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BG紹介:ツヴィッケルン

『大博打付きカシノ』

最近妙なKickStarter企画や抱き合わせ展開で変な匂いのするクイーンゲームズ。
とはいえ、作るゲームの水準については、ある程度約束された"信頼できるメーカー"…だと思っている。
クイーンゲームズと言えば機能性のない異常にデカくて立体的な箱が特徴の一つだが、かつてはスリムな小箱ゲームをリリースしていたのをご存じだろうか。
その1つが今日紹介する「ツヴィッケルン」だ。

kani01.jpg
今となっては珍しい、クイーンらしくなく機能性の高い小箱ゲーム。
「ツヴィッケルン」以外では「木喰い虫」などがある。
クイーンはイラストが良い意味で垢ぬけないところがいい。クイーンに限らず、ハンスイムグリュック等の古参メーカーの放つ素朴な田舎臭さ(でありながらアートワークとしてはベストマッチ)は、今となってはドイツメーカーの大きな魅力の一つだ。

さて、この「ツヴィッケルン」だが、大雑把に紹介してしまえば”カシノ系のゲームです”ということになる。いや、カシノですと言ってしまってもよいのかもしれない。
そのカシノを、トランプよりは遊びやすいコンポーネントで商品化した、というイメージが近かろうと思う。

kani02.jpg
数字はトランプ+α。それに追加して"カニのハサミに数字が示されたアイコン"がくっついていることものもある。
カニのハサミアイコンの数字は、そのカードを手に入れたときの得点を表しているので、ゲーム進行中に参照するのは上の数字だけであることに注意されたし。

さて、このゲームの進行は非常にシンプルなものである。
手番が回ってきたらカードを1枚場に出して、条件が合う場合は得点札として複数枚のカードを獲得する。条件が合わなければ場にカードが溜まっていく。
これを繰り返していき、規定ラウンドが終わったところで得点札の点数を数え、それに取ったカードの枚数最多などのボーナスを加え、勝者を決める。また、4人プレイの場合はチーム戦となり、向かい合ったプレイヤーの得点の合計点で勝利チームを決める形となる。

カードを取る条件とは、
・出したカードと同じ数字のカードがある
・複数のカードの和が出したカードと同じになる
という感じ。こういうゲームあるでしょ?たまに。それがカシノ系ってやつだ。

kani03.jpg
それに付け加えて非常に重要な要素がある。
場のカードへの"添付&手付保障"だ。
これは場に出ているカードに自分のカードを添付することで、対象のカードの数字を下げたり上げたりすることが出来るというものだ。これをすることで、すごく大きな数字を取れる範囲まで下げたり、自分の持っている数字に調整したりすることが出来る。
とくに「ツヴィッケルン」では通常のカシノにはない"30"という超デカい数字が存在するため、この"添付&手付保障"を行わないと取れないことになる。

では、手付保障とは何か。
これが非常に厳しいルールなのだが、一度添付を行ったカードのセットは、そのラウンド内(5手番程度)に取られていかないといけない(自分でなくてもかまわない)。それが達成できない場合、最後に添付したチームはマイナス30点の罰ゲームなのだ。
はっきり言って、これ
喰らったら死んだと思った方が良い
カードの中には15点などのように大きな得点を持つものもあるが、それらすべてを足したところで正数にするのがやっとである。
これについては、自分で回収できない博打は打つな。ということに限る。
カシノではそもそも自分で取れないような添付はできないのだが、チーム制に何かを期待して上記のような博打を打つことも可能にされているようだ。

カシノと比較すると、スウィープ(場のカード一掃)による得点や最多カード枚数獲得の得点は変わらないのだが、カードによる得点が以上に大きくなっている。
そのため、"勝負どころが極端にフォーカスされたカシノ"と言えるだろう。

でもこれ、勝敗はほとんど運によるところ。
チーム制と言ってもチームの手札はノーヒントだし、手札に大型数字があったらそれだけで有利だ。
それにね。1/11とか、2/12とか、両方の数字で使えるカードがあるんだけど、これが深刻なプレイアビリティの低さをもたらしている。
ただでも、最後に添付したチームがどこかとか、足し算されてたのか引き算されてたのかとか、そういう状況の捏ね繰り回しが多い中で、さらにどっちの数字で使ったかを覚えていろっていう…。
出直しなさい!

