紹介:スモールワールド拡張?恐れることなかれ

いまさらながら「スモールワールド拡張?恐れることなかれ」の紹介。ようやく全ての追加タイルを経験できた。
国内では2010年末に日本語版で発売され、しかも「ネクロマンサーの島」がおまけとして付いてくるという充実ぶりだった。といっても、DoWの拡張は値段が張るのでそれでようやくトントンという気もしないではないが。

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しっかりした紙のボックスではなく、ぺらい紙にプラスティックケースを入れるという形状。
しかも元々入っているタイル紙を捨ててしまうと収まりが悪くなる。紙は捨てろってことだろうか。

でもこのケースにはひとつ利点があって、これまでリリースされてきた「呪い!」「女神達」のタイルが全て収まるようになっているのだ。

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「ネクロマンサーの島」も収まる親切設計で、「スモールワールドの英雄達」のリーダーチップも入るようになっている。基本セットの内箱があまりに出来がいいためこれらのチップはいままで個別に保存しておく必要があったのだが、これからはこのボックスで安心。しかもタイルが取り易いように底に一工夫加えられている。
正直この箱が「恐れることなかれ」の価値の半分を占めていると言っていいだろう。

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追加になった種族と特殊パワーは以下の通り。
全てを自分で使用したわけではないので、見ていたレベルのものもあるから参照まで。

≪追加種族≫
◆バーバリアン:9枚
初期タイルの枚数が多く、一気に領地を開拓できるパワー派。
ただし最後に再配置が出来ないので戦地以外が手薄になりがち。要塞や陣地など防御できる特殊パワーと組めれば敵なしなのだが…。

◆ホムンクルス:5枚
種族選択段階に効果を発揮するタイプの種族。
この種族より下の種族を選んだ場合、ホムンクルスに1金置くだけでなく、ホムンクルス自体が分裂して1枚増えるというもの。
見た目がグロく効果が地味なためあまり人気がなく、選ばれるときには8?10枚溜まっていることも。

◆レプラコーン:6枚
支配した地域に金壷を置き、次の手番でまだ残っていればそれぞれから1金を得ることができる。
撒いたところでそれほど目だって狙われることもなく、各自自分の戦略の方を優先。まぁとりあえず撒いとけの方向だと思う。そういう意味では支配点に+1はお手軽。数には限りがあるので注意。

◆ピクシー:11枚
タイル枚数がやたらと多いが、支配中は1地域につき1枚しかタイルを残せないと言う貧弱体質。
侵略されると総戦力の減りが早いので最初の種族以外で選ぶのはリスキー。
防御系の特殊パワーをつけても平均的なところまでしかカバーできない。

◆ピグミー:6枚
侵略によりタイルを失った場合、ダイスを振って出た旗の数だけ手元のタイルが増える。
エルフの枚数ランダム版と言ったところ。運が良ければ攻め込まれても総戦力が増える。
計算しづらく、微妙。

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≪追加特殊パワー≫
◆立て篭もる:4枚
ヒッキー専用の世渡り術。
少数種族が労せず多くの支配点を獲得できる。
戦力の多い種族が集まって篭城するのも手。衰退種族が優秀なときはかなり硬い戦略だ。

◆投石器使いの:4枚
投石器を置いた地域からジャンプして-1タイルで制服ができる。
さらに投石器には無敵効果つき。その両方を生かせる場面がくれば良いのだが…。

◆腐敗した:4枚
今回最もおもしろく、最もむかつく特殊パワー。
使う側は支配を失ってもその分の金的価値が支払われる。
攻撃する側は気持ちが萎える。
こういう防御力があるものかと驚かされた。
優先獲得パワーだ。

◆帝国主義の:4枚
ターン終了時に支配している地域について、4つ目以降の数だけ点数が入る。
7地域以上を占領できることがわかっているのなら、有り。
このパワーを持っていると効果以上に狙われ易いような気がする。

◆傭兵の:4枚
金を使わなければならないが征服がかなり楽になるパワー。
難所攻略の必要があるときに。3人以上では得てして漁夫の利を起してしまいがち。

【所感】★★★★★★☆☆☆☆
便利ケースがついてくるのは良いのですが、入っているネタが高い値段と比べるとどうかなと思います。「ネクロマンサーの島」が付属していることでようやくバランスを取っているような。
ちょっと地味かなー!
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紹介:サンダーストーン完全ガイドブック

前々からネタにしているとおり、自分はサンダーストーンがえらい可愛らしくてお気に入りなわけです。んで、この度「サンダーストーン完全ガイドブック」なる暴れん坊丸出しなムックが出るということで、もちろん飛びついたわけです。

こういっちゃなんだけど、同人誌でもないのにサンダーストーンくらいの人気度で本が出るってのは異例っていうか変体だなと思った。(もちろん褒め言葉ですよ。)

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もう開封しちゃってるけど、本と一緒に厚いダンボール紙みたいなものが重ねてシュリンクしてあって、そのダンボールの方におまけの英雄カード“クランサージェント”が入っていた。

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レベル1?3までと、ランダマイズ用のカードがしっかり入っていた。
本の中身は完全日本語版をベースにしてるのにおまけカードは英語ってのが悲しいけど、それもサンダーストーンらしいってことで贅沢は言わないよ。

クランサージェントの能力は“自分以外の武器を装備した英雄の攻撃力が+X”というのが基本。レベル3になると戦利品がつくのが魅力だけど、それまでは如何せん武器持ちデッキじゃないと使い難そうな感じ。
こいつ自信、ある程度の体力と攻撃力を持ってるからなしではないかなぁ、くらい。

もっとポンコツなのもいるわけだし、この辺の強弱は逆に味だよね。サンダーストーンの場合。

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で、肝心の記事の方なんだけど、予想していたより文字量がすごい。
サンダーストーンの初心者にもわかりやすいようにルールを一から丁寧に説明している。そういえば“ガイドブック”だもんなコレ。

その後に編集者達によるカードの評価が1枚ずつ(英雄はレベル別に!)行われている。使い方に関するコメントは普通だけど、カードのA/B/C評価を「爆発度」「安定性」「特殊性」というなんともぼんやりしたベクトルに分けているところがサンダーストーンらしくて良い!

