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BG紹介:命中

ギュンター・ブルクハルトと言うと、個人的には「クイック」のイメージが強い。それはタナカマ氏にみる"リアルタイムアクションものがくどいほど好きであることの象徴"というべきタイトルだから、というのもあるが、ほかの有名タイトルも比較的小粒だからというのもあるだろう。
小粒とは言っても知る人ぞ知る良作が多く、「マニトゥ」「ケープからカイロへ」「銅鍋屋」「トランプ、トリックゲーム」などはゲームファンにはおなじみだろうし、「コロリンナイト」「リバーフィッシングゲーム」はキッズゲームウォッチャーなら記憶に残っているところだろう。

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なんとも時代を感じるパッケージである。
90年代後半のというと今から15年以上も前。そう考えると古臭い見た目しててもしょうがないかと思ってしまうが、(これまでも何度か言及している通り)ベルリナーは必要以上に古臭い見た目のゲームが多いのだ。よって、時代を感じると言っても、このパッケージから感じる"時代"は90年代よりもさらに前のものであることを補足しておこう。

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中身。
まずこのゲームの一番の特徴である命中ボードについて語らねばなるまい。この命中ボードはいわゆる得点ボードなのであるが、「ラウンド終了時に一定の範囲に得点を収める」というこのゲームの勝利条件の上では非常に重要な役割になるわけである。というわけで、その勝利条件にあてはまる部分が赤くなっているのだ。
ちなみに縦方向には5列で、横方向に長くボードが伸びている。後述するが、この構造にもゲームとしての機能が携わっているのだ。

カードは一般的な数字×スートで出来ている。"命中"というテーマに合わせた紳士たちのイラストに妙な味がある。
あと、得点ボードに載せるためのポーンがついている。
下手したら中箱にされそうな内容を小箱に詰め込んだ点も個人的に評価したい。

さて、このゲーム、見た目の通りちょっと変態なゲームである。
前述したとおり「ラウンド終了時に一定の範囲に得点を収める」という勝利条件自体が特異でもあるのだが、そもそもそこに向けたプロセスが3つのフェイズに分かれている。

フェイズⅠ:カード購入
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ラウンドの初めは手札の購入から始まる。
4,2,1,0という価格札の下にトリックテイク的な意味で強い順に山札からカードが並べられる。
プレイヤーは順番にカードを購入していき、手札が8枚になるまでこれを続ける。
購入の原資は最初から与えられている得点である。購入した額の分だけ得点ボード上の自分の駒を後退させればよいのだ。
あと、これが実に重要なことなのだが、得点ボード上の縦の軸を変えることができるのはこのフェイズⅠだけになる。この重大さはやらなければわからないかもしれないが…。

フェイズⅡ:セットコレクトで得点
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続いてトリックテイクが始まると思ったら、なんと購入した手札の中で役を作って得点するというフェイズが挟まる。役はいわゆるポーカー的なものではあるが、簡単な役を揃えるのもなかなか難しい。そもそも数字が大きいカードは購入時の購入額も比較的大きくなってくるわけで、スリーカードなんて揃えようものなら、得点を大きく削るか、弱い数字ばかりになるかという話なのである。ちッ!ギュンターの野郎め!

ちなみに得点は全て5の倍数。つまり、ボード上を横にスライドするイメージだ。

フェイズⅢ:トリックテイク
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ここでようやくトリックテイクだ。
それはもう、普通のトリックテイク。マストフォロー。切り札有。
トリックは1回とって5点。これもボード上を横にスライドすることになる。

フェイズⅢが終わったら得点ボードの確認である。

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もし得点ボード上の駒が一定の範囲に収まっていれば、そのプレイヤーの勝利である。ただし、複数のプレイヤーが条件を満たしている場合は、66点に最も近いプレイヤーが勝利するのだ。

これはもう!66点狙うしかないっしょ!
そうなると、カード購入段階で66点の位置にもってくるように買い物するわけで、これが存外、弓をジリジリ引いてる感じなのである!
引いた弓が的まで届くか、それとも飛び過ぎて行き過ぎてしまうか。いやぁ!夢のあるゲームじゃありませんか!ねぇ?

