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ミックマック★★★☆☆

製作スパンが長いジャンピエール・ジュネ。待望の新作「ミックマック」。
オドレイ・トトゥの二連作「ロングエンゲージメント」以来である。
10%くらいセピアが入ったような、スクリーンの独特な色彩感に懐かしさすら感じた。

ミックマック★★★☆☆
micmak.jpg
劇団ジュネの復讐喜劇

地雷除去作業中の事故で父を失った少年バジル。
それから30年経ち大人になったバジルの脳天に、今度は流れ弾が当たる。
辛うじて命を失うことはなかったが、大事な職を失ってしまう。

そんな彼を同胞として受け入れてくれたスクラップ工場の変人集団。
居場所は見つけたけれど、父と自分を貶めた武器を作った奴らは許せない。
一致団結した変人集団は2つの武器製造会社に秘密の復讐作戦を企てるのだった…。


ジュネが普通にドタバタ喜劇をやるとは意外だった。
ドミニクピノン、ヨランドモローをはじめ、ジュネ映画の常連達が集まってお祭り騒ぎ。
役者の小芝居と細かいカメラワーク、ユニークでバラエティに富んだ喩え。
確かにジュネらしい映画だけど、あれ?…なんか拍子抜けちゃう。

ブラックユーモアが隠されることなく漂うのが、僕の好きなジュネ。
本作は兵器製造会社への復讐劇という設定で、聞くだけならいつもどおりの皮肉やさんな作品かと想像してしまうのだが、実は中身はいたって丸いファミリー向けで底の浅い代物に仕上げられている。
そもそも兵器製造会社へ復讐するという的外れな設定に、テーマの極端なデフォルメが見て取れる。

ファミリー向けであっても“お約束”を踏まず、先を予測させない展開でありながら、さも王道らしく見せる技はさすがにジュネだと思う。
ジュネの陰湿さが好きな人にはまったく満足できない代物かもしれないが、彼特有の小細工を期待するなら大有りのエンターテイメントだ。
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ドゥーム神殿の復活~氷と炎の歌ゲーム和訳状況

ドゥームナイトで利用させてもらっていたアークライトのプレイスペースが、今日から店舗とともに復活したらしい。これでようやくドゥームナイトを復活させられそう。
店舗ではゲーマーなイベントが多数展開されていたり、リオープンセール、プレイスペース無料月間など、休んでいた分を取り戻さんという勢いのようだ。

話題チェンジ
長らく文字起こしが続いている「Battle of Westeros」の和訳。
他ゲームの和訳をやったりしながら、本文ほったらかしでシールの方が拡張も含めて完成した。
IMG_5879.jpg
背景色をシールにも反映したのであんまり違和感ないはず。
拡張分のアビリティやらカード訳を優先して(しまう)るから本文はまだまだ先延ばしになりそう。

シナリオ訳のために読み始めた氷と炎の歌シリーズは剣嵐の大地に突入。
すげー重い。値段高いままでいいから文庫にしてほしいな。
剣嵐の大地〈1〉 (氷と炎の歌 (3))剣嵐の大地〈1〉 (氷と炎の歌 (3))
(2006/11)
ジョージ・R.R. マーティン

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あと、表紙のイラストがジャパニーズ漫画風なのはイメージと違うなぁ。
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バーレスク★★★☆☆

アギレラが大活躍するバーレスク映画の「バーレスク」。
バーレスクっていうとほとんどストリップショーみたいなイメージだけど、最近(実際?)はもっとアーティスティックな何からしい。
どちらにせよエロ…失礼、官能的であることに違いはない。ウェルカムウェルカム。
ということで、下衆なレビューへ続く

◆バーレスク★★★☆☆
BUR.jpg
童顔巨乳のエロダンスに釘付け

田舎からスターを夢見てLAにやってきたアギレラ。
ある日バーレスクのダンスショーを見て感激し、「私に躍らせて!」と懇願。
さすがにいきなりは叶わなかずウェイターからスタート。
同時にイケメンのバーテンと同居生活が始まる。

一見盛況に見えたバーレスクだが、裏では買収の魔手と借金の間で女主人が苦悩していた。このままでは借金が返せない。店を手放すことになる。あぁ、どうしたらよいのか。

そんな気苦労を尻目にアギレラが才能を見せ始める。
バーレスクになかった生声ソウルが客を魅了し、店は大繁盛。

その後はイケメンバーテンとの恋、借金の返せない女主人、いけ好かない不動産長者らによる、TVドラマ1話分くらいのしょーもないやりとりがあり、問答無用のハッピーエンディングへ続く。

ふう。
夢中でお尻を追いかける2時間。
ストーリーはTVドラマそのものだけど、ダンスと歌はよく出来ているし、なんといってもエロい。最初から最後までぎゅうぎゅうにバーレスクシーンが詰まっている。ミュージックビデオとしては十分な見応え。
ただし、舞台が同じ分バラエティに乏しく、もう1曲あったら飽きていたかもしれない。勢いで楽しむべき作品。

役者はビックな名前が揃っている。
中でもアギレラを褒めるというか、ほぼ全編アギレラ。
普段着でも十分エロい。スターの姿もまた、売り物としての見栄えが良い。
このギャップの繰り返しが観ていて楽しいのだ。

下心丸出しでブルーレイが買いたくなる秀作。
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紹介:髑髏と薔薇(Skull&Roses)

先日のドゥーム評議会で評判が良かった「Skull&Roses」。邦題「髑髏と薔薇」。
バイカー達の粋な遊びということで、とにかくアートワークが格好良い。
大人の集まりで「チキン野郎共!これやろうぜ!」と棚から繰り出してもさほど違和感なく開始できるかもしれないという、ボードゲームとしては類稀なアイテムである。

ゲーム中写真は多く撮れなかったので、大幅撮り直し補強で紹介。

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ボードゲームの箱とは思えぬスタイリッシュさ。アクセが入っててもおかしくない。箱の折れ目を利用したデザインとか、珍しくないけどボドゲにはなかった。
こういう気の利き方って“売る”には絶対必要。