そしてこのカード評価の内容も正直で面白い。
普通なら「爆発性」が高いものは「安定性」が低いだろうというものだが、そこは我らがサンダーストーン。「爆発性」が高いものはたいてい「安定性」も高いという壊れっぷり。そうでなければ両方ともCっていうスクラップみたいなカードばかり。つっても使いどころはあるんだけどね。書かれている考察にはほぼ同感。

読めば読むほど、何故サンダーストーンが面白いのかわからなくなるガイドブック。

改めて思う。サンダーストーンは未知の樹海を思わせるB級カルトゲームだ。

【所感】★★★★★★☆☆☆☆
エラッタ情報や細かな処理に関するフローも記載されているので、サンダーストーンファンには使える一冊になっています。
表4にはカード早見表までついているなど、心者への配慮が厚い内容ですが、最初は実際に教えてもらいながらプレイした方が手っ取り早いと思います。クランサージェントは英語なので付録による追加点は無しですね。
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ドゥームナイト座談会?それでも世界は滅びるか

トゥデイは鬚くんがインフルで欠席。OEC君がFUNUKEで欠席。ということでミュータントタメラと一騎打ちドゥームとなった。
インフル流行ってるので皆気をつけましょう。

◆51番目の州
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オビ湾大好物の世紀末系拡大再生産ゲーム。
人を選ぶので今年入ってからまだ2回目。
引いた種族はミュータント!ぬぬ??んミュータント使って上手くいったことねーんだよなぁ!

ということで…
1ラウンド終了時⇒0点
2ラウンド終了時⇒2点
んんーーー!!どう考えたってダメすぎだろ!
略奪できる資源と次に使いたい資源が噛み合わない。併合できるカードが資源を生産しない。つまり、カードドリブンでミスったのだ。

大してタメラのニューヨーカーズは絶好調。
リーダーをバンバン入れ替え、施設をガンガン建て替え得点がっぽがっぽ。
3ラウンド目から軌道に乗ったオビ湾もぜんぜん追いつかず惨敗。

くそー!ミュータントめ!こいつをなんとかせねば!

◆51番目の州
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ということでもう1回。本当はランダム引きの種族を我侭いってミュータントにさせてもらった。
今度はうまくいくはず!ミュータントは血液が流れるようにカードマネジメントするのがポイントだろう。最初に詰まったら終わりだー!

結果、なんとか上手くスタートダッシュを切ることが出来た。
その後は若干ストッパブルな感じにクールダウンしたが、猛追してくるマーチャントタメラを振り切って勝利。

は?すっきり。

◆ファミリア
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アークライトからレンタル。
正月前に携帯+バットの強力コンボで高い数字のカードを取り捲った余韻が残っおり、その勢いで携帯使いまくってたら中盤でカードなくなって終了。携帯使う時はバットで高い点の奴を取る作戦じゃないと十分な点が確保できないということを忘れていた。残念。でも敗因が明白なのでしょうがないね。

次回は鬚君がメビウスビーンを持ってきてくれるらしい。
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第83回アカデミー賞考察?受賞予想

ついに発表された第83回作品賞他各賞候補。
「インセプション」「ソーシャルネットワーク」が有力、「英国王のスピーチ」が続いて三者択一かと思いきや、発表されてみれば強力なダークホースあり、パワーバランスの逆転ありで予想が大きくぐらついた!

まずは作品賞ノミネートを見てほしい。

≪作品賞ノミネート≫順適当
「ソーシャルネットワーク」
「英国王のスピーチ」
「インセプション」
「トゥルーグリット」
「ブラックスワン」
「トイストーリー3」
「ザ・ファイター」
「キッズ・オールライト」
「ウィンターズボーン」
「127時間」

今年も10タイトルということでバリエーション豊富。
それでは、いくつかのポイントに絞って有力候補の状況を整理していこう。

◆ポイント?:ノミネート数
過去を見てもノミネート数が作品賞と直結するわけではない。が、有力と思われる作品のノミネート数は以下の通り(部門数ではない)

「英国王のスピーチ」:12
「トゥルーグリット」:10
「ソーシャルネットワーク」:8
「インセプション」8

ということで英国王のスピーチが最多。続いてジェフブリッジスのトゥルーグリット。インセプション以降は「ザ・ファイター」「トイストーリー3」「ブラックスワン」が続く。

◆ポイント?:監督賞
作品賞とほぼセットの監督賞。ここに入っていないと作品賞はかなり厳しい。
ノミネートは、ソーシャルネット、トゥルーグリット、英国王、ブラックスワン、ファイターということでインセプションが漏れた。
おそらくこの時点でインセプションの作品賞はほぼ消えたと言っていいだろう。

◆ポイント?:脚本・脚色賞
映画の品格に最も重要な部門。
監督賞と同じく、このどちらかに入っていないと作品賞の受賞はないだろう。
去年のアバターはここに入っていない時点で敗退濃厚だった。
ちなみに原作がないものが脚本賞、原作があるものが脚色賞となる。
なぜかトイストーリーは脚色賞に入っている不思議。

今回は有力候補すべてがどちらかにノミネートされているので、判断の基準とならず!

◆ポイント?:主演男優賞をもらわない
主演俳優が高評価を受けることはもちろん喜ぶべきこと。しかし、個人の活躍が評価された映画は作品としての受賞を逃し易い傾向がある。
ちなみに主演男優賞と作品賞の両方をとった映画は10年前の「グラディエーター」に遡らなければならない。

今回は「英国王のスピーチ」からコリンファースの受賞がほぼ確実と見た。
よって英国王のスピーチの作品賞受賞はやや確度減と予測する。

以上のような考察から、今回のオビ湾予想は以下の通り。

◎「ソーシャルネットワーク」
○「トゥルーグリット」
△「英国王のスピーチ」

おそらく予想通り進むと思うのだけど、どうだろうか。
結果発表が楽しみだ。WOWOWは映画ファンを対象にしないのなら早いとこ権利を放棄してほしい。
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すばらしき父さん狐の世界

昨年の賞レースで「カールじいさんの空飛ぶ家」とアニメ賞を取り合った「ファンタスティック・ミスターフォックス」が3月19日から国内でも上映することが決まった。

当時は「“ファンタスティックMr.FOX”なんて聞いたこともないわ」と思っていたのだけど、どうやらこれは「父さんギツネバンザイ(現:すばらしき父さん狐)」の原題だったらしい。

つまるところ「チャーリーとチョコレート工場」に続き、ロアルド・ダールのビビッドポップなブラックユーモアを、またも映像で拝むことができるという事である。ああすばらしき!

