紹介:アオスライサー(先頭走者)

スポーツというのは野球にしろサッカーにしろ、アナログゲーム化するのが心底難しいとこれまでの意欲作を見ていて思うのだが、こと自転車レースに関して言えば成功例がいくつかある。
1992年にドイツ年間ゲーム大賞を獲った「サイクルレース」。
高い再現度で自転車ファンを歓喜させた「Leader1」&「ジロ・ディ・イタリア・ボードゲーム」
幾分システムにしやすいテーマではあるけれど、さすが本場と言ったところか。

今回紹介する「アオスライサー」も同じく自転車ロードレースをテーマにしたゲームだ。

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なんと小箱なのである。
自転車レースで小箱。点数高いぜ。
ちなみに元々はもうちょっと大きい箱だった。

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中身はカードにチップ、それに木製のマイヨジョーヌ駒。
小箱に入れるには限界の物量だ。
カードはエンボス加工なしだが品質はそこそこ。

とりあえず最初のマイヨジョーヌ駒所有者を決めて、手札を6枚配ったらゲーム開始。
ちなみに“このゲームにおける”マイヨジョーヌとは、先頭走者を表している。

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カードには39から50の数字が書かれている。
これは自分の自転車のスピードを表す数値だ。
その他に“スプリント”“向かい風”“山岳”カードがあるが、それはまた後で。

まずはマイヨジョーヌ(黄色い駒を持った先頭走者)がカードを出す。
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マイヨジョーヌの出したこのカードが、現在の先頭走者のスピードである。
他のプレイヤーはこのスピードに遅れないように、もしくはそれをしのぐようにカードをプレイしたい。

この時、先頭走者のスピードよりも2キロまでであれば、風の抵抗を受けずに済むということでお咎めなしである。しかし、3キロ以上遅い場合はその差分だけ“遅れチップ”を受け取らなければならない。
“遅れチップ”を1枚でも持っている時は集団とは離れたところにいるということで、どんなカードを出そうとも前述の“風の抵抗回避ボーナス”を受けることは出来ない。
“遅れチップ”は先頭走者よりも早いスピードで走ることで、その差分だけ返上することができる。ただし、風の抵抗回避が出来ない分だけ手札は不利になっているのが苦しい。

もし先頭集団に居て、マイヨジョーヌのスピードを越えるカードを出した場合は、即座にそのプレイヤーがマイヨジョーヌとなり、新たな先頭走者のスピード基準となってゲームはぐるぐると続いていく。

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さらにこのゲームを戦略的なものにしているのが、“スプリント”“向かい風”“山岳”という3種類の特殊カードだ。
上の写真に写っているのは“スプリント”で、通常のカードプレイに追加して出すことで+2キロ出来る。
“向かい風”はその逆で-2キロなのだが、これは手番の最初に山札からカードを引く時に強制発動されてしまうハプニングカードである。他のプレイヤーに出すカードではない。

そして残るは“山岳”だが、これがこのゲームのポイントになるカードだ。
“山岳”はマイヨジョーヌがカードをプレイした直後に、本人を含めて誰でもプレイできるカードだ。これがプレイされると集団が山岳地帯に突入し、追い越しが出来なくなる。つまり、その1周はマイヨジョーヌが後退しないのだ。
普通に考えればマイヨジョーヌが遅いカードを処理するために使いそうな所だが、これは集団から遅れを取っているプレイヤーにもチャンスなのである。普段はマイヨジョーヌが体力温存をしても自分に回ってくるまでに先頭走者が交代して~、と言う具合に上手くないが、この時ばかりはその心配が無い。手札にひそめて置いたここぞのカードを使って一気にチップを返してやろう。
(体力温存を狙ってちんたらしている先頭集団に突然“山岳”を決めて追いついてやるのも良い。)

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というわけでアクションカードの仕込みさえあれば、チップ4枚くらいは何でもない。…が、風抵抗で手札は弱っていくので早めに手を打とう。

先頭集団に入っているプレイヤーはリアル自転車レースと同じ要領でトップ走者を交代するのがセオリー、というか、トップ走者が手札整理に遅いカードを出すので自然とそうなる。
いやぁ、目を見張る再現度だ。カードゲームにも関わらず「サイクルレース」を越えている。
シンプル&再現度タカシ。最高だね。