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中身タイム。
チームのロゴが描かれたコースターが4枚セット×6チーム分。
それからコースター置き場が1枚ずつ。
チームロゴのデザインは中々良くできている。

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コースターの裏を見ると、各チーム髑髏が1枚、薔薇が3枚という組み合わせになっている。

ゲームが始まったら…
1周目は順番に1枚ずつコースターを自分の手前に伏せてだす。
2週目以降はさらにコースターを出しても良いし、チャレンジをしても良い。
チャレンジをする場合は、
「コースターを何枚めくるか」
について宣言をする。
その後時計回りにそれより多い枚数にチャレンジする人がいないか確認し、最も多い枚数にチャレンジすると宣言したプレイヤーがチャレンジの権利を得る。

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チャレンジが始まったら、まずは自分が出したコースターを全てめくる。
チャレンジするべき枚数がまだ残っているなら、他の人の前にあるコースターもめくる。
チャレンジ枚数分をめくり終えて、全てが薔薇だったら成功。
途中で髑髏をめくってしまったら失敗。ランダムでコースターを1枚失ってしまう。

自分のコースターを最初にめくるのが肝。
自分もチャレンジを狙いたいわけで、そうなると髑髏のコースターは出したくないのだが…。
大いに悩んでちょうだい。
それを考慮したブラフが非常に楽しいゲームなのだ。

ゲームシステムはシンプルでやや抜けがあるようにも感じられるが、この荒っぽいブラフ感がバイカーズスタイルを思わせてとっても素敵。大好きですこういうの。

【所感】★★★★★★★★☆☆
まさに“バイカーズ風”といった気質の傑作ブラフゲームです。
ウソ、裏切り、蹴飛ばし。なんでもありで楽しむのが良いでしょう。
タイルについて、勝手に“コースター”と呼ばせてもらいましたが、多分コレ、コースターなんだと思います。ビール飲みながらやれると吉です。
え?汚れちゃうって?
まさかバイク乗りがコースターの汚れなんか気にしないでしょう!!

【参考BGM】
The Grateful Dead (Skull & Roses)The Grateful Dead (Skull & Roses)
(2003/03/22)
Grateful Dead

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オビ湾ロワイヤル・小作農通信vol.2

唐突に。アグリコラのソロプレイの結果。
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51点。
マニュアルみたら50点が合格ラインのようなので、とりあえずほっとする。
未練タラタラでもそこそこな点が取れる。でも泥沼からスタートしたら間に合わせる自信がないな。
っていうか馬飼うスペースなんかあるのか。あぁそうか、厩でクリアするのか。やりごたえありそう!

話題チェンジ
プチ農業ムーブメント遅参報告。
先週の写真。つるはしで地面を掘り起こしたところ。
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それが今週は……
↓  ↓  ↓  ↓

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ぽぽぽぽーーん!
ピーマン畑のはずが、キャベツ&レタスハウスが完成。
苗からなのでいきなりそれっぽくなった。

ピーマンも植えるよ。
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紹介:スカンクのモリー

HABAの新作「スカンクのモリー」はスピードが求められるもの探しゲーム。
この手のゲームは「暗証番号を解け」とか「フルスロットル・カードゲーム」とか、メモリーゲーム、バランスゲームに継ぐキッズ分野の定番ラインである。

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HABA中箱縦長タイプ。
イラストはオリバー・フリーデンリッヒ。
最近では「SOS!急流下り」など。どうぶつキャラが18番のイラストレーターだ。
ちなみに「ロボ77」の作者にクレジットされている。同ゲームのイラスト(新しい方)もオリバー本人によるものだ。

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中身タイム。
まず目立つのは5つのビニール製ポンプ。
1~5までナンバリングされていて、手で押すと「ピーーーー!」と鳴る。
それ以外にスカンクの綺麗なスタンプが押されたモリー駒。
6種類のどうぶつマークが描かれたサイコロ。
最後に動物達が隠れているお題カードがどっさり。

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中央にお題カード、周りにポンプとモリー駒を置いたらゲーム開始。
親がサイコロを振って、出た動物がお題カードに何匹隠れているかを数える。
数え終わったら早い者勝ちでポンプをプッシュ!ピーーーーー!
うるせーーなコレ。

正解だった人はご褒美にお題カードを貰う。
これを最初に規定数集めた人が勝ち。

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ただし、このお題がけっこう難しい。
クモの足が端っこにちょろりと出ているだけでもカウントだし、アヒルのニット帽の先っちょ(青い布)が出ているだけでもカウント。
皆でよ~~く見て何匹が正解か確認しよう。

この手のゲームにしてはお題が難しいのが好印象。

【所感】★★★★★☆☆☆☆☆
正解がわかったらポンプを押すという所以外はこれと言って特徴のない早探しゲームです。ただ、“ピーーー!”とか鳴った方が子供も含めて楽しめるかも知れませんね。もうちょっとスカンクっぽいゲームを期待しましたが、騒がしいアイテムをお探しなら楽しめるのでは。
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エンジェルウォーズ★★★★★

センセーショナルな美麗映像に、象徴的でどぎついクローズアップ。
耳に痛い金属の衝撃音と、グルーヴィーな劇伴。
ザック・スナイダーは映像と音の魔術師である。
評判振るわない「ガフールの伝説」ですら、鋭いツメの黒光りと獲物を狩る金属音がいまだに耳に焼き付いている。

さて、そんな超期待大監督の最新作「エンジェルウォーズ」の公開である。
元は「SuckerPunch」というイカしたタイトルなのだが、「サッカーパンチ」だとさすがに日本語栄えしないためか、改題されている。

これまでザック・スナイダーは原作(映画、小説、コミック)有りの映画しか作ってこなかった。しかし今回は完全オリジナルということで、そのイカれた頭の中がどうなっているのか覗けるかもしれないという、変な好奇心も沸いてくる。
観る前からぞくぞくしたのは久々だ。