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かなりあくの強いストップモーションピクチャーに仕上がっているらしい。いいね。
可愛いようでかなりクドいという微妙なキャラクター性が再現できているような気がする。

父さん狐まじでかっこいいのでお勧めです。
例に漏れず新宿武蔵野館でもやります。前売り券売ってます。前売り券買うとコレ↓付いてます。

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ファンタスティックMr.FOXシール。
シールって貰ったらいったいどうしたらよいのだろうか。
Tシャツとは言わんがエコバックだったら嬉しい。

あ。トレーラー良かったら観て下さい。

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イップマン?葉問★★★★★

ブルース・リーで有名な葉問派詠春拳の師、イップマンを取り上げたクンフー映画「イップマン?葉問」。
監督にウィルソンイップ、主演にドニー・イェンとサモハンを迎えたSPLを髣髴とさせる無敵の組み合わせに、観る前からテンションあがりまくりである。

実はこれの前に「イップマン?序章」というものがあるのだけど、残念ながら日本では未公開の状態である。そのためストーリーは唐突に始まり、若干わからない前作の登場人物も出てくる。かと言ってそれらの関係性を放り投げたような演出ではないので観ていて困惑することはないだろう。気持ちよく本作から観てもらってかまわないと思う。

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日本軍の圧制をきらい香港に移り住んだイップマン。
新聞社の編集長のコネを頼りに新たな道場を立ち上げた。
しかしこの街には道場主達による厳しい掟社会が存在しており、新参者であるイップマンは彼らの挑戦を受けなければならなくなる。

卓越した技で次々と他道場の師匠を倒し、実力的には認められたイップマン。
しかしいっぱしの生活を送るのに精一杯な彼は、会費である100ドルを払うことを拒否する。(仮に払えたとしても、信条上払わななかった。)

こうした不和がお互いの弟子に悪影響を与え、ついに流血沙汰の惨事となってしまう。道場を追われたイップマン一門は公園で稽古をする苦境に追い込まれるが、幸いにも師匠同士はお互いの心意気を認め合う仲となっていった。

そこで事件。
駐在イギリス軍が連れてきたボクシングチャンピオンと地元の道場の間で乱闘騒ぎが起きる。中国武術を侮辱したボクシングチャンピオンは地元最強の師匠(サモハン)に挑戦状を叩きつける。
すぐさま始まった異種格闘技戦は接戦の末、サモハンの死という形で幕を閉じる。

香港が誇る武術家の死敗。
侮辱されたままでは終われない。
中国武術の誇りを背負い、イップマンが立ち上がる。


香港映画界が誇るカンフーアクションの達人、ドニー・イェンとサモハンの技がすごい。ウィルソンイップの演出がすごい。コテコテなのに超泣ける漢の友情物語がすごい。
とにかくすごい。中国武術映画の傑作である。

ノンストレスで次から次へと熱い決闘シーンが続く。
VS弟子、VS他道場弟子、VS他道場師匠×2、VSサモハン、VSアメリカ人。
格闘シーンが素晴らしいのはドニー・イェンが演じるのだから当たり前としても、各シーンの舞台づくりと演出がすんばらしい!
特に他道場の師匠達と連戦するテーブルの上での死闘は口があんぐりである。
始まった瞬間からニヤニヤが止まらなかったが、このシーンは危うく拍手しそうになってしまった。

こうしてカンフー映画ファンの心を掴んだところで、一気に泣ける友情物語に引っ張っていくのだからこの監督は切れ者だ。後半はサモハンの意地、イップマンの信念に感動しっぱなしの泣きっぱなしだった。(横の男性も同じように号泣してくれていたのでいくぶん恥ずかしさがやわらいでよかった…)

ちょこちょこ見せてくる貧乏エピソードや、戦隊モノばりにデフォルメされた悪役のボクサーも愛らしい。
良いんだよザックリ進んでも。伝わってればそれで良い。わかってるなぁ。

ちなみに熟練スター以外では「スナイパー」で期待の新人を演じたホァン・シャオミンが、この映画でも未来を感じさせる良い役どころを演じている。
ジェット・リーが下降気味の香港アクションだが、ドニーや彼らが居れば心配する必要はなさそうだ。

ちなみに未公開状態の「イップマン?序章」はこの映画の新宿武蔵野館の動員が5000人を超えると公開されることになっている。
ホームページで確認すると、現在4023人。

今後何十年とカンフー映画の歴史に残る傑作であるゆえ、皆さんにも是非観客動員に協力してほしい!
っていうか全国公開するべきだろ!ファンだけのものにするにはもったいなすぎる。ドニー・イェンをなんとかメジャーに!
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紹介:デックビルドガンダム?一年戦争の章

世にどれだけドミニオン・クローンが存在するのか、今となっては考えることもなくなるくらい、さも当然のことのようになった。
最初の製品版はアークライトの「たんとくおーれ」だっただろうか、それとも人知れずどこかの国で誕生していたタイトルがあったかもしれない。
そんな空気の中でもバンダイの「デックビルドガンダム」発売には衝撃を受けた。
天下のバンダイ様でもそういう商売するんかい、と。
今はそこも乗り越えて“ドミニオンタイプ”が一ジャンルを築いている(日本が特に顕著なだけかもしれないけど)。

なにはともあれ、「デックビルドガンダム」の紹介である。

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「デックビルドガンダム・一年戦争の章」は2010年に予約分の限定生産という形で発売された。
ゲームの内容については早い段階からカードサンプルなどで確認できたとおり、“ほとんどドミニオンのまま”そして“パイロットを使った独自システムだけオリジナル”というものだ。

後に監修を行ったワンドローの木皿儀さんに苦労話を伺ったが、やはりいろいろとメーカー側の意図もあるらしく、調整にはご苦労されたそうだ。
結果として思いのほかドミニオンそのままという印象に仕上がっている。
よって基本的なルールの解説は割愛する。どこかでドミニオンの概要を見てきてちょうだい。

ちなみにダンボールにピッタリの箱で送られてくる「デックビルドガンダム」は、その中に写真のようなボックスケースが入っており、そこにカードを収納するようになっている。

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ドミニオンと大きく異なる点として、先述したパイロットシステムがある。
これは、通常のカードと同じようにランダムで売り場に出ているパイロットカードを購入することで活用できる。
パイロットカードはデッキの中には組み込まず、自分の前において常に効果を発揮し続ける。効果はキャラごとに様々。
さらに、モビルスーツの作戦カードを購入した際にそれをパイロットに宛がうことができる。こうすることで毎手番の持ち金が増えたり、作戦回数が増えたりという恩恵が受けられる。

パイロットによって取るべき戦略が異なってくるので、ドミニオンと違いそれぞれが自然と自分自身の戦略を取り始める。う?んこれは盲点だった。ナイスアイデア。

パイロットの能力は一応元ネタらしい内容になっているので、雰囲気も良い。ドミニオンにテーマを感じられなかった人でも、こちらのゲームは遊びよいかもしれない。

という具合に内容的には結構楽しめたりするのだけど、皮肉なことに何よりも話題になったのが“カードが角丸じゃない事件”である。

この時代に角丸じゃないカードなんて滅多に見ないもんだから余計に大騒ぎである。何考えてんだバンダイ。ドミニオンはシャッフルゲームだぞ。

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ということでサンスターかどまる3を使ってカットカット。
写真のような具合に上手いこと角丸になる。
でもこれスゲー大変だからやろうと思っている人は覚悟しておいた方が良い。

まぁ良くも悪くも、バンダイの仕事だなぁと思った。

【所感】★★★★★★☆☆☆☆
ドミニオンそのままじゃん的な視点を脇においておけば、普通に面白いゲームに仕上がっています。ただ、受注生産で角丸にしなかったのは許せんです。その点については“質が悪かった”と言わざるをえません。
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だちょうグランプリ