【評価】
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【所感】
かんたん、小さい、再現度良し。と、中々にキャッチーな一作です。
イラストがリアルテイストではなく可愛い感じなのもゲームにあってますね。
自転車レース人気の高い海外ではまだまだ売られていますので、興味のある方は輸入で手に入れることが出来ると思います。
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OSS117:私を愛したカフェオーレ(73点)、ツレがウツになりまして(60点)

◆OSS117:私を愛したカフェオーレ
★★★★★★★☆☆☆(73点)
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センス光るフレンチパロディ

コードネーム“OSS117”はフランスの超一流スパイ。
同僚ジャックが殺害され、その謎を解くために現地カイロに派遣される。
隠れ家である養鶏場はジャックの経営手腕によって現地のシェア一位を占めるほどになっていた。果たしてOSS117はシェアを守り切ることができるのか!?

今年アカデミー作品賞を受賞した「Theアーティスト」の監督・主演男優・女優という豪華トリオで製作されたコメディ映画。一度日本にも来ていたけど「フレンチに007のパロディができるかね」と舐めてスルーしてしまった一作。こりゃ反省。

でもフレンチのパロディってのはやっぱり米国のそれとは一味違う。ウィットの利き方がいちいちコジャレで悪趣味。吹替にフロッグマンを適用したのもうなずける、悪くないセレクトだ。(吹替はスポットでしかみてないけど、特典映像のアフレコは笑える。)

パロディは主にションコネ時代がネタ。普通のパロディ映画に比べて役者が出来過ぎなのが変な味になっていて、ベジョなんかは普通にボンドガールのレベル。クオリティ高い素材でふざけちゃうもんだから、余計にオシャレに見える。

さらに感心するのは劇伴のクオリティ。この拘りがあればアーティストの音楽ができたのも頷ける。
オープニングのアートワークも60'sテイストでオシャレ(厳密には007的ではないけど)。是非本家の製作陣もマネしてほしい。

◆ツレがウツになりまして
★★★★★★☆☆☆☆(60点)
釣れ打つ
それは偽物かもしれないけれど

人気エッセイ「ツレがウツになりまして」の映画版。
オヨメがどうしてもみたいというので観賞するも、5分で飽きるオヨメ。でも決して詰まらなかったわけではなく、演者の魅力と軽めのテンポで大変観易く、ウケどころのわかりやすいドラマになっている。

二流漫画家の主人公(宮崎あおい)と、鬱病になってしまったツレ(境雅人)。
他人には理解し難い病気を前に自分なりの努力する夫想いの嫁だったが、会社を辞めさせてもツレの症状は収まらない。この病気には、とにかく時間と休養、それに周りの理解が必要なのだ。
普通以上に山あり谷ありの日々を乗り越えた2人の間には、これまで以上に固い夫婦の絆が結ばれている。夫婦の人生って助け合いでしょ。始まったばかりの2人のマラソンは、ゆっくりと、これからも続いていくのだ。

多分、本当の鬱病というのはこの映画で境雅人が見せた演技よりも、もっと深刻で、それこそ絵に出来るようなものでは無いのだろうと思う。それを安易に漫画にしたり映画にしたりって何だよ!って思う人もあるかもしれない。
その一方で、僕たちの想像力には限界がある。わからない。わかってあげたいけど、わからないんだよね。
この映画で見ることができるのは甘っちょろい偽物かもしれないけど、原作者の想いは受け取れるし、僕らがどんな一歩を歩めば良いか、考えれば良いかの助けにはなる。

ところで・・・積み上げたものを全て台無しにするあのCG演出はなんなのかね。大減点。
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紹介:ロバとウシ

昨日紹介したばかりのクラマーズ小箱「デッカイAとチッチャイa」は、発売から年月が経っていることもあって中々入手難だ。
しかし幸いなことに、見た目を少し変えただけのジャケ換え版がペガサスからリリースされている。それが「ロバとウシ」だ。

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ペガサス缶入小箱。
このメーカーは「余計な料理人」をはじめ、手に入りにくくなった名作ゲームを復活させてくれるのが嬉しい。
ただし「デッカイAとチッチャイa」に関しては5,6年前に「Who's the ASS」というタイトルでメイフェアなどから米国流通している。これは今も輸入すれば手に入る。