◆エンジェルウォーズ★★★★★
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5人の少女がレオニダスの精鋭を凌駕する

義父に妹殺しの冤罪を着せられたベイビードールは、口封じのために精神病院に送り込まれてしまう。しかも5日後には“精神外科医”が彼女のためにやってくるという。嗚呼恐ろしや、待ち受けるのはロボトミー手術である。

それを知ったベイビードールは自らの精神世界にダイブする。
第一階層は精神病棟の閉鎖感をそのままに、雰囲気を一転させた娼婦の館。
この娼婦の館が劇中の主な舞台となり、ベイビードールとその他4人、スイートピー、ロケット、ブロンディ、アンバーによる脱出劇が繰り広げられる。

少女達が第一階層で困難にぶつかると、もう1つ下の階層へダイブする。
第二階層はファンタジーとスチームパンクが融合したサイバーワールドの戦場。
そこで彼女達は完全武装したスペシャルアーミーとなって敵を粉砕していく。

目的を達成しては第一階層に戻り、また必要になれば第二階層へもぐる。(これらは登場人物の意図的なものではないが、第三者のための解説とか言うものでもない。夢見る少女の超感覚万歳。)

少しずつ脱出に必要な神器(地図、火、ナイフ、鍵)を集めていくベイビードール達。
精神世界で大暴れする少女は、現実世界を変えることができたのか。
結末は劇場にて、乞うご期待。


いやはや。
この映画に期待したことは全てやってもらえたように思う。大満足。

まずは素晴らしいアクションを生身でやって見せた、可愛らしい5人の女優を称えたい。彼女らは3ヶ月に渡って男勝りなトレーニングを詰み、実弾訓練を受け、スタント無しでアクションシーンを撮り終えた。
「300」と比べても見劣りしない迫力。尺の長さ。及第点以上のガン&ブレイド捌き。衣装は個性に合っていて、しかもセクシーときている。たまに殴られると「キャン!」ってな具合に叩きつけられてしまう女性性を垣間見せるあたり、グッと来る(?)素晴らしい計算だ。

第二階層のCGはゴテゴテしているが、動きはハイクオリティ。
それに、ビビットな色合いの少女達と背景の絡み方がビジュアルノベルのようで格好いい。ぎらぎらして不協和音を発信しているだけのキリヤ作品とは大違いである。

ただし、全ての人が問題なく楽しめるエンターテイメントではないだろう。
脚本も映像も破天荒。若い女の子を好きなだけ露出させ、ダークな世界に放り込むと言うやりたい放題。
これは単なるザックスナイダーのオナニーなのか、それにしてはなんとクオリティの高いことか。大いに戸惑ってほしい。

とにかくザックスナイダー作品は大音量で魅了されるが吉。
劇場での観賞を強くお勧めする。
ただし友人の話によると、吹替版は台詞がアニメ調でちぐはぐしているらしい。
字幕がない地域ではそのあたりお手柔らかに、金属音の方を楽しんでほしい。
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紹介:ヒッポホップ

Amigoの新作カードゲーム「ヒッポホップ」。
カバの上を鳥がぴょんぴょんと渡り歩き、その道中が危険なほど沢山勝利点をも
らえるという、カバを小ばかにしたカートゥーンっぽさがチャーミングポイント。

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言わずもがなAmigoカードゲームサイズ。
カード以外にホッピング鳥と勝利点チップが入っている。
カードの枚数が多くないので「七つの印」みたいにギュウギュウということはない。

さて、ゲームのテーマはこのイラストを見れば一目瞭然!(?)
鳥がホッピングでカバの上をぴょんぴょんするという懐かしアニメ風の設定である。
プレイヤーは手番毎に鳥を動かす役を行い、そのホッピングぶりによって勝利点を得られる。

ともあれ、まずはカバをぐるーり並べる。
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ゲームを始める前は全てのカードをオープンの状態にしておく。
どこにどんな数字があるか、覚えられる限り覚えよう。
こんなに沢山は無理って?
全部覚える必要はないよ。その理由は後で説明します。

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心構えができたらカバカードを全部伏せる。並べ方が汚くて申し訳ない。
中央にあるカバカードの山は、あらかじめ数枚取り除いておいたもの。これは後で使う。

鳥駒を適当なカバカードの上に置いたらゲーム開始。
手番の人は並んでいる伏せられたカバカードから1枚を選んでめくる。
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めくった数字に書かれた数字だけ、鳥をぴょんぴょんと進める。
そして、このとき跨いだ表向きのカバカードの数だけ勝利点をもらえる。

ただし条件有り。鳥が到着した場所が裏向きのカバカードならいいのだけど…
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すでにめくられて怒っているカバカードだったらアウト!
勝利点は貰えず、罰としてこのカバカードを受け取って自分の前に置く。(もとの場所にはカバカードの山から補充される。)
前に置かれたカバカードは他の人が手番で使うことができる。めくるかわりにその数字を使うのだ。
誰にも使ってもらえなかったカバカードはゲーム終了時にマイナス点に。

ちなみに怒ったカバカードが取られたとき、その数字より小さいカバは気が収まって裏向きに戻る。
表向きが多くなるフィーバータイムと、ある程度数字を覚えておけば踏み外し難い通常タイムの波。
徐々に盛り上がって、ドスンと落ちる。徐々に盛り上がって、ドスンと落ちる。この波長長めなリズムが楽しい。

風変わりでコミカルなメモリーゲーム。お勧め。

【所感】★★★★★★★☆☆☆
ある程度記憶、でも時々博打。皆が完璧にこなすと、最後はどんづまって誰かがドボン。
カートゥーンを思わせる設定がいいですね!コンポーネントもしっかりしてます。
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オビ湾、プチ農業ムーブメントに遅参する~アグリコラ体験