友人宅ゲーム会で意外にも評判が良かった「だちょうグランプリ」。
特にコレといって目を見張るような要素は無いのだが、だちょう駒のかわいさとスピーディーな展開が魅力のレースゲームで、誰でも楽しみ易いようだ。

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Kosmosの「だちょうグランプリ」はもともとFragorGamesというマイナーメーカーの「サバンナテイル」というゲームである。そしてこの「サバンナテイル」というゲームは、おなじFragorGamesの犬ぞりレースゲーム「スノウテイル」のシリーズ作品である。

スノウテイル」については以前に限定版のレビューをしているのでそちらを確認してほしい。テーマの再現性良し、コンポーネント良しのゲームだ。

ただしこの「スノウテイル」には弱点があった。
コース取りを上手く行うには手札の調整が重要で、それを考えると長考がちになってしまい、レースゲームなのにテンポが悪くなってしまっていたのだ。

テイルシリーズ2作目になるこの「だちょうグランプリ(サバンナテイル)」は、基本ルールはそのままにシステムを簡略化し、大幅なテンポ改善がなされている。

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いくつかのタイルを組み合わせてコースを作る。スノウテイルのように雰囲気のあるボードではないが、表裏で難易度が変わるなどカスタマイズ制の高さは変わらず。それにボードサイズがそれほど大きくないので通常ボードゲームを遊ぶスペースさえあれば大丈夫。

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毎ターン一番先頭を走っているプレイヤーから手番を行う。
手番では手札のカードから1枚を選んで出す。そこに書かれた数字の文だけ前に進めるが、最後にはそのカードの色と同じコースで移動を終えねばならず、かつ一旦その色のコースに入ったら出ることが出来ない。

また、もし出発地点と同じ色のカードを出した場合、走行中にコースを変える事は出来ないがボーナス移動をおこなうことができる。

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コースはもちろん内側を通った方が近道になっている。
ただし、コース上にはライオンやハリネズミといったお邪魔動物もいるし、他のプレイヤーのダチョウを追い抜くこともできない。
コース取りが大切だけど先述したカード色の制限があるため中々上手く行かない。
山札の内容は皆同じなので大きく出遅れても逆転のチャンスはあるぞ。

【所感】★★★★★☆☆☆☆☆
テンポの良いレースゲームで、ゲームの準備さえ整えば20分ほどのプレイ時間でさくさくと遊べます。
タイルの特殊効果(説明しませんでしたが)についてはちょっと洗練されていない感もあるかも。
コースの難易度設定が自由に出来るので、レベルの調整や繰り返し遊びには長けています。
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ソーシャルネットワーク★★★★☆

ゴールデングローブも決まって各賞総なめ状態の「ソーシャルネットワーク」。
Facebookの創始者であるマーク・ザッカーバーグの半生(半々生?)を創作ドラマを交えながら綴る2時間。

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始まりは2003年のハーバード大学。
天才的プログラマーのマークは彼女にフラれ、酔った勢いで女の子をランキングする下世話なサイトを一夜にして創造し、2万2000という膨大なアクセス数を記録。
結果、汚名と才能を世に残した彼は、大学の先輩から新しいソーシャルネットワーク立ち上げの誘いを受ける。
一旦は引き受けたものの沸いてくる独自のアイデアが先行し、結局は親友と「ザ・フェイスブック」を創り上げた。かかった期間わずか数ヶ月。

アイデアを盗用されたと激怒する先輩達を余所目に、フェイスブックはますます拡大していく。西海岸へ進出するにあたりナップスターの創始者であるショーン・パーカーとも交友を深めるマーク。
親しい友人達との創作物が、ビジネスの最先端へと押し上げられる。

かくして億万長者になったマーク。
先輩に訴えられ、友を無くし、女性一人を手に入れられなかった天才。

いまやフェイスブックの評価額は500億ドルである。


主演のマーク役に去年「アドベンチャーランド」「ゾンビランド」といったB級ランドモノで活躍したジェシー・アイゼンバーグを起用。怒涛の早口台詞がまぁ素晴らしい出来で“超頭良いマーク・ザッカーバーグの世界”にまんまと吸い込まれてしまった。

現在の訴訟シーンと過去の回想シーンを巧みに織り込んだストーリーライン。随所で捲くし立てるように繰り返されるジェシー・アイゼンバーグの早口。誰にも縛られない立場にいるという優越感。
これらが合わさったスピード感と高揚感で、映画はあっという間に終わる。なんと爽快なことか。やはりフィンチャーは観客をトランス状態にするプロだ。

高揚感が静かに冷めていくラスト。
ふと自分の中に還っていく主人公の、生暖かな視線に共感する。

文句なしに面白い。

そして確かに、この映画はオスカーの器かもしれない。
ここ数年の受賞映画を思い起こしても、このタイプの勢いを持った映画の受賞が目立つ。
特に重なるのは、2年前にフィンチャー監督の「ベンジャミン・バトン」とオスカーを取り合う形になった「スラムドッグ・ミリオネア」だ。
貧しい少年がTV番組で巨額の懸賞をものにし、イカサマ容疑で尋問されるシーンと幼年期からの回想シーンを、リズミカルな編集・音楽でスピーティーにまとめた「スラムドッグ・ミリオネア」。

どちらの行き着く先も億万長者。
欲しかったものは女の子1人。

物語も演出も近い2本の映画が、まったく別の印象を残すのだから面白い。
まるで複雑な格子鏡のようだと思った。
「ベンジャミンバトン」でオスカーを取りそこなったフィンチャー監督の、「スラムドッグ」へのアンサー映画と考えるのは、もちろん行き過ぎだとは思うけど。
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白いリボン★★★★★

とにかく目が良い(視力の話でなく)ため、自然と構えがニヒルになってしまうマッドな異端監督ミヒャエル・ハネケの2009年最新作にして賞レースを賑わす話題の一本。
異端児監督がその異端っぷりを存分に発揮してパルムドールを受賞したってんだから、もろ手を挙げて喜ぶべきことなんじゃないだろうか。

まぁ相も変わらず、世の闇人の闇を鋭く見抜いて表現しちゃうもんだから、観ている方は凹みっぱなしである。心に余裕が無いと自覚する人は観賞を控えるべきだろう。

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第一次大戦前夜のドイツ、プロテスタントの小さな村で起きる大小さまざまな事件。村医者の落馬事故を皮切りに、日常から不気味に浮き上がるようにポツポツと起こる。
身分、妬み、コンプレックス。
ある事件の動機は明らかだが、ある事件の動機は明らかでない。
時が進むほどに村は暗い猜疑心で覆われ、次第に前が見えなくなってくる感覚。

