出来る。というのがこのゲームのとても面白いところだ。
ベストである5人プレイでは、1色のみ2枚場に出ることが許される。その場合、リードプレイヤーと2人目は、そのトリックを過激にするか、手緩くするかを決める程度の養分となることが多い。そして実質的に、3人目と4人目が作戦を仕掛ける。3人目4人目がチャンスをつかめないと、5人目にチャンスが回ってくるだろうという感じだ。
出せない色を1人で決めきれない所が5人プレイの良いところだ。

あ、そうそう。トリックで勝つと、買ったカードの色のイモ袋がもらえる。弱い色ほど得点が高い。また、各色は3枚ずつしかなく、それが切れると最高得点(5点分)のイモ袋を代わりにもらえるようになる。プレイしてみると、この各色イモ袋3枚というのもなかなか絶妙だ。
また、マスト・ノット・フォローが守れないプレイヤーが出てきたら、即座にそのディールが終了するというのも爽快で、ゲームがダレない。
人数分のラウンドをこなしたら、累計イモ袋の数を数えて勝者を決めますハイ。
【評価】

【所感】
マスト・ノット・フォローのアイデアをしっかりゲーム的な面白さに落とし込んでいるところが素晴らしいですね。プレイ感としては、ワンラウンドに1回か2回めぐってくるチャンスを活かせるかどうかが肝になっていて、ある程度ゲームのわびさびがわかっている人向けのシュールな作品と思いました。
ざっつらいっ!「ポテトマン」だ。

良い絵、良い箱。
素晴らしいですねー。
昔はこういうゲームがAmigoから出てたと思うんだけどなぁ。

中身。カードのみ。エンボス入り。
得点となるイモ袋カードが4色とスペシャルの5種。
数字カードは4色(4スート)で、それぞれ色によって数字の範囲が異なり、黄<緑<青<赤と言った感じで含まれている数字の大きさが段階的に異なる。
各色同じ数字は1枚のみしかない。

また、最も大きい数字が含まれている赤の中で、16,17,18のカードだけはイラストが異なる。これは極悪非道の「ポテトキラー」であり、ただ単に数字が強いということを表している…。だけでなく、実は弱点がある目印である。
その弱点とは、最も小さい数字が含まれている黄色の中の、最も弱い数字の連番である、1,2,3の3枚に描かれている「ポテトマン」だ。
ポテトマンは普段は弱いが、ポテトキラーにだけは強いと、それだけ覚えといてくれ。

ゲームはトリックテイク…なんだけど、誰でも一度は考えたことがあるだろう”マスト・ノット・フォロー”のルールを採用している。つまり、既に場に出ている色は出せないというわけだ。このルールの関係上、当ゲームを遊ぶのであれば4人以上は必須である。できればシステムが最も生きる5人プレイで遊んでいただきたい。
このマスト・ノット・フォローという要素と、色毎に入っている数字が違うという所から、トリックの行方を各プレイヤーが絞っていくことが出来る。というのがこのゲームのとても面白いところだ。
ベストである5人プレイでは、1色のみ2枚場に出ることが許される。その場合、リードプレイヤーと2人目は、そのトリックを過激にするか、手緩くするかを決める程度の養分となることが多い。そして実質的に、3人目と4人目が作戦を仕掛ける。3人目4人目がチャンスをつかめないと、5人目にチャンスが回ってくるだろうという感じだ。
出せない色を1人で決めきれない所が5人プレイの良いところだ。

あ、そうそう。トリックで勝つと、買ったカードの色のイモ袋がもらえる。弱い色ほど得点が高い。また、各色は3枚ずつしかなく、それが切れると最高得点(5点分)のイモ袋を代わりにもらえるようになる。プレイしてみると、この各色イモ袋3枚というのもなかなか絶妙だ。
また、マスト・ノット・フォローが守れないプレイヤーが出てきたら、即座にそのディールが終了するというのも爽快で、ゲームがダレない。
人数分のラウンドをこなしたら、累計イモ袋の数を数えて勝者を決めますハイ。
【評価】

【所感】
マスト・ノット・フォローのアイデアをしっかりゲーム的な面白さに落とし込んでいるところが素晴らしいですね。プレイ感としては、ワンラウンドに1回か2回めぐってくるチャンスを活かせるかどうかが肝になっていて、ある程度ゲームのわびさびがわかっている人向けのシュールな作品と思いました。
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紹介:大きさ比べ
ここ何年か良作が目立つツォッホのファミリー向け小箱シリーズ。
今回紹介する「大きさ比べ」もターゲットを同じくしている内容で、見た目どおりのホンワカテイストだ。

「ぴっぐテン」などと同じ小さな正方サイズ。
カードUIを含めてなんとなくシャキッとしない水彩調のアートワークは、このゲームの色らしい。

コンポは全てカード。
きゃわいらしい動物が8種類。
ツォッホなのでエンボス加工は無し。っていうか、正方小箱のゲームでエンボス加工が掛かってるやつは無いんじゃないかな。(Amigoのうんたらサファリはエンボスだったかも。)