アグリコラって畑耕すだけでも1手番使っちゃうから大変。
一緒に種も蒔いとけよ~とか思う。
耕して、種を入手して、それを蒔いて、収穫ターンでようやく1個回収。
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耕し。すべてはここから。
耕されてるだけで空き地じゃないし、こうなってるとなんだか嬉しくなっちゃうというのがアグリコラの不思議な魅力。小さな達成感の積み重ねが楽しい。

実はこの楽しみを実際に感じてみようということで、プチ農業をやることにした。(動機はウソ)
さっそく畑となる区画を決めて土壌の改良を始めてみる。
といっても、まずは表面の砂利土とその下にある粘土と石で出来た恐ろしく硬い層をなんとかせねばならん。
掘り返して石を除いて、なにやらいろいろと混ぜて植物が育つ土にしなくちゃいかんのだ。
とりあえず、掘る。掘って掘って問題の土を取り出す。
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1000mm*1800mm幅、深さ300mmに2時間もかかった。
下の方はほぼ石なのでつるはしで粉砕しながら掘り起こした。
既に腕がプルプルいってるが、土の改良はこれからである。こし機で石と砂利を除きながら、腐葉土を混ぜ混ぜ…………

と、遠い…。
耕された畑の完成まで、なんと先の長いことか。
早くもへこたれそうなプチ初心者。

しかしこんなに早く挫折するわけにはいかん。
絶対にピーマンを育ててみせる!

※万が一育ったら報告します。
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紹介:SOS急流下り

HABAの2011年春の新作「SOS急流下り」は、オビ湾一押しのバランスゲームだ。
揺れて不安定なボートの上に動物駒を乗せていくという馴染み易いルールを土台にして、同じ動物が2匹いないと点にならない、同じ動物はくっつけて乗せなければならない、といった“乗せる動物を選ぶ悩ましさ”がなんとも楽しい一品だ。

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HABA中箱(ワニに乗る?サイズ)。
作者はクリストフ・ベーレ。聞いたことない。
イラストレーターはHABAで多数のアイテムを手がけており、Amigo等の他社製品でもよく見かける人。

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ついでに今回から箱開けショットを入れることにした。
なんとなく内容物の全体像がわかるでしょ?

左下にあるのがゴムボート。発泡スチロール製で軽く、木製の駒によって大きくふらつく作り。
右下の袋の中には動物の木製駒が入っている。ゲーム中はこの袋から一定数の駒を取り出す。
上にじゃらじゃらと入っているのは動物チップ。これをあるルールに則って一番多く集めるのがゲームの目的だ。

ゲームが始まったら、まずは袋から動物駒を3つ出す。
手番の人はこの3つの中から1つを選んでゴムボートの上に乗せる。もちろん片手オンリーで。

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スス~~っと。
こんなんは序の口。
ちなみに同じ動物が既にゴムボートに乗っている場合は、同じ動物がくっつくように2匹目を乗せなければならない。ボートの上にまだ空きがあったとしても、選んだ動物によっては厳しい場所に置かなければならないかも。

無事に動物駒を置くことができたら、ご褒美として乗せた動物のチップを受け取る。
ただしこのチップ、同じ動物が2枚セットになってようやく1点扱いというルールなのだ。

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というわけで動物を集める時は偶数単位で狙っていこう。
ちなみに動物駒を落としてしまったら、それを自分の前に置いておく。その数がラウンドで1番多かった人は、動物チップを1枚捨てなければならない。つまり、一番多く落とさないのであればいくつ落としてもチップを捨てる必要はない。周りを見ながら冒険するかどうか決められる。

ラウンドは全ての動物駒を使い終わるか、全員がパスしたら終了。それを3ラウンド繰り返す。
取ったばかりのチップは表向きにしておき、ラウンドが終わった時点で裏向きにして確定。どの動物を取ったかは覚えておこう。2枚セットで1点というのがニクイ!

【所感】★★★★★★★★☆☆
あの動物が欲しい!だけど場所的に厳しい!あ、でも一個くらい落としてもビリにはならなそう!みたいな、乗せる前の思考も楽しいバランスゲームです。
ボートの滑り易さや駒の厚さなど、計算なのかどうかわかりませんが唸らされます。テーマもイイ!
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高円寺怪獣ナイト~東京争奪戦・後編

<前編のあらすじ>
金庫どろぼう⇒1000の宝⇒KOT東京争奪戦⇒巨人と小人
HABAの新作が3つとも傑作。キング・オブ・トーキョーは予想以上の楽しさ。

◆サバイブ
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かなり昔からあるゲームのリメイク版。
沈み行くアトランティスから自分の色の駒をできるだけ多く脱出させるのが目的。
一度海に乗り出すとそこには鯨、サメ、海龍などと言った恐ろしい怪物たちが待ち受けている。
プレイヤーは手番の3アクションで駒を動かし、1枚タイルを沈め、モンスターを動かす。ボートに乗ることができればより早く逃げられるが、定員にならなくても出向する奴がいたり(タイタニック現象)、出向できても鯨をけし掛けて潰す奴がいたり、そうそう上手くはいかない。

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島まであと少し!
脱出する人形の裏には数字がかかれており、逃げ切れればその数字に応じた得点が手に入る。
オビ湾は最初に6点、5点、4点を逃がしたため、高得点をゲットできた。
M戸さんは何点をどこにおいたか記憶しておらず、撃沈。
ゴーシさんはカップルで逃げている所を全員の目の敵にされて大損失。
店長はあと1手番で沢山の駒をゴールできたはずが、ランダムなゲーム終了タイルが早々に引かれておじゃん。

シチュエーションがドラマティックで、直接攻撃が楽しいワイワイ系のゲーム。
気の知れた人同士で遊べば盛り上がること間違いなし!