そしてこのどん底の物語は、
手探りで生きることを余儀なくされた村人達を救うように照らしたひかりが、“戦争”だったというセンセーショナルな演出で幕を閉じる。

長年ハネケとコンビを組んでいるクリスティアン・ベルガーのモノクロ描写が冴え過ぎて恐い。白と黒の世界で、闇はとにかく映えるという皮肉。そもそも人間の恐ろしさというのがどういうものか、立ち止まって考えてしまう。

既に口コミで有名だが、この物語は犯人を具体的に指名しない。
テーマ上、指名する必要がない。
ハネケ監督なのだから、考えてみれば当然である。かの監督はミステリー作家ではないのだ。

犯人が誰であるかなど、大した問題ではない。
厳格さや純潔という名の都合のいいモラルに支配された、さも「平和です」と言わんばかりの小さな社会。その小さな社会が辛うじて吐き出すことができた事件の数々を、欺瞞の結果生み出された悪意として痛烈に皮肉っている。

ハネケが誰にでもわかり易いように、どっかりとスクリーンに倒していったこの重い大木は、ひょっとしたら「戦地から遠く離れた平和らしいあなたの街」と無縁ではないのかもしれない。

完全に1本取られた。
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少年よ ドニー・イェンに学べ

皆さん、もう今週末まで迫ってますよ!
そう!ドニーイェン主演の「イップマン」の公開です!
SPLに続いてサモハンとの共演!
熱い!熱いねぇ!!

まだ前売りを持ってないという君は急いで武蔵野館へ行こう!
今ならイップマンキューピーがもらえるぞ!

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う??ん!いらないねぇ!
でもアイアンマンキューピーも持ってるから一応保存しておこう!
ちなみにドニーイェンとサモハンの2種類から選べるぞ。

え?イップマンを知らないって?
とんだ田舎モンだな!まぁいい。これを観て今からでも勉強してくれ!

あ。新宿武蔵野館に行かないとキューピーはもらえないからね。
あと、武蔵野館で買うと武蔵野館じゃないと観れないからね。気をつけて。

話題チェンジ
大学のときに近所でつるんでいた仲間が漫画家になっててびっくり。
どう考えてもこのブログにきていただいている人とは縁がなさそうな「CUTiE」掲載だったらしい。
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おおぉ。1話目を読んでる時は心配だったけど、1巻終わる頃にはしっかり面白くなるじゃないか。
友達の漫画だと緊張しちゃっていかんわ。
大学時代の俺っぽい奴も出てくる。

褒めといたろう。
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紹介:アクセルでGo!

HABAの新作レースゲーム「アクセルでGo!」。(※仮題)
HABAのレースゲームと言えば「フルスロットル」シリーズが有名。これは一応関係ないタイトルだけど、イラストレーターが同じだからフルスロットルファミリーなのかも。

レースゲームと言いつつも実は正体隠匿タイプのダイスゲームなので、他のフルスロットルシリーズと比べて若干対象年齢は高めかもしれない。

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なんだかんだで毎年1個は出ているHABAレースゲーム。
レーサーは男の子の夢だからね。
作者はヴォルフガング・ディルシエール。HABAでは「ワイルド・ヴァイキング」シリーズがヒットしているデザイナーだ。

コンポーネントは上の写真+色付きサイコロ3個。
F-1ゲームなのに車駒が乗用車というのが大変残念。「フルスロットル・カードゲーム」の車を使えばいいのに!

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レースが始まる前にまずは自分の担当の車を決める。
これは配られたタイルの裏に2台描かれており、この2台の両方がゴールすればその時点で勝ちと言うものである。この2台については他のプレイヤーには秘密にしておく。つまり、それぞれが進めたいと思っている車についてはお互いに推測するしかない。

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車はサイコロで進める。
手番のプレイヤーは色付きサイコロを3個振り、その中から1つを選んで出目の色の車を一歩進める。
さらに残った2個を振り、その中からまた1つを選んで出目の色の車を一歩進める。
最後に残った1個を振り、出目の色の車を一歩進める。
最後の1回だけは完全にランダムということだ。

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ゴーゴー!
サイコロを振って自分の車の色がでなければ、もちろん他の色を進めなければならない。
そういうときにライバルの車がわかっていればプレゼントをせずに済む。

さすがに最後まで色を隠し続けるのは難しいけど、中盤くらいまで隠し続けられれば勝ちも近づくというもの。
実際はサイコロ運だけど、出目を選択することで“場の操作感”を味わえるキッズゲームだ。「にんにく吸血鬼」に少し似ているかもしれない。

【所感】★★★★★☆☆☆☆☆
正体隠匿によくあるサイコロシステムを組み合わせたブラフゲームです。さすがに新鮮さもなにもあったもんじゃないですが、めぐりめぐるのがキッズゲームというものでしょう。
車駒がF-1型だったらもっと良かったなぁと。
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季刊:農業が好き!1月号?キーマーケット

僕の好きなゲームの1つに「キーハーベスト」っていう農業ゲームがある。
農業ゲームと言うと「洛陽の門にて」のように地道に生産して??というイメージがあるけど、「キーハーベスト」はそこに別種なゲーム要素(具体的にいうと「アクワイヤ」みたいな陣取りとか)を大胆に差し込んでいるところが面白かった。
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農地タイルと従業員タイルを戦略的に使用してコンボを決めるという、中々に難しいゲーム。
考える要素が多いので経験差は出やすいゲームだけど、各プレイヤーの従業員駒が全て違うイラストになっているなど、とにかくイラストとコンポーネントの渋さが光っていた。
2時間ほど掛かるゲームとしては最も数をこなしたタイトルかもしれない。

そして実はこの「キーハーベスト」は“キー”シリーズの1タイトルであり、その最新作がもう少しで国内でも流通するのではないかと思われる。
既にBGGにはsawadaさんが日本語ルールサマリーを掲載してくれているので“キーシリーズ”ファンは覗いてみるといいだろう。
BGGKEY2.jpg
※画像はBGGより拝借
う??ん!今回もごっついコンポーネントになっとる。
自分のボードは無いけどアグリコラばりのボードと駒の数。
イラストはシリーズ通してのJuliet Breeseさん。(キーハーベスト作者の奥さん。)嬉しい!