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中身。残念ながらエンボス加工は施されていない。
ロバとウシカードの派手さはこのゲームらしくて良いと思う。

1~13のカードが各8枚、ジョーカー4枚、デッカ…失礼、ロバカードとウシカードが1枚ずつ。
つまり、カード構成は完全に「デッカイAとチッチャイa」と同じである。

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プレイングも基本的に同じなのだが、「ロバとウシ」ではロバだけを使ったルールを基本として説明している。
ウシは慣れたら入れてねという感じだ。
確かに最初から両方入れると少々派手過ぎるかもしれない。

【評価】
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【所感】
「デッカイA~」のひん曲がったイラストワークに比べると、幾分間口が広くなりそうな見た目になったのは良いと思います。ハプニング性もあり、パーティーカードゲームとしては上々です。
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紹介:デッカイAとチッチャイa

ペガサスシュピールからリリースされている小箱カードゲーム「ロバとウシ」の紹介記事を書いていて、これがクラマー先生の「デッカイAとチッチャイa」のジャケ換えだから説明はそっちを見てね、ってリンク貼ろうとしたらその記事自体をまだ書いていなかった。
プレイングは相当前だけど素晴らしいケツ顎イラストとゲーム自体の面白さが印象的で良く覚えている。幸いにも前回のゲームマーケットで手に入れているので紹介しなおそう。

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見るからに古いデザインのアミーゴ小箱。ちなみに1996年リリースらしい。
文句のつけようのないケツアゴがアルファベットの“A”を模しているようだ。
左がデッカイAで、右がチッチャイaである。
前述の通り作者はクラマー。ケツアゴを採用したのもクラマー本人だとしたら、今以上に評価を上方修正する必要があるだろう。

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中身。カードゲームなんでカードだけ。
ずいぶん昔のゲームにも関わらずエンボス加工が施されている。さすがAmigo。
カード構成は1~13までのカードが各8枚と、ジョーカーが4枚、デッカイAが1枚、チッチャイaが1枚。

デッカAとチッチャaを除いてシャッフルし、参加者に13枚ずつ配ったらゲーム開始。

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ゲームの基本は大貧民だと思ってもらえばさほど違いはない。
最初の人が出した数字のセットに対し、同枚数でより大きなセットを出していくというものだ。ただし大きく違う点として、誰かが出せる限りぐるぐると回っていくのではなく、各自手番を1回ずつしたら即座にそのラウンドが終わる。出されたカードは全て捨て札へ。こうして自分の手札を0枚にすることを目指す。誰かがゴールした時に手札に残っているカードは、その数字の分だけマイナス点だ。

また、最初のラウンドで最後にカードを出した人(一番大きい数字を出した人)は、デッカイAカードを受け取って手札にする。
2番目のラウンドで最後にカードを出した人は、チッチャイaカードを受け取って手札にする。
さて、このカードは一体なんなのか。

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手札に入ったAとaはすぐに使うことは出来ないが、次のリードプレイヤーをやる機会に単独で出すことが出来る。

Aが出されたら、他のプレイヤーは単独のカード1枚を必ずプレイしなければならない。(数字の大小は関係なく、マスト。)
ジョーカーは1扱いとし、もっとも大きな数字を出したプレイヤーはそのラウンドで出された全てのカードを手札に引き取らなければならない。つまり、手札が増えてしまう。その上、デッカイAはラウンドの最後まで持っているとマイナス20点なのだからたまらない。

そういうわけでデッカイAの押し付け合戦は熾烈なものとなり、ジョーカーを出すなどしてなんとか逃れようとする。そこがまたポイント。デッカイAを引き取らされたプレイヤーの手元に沢山のジョーカーが来ると、そのジョーカーを使って1ラウンドを凌げばまたデッカイAを放出できるのだ。

そうならないように皆でジョーカー出すのを控えたい所なのだが、ジョーカー自体もラウンド終了時マイナス14点なので出したい盛りのカードというわけだ。

そんなわけで一度デッカイAが打ち上げられると右へ左へのお祭り状態となる。
それでもカードの総枚数は着実に減っていき、誰かが逃げ遅れてデカいマイナスを喰らうことになるのだ。