◆フィフティフィフティ
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クニツィア先生のスートなしトリックテイク。綱渡りとかなんとかいうゲームのリメイクで、しかもグリフォンから「陰陽」という名のバージョン違いも出ている。
トリックを取ったプレイヤーがお題カードに記載された数字の黄色チップをとり、もっとも少ない数字のプレイヤーが青色チップを取る。
黄色と青はセットにすると捨てることができ、ラウンドの終了時に持っているチップの数だけマイナス点になる。
計算高く働いた店長が圧勝。

正直「陰陽」をやった時は「シケたゲームだな」と思ったのだが、この「フィフティフィフティ」バージョンでは楽しく遊べた。やっぱり色彩とか大切だよ。陰陽とか1時間やったら病気になりそうだもん。

◆モンド
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評判の良いシャハトのリアルタイムパズルゲーム。
自分のボードにタイルを持ってきて繋げる。
制限時間後に動物や、完成した地形の数によって点数を得る。
また、毎回変わるお題を最初に満たすことで得られるボーナスや、早上がりすることで直接点を取れるシステムなど、綺麗に準備・整理されたルールとリプレイ性の高さが好印象だ。
得意不得意が出るゲームに違いないが、とても気に入った。
これは年間ノミネートなんじゃないかなぁ。

◆M戸さんの世界の見方
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前回もプレイしたM戸さんお手製によるオリジナル「私の世界の見方」。
カードがさらにパワーアップして登場。とにかくお題がおもしろい。
全員が親を3回やって、もっとも数多く選ばれていたのがダミープレイヤーだったり…。無念。

◆大勝負
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言わずもがなの傑作インサイダーゲーム。
2人で手札を共有するルールがなんどやっても新鮮。
ノーマークだった小麦がゴーシさん周辺で大フィーバー予定だったと言うことを知らず、一気に置いて行かれる。結局その儲け分に追いつくことが出来ず、店長とオビ湾は沈む。ただし、びりっけつは寄付金をケチったM戸さん。


以上、全9アイテム。
これだけ本数やったのは久しぶりというか、意外にも長時間になるゲームがなかった。(ひょっとして最長は「巨人と小人」?くらい)

とっくに新年のラッシュは終わったと思ってたけど、春の新作ゲームは熱いよ。
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高円寺怪獣ナイト~東京争奪戦・前編

本日のすごろくや深夜会は豊作だらけ。
大人も楽しめるHABAの優秀な新作に、昨今の話題作を含めて9作。
いずれも★7つ以上つけられる出来でおおいに満足。
店長、M戸さん、ゴーシさん、オビ湾にて。ノブさん出席ならず。

◆金庫どろぼう
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HABA2011年新作。
イグルーポップのような音で正解を判別するゲーム。
ただし全員が1~4個の石を入れており、その合計を当てるというのが難しい。
キャップの振り方でどうごまかすか。1個をばれずに振るのは至難の業。

ここはさすがM戸さん。圧倒的な判別力で圧勝。
得点ボードのデザイン性が良いのはHABAならではだ。

◆1000の宝
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HABA2011年新作2つ目。
アリババが盗賊のアジトに忍び込んでお宝を盗み出す。
ただしアリババ盗賊はランダムで一歩一歩アジトへ向けて戻ってくる。彼が戻ってくるまでにアジトの外へ出ないとその時点で負け。
タイル取り+壁というルールはそう珍しくはないが、アリババ盗賊が帰ってくるというタイムリミットにプレッシャーを感じられておもしろい。
そろそろゴールしておいた方が良いか、でもあのお宝は欲しい!かといって欲張ると他プレイヤーに壁でふさがれたりして…

最後の最後、アリババ盗賊帰還目前でインディージョーンズの如く高いタイルをかっさらったオビ湾の勝利。

◆キング・オブ・トーキョー
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話題の怪獣大戦争ゲーム。
マジック・ザ・ギャザリングのデザイナーということで、特殊能力のバランスがすごくしっかりしている。
まるっきりダイスゲームのようで、実は計画的にことを運ぶと勝ちに近づける。それでいて自分の怪獣のスタンスを気にしてしまったり、変な意地を張って勝ちが遠のいたりなど、爆笑必至の超良作。
カードの出来、シールの出来も完璧。
ドイツゲームのような素朴な良さはないが、騒がしくゲームをやりたいならうってつけである。

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ゴーシさんのイカ野郎が最初にトーキョーに乗り出すも、1周回った時点で残り体力がわずか。替わりに引っ張り出されたオビ湾ウサギマシンも1周で瀕死。
そんな中サイコキネシスで他怪獣のサイコロを操り、しかも攻撃した相手を小さくしてダイスの数を減らすという陰険陰湿な能力を携えた店長ゴジラが大暴れ。トーキョーから全員を一斉に攻撃して縮小化。残り体力も少ない怪獣たちは完全に飼いならされ、「トーキョーは恐いとこだから出たくない」という怯えも合わさって店長ゴジラの前にひれ伏した。
しかし!
ひっそりとエネルギーを蓄えていたM戸メカゴジラが一気に能力を買い集めてゴジラ一閃。勝利点を20にして勝利した。なんとドラマティック!おもしろい!

◆巨人と小人
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HABA新作3つ目。
まずびっくりするのはゲームボードがスモールワールドそのもの。ちょっとこれはクリソツ過ぎるw
まぁそれは置いといて、
プレイヤーであるノームが世界中を回って金貨を集めるというゲーム。
ただし移動は自分じゃ出来ない。
巨人カードを集めて、巨人を呼び、着地した地形のカードを支払いながら移動する。
なんとアナログなルール!お邪魔な雨雲がまたなんとも!

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移動を決めたら巨人駒をコンパスのように使って着地点判定しながら進む。
ちょっとした計算違いが起きたりして楽しい。
実はカードの集め方自体がバーストゲームになっており、必要な地形を集めたいがバーストしてしまうと他のプレイヤーに横取りされるという悩ましさ。バーストのタイミングもしっかり計算されており、意外とゲーマー仕様だったりして謎。
これだけ大きな世界観を持ったHABAゲームというのは珍しく、とても楽しめた。
これもお勧め!