産地に労働者を派遣し、生産した商品を相場にしたがって売る。できればギルドに加盟し出世してその効力を得る。と言う感じで、要素1つ1つはオーソドックス。
でもルールサマリーを読むとわかるとおり手順や能力はいろいろと複雑なのでボードゲーム慣れしている人向けかなとは思う。

なんにせよイラストが楽しみ。早く遊んでみたいタイトルだ。
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キックアス★★★★★、バイオハザード?★★☆☆☆、ベストキッド★★★☆☆

キックアス★★★★★
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アメコミ原作のコメディ(?)映画。500日のサマーで妹役を演じたクロエ・モレッツがヒーローコスプレで大活躍というのがウリ。
主人公はアメコミ大好きなオタク。ヒーローに憧れてタイツをかぶり、悪党に襲い掛かって返り討ちにあい、全身に金属を入れる手術をしてちょっと頑丈になっただけの常人。
その活躍がニュースになったことで少し有名になるのだが、同時に地元の悪党にも目を付けられてしまう。命を狙われる主人公。しかし彼には強力なバックボーン、ニコラス刑事扮するダークヒーロー親子がついているのだった…。

80%コメディ、20%アクションで笑って終える映画かと思っていたら、思いのほか泣けるシーンが多くてびっくり。ヒーロー魂の伝わってくる映画だった。クロエのシーンはカッコよすぎる。

主人公のキックアス本人はよくある設定でそれほど面白いとは思わないが、彼を取り巻く登場人物の一挙手一投足がいちいち面白い。やり過ぎ脚本とデフォルメされた悪党像も思い切りがあって楽しかった。

感動したり笑ったりで忙しい!冗談入れるところが上手すぎるよ!
ニコラス刑事の2010年は当たり年だったな。

バイオハザード4★★☆☆☆
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回を増す毎に超人化していく主人公を眺めるのが楽しい映画。
あと2,3作したら目からビームでも出すんじゃないだろうか。
あまりに適当過ぎるストーリーと世界観については深く触れないのが礼儀というものだろう。

観ていると3D前提で作られたことが良くわかる。カメラに向けて飛んでくる手裏剣、斧、牙、銃弾。まぁどれでもやってることは同じ。しつこいくらい同じ。
う??ん。舐められてるなぁ。
しかも最初から最後まで均等にアクションシーンが割り当てられているため、盛り上がり所がなく、毎回同じようなアクションなので辟易してしまう。

そろそろジョボビッチさんもこれ出るの止めないと女優生命に関わるよね。

ベストキッド★★★☆☆
KARATEKID.jpg
リスペクト魂を感じるベストキッドの中国版リメイク。
成龍とウィルスミスJr.の共演が話題になった。

ストーリー自体は元祖ベストキッドに似ており、大会のくだりなどは殆ど同じである。ジャケットを脱いだり着たりする修行ももちろん元祖へのオマージュで、さすがに無理があると思ったがそこは愛を持って見るべきところだろう。成龍の隠遁ぶり、ウィルKidsの立ち回りはとても良かった。

惜しむべくは役者とストーリーをいまいち感動的に融合できなかった脚本。
主人公の少年は最初から心意気のある少年で、劇中でそれなりの進化は見せるものの、物語として成立するほどの話ではなかったように思う。

ウィルKidsはさすがに名俳優の子供だけあって内から自信が感じられてしまう。
それならそれで、ウィルKidsらしい新しいベストキッドを作れば良いと思うのだが、あえて元祖の物語と沿わせるために脚色しているので印象がぐらついてしまっている。

結果として、とても今っぽい映画になったなと思った。
話題性があるし、どんな子供でも楽しめるように作られている。
大人が観ても子供が観ても面白い。それは元祖もこれも変わらない。
でも、何か媚びたように演出された新ベストキッドには「元祖ベストキッド」で感じた喜びと同じものを見つけることはできなかった。

カンフー大会の架空っぷりは楽しいが、臨場感と緊張感の無さは大いに気になった。そうなってしまった原因のあたりに、元祖との重要な違いがあるように思う。

評判は良かろう。しかし僕は残念。
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カジノロワイヤル訳更新?陰陽(ライナック先生作)

カジノロワイヤル訳を更新いたしました。
今回はライナー・クニツィア先生の「陰陽/Yin Yang」です。

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【公開開始】
陰陽/Yin Yang(GryphonGames)

ラウンドの終了までに陰と陽のバランスを取るトリックゲーム。
「フィフティ・フィフティ」というゲームとまったく同じ内容なので、このルールで「フィフティ・フィフティ」も遊べます。

ちなみに英語ルールの裏に中国語ルールが付いてました。
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2011年のAmigoカードゲーム スプリング!

アミーゴの公式サイトに今年の新作カードゲームが紹介されている。

アミーゴのカードゲームはモノとルールの品質が良いので毎年一番楽しみにしている。
ちなみに去年はパッケージのデザインが変わり、カードゲームに限らずどのゲームにも箱下部分に赤い帯が付くようになった。また、合わせて“Amigo”のロゴが立体的になった。
さらに一昨年までは普通のカードゲームと同じ箱に入っていたキッズ対象ゲームもその形を変え、正方形のドライマギアを思わせる形状になった。

さて、今年のラインナップをデザインに大きな変化はないが、「コカドゥ」などを見る限り大人用のゲームでもパーティーゲームに近いものは正方形になるのかもしれない。

さっそく注目作を見てみよう。

◆ゲシェンク
Geschenkt.jpg
なんと名作「ゲシェンク」が新パッケージになって登場。
ルールは読む限り同じと思う。

◆コカドゥ
コカドゥ
動物の鳴き声を真似しながらカードをプレイするUNOっぽいゲーム。
正方形箱。イラストはかっこよいね。

◆モンスター
モンスター
モンスターのセットを作っていくゲームみたい。
詳細わからず。
最近のこういうゲームはライナック・クニーティア先生のものが多いのでそうかと思ったが、違った。

◆カバホッパー
カバホッパー
円状に並べられたカバの上を周遊するゲーム。
チップとコマが入ってるのでひょっとしたら中箱かも。

他にもあったけどとりあえず以上。
ゲシェンクの新デザインいいなぁ。
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ビール侯爵を遊ぶ会

東京近郊に広まる噂では、夜な夜なフリーゼのゲームを愉しむネジの外れた連中が増えてきているという。残念ながらオビ湾もその一人だ。
フリーゼの緑色は深夜勢の目にも優しい。しかしその緑色の先に、嵌ったら出られない深緑の森があることはゲーマー諸君は当然ご承知のことだろう。今年はフリーゼゲームの回転率が高くなりそうだ。

まずは先日紹介もしたファミリアで肩慣らし。
ファミリアは日本語版が出たが、幸いにも外側とルールだけの日本語化だったようで何より。(カードまで日本語化されてるときだけ“完全日本語版”ってことらしい。今回の記載は“日本語版”だった。)
しかもこのマウラ先生のイラストの背景が繋がっているとは、タメラ君のつぶやきを見るまで気づかなかった。Amigo版ウィザードみたいだ。

続いてメインの「ビール侯爵」。
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自分の領地で精算したビールの原料を、できるだけ自分の都合の良いように売却し、全員同じ内容のマイ山札から取った手札の建物を建設していく。
手番の最後に余ったカードは1枚を残して山札の下に戻す。最初は高い建物は買えないが、次に回ってくるときのことを考えて山札に戻すのが大事。序盤の安い建物はいらないと思っても建てておくだけで山札が圧縮できる利点があり、奥深い。
こいつはデッキ構築ゲームと言うよりも、マニアックなデッキ整頓ゲームと呼んだほうが良いかもしれない。