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ちなみにチッチャイaもデッカイAと同じように処理されるが、カードは手札に加えるのではなくて自分の前に伏せて置いておく。これがそのままマイナス点になるのだ。(a自体のマイナス点は免除されるものの…)
ただ、チッチャイaもみんな取りたくないので、少人数だと大きなケガにはなりにくい。人数が多く、かつ終盤であればトンデモない爆弾として機能することもある。

【評価】
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【所感】
大貧民をベースとした入りやすいルールに、デッカイAとチッチャイaのドタバタ要素をアクセントに加えた良作です。
カードプレイを1周しかしないスッキリな感じが良いですね。
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ドゥームナイト、至高の人生ゲームを遊ぶ~むかつく友達、行きたくないパーティ

ヒゲール、サーカワ、サータナを仕事で欠いたドゥームナイトだが、今回は2F-Spieleが誇るド級のハイセンスゲーム「むかつく友達、行きたくないパーティ」を遊ぶという素晴らしい回であった。
さてこのゲーム、一言で言えば人生を再現するゲームである。

人生ゲームと言えば、つい先日「心臓発作」を褒めたばかりだが、おそらく「心臓発作」はこのゲームを元にして間口を広げて作られたと思われる。健康メーターなんかはほとんどこのゲームと同じだ。

◆むかつく友達、行きたくないパーティ
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これがその健康パラメーターだ。
各メーターの進捗が他のパラメーターに影響を与えるのも同じである。

さてこのゲームの目的は、人生の5大イベントを済ませて生涯を充実させることである。
5大イベントはプレイヤーによって異なり、非公開の手札として手元に持っている。

また、全員共通の特別なイベントカードが常時1枚だけ公開される。
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今回はセックスを6回したら実績解除できる“セックス☆マシン”。
セックスは思春期のうちは中々回数が重ねられないので、こいつを取るには中期的な計画が必要になりそうだ。

で、ゲーム自体は“人生のパーツ”となるカードを競で取り合いながら進めていく。カードを取ることで自分のパラメーターも調整されていく。ちなみに左のアイコンが必要な条件で、下のアイコンが得られる効果である。
こうした調整を経て、ビッグイベントに必要なパラメーターが揃ったら、それを人生のパーツとしてプレイすることが出来る。
競で取ったカードも合せて順番に並べて行けば、あなたの人生のアルバムが自然と出来上がるようになっている。

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セックス☆マシンを目指すオビ湾、童貞にして心臓発作に見舞われる。
酷い状況だがゲーム的にはイベントを1つクリアしたということである。
続いて“ジョブス信徒”を満たしたオビ湾だが、中々セックスできない。ようやく童貞卒業したのは“精子泥棒”にあった時(推定30歳)だが、既にこの時点でタメラは4回もセックスしていた。どうもセックスレースでは大きく溝を開けられたらしい。このままではセックス☆マシンの称号を取られてしまう。
あ~、セックスしてぇ~。
そんなため息が止まらない。

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健康パラメーター以外にも友達ネットワークというステータスが存在する。
左の枠にいるタイルが友達。恋人になると右に移動していく。
この友達欄にはプレイヤーとNPCの両方が混在する。
SEXと書かれたタイルが置かれている友達は、所謂、致した関係ということである。
上の写真ではナンシーと付き合っているが、セックスはしていない。ちなみにナンシーは女タメラとレズプレイに走った過去がある。

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そうこうしているうちに人生は長くなっている。
タメラがセックスばかりしてイベントに行き詰っているのをよそに、オビ湾が5大イベントを済ませてゴールした。
人間、セックスだけじゃ充実しないぜ。なぁタメラ君。

そしてゲームが終わった後に眺めるわが人生の楽しいこと。
話は戻るが「心臓発作」は本ゲームと同じパラメーターを使用して人生の収束を上手く再現し、かつイベントの表現が柔らかくて間口が広いゲームである。
それに対して「むかつく友達、行きたくないパーティー」はパラメーターをリソースに醜い人生のパーツをひとつひとつ集めていく根暗で人を選ぶゲームである。
どちらも良いパーティーゲームだ。