後編に続く。
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リアル女神転生〜オビ湾、中野ブロードウェイに潜入す

中野には、中野ブロードウェイという魔窟があることは皆さんご存知のとおり。
この古い人造物は1966年にシャレ乙スポットとして建造され、いまもってジャパニーズサブカルの聖地である。と共に、薄暗い内部にたち込める怪しげな雰囲気と閉鎖感から、「まるで女神転生のようだ」としてリアル派ゲーマー達の疑似体験スポットになっている。
また、かつてオビ湾がキテレツ大百科の台本を買いに訪れたことも周知の事実である。

ジャパニーズトイにあまり興味がないオビ湾はこの魔窟を訪れることはほぼなかったのだが、魔宮最上階である4Fにドロッセルマイヤーズなる野球チームがあると聞き、再び足を踏み入れることを決意した。

1Fを4往復してレベルを上げ、2Fを4往復してレベルを上げ、3Fを4往復してレベルを上げ、ようやく4Fに到着すると、萌え系でもリアル系でもない変な人形に壁を覆われたフロアに出た。3Fとは比較にならないプレッシャーに、フロア内にボスがいることを本能的に知る。手に汗握る展開だ。

いくつかの怪しげなショップを通り抜けると、そのチームは確かにあった。7回裏ツーアウト満塁。
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ピンと張り詰めたマウンドの向こう、監督が見つめる先にはギガミックのクアルト、シュミットのビックポイントが置かれていた。
ベンチには見たこともないシャレ乙なタロットやプレイカードが控え、一塁コーチャーには石材の豪華な積み木が立っていた。

なるほど。魔宮を登ってくるだけの価値がある、堀の深いショップである。
このブログを観てくれている人で“ボードゲーム属性”のない人はほぼいないと思うが、この素晴らしい雰囲気はボードゲームを新たな間口に、特にカップルに展開するにはうってつけかもしれない。

2011年4月12日 オビ湾
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マチェーテ★★★★☆

ロバートロドリゲス、タランティーノ等による傑作B級アクション短編(?)集「グラインドハウス」に挿入されていた、なんちゃって予告編のマジ映画化。
予告だけでも相当おもしろさが伝わってきただけに、期待大。

◆マチェーテ★★★★☆
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沈黙のマチェーテ Into the Sun

マチェーテ(鉈)を愛する正義の漢マチェーテは、メキシコの連邦捜査官だった。
しかし麻薬王と対立したことで妻を殺され、自らも捜査官の職を失い、不法労働者として働く身となってしまう。

復讐を誓ったマチェーテはICE捜査官のジェシカアルバと協力。麻薬王、悪徳知事、マフィア、移民排除自警団との(まったく文字通り)血で血を洗う死闘が始まるのだった。
(これ以上の説明は間違いなく“良い意味で”不要。)

いやぁ、まぁ素晴らしいの何の。
マチェーテの殺戮シーンはもちろん一番の見所。いったいいくつの首が飛んだんだろうか。アクションの小気味良い“粗引き編集”はB級版ロドリゲスならでは(多分)で、なんともクセになる。
こってりした敵役は期待通りのこってりした演技で応えてくれる。
脇を固めるどうでもよい役者達のどうでもよい台詞も相変わらずの切れ味だ。
お色気は言うまでもないし、後半はミシェルロドリゲスの復活など直視できない笑いの衝撃も連発する。

そしてこれも言及しないわけにはいかない。
映画史上稀に見る超絶スーパー空前絶後の豪華俳優陣である。古くから唄に伝わる“NINE超え”というやつである。
麻薬王に無敵のスティーブン・セガール、悪徳知事にデニーロ、そして自警団のリーダー役に……ド、ド、ドン・ジョンソン!(我が最愛のオヤジ)
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豪華すぎて泣けてくる。
今回はチーチ・マリンも出演しており、刑事ナッシュのコンビが再び拝めるという特典付き。僕が言うまでもなく、ドンジョンソンファンは正座で10回観賞することだろう。

ちなみにトレホとセガールは「沈黙の報復」で共演実績がある。
これも傑作なので是非お勧めしたいタイトルだ。
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紹介:ゲームリンク vol.8

ゲームリンクがアークライト出版になってから、もう4号目。「ゲームリンクvol.8」。
今回の特集は2年前のドミニオンに始まり、いまや一台ジャンルとなった“デッキ構築型ゲーム”。
去年は国内でも多数の派生が登場したけど、今年も「アセンション日本語版」や「サンダーストーン拡張」のリリース予定が続く、今もって旬な話題だ。

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表紙は「アセンション」。
“新時代のゲームシステム デッキ型カードゲーム”のキャッチの上に“The sons of Dominion”って書いてある。表紙がドミニオンじゃないのは、まぁしょうがない。
内容もこれまでどおりゲーマー向け。70ページ強。

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デッキ型カードゲームの特集は「ドミニオン・シリーズ」の紹介に始まり、各国の同系統ゲームの紹介が充実している。こうして海外のドミニオンJr.達を眺めてみると、ファンタジーとかSFのテーマを色付けしたものが多い。ドミニオンは面白いけどテーマ性に物足りなさを感じる人が多かったってことかな。ちなみに言うまでもなく国内の派生はほぼ萌え系。
海外のSF・ファンタジー、日本の萌え系。う~~む。それぞれの国のオタク層にアピールするテーマだ。

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今回の付録は4点。
オリジナルゲームは「キル・ドクター・ラッキー」の作者による「アゴラ」。
ルール読んだ限りの感想は……これ、プレイアビリティ大丈夫なのだろうか。
とりあえず紙幣やらチップ(100枚くらい)やらを用意せねばならん。

プロモカード類は3種類。
「アセンション」の英語版プロモカードと、萌え系ゲームの2種類。
後ろの2枚はいらないので僕にちょくちょく合う人は希望してくれたらあげます。