【評価】
   4star.jpg

【所感まとめ】
チームチップを作ったり、添付の足し算引き算の置き方を決めておいたりすることで、ある程度プレイアビリティを向上させることはできますが、そもそもそういうウィークポイントを持ったゲームです。
そこをクリアできたところで、今度は運便りのチームバトルという、好みの分かれるゲーム性が待っています。
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BG紹介:ヘキセンレンネン

ヴォルフガング・パニングと言えば最近は「フレスコ」、古くは「オーレ!」や「パパラッツォ」の作者として有名だが、最近ちょいちょい見かける「ヘキセンレンネン」というすごろくゲームも地味に人気があるタイトルだ。発売当時はすごろくゲームに4000円はないな~、という雰囲気でけっこう長く売れ残っていた。

実際のところ4000円出してまで手を出すような中身とは言い辛いが、さすがにSDJノミネートしてるだけあって一種の独自性と一定の面白さのあるゲームである。

hex01.jpg
クイーンなので必要以上にデカく厚い箱に入っている。
もちろん中のケースもコンポーネントとはまったく関係ない形状となっており、収納性は「悪い」の一言で片づけられるレベルだ。
イラストは欧州の児童ファンタジーを感じさせるテイストで、実にいい。
たしかジョーコであきおさんは青がブサイクだブサイクだと書いてあったように記憶しているが、そこまでブサイクじゃない。欧州絵本的グッドキャラクターズだ。

hex02.jpg
中身。すごろくのコースとなるタイルと、それを仕切る棒。
魔女コマ、魔女カード、ゴールボード。
やはりあの箱の大きさは不釣り合いである。

さて、このゲームは各自自分の色の魔女3人をゴールボードへと進め、ゴールボードの出来るだけいいポジションに到着させようという魔女競争がテーマになっている。
基本的にはサイコロで自分の魔女のどれか1つを動かす~を繰り返すゲームであるが、そこにタイルとカードの効果が加わってくる仕組みだ。

hex03.jpg
コースタイルの表面は各魔女の属性になっており、1魔女あたり12枚のタイルが割り当てられている。
プレイヤーがまず最初に行うのは、この12枚の自分色のタイルを、コースの前半、中盤、後半の3つに分けることである。
それぞれが分けたタイルを裏向きでシャッフルし、それを並べて出来るのが上のようなコースである。さすがに48枚もあると長いコースになるので、ぐにゃぐにゃと折りたたみながら作る。こうすると雰囲気も良いのである。

hex04.jpg
手番になったら前述のとおりサイコロを振り、自分の魔女のうち1つを進める。
続いて、進んだ先にあるタイルの効果に従わなければならない。この時タイルが裏向きの場合は表向ける。一度表向きになったタイルはずっと公開され続け、効果も持続する。

タイルの主な効果は「自分が対応する色の魔女なら、数字の分だけ前に進める」というものである。例えば青色のタイルで数字が5なら、青のプレイヤーがそのタイルで移動を終えた場合、追加で5マス進めるというわけである。

hex05.jpg
また、数字以外に魔女マークというものが存在する。
これは自分の色の魔女マークであれば、カードを使って数字の分だけ前に進めたり、大きくジャンプしたりできるという強力なタイルだ。
しかし到着したのが他の魔女のマークの場合、該当する魔女のプレイヤーがカードを使って後ろ方向に進まされてしまうという落とし穴になる。

hex06.jpg
そんなこんなで進めていくと、ゴールボードに到着する。
ゴールボードにはマスが3つあり、より深い位置のマスが高得点になっている。一度ゴールボードに侵入した魔女はそれ以降動く事ができないため、どれだけ手前からゴールボードの良い位置に着地できるかが大切と言うわけだ。とはいえ、ゲームの終了条件は誰かの魔女が3人ともゴールした時なので、悠長なことは言っていられない。

このゲームの面白いところは、タイルの効果で移動した後も、さらにタイルの効果を受けなければならないということである。
これにより一回の移動でぴょんぴょんといくつも移動したり、ひょんな一手で大逆転が起きたりするのだ。一度遊ぶと最初のタイルの配置を少し戦略的に考えられるようになるだろう。