【評価】
   7.jpg

【所感まとめ】
実際の所、普通にトリックするだけでもままならないわけですから、フェイズⅠ~Ⅲの動きを全て計算するなんてのは難しいです。ただ、全く無理というわけではありませんし、そうなると一発当ててやろうというのが冒険心というものじゃないでしょうか。
フェイズⅠを狙い、ⅡとⅢを飛距離のように見せているボード使いは素晴らしいアイデアだと思います。

◆ブルクハルト先輩の良作

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BG紹介:にわとりも歩けば

今では押しも押されもしないボードゲームクリエイターの"スター"、ミヒャエル・シャハト。そんな彼もコロレットがヒットするまではジミーなクリエイターの一人だったのだ。「にわとりも歩けば」はヤングシャハトの出世作であり、その後スターになってなお定期的にリリースしていくことになるシャハト小箱シリーズの第一作にあたる作品だ。

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「にわとりも歩けば」をリリースしたのはベルリナーシュピールカルテン社だ。
当初シャハトはこのゲームのβ版をAMIGOに持ち込んだのだが、「我々はコレとよく似たゲームを近々発表するつもりなのだよ。」と言われてしまったという経緯がある。
そうした後にAMIGOがリリースしたのがウヴェ・ローゼンベルグ王子の超傑作「ボーナンザ」なのだ。
そう。実はシャハトがこの出世作に盛り込んだ独自の要素とは、"手札の順番を変えることができず、さらにプレイする際にも制限がある"ということだったのだ。
シャハト様最初の傑作とはいえ、相手が「ボーナンザ」ではさすがに分が悪い。

そんな時、ベルリナーシュピールカルテンで小箱カードゲームシリーズの開発をしていたシュタウペ(後の小箱帝王である)がこのゲームを取り上げ、ベルリナー印でのリリースに漕ぎ着けたのだ。

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中身。
0から59の60枚のカードで、5の倍数にニワトリと卵が描かれている。
イラストはもちろんシャハト様謹製。良い味だしてる。
シャハト自身が絵を手掛けることができるおかげで、シャハト作品はゲーム内容とアートワークが喧嘩するというしょうもない失敗には陥らないのだ。
ちなみにニワトリカードに絵描かれている卵の数は数字により異なり、おおよそ真ん中に近い数字のカードほど卵が多く描かれている。5の倍数がデカい失点という意味でニムト的でもある。

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各自カードが配られたら、まずは手札の順番を並び替えることが出来る。
このゲームでは前述のとおり手札の順番を後から変えることが出来ない。しかも、プレイできるカードは手札の左端か右端のどちらかから。間に入っているカードは端に来るまでプレイできないのだ。

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そしてそのカードでノースートのトリックテイクが始まる。
俗に言う"取ってはいけない系"のトリックテイクなのだが、本当に取ってはいけないのはニワトリカードだけ。ニワトリカードに描かれた卵の数が失点なのだ。
また、ラウンドの最後のトリックを取ったプレイヤーは、それまでに取ったトリックの一つを取らなかったことに出来るというものある。
そんなわけで、大きな数字を捨てつつも、しゃがむべきタイミングでしゃがめるように小さな数字を仕込もうとするわけだが、まぁコントロールできそうで中々できない。最後のトリックだけ勝とうとしても、そこにニワトリを放り込んでやろうと考えるのがこずるいボードゲーマーの常であり、痛い目に合うのだ…。

あ、そうそう、失点についてだけど、実は単に卵の数が失点というだけではない。
2枚以上のニワトリカードを1つのトリックで取ってしまった場合、まず卵の数を合計し、それにカードの枚数を掛けるということになるのだ。
1枚のニワトリならそれほど気にしなくても良いが、集まった時のマイナス爆発が痛い。数ゲーム遊んで規定点数のマイナス点を取ったプレイヤーが出たら終了とするのが良いだろう。(ルールにはディール数で決めても良いと書かれている。)

【評価】
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【所感まとめ】
ノースートだけどままならない、ままならないけど遊んでる感は十分なのでアンコントローラブルな印象にならない、という、トリックテイクのジャンルにありながら幅広い層で楽しめる良作です。掛け算で算出するマイナス点にやや時代を感じますが、個人的には再販してほしいゲームの一つです。リスペクトで★0.5プラスの評価です。
ちなみにKOSMOSの「盲目のニワトリ」は見た目が似ていますが、違う作者のまったく別物です。

◆参照したゲーム

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BG紹介:フィニート

小箱ゲームに特化した紹介辞典を作り始めて数年。今回の紹介をもって、ようやくそのタイトル数が300になる。
当初300タイトルへの到達は2013年の目標だったのだが、1年遅れてなんとか追いつくことができた。かつては300タイトルあれば辞典を名乗ってもよいだろうと思っていたが、今思えば考えが甘かった。やはり辞典というからには1000タイトルは必要だ。まだまだ先は長い。

さて、そんなわけで300タイトル目となるゲームだが、ここ最近紹介のスピードをアップできたのはこの人のおかげ、というところでピックアップすることにした。
ラインハルト・シュタウペの「フィニート」。先生の若かりし頃の作品である。
この頃のシュタウペ先生はラベンスの「フィアスコ」、ベルリナーの「爆弾」「ダビデとゴリアテ」といったシンプルで質の良いカードゲームを出していた。「バサリ」が作られたのもこの頃である。