【所感】★★★★★★☆☆☆☆
ボードゲームという狭い世界の、しかもゲーマー向けの情報誌で隔月間というのはやっぱり貴重ですね。
付録はどれか1つくらい好みに引っ掛かるようにしてくれてあるのが親切。
付録ゲームは…やってみないとわかりません。
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必殺内職人~シール貼りのオビ

シール貼っとります。
自家製。
目立たんような色にしたつもり。
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難しいな。
みんなサイズ合わせんのどうやってんだろう。

今日はその作業なので、そんだけ。
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トゥルーグリット★★★★☆

僕より歳の行っている映画ファンなら「勇気ある追跡」はご存知だろう。
ヘンリーハサウェイ×ジョンウェインの傑作西部劇だ。
その「勇気ある追跡」の原作を、コーエン兄弟が今一度映画化したのが「トゥルーグリット」である。

「トゥルーグリット」単体のレビューはどこにでもあろうと思うので、ここでは「勇気ある追跡」との印象の違いなどを中心に書こうと思う。

◆トゥルーグリット★★★★☆
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ど根性娘×飲んだくれ×テキサス

農場で帳簿係をしていた少女マティは、葬儀屋で父親の遺体を確認する。
彼は飲んだくれた小悪党トム・チェイニーに理由なく殺されてしまったのだ。

チェイニーは既に先住民居住区へ逃亡し、中悪党ネッドのファミリーに紛れ込んでいるという。
「父の仇を討つ」
少女は交渉で現金を手に入れ、それで保安官を雇い、チェイニーの追跡に乗り出した。賞金に目が眩んだテキサスレンジャーを道連れに。

すったもんだでチェイニーを見つけたマティだったが、飲んだくれもテキサスも肝心なときにいない。形見のコルトドラグーンで一撃加えてやったものの、ネッド達に気づかれ捕まってしまう。
果たしてマティは復讐を果たすことができるのか。

というお話で、西部劇としてはいたって王道。
コーエン臭もかなり控えめな印象。


しかしなんとも。観直さなければはっきり言えないが「勇気ある追跡」と瓜二つである。
原作が同じなら似ていて当たり前かもしれないが、台詞の応酬ばかりか絵図構図まで似ているのだから、そのいくらかにはコーエン兄弟の意思があったのかもしれない。

ジェフとジョンウェイン、マットとグレンキャンベルはほぼ同化していて途中で「勇気ある追跡」を観ているのかと錯覚するほどだった。
もちろん全てが同じと言うわけではない。
「勇気ある追跡」は遅生まれの西部劇で物語も演出も近代的だった。しかし「トゥルーグリット」はアクション描写にデフォルメが(西部劇にしては)少なく、さらに近代的だ。
いずれも追跡劇の傑作と言って良いと思う。加齢臭のする古い冗談が板につくジョンウェインと、野良ジジイがド嵌りのジェフブリッジスの魅力は特に甲乙つけがたい。

4対1の最終決戦シーンはアングルからして明らかなオマージュが見て取れるが、ここはヘンリーハサウェイ版に大きく軍配が上がった。冗談と酒に埋もれるおっさんが噂どおりの勇者になる演出は見事だった。「やっぱり恐れ知らずね!」みたいな台詞があったと思うが、あれは観客のこころの声そのもので、本当に感動したのでよく覚えている。ライフルと拳銃の2丁スタイルで文字通り“ぶつかっていく”ジョンウェインはかっこよかった。
その点、コーエン兄弟の銃撃戦はやや単調で説明的だったのが残念である。

ただそんなことは些細な違いであり、観る人によって受ける印象の良し悪しも違ってくるだろう。
本当に見逃してはいけないのは主人公の少女マティの描かれ方だ。

マティは農場の帳簿係でそこらの大人より遥かに計算が利く少女である。
その点はどちらの映画も同じ。ただし…

ヘンリー版のマティは正義と公平の元にトムチェイニーには父殺しの制裁が加えられるべきだと信じている。
彼女自身もちろんタフに違いないが、それは彼女の哲学から生まれる自信であり、その後ろ盾は高名なるダゲッド弁護士とその法である。
そんな直線と角で出来ているような脳ちくりん少女が、酒とタバコと下衆の世界に土足で踏み込んで「これじゃあ帳簿が合わないんですけど!」と蹴散らかすのである。
その姿がなんともひょうひょうとしていて子供らしく、面白かったのだ。
最初から最後まで、彼女は彼女らしい少女だった。

コーエン版のマティはどちらかというとプロレスラー的情熱漢である。
「あのクズ野郎は地獄に落とさなきゃ気がすまない」だから制裁を喰らわせてやりたい。いたって真っ当な敵討ち。
周りのどうしょもない大人達を前に、共感したり、落胆したり、憤慨したりしながら別の少女へと成長していく。彼女は経験を持って、人の滑稽さを愛せる女性になっていく。

どちらも絵になるじゃありませんか。

どちらもオスカーに関わるだけの力量がある。
どちらもトゥルーグリット(ド根性)を描いている。

個人的には素晴らしい景色とスピード感で捲くってみせたヘンリーハサウェイ版の爽快さが好みだけど、コーエン版のしっぽり感もそれはそれで捨て難い。
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アルハンブラ、ニューヨークへ行く

アークライト大神殿が地震によってひび割れて以降、(店舗に行くことがなくなったため)アークライト関連の動きが見え難くなってきた。

そういえばサンダーストーンの拡張「精霊獣の怒り」はどうなったんだろうか。
あれが出れば全てのカードが拡張箱に収まるということで、基本セットの箱は捨ててしまおうと企んでいるのだが…。
この進捗の鈍さは恐い。日本語版はここらで落ちてしまうのではないかと、密かに気が気でない。

ただ、ゲームリンクの方は幸いにも今週発行されるらしい。
Game Link Vol.8Game Link Vol.8
(2011/04/08)
アークライト

商品詳細を見る

特集はデッキ構築型ゲーム。
狭い業界だけど一大ムーブメントだからね。(類似品の量からすると日本が特に異常なのか?)
じゃあ付録はサンダーストーンの何かかなぁ!なんて期待したのだが、アセンションの英語プロモカードだった。あとは萌え系プロモが2つ。
次回に期待しよう。次は協力ゲーム特集あたりかな?