ただ、もしどちらがより“人生”らしいかと言う視点で言えば、圧倒的に「むかつく友達、行きたくないパーティ」が勝る。
人生は醜いが、振り返って美しいものである(多分)。
このゲームはそれを教えてくれる貴重なゲームだ。冗談で言ってんじゃないよ。

しかもマウラ先生のユニークイラストが満載。あのシニカルなイラストがこのボリュームで提供されていること自体、脅威である。近々正式に紹介記事にしたい。
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紹介:B-Movies! #1~外宇宙からの墓荒らし

プラン9フロムアウタースペースという映画をご存じだろうか。
外宇宙からやってきた宇宙人が墓荒らしをすることで人類に警笛を鳴らすというキメキメなB級以下映画である。
後にジョニデ主演でこの映画の製作顛末を作品化していることもあり、国内でもクソ映画ファンには有名すぎるほど有名な映画だ。

さて、今回紹介をするゲームのタイトルは「Grave Robbers from OuterSpace(外宇宙からの墓荒らし)」というのだが、実はこのタイトル、プラン9フロムアウタースペースの制作中のタイトル(公開時に改題された)なのだ。
つまり「Grave Robbers from Outer Space」は、プラン9フロムアウタースペースの世界をゲーム化したものなのである。

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柔いキャラメル箱。
メーカーはオシャレ否定派のZ-manだ。

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中身。120枚のカードは全てユニーク(個別)である。
ド級の言語依存でスムーズにプレイするにはシール貼り付けが欠かせないだろう。(現在オビ湾スタジオにて目下作成中。)
そもそも120枚分のカードテキストを和訳すのはかなりの苦行だが、現代人はおおよそMだというからきっと乗り越えられるだろう。

して、このゲームは先に申した通りB級映画をテーマにしている。各プレイヤーはB級映画の監督となってシコシコと映画を作成し、誰よりもアホな良い映画を作ることを目指している。

映画に必要なのは役者、ロケーション、小道具に、後はちょっとしたハプニング。
手札を6枚持ったら映画づくりを始めよう!

…と、息巻いたものの、まずは映画のタイトル決めをしなければならない。
受け取った手札をひっくり返すと、カードの端にキーワードが書かれている。このキーワードを好きに繋げてB級らしいタイトルを作成するのだ。

ちなみにタイトルは得点計算時にも関係するので、どこかにメモして置こう。めんどくさいけど。

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その後、この映画の冒頭に出演するキャラクターをプレイ。
このキャラクターがエンディングまで生き残るかどうかは別として、この俳優がその時点でスクリーンに登場しているということだ。

続いて手番が来たら、以下に代表されるアクションを好きなだけ行う。
・俳優のプレイ
・装備品の着脱(1キャラ1回)
・ロケーションの更新
・SFXの使用
・クリーチャーを送り込む
以上、全て手札で出来る範囲で行う。

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おおよそ単語から察してもらえると思うが・・・
キャラクターは固有の防御力を持っている。
装備品はキャラクターの能力を高めてくれる。
ロケーションは映画全体の防御力や特殊能力に影響を与える。
という感じだ。
この3種類のカードプレイは基本的に自分の映画を充実させるための行為である。

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続いてSFXカード。所謂特殊イベントカードだ。
これがかなりイカれている。
B級オカルトにありそうなセリフや決まり文句が書かれており、その効果で簡単に他人のキャラクターを葬ることが出来たりする。これを防ぐことが出来るのも大抵は防御型のSFXカードである。
ちなみにカード全体量の50%がSFXカードであるから、ゲーム中はこのカードによる殴り合いがメインみたいなものである。

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もうひとつ他人を攻撃できる選択肢として、クリーチャーを送り込むというのがある。つまり「お前の映画は全然物足りないから、この吸血鬼とか登場させると良いと思うよ。」と言うことなのだろう。

クリーチャーが攻撃するのは個別のカードではなく、誰かの“映画”だ。
狙われた映画はカードの防御力を合計し、クリーチャーの攻撃力と見比べる。
クリーチャーが勝つとキャラクターのいずれかを殺されてしまう。防御できても特に良いことは無い。