まだまだパターンが読みきれないので、レビューまでにあと4、5回はプレイしたい所。
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新春入荷ラッシュ?新潟紀行

ついにエッセンの本体部分が国内に流通!
年末の「ティカル?」や「ドミニオン繁栄」に続いて、「ビール公爵」「ファミリア」「電力会社・日本/ロシアMAP」のフリーゼラッシュ。それにあのODA搾取ゲーム「フンタ!」のダイスゲーム版である「フンタ!大統領万歳!」まで登場してショップのリストが賑やかになっている。

ビール侯爵 完全日本語版ビール侯爵 完全日本語版
(2011/01/08)
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ファミリア 日本語版ファミリア 日本語版
(2011/01/08)
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GJ特選ゲーム フンタ・大統領万歳(Junta Viva El Presidente)GJ特選ゲーム フンタ・大統領万歳(Junta Viva El Presidente)
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不明

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フリーゼの「ビール侯爵」と「ファミリア」はやってることが違うのでプレイ感こそ異なるが、どちらもデッキ構築の色合いが強いゲーム。
「フンタ!大統領万歳!」は損得を考えながらひたすら直接攻撃をしあう性格の悪いゲーム。テーマが最高だ。

次のドゥームナイトでどれかは取り上げよう。

話題チェンジ。
金曜の夜に所用があって新潟へ。
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ゴゴゴゴ・・・・・
寒いっす。

でも身が研ぎ澄まされるなぁ。いいなぁ北国。(にわか)
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RED★★★★☆

「レスラー」「クレイジーハート」「グラントリノ」「エクスペンダブルズ」。
真面目なものから不真面目なものまで、とにかく更年期オヤジが活躍する映画が流行っている。

今月末に全国公開予定の「RED」もそんな加齢臭香る映画のひとつである。

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「RED」とは「Retired Extremely Dangerous」の略であり、直訳すれば「引退した超危険人物」という意味。
ブルース・ウィルス、フリーマン、マルコヴィッチ達が陰謀に巻き込まれた元スパイ役をコメディタッチで演じる。やってることはアクション映画なのだが、ウィルス以外はアクション俳優でないところが面白い。ヘレン・ミレンが多彩な銃器をぶっぱなしまくる場面などは、特に変な汁の出るシーンである。
こういう変化球を込み込みにすることで、この映画は100%コメディ映画に仕上がっている。
監督は「きみがぼくをみつけた日」のロベルト・シュヴェンケ。これまた意外なセレクトだ。

ウィルスの大人な演技が◎。
元史上最強のスパイという漫画みたいな設定のキャラクターで、達観しているような、怠慢なだけのような、気だるい雰囲気がウィルスにぴったり。珍しく静かな口調を演じるウィルスに、腐女子ならば胸キュン間違いなしだろう。

マルコヴィッチのキチガイハゲっぷりも◎。
ロケットランチャー女とのガチンコ勝負はこの映画の見所、いや、ハイライトと言っていい。
そもそもマルコヴィッチはギリギリに滑り込んだ代打配役だったらしいが、彼の素晴らしいアホ演技なしに「RED」の洗練されたコメディ感は出せなかっただろう。

ヘレンミレンに関しては前述したとおり◎。
観ていて楽しすぎる。

ストーリーは四コマ漫画みたいなデフォルメタッチの陰謀もので、細かに計算されたものではないが、キャラクターのデフォルメ感とマッチしていて安心できる。

俳優以外は低予算のいわゆるB級映画。心地良い親父臭に包まれたセンスの良い映画である。ロドリゲス調と言えるかもしれない。
主演以外に“良い映画にしよう”というモチベーションが感じられない「エクスペンダブルズ」より余程良い。

続編熱望の一作。
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紹介:トレーダー

リズムや体を張ったアクションなどで新たなコミュニケーションゲーム境地を開拓しているフランスのカクテルゲームズ。
比較的ライトに遊べるパーティーゲームが多いメーカーだが、今回紹介する「トレーダー」はなんと株をテーマにしたゲーム。
といっても、カクテルゲームズらしく軽いテイストの数字ゲームに仕上がっている。

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カクテルゲームズと言えば缶入り。
いつもは正方形なんだけど、今回はカードが多いので細長い。カンペンみたいな大きさかな。

中にはカードが縦に並んで収められている。
ちょっと不満なのは、カードを裁断したときのカスやら切れ端やらが混入していること。海外製品らしい品質ではあるけど、ちょっとこの辺のクオリティの低さは改善してほしいなと思った。

カードは大きく分けて
・株カード
・お金カード
の2種類。

株カードは下の写真のように並べる。
各プレイヤーは規定のお金カードを受け取り、ゲーム開始。

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ずらりとランダムに並べられた株カード。
株カードには色と数字があり、手番が来たプレイヤーは列の一番下にあるカードを、そこに書かれた数字と同じ金額で購入することができる。

※また、3人4人でプレイする場合はルールが異なり、列を封印する市場閉鎖カードをこのタイミングで移動させることができるなどがある。3人・4人のルールはすこし変則的なので、おそらく2人で遊ぶことをベースに作ったのであろう。

さらに、もし望むのであれば手番の最後に手持ちの株を売却することができる。
(後述)

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購入した株は自分の前に並べておく。
ゲームの勝利条件は最多持ち金なので、株を持っているだけではダメ。
手番の最後に同じ色の株2枚セットを売却することで、お金を増やしていく。

売却価格は2枚のカードに書かれた数字を掛け算したもの。
つまり、2と3のカードをセットで売却すれば6になる。ただしこのように低い金額同士を掛け合わせても儲けがほとんど出ないので、出来るだけ大きい金額同士を掛け合わせようというのがこのゲームの趣旨である。

目的がシンプルなので、相手に取らせてはいけない株というのが明白。「あの列は掘り下げない方がいいなぁ。」とか、「この列を相手に掘ってほしいから、あの株は取らせよう」とかいうようなわかり易い戦略が楽しめる。

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しかし一番気に入っているのはこのお金(ユーロ)カード。
綺麗にできてればお札タイプでもかまわないんだけど、やっぱりこのカード型が頑丈でいいね。

【所感】★★★★★☆☆☆☆☆
カクテルゲームズらしいスマートなルールですが、数字系ということもあり、どちらかというとシュミットのEASY PLAYシリーズっぽい印象です。
やっぱり缶箱はつぶれやすいし傷もつきやすいので、ちょっとマイナスですね。
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紹介:ワニに乗る??大冒険