話題チェンジ
クイーンゲームズが一昨年からチラつかせているアルハンブラの姉妹ゲーム「ニューヨーク」の内容画像がBGGに掲載され始め、それが思いのほか魅力的でないことに落胆を隠せないでいる。※BGG画像より
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うーーん。デフォルト感が一昔前のゲームみたい。
もちょっとニューヨークの雰囲気出せなかったものかね。
ちなみに壁(堀)は予想的中で“大通り(ストリート)”のようだ。
ルールの詳細は未だアップされていないが、おそらくアルハンブラと同じになるだろう。
とすれば、見た目にしてもルールの締まりとしても、「グラナダ」が今後もアルハンブラ系のマスターピースなんじゃないかと思う。
※「グラナダ」はカジノロワイヤル訳在り。

出来上がりの微妙さで引っ掛かって、寝かして寝かして、結局そのまま発売しちゃえ、と言うパターンでなければ良いのだけど。
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七王国バトルロア日記~急襲!ささやきの森

七王国版バトルロアこと「Battle of Westeros」を遊ぶ。
和文ルール起こしもシールも間に合わなかったけど、一通り説明すれば英語まったくダメということがない限り遊べることはわかった。

基本セットには10話分のシナリオが入っている。
スターク家とラニスター家がキングスロードでぶつかり合うところから始まり、リヴァーランの救出くらいまでがまとまっている。
原作「氷と炎の歌」でいうと、七王国の玉座(第一巻)が対象範囲。

今回は第5話の「ささやきの森」を遊ぶことにした。
リヴァーランを包囲したジェイム・ラニスターが、マーク・パイパー討伐のために少数で出陣した所を、“ささやきの森”でスターク軍が罠にかけるシーンである。オビ湾はラニスターを担当。
原作ではロブ・スタークがジェイムを見事捕虜にするのだが、果たして…。

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森でひたすら耐えるジェイム。

初期配置の段階から、ラニスター軍は森とスターク軍に囲まれた状態。
しかもジェイムの周りは地形効果に弱い騎兵ばかり。
ちなみにシナリオの勝利条件は
【スターク家】:ジェイムを捕虜にする
【ラニスター家】:ジェイムがロブを捕虜にする
が基本なのだが、ロブを捕虜にするどころかタコ殴り状態を抜け出せないラニスター勢。

第2の勝利条件である“ケイトリンを奪ってかつ、5ラウンド後に勝利点で上回る”にかけるしかないのだが、ケイトリンは森を抜けて敵兵を抜けてロブを抜けた先に居るのだ。ム、ムリポ…。

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そうこうしている内に側面からリカード・カースタークに回り込まれ、後方部隊と断裂。主力のラニスター騎兵が森に入れないままケツを掘られる惨事。

せめてジェイムが2ラウンドの間森の中で耐えて、のこり3ラウンドでケイトリンを誘拐しようという作戦だったのだが…
立ちはだかったスタークのエリート兵に森から弾きだされ、初期配置場所でフルボッコに。幸いジェイムは捕獲レートが高く捕虜にされ難いのだが、ささやきの森突破は絶望的。

結局スターク軍に1部隊の損害を与えるに留まった我がラニスター軍は原作どおり惨敗した。
開始直後に散会して集中攻撃を避けるべきだったなぁと。


で、ゲームの感想だけど、詳しくは正式に紹介の記事で書きたい。
さわりだけ言えば、バトルロアのシンプルルールを捨てて普通のウォーゲームっぽくなった。という所だろうか。
七王国ファンにならこの「Battle of Westeros」をお勧めするが、上手にデフォルメされた「バトルロア」の方が一般的には気軽だし楽しみやすいように思う。

あと、妙に写真栄えしないのは僕の撮影ベタのせいだと思いたい。
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集え、汝の旗の下へ

ついに今週末、七王国バトルロアこと「Battle of Westeros」を体験することが出来そうだ。やってみると用語に違和感がでたりすることもあるから、大変有意義なことなのだ。

和訳進捗はスーパースローで進行中。用語満載で文字起こしが本当に大変。
ルール査読は「Wardens of North」まで完了。
この拡張の目玉は人気者のサー・ロドリック・カッセルだ。
WOWWON.jpg
現在シリーズは、タリー家が加わる第3弾拡張「Lords of the River」、石烏族などの蛮族が加わる第4弾「Vales of the tribes」まで進んでいる。
元ゲーである「バトルロア」はそれひとつで永遠に遊べそうなシナリオボリュームだったけど、「Battle of Westeros」は拡張が揃わないと展開が広がらないのが弱点だ。指揮官システムがあるから仕方がないのだけど…。

話題チェンジ
まぁそんな感じでFFGのアイテムに触れていると、その豪華なアートワークに酔ってしまう。ただ、こういうゲームは得てして言語依存度が高く、シールなどの対応が必要なことが多い。
最近気になっているのは指輪物語のカードゲーム。
pic906495_md.jpg
※写真はBGGより拝借
豪華なイラストが目を惹くカードゲームだけど、もちろんテキスト満載なわけで。
日本語版出てほしいなぁと思ってもこれが1000個売れるとは思わんし。

あと、全然関係ないけど…
gozila_md.jpg
ゴジラゲーム。※写真はBGGより拝借
「キング・オブ・トーキョー(KOT)」はパロディだがこちらは本家らしい。ゴジラって海外でそんなに人気あるのか。
KOTはルールは良さそうなんだけど怪獣がハリボテなのがちょびっと残念なんだよなぁ。
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