で、タイトル通りこのゲームでは動物の大小がテーマである。
カードの上部にはご覧の通り大きさの順番が描かれており、左に行くほど小さく、右に行くほど大きい。

手番になったら、伏せてある自分専用の山札からカードを1枚めくる。
この時めくるカードに描かれた動物が、テーブルの中央にあるカードの動物より大きいか小さいか、はたまた同じかということを宣言しなければならない。
これに正解すると、続けてマイ山札をめくることが出来る。正解し続ける限りずっと出来る。頃合いが良い所で「ここまでにする」と言えば、それまでに正解してきたカードをそのままテーブル中央の動物の上に捨てる。
こうして“自分の山札を無くすことを目指す”のだ。
外れてしまったらその場で手番終了なだけでなく、それまで正解したものも自分の山札の下に戻さなければならない。ちょっとしたチキンレースだ。

当然、自分の最後の正解カードがすごく大きかったり小さかったりすると、次のプレイヤーは確率的に楽になる。だから、やめ時はちょっと考えなくちゃねって感じ。ハリネズミとは言わずとも、キツネくらいなら妥協できる。
それ以外のポイントとしては、“自分の山札はMAX12枚しかないので、2週目はなんとなくわかる”という点だろう。
完全に思い出すのが難しいのであれば、これは中々おもしろい仕組みである。フリーゼの「ビール侯爵」がそんな感じだ。
しかしこのゲームの場合、ある程度集中していれば山札は記憶できてしまう。
これは中々曲者だ。出来てしまう。出来てしまうんだけど、こういう緩いゲームでそれをやっても楽しゅーないだろっていう。
大人気ない攻略法が存在するファミリーゲームなのだ。1周目の坊主めくりとはどえらいギャップである。そういうゲームであると全員が共有して目指すのであれば、それはそれで面白いかもしれない。
であるから、是非ちびっ子同士で楽しくワイワイと遊んでほしいと願う。
【評価】

【所感】
動物の大小というキャッチーで身軽なテーマがウリのカードゲームです。
可愛いイラストも良いのですが、一点だけ残念。ドリスフランクの「大騒ぎ動物園」もそうなんだけど、カードに動物の大小とか基本情報を入れちゃうってのはテーマ殺しで余り美しくない気がします。
今回紹介する「大きさ比べ」もターゲットを同じくしている内容で、見た目どおりのホンワカテイストだ。

「ぴっぐテン」などと同じ小さな正方サイズ。
カードUIを含めてなんとなくシャキッとしない水彩調のアートワークは、このゲームの色らしい。

コンポは全てカード。
きゃわいらしい動物が8種類。
ツォッホなのでエンボス加工は無し。っていうか、正方小箱のゲームでエンボス加工が掛かってるやつは無いんじゃないかな。(Amigoのうんたらサファリはエンボスだったかも。)

で、タイトル通りこのゲームでは動物の大小がテーマである。
カードの上部にはご覧の通り大きさの順番が描かれており、左に行くほど小さく、右に行くほど大きい。

手番になったら、伏せてある自分専用の山札からカードを1枚めくる。
この時めくるカードに描かれた動物が、テーブルの中央にあるカードの動物より大きいか小さいか、はたまた同じかということを宣言しなければならない。
これに正解すると、続けてマイ山札をめくることが出来る。正解し続ける限りずっと出来る。頃合いが良い所で「ここまでにする」と言えば、それまでに正解してきたカードをそのままテーブル中央の動物の上に捨てる。
こうして“自分の山札を無くすことを目指す”のだ。
外れてしまったらその場で手番終了なだけでなく、それまで正解したものも自分の山札の下に戻さなければならない。ちょっとしたチキンレースだ。

当然、自分の最後の正解カードがすごく大きかったり小さかったりすると、次のプレイヤーは確率的に楽になる。だから、やめ時はちょっと考えなくちゃねって感じ。ハリネズミとは言わずとも、キツネくらいなら妥協できる。
それ以外のポイントとしては、“自分の山札はMAX12枚しかないので、2週目はなんとなくわかる”という点だろう。
完全に思い出すのが難しいのであれば、これは中々おもしろい仕組みである。フリーゼの「ビール侯爵」がそんな感じだ。
しかしこのゲームの場合、ある程度集中していれば山札は記憶できてしまう。
これは中々曲者だ。出来てしまう。出来てしまうんだけど、こういう緩いゲームでそれをやっても楽しゅーないだろっていう。
大人気ない攻略法が存在するファミリーゲームなのだ。1周目の坊主めくりとはどえらいギャップである。そういうゲームであると全員が共有して目指すのであれば、それはそれで面白いかもしれない。
であるから、是非ちびっ子同士で楽しくワイワイと遊んでほしいと願う。
【評価】

【所感】
動物の大小というキャッチーで身軽なテーマがウリのカードゲームです。
可愛いイラストも良いのですが、一点だけ残念。ドリスフランクの「大騒ぎ動物園」もそうなんだけど、カードに動物の大小とか基本情報を入れちゃうってのはテーマ殺しで余り美しくない気がします。