2011年、HABAの主力ゲームとなりそうな新作「ワニに乗る??大冒険」。
ワニに乗るシリーズはこれでなんと4作目。
元祖、2人用、カードゲームというように小型化が進んでいたのだが、満を持しての巨大化。
名実共に果樹園シリーズと並んだと言っていいのだはないだろうか。

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HABAの正方Lサイズは、普通のメーカーの正方Lサイズより一回り大きいサイズだ。とにかく大きい。
作者とイラストレーターはいつものコンビ。
ミヒャエル・バイヤーの見慣れたロゴがかわいい。

このゲームも「元祖ワニに乗る?」と同じように沢山のどうぶつ駒が入っている。
もちろん期待通り、ワニ以外はすべて新しい動物。“大冒険(仮題)”というタイトルに相応しいグローバルな動物が揃った。キリン、フラミンゴ、イグアナ、コウモリ、黒ヒョウの5種で、ワニと同じくらい思い駒があるのが特徴だ。

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「ワニに乗る??大冒険」の舞台はなんと吊り橋!
下箱の中央が吊り橋になっており、それを火山、ジャングル、砂漠、海が囲んでいる。冒険心をくすぐるデザインだ。中央の吊り橋には伝統のスタート駒であるワニ。周辺には規定数のどうぶつ駒を準備。

「ワニに乗る??大冒険」は「ワニに乗る?」と同じようにワニの上にどうぶつを乗せていくゲームだ。
ただしルールは大きく変わっている。自分のどうぶつ駒を全て乗せれば勝ちと言うルールでも遊べなくはないが、より戦略的なゲームが楽しめるようになっている。

まずどうぶつの選び方だが、今回は自分の持分というものがない。どうぶつ達は火山、ジャングル、砂漠、海のうちのどこかに住んでおり、サイコロで出たマークの土地のどうぶつから一つを選んで乗せることになる。
乗せる場所はワニの上でもワニの横でも良くなった。
「え?横でもいいの?」と思うだろうが、これにはわけがあるのだ。

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今回の目標はどうぶつを乗せまくることではない。
実はゲーム開始時にこのようなカードが3枚ずつ配られている。

カードには3匹のどうぶつが描かれており、乗せている中でそこに描かれた動物が繋がっている状態になったら、そのカードを自分の前に置くことができる。
見事カードを3枚出しきったら優勝だ。

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例えば、「コウモリ・黒ヒョウ・キリン」のカードであれば、この状態になったら自分の前に出すことができる。
見ての通りワニとおなじくらいどうぶつがいるので、「元祖ワニに乗る?」と比べて積み上げていくのが非常に難しい。
横に置いて行くことはできるもののそればかりでは目的を達せられないことが多く、無理しても乗せたくなる。
どうぶつピラミッドが崩れた場合はその場で手番終了。落ちた動物は火山、ジャングル、砂漠、海のどこかに落ちて、その場所のストックとなる。崩した人は動物カードを1枚追加でもらうと言うきついおしおき付きだ。

【所感】★★★★★★★☆☆☆
「ワニに乗る?」のシンプルさからちょっと戦略的になりました。その分、対象年齢も少し上かなという気がします。元祖が持っていたワイワイ感は薄くなりましたが、元祖のサイコロを使ってシンプルに乗せっこ勝負にして遊んでも良いでしょう。まさに「ワニに乗る?」のバージョンアップ版ですね。
「ワニに乗る?」と「ワニに乗る?大冒険」を合わせて遊んだら面白そうです。
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佐野アウトレット?ドイツ村へようこそ

もっぱら姪っ子とトランプで遊ぶ正月。群馬二日目。
今日は佐野アウトレットへ行くために早起き。アウトレットはあまり好きじゃないんだけど、セールも行けないし、なにより佐野はA.P.Cがあるという希少なアウトレットなので、鼻息荒くして行った。

これがめちゃ込み。
目当てを済まして2店舗しかよらずに帰る。

片道2時間もかかるのでどこかへよろうという話になり、たまたま通り道にあったドイツ村という奴に行きました。
これがまた、なかなか乙な場所でして。

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エントランスを入るとなんとなくそれらしい建物が並んでいる。
しかしなぜか、BGMは正月まるだしの琴の音色。ポロポロロン。
う??ん。なんか捨ててるな。ここは。

案内を見ると、なんと奥に牧場があるというではないか!素晴らしい!
突然はしゃぎだすオビ湾。

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おっとっとラマ。
ラマだよね?

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ひつじ。超かわいい。
熱心に落ちてる枯れ木をむさぼってた。この毛は春になるとカットされるのだろうか。

他にも馬、牛、ポニー、ヤギなど、一通り牧場らしい動物を観察。
そろそろ戻るかなぁとエントランス方向に歩いていると、近くにいたおっさんが急に笛をならしやがった。
なんじゃ急にと思ったら、なんと牧羊犬にひつじを追わせ始めたではないか!
テンションあげあげのオビ湾

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はしゃぎすぎて終わった後の写真しか撮れなかった。
おっさんがかっこよすぎてまぶしいわ。

というわけでドイツ村というよりはほとんど牧場だった。
それでもエントランス近くにはドイツらしい体験コーナーもある。
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てづくりそーせーじ。
う??ん!作ってみたい!けどもう終わってた。

最後に土産物屋による。
これがなんのヘンテツもない土産物屋で、ドイツ村の称号はどこかに置き忘れてしまったかのようだ。

まぁいいんだよ。だってここはドイツ風味の“牧場”なのだから。
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カジノロワイヤル2011?謹賀新年

あけましておめでとうございます。
昨年はカジノロワイヤル1000更新やレビュー400タイトルなど、このブログを開始して以来の節目的一年でした。今年の抱負は特にありませんが、今年もどうぞ、当カジノロワイヤルをよろしく御願いいたします。

で、いきなりで申し訳ありませんが、今日は超つまんねー話です。
年越し前後なんてそんなもんです。

年末は静岡に戻り、超久々に餅つきにチャレンジしました。
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杵でつくのって意外に難しいんですね。
HABA吉は思い切り臼を叩いて杵を壊してしまいました。大工がいたのですぐに直ったけれども。
とにかく力仕事で、しかも5回も6回も作ったものだから(皆で回しまわしついたとは言え)とても疲れました。今も握力が変なことになってます。

で、年明けて元日から大移動。群馬に向かいます。
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初めて乗りましたグリーン車。しかも湘南新宿ラインという微妙なところで。
写真はどこかの駅の名物、こゆるぎ弁当ってやつらしいです。

夕方に群馬水上町に到着。
雪は降っていないけどさすがに寒い。でもこのくらい寒くないと冬って感じしないな。
東京は本当に雪が降らなくなった。この10年で全然降らなくなった。寂しいなぁ。

以上。
明日は佐野アウトレットへひとっとび。本当は東京でセールへ行きたかったけど我慢だ!
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