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ベルリナーの小箱カードゲームである「フィニート」。さすがに時代を感じる…が、ベルリナーの場合、必要以上に古臭いデザインだったのでタイムリーでもダサかっただろう。
ちなみにベルリナーのゲームは基本横向きのデザインになっている。

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中身。カードには数字かハートのナンバーが示されており、スートは5種類ある。
それ以外の情報として、カードの中央に2つのシンボルが描かれている。このシンボルはゲームの進行に大きくかかわるのだが、電話とかベルとか本とか、何の絵であるかは一切意味をなしていない。

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ルールは実にシンプル。
テーブルには場札として6枚のカードが並んでおり、プレイヤーは手札からカードを1枚だし、出したカードに描かれているシンボルが共通するカードをすべて取り、自分のものとして手元に並べていく。
手札は2枚で、カードを出す前に1枚補充できる。コントロールはそこそこに効くといえるだろう。

もちろん、カードを多くとれば良いというものではない。
各スート毎に、もっともハートのカードを多く持つ者だけが、ゲーム終了時にそのスートのカードを得点化できるのだ。

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たとえばゲーム終了時にこれだけカードを集めている。
かなり集めているように見える。
しかし得点の清算をしてみると……

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これだけしか残らない。
どれだけたくさんカードをとっても、その色で最多でなければ0点だ。
ハートから集めるか、点数から集めるか。
2人~3人のゲームだが、捨てるスートを早々に決める必要がある3人がおススメだ。

【評価】
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【所感まとめ】
ルールだけ読むと非常に単調な印象で、そのわりにカードの枚数が多いのでウンザリしそうな気もします。しかし、やってみるとサクサクとゲームは進み、15分もかかりません。勝負どころが明確なこともあり、非常に遊びやすいカードゲームといえるでしょう。
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BG紹介:ダビデとゴリアテ(ベルリナー版)

※この記事は過去の紹介にあるペガサス版「ダビデとゴリアテ」記事をベースに、ベルリナー版の紹介に改編した再録です。

テーマが良く再現されたカードゲーム「ダビデとゴリアテ」。
小さいものが大きいものを倒すっていう有名な話。
基本的にはトリックテイクなんだけど、特殊なカードの分配と得点システムで独特の面白さを持っている。

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ベルリナー版の「ダビデとゴリアテ」。この後、他のベルリナー小箱と同様になんどか再版されている。
ベルリナー小箱はAmigo小箱と比べてわずかに大きい。そして品質にばらつきがある。

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中身。
写真をなくしてしまったが、あるじきのベルリナー小箱ゲームにはベルリナーと書かれた帯で閉じられたものがあった。
ちなみにベルリナーのカードにエンボスがかかったものはなかったと思う。

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カードがとても可愛く、“1”の少年が段々“18”のハゲゴリラに変化していくイラストになっている。全5色。
人数によって使うカードが決められており、上限人数でないと“18”のカードが使えないのがちょっと残念かな。それまでは変化途中なので。

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遊び方は“最初に出されたカードと同じ色のカードを出来る限りだす”という所謂マストフォロータイプのトリックテイクというやつ。
カードが出された後は色が関係なくなり、数字だけで勝者を決める。

まず、最も小さな数字を出したプレイヤーが、最も大きな数字のカードを獲得して自分の前に置くことができる。(ダビデ状態)
次に、最も大きな数字を出したプレイヤーが、自分以外のカード全てを獲得して自分の前に置くことができる。(ゴリアテ状態)

つまり小さな数字を出した人は大きいカードを1枚もらえて、大きな数字を出した人は大量のカードをもらえるというわけ。

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手に入れたカードは色ごとに分けて並べておく。
ラウンドが終了したら得点計算になるのだけど、その計算方法がゲームの肝。

【同じ色が2枚以下のとき】
色毎に2枚以下しかないカードは、そのカードに書かれた数字がそのまま得点になる。
※例えば赤色のカードで“4”と“8”があったならば、赤色から得られる得点は12点ということになる。
基本はこれが得点源だ。

【同じ色が3枚以上のとき】
色毎に3枚以上あるカードについては、どんな数字であろうとも1枚が1点にしかならない。
一度でもゴリアテ状態になってしまった色は高い確立で3枚以上になってしまうだろう。そうなったらその色のカードを適度に確保して、得点ジャブを稼ぐべし。

緻密に計算しても終盤では計算外のカードを取ってしまうこともしばしば。
狙って2枚に残すのもなかなか難しい。

【評価】
   7.jpg

【所感まとめ】
事前予想系のトリックテイクに思考が似ていますが、ゲーム中に方針を考えていくところが面白いと思います。
序盤で大きい数字を持っていると皆がつぶしに来るので、2枚でストップというのが程よく難しいですね。1ゲームあたりの時間も短く、遊びやすいゲームだと思います。

◆アマゾンで購入
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