【評価】
   6.jpg

【所感まとめ】
見た目に良く、しかも年齢の幅広く遊べるという点で優れたスゴロクゲームだと思います。早い話が、少し頭を使えるスゴロクというわけですね。人生ゲームよりは戦略的で、時間もかからず、しかも同じようにワイワイ遊べるはずです。

◆その一部、パニングです


◆今日のパニング・ピックアップ

中古ボードゲーム[カード欠品] フレスコ 完全日本語版 (Fresko)
同時プロット式の変形ワーカープレイスメント。
絵画を完成させるために職人を操るんだけど、あんまり無理させるわけにもいかないのでしっかり計画的にやりましょう。
パニングは多作ではないけど、平凡なシステムに独自の色付けをするのが得意だ。アルハンブラの拡張は全てAuthorに彼の名前が入っている。
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紹介:テーベの東カードゲーム

「テーベの東カードゲーム」の情報がQueenのWebサイトに掲載されたのは、本家「テーベの東」がヒットして随分と時間が経った頃だった。
とはいえ人気ゲームだし、そこそこ話題になるかなぁ~とおもっていた。がしかし、公式な情報はほとんど更新されず、こっそりと発売され、日本には入って来ずという有様で、これほど影の薄いカードゲーム版もないだろう。
それも仕方がない。先に言ってしまうが、これ、テーベの東の見た目を地味にしただけなんだもの。今回の紹介はそこんとこ(ほとんど変わってないということ)を前提に書く。(あと、テーベの東をご存じであることも前提となっている。)

tebeka1.jpg
カードゲーム版なのにデカい。と言う意味では「ケイラス・カードゲーム」も例に挙げられる。「ケイラス・カードゲーム」は箱はデカいものの短縮版として見事だったからいいとして、「テーベの東カードゲーム」は特にこれと言った何かを達成しているわけではない。
また、箱のイラストは本家の使い回しであり、中身のイラストもほとんど本家の使い回しであることはみなさんご想像の通りである。

tebeka2.jpg
中身。
そりゃ箱も大きくなるよってなもんで、しっかりボードも入ってるし、カードもいっぱい入ってる。木製マーカーもついてる。
これ、「テーベの東」本編が無かったら普通の”ボードゲーム”だ。

また、本編では袋の中にタイルが入っている形式だった出土品だが、本作では全てカードになっている。

tebeka3.jpg
ゲーム開始の図。
自称カードゲーム化にあたり一番の変更点となっているのは、出土品も含めて全てのカードが1つの山札に混ぜられているという点である。ボードの真ん中にあるのがいわゆる行動&知識習得系カードなのだが、これの空きを埋めるために山札からカードを補充する。その際、出土品が出てきたら出土品置き場に置くというシステムになった。
だから最初から各遺跡に出土品がすべてあるわけではないのだ。

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テーベの東が生み出した偉大なる時間レートシステムはそのままである。
ちなみに「テーベの東カードゲーム」が唯一本家から削除したのが”移動”の概念である。どこにいようとカードは買えるし、遺跡も掘れる。
他の要素、例えば学会だったり、展示会だったりはそのままである。
大抵カードゲーム化というものはコンポーネントを大幅に削ったり、ルールをデフォルメしたりすることで、プロジェクトをシンプルかつフットワークよくするのが通例だと思う。のだが、テーベの東カードゲームは特に何もしていないのが大きな特徴と言えるだろう。

tebeka5.jpg
穴掘りも本家と同じ。
お値段の関係上超便利ディスクはつかないが、チャート図でもちろん十分なのである。

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本家では袋の中に手を突っ込んでガチャガチャやるというのがアクティビティーで人気のポイントだったと思うのだが、タイルがカードになっちゃったのでたんぱくに選んでめくるのである。まぁ、上の写真のような感じ。

tebeka7.jpg
ということで、出土品やら展示会やら残り時間やらの得点を合計して勝者を選ぶのである。

【評価】
   5.jpg
【紹介】
誤解の無いよう先に申しておきますと、このゲームはそこそこ面白いです。だって、中身は「テーベの東」そのままなので。ただ、カードゲーム化するにあたって特に何かアイデアがあったわけではないようで、何のために作られたのかよくわかりません。妖怪の類ですね。
真面目に評すれば、「テーベの東コンポーネント廉価版」というべきものでしょう。

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