またそれ以外にも特殊な戦闘が存在する。
特定のスキルを持つキャラクターが決闘を申し込んだりなどなどだ。

そんな具合でキャラクターを殺せる要素はたくさんあるのだが、キャラクターカード自体が20枚程度しかなく、枯渇しがちである。出演者が全員死ぬと当然、装備品を置くカードも無くなる。こうして各自の手札が使えないカードとSFXカードでいっぱいになると、ゲームが停滞するどころか、手番で何もできなくなったりする。
手番の選択肢として「好きな枚数カードを捨てられる」というのを入れた方が良いと思う。

ということで、ゲームはカードの山札が無くなるか、誰かがエンドクレジットカードを出すかすると終了となる。
その時点で総防御力が最も高い映画がサイコーのB-Movieとして認められる。
防御力ってなんだよ。

【評価】
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【所感】
ゲームの終了条件が雑で、5分と経たずに終わってしまうこともあり得ますが、このゲームをプレイする人にそんな野暮なことする人はいないでしょう。
大雑把で極悪なSFXカードに振り回されながら、自慢の映画についてうんぬん語るゲームです。そこに興味が持てないと全然面白くないと思います。
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タクティカルユニット機動部隊:絆(45点)、ザ・ウォード(60点)

◆タクティカルユニット 機動部隊:絆
★★★★☆☆☆☆☆☆(45点)
絆
バナナで有名なPTUのスピンオフ

ジョニー・トー製作の特殊機動隊アクションと思ったら、なんとあの“バナナでこける映画”ことPTUのスピンオフであるという。出演者はサイモンヤムにラムシュー、マギーという具合で最早どの映画がどのタイトルだったかを記憶だけで判別するのが困難になりつつある。

訓練を乗り越えたとは思えないへっぽこ機動隊Aチーム&Bチーム。今度は強盗犯を追って山の中に入る。そこに頭のおかしくなったおっさんと密入国者が乱入して意味の分からないドタバタ銃撃戦に。
途中、森の雰囲気が妖しくなって脈略無しのオカルトファンタジーになりそうだったが、かろうじて本筋に戻るあたりは名人芸と言って良い。

結局、タクティカルの欠片もなく、ユニットと言えるような組織力もなく、絆と言うよりは状況を共有しているだけ、という具合に、この映画の看板はすでにクッタクタになっている。ジョニー・トーだからギャグで済まされている。
が、何よりも失敗だったのはラムシューをバナナの皮で転ばせなかったことだろう。

◆ザ・ウォード
★★★★★★☆☆☆☆(60点)
ウォード
精神病棟スリラーのパターンβ

情緒不安定で精神病棟に入院したクリステン。
しかしこの病院、どうにも様子がおかしい。
夜な夜な誰かが病室にやってきては、こちらにちょっかいを出してくる。
突然患者が失踪したりもするし、完全にイカレている。
どうにかしてここから脱出しないと、自分も殺されてしまう・・・。

っていう話。

この手の精神病患者シリーズはネタが非常に限られていて、結末は2,3パターンくらいしかない。
この映画も、その内の1パターンにはまって終わる。のだが、そこはさすがのジョンペンター先生で、コッテコテ演出が小気味良くて楽しめる。また、騙しの横幅が大きくて見抜けにくいのも良い。

ただしスリラーの見栄えとしては若干物足りない。
少女たちにもう少しフェティズムを注入した方が良かったのでは。
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B-Movies!~ハカアラシ・フロム・アウタースペース~

プラン9フロムアウタースペースという映画をご存じだろうか。
外宇宙からやってきた宇宙人が墓荒らしをすることで人類に警笛を鳴らすというキメキメなB級以下映画である。
国内でもクソ映画ファンには有名すぎるほど有名な映画だ。

さて、今回プレ紹介をするゲームのタイトルは「Grave Robbers from OuterSpace(外宇宙からの墓荒らし)」というのだが、実はこのタイトル、プラン9フロムアウタースペースの制作中のタイトル(公開時に改題された)なのだ。

つまり「Grave Robbers from Outer Space」は、
プラン9フロムアウタースペースをゲーム化したもの
なのである。
どうだね。欲しかろう。そうであろう。
ちなみに君が期待する通り、かなりのポンコツゲームである。
いや、良くできていたらそれはむしろ失敗作である。

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今回B級好きのアホ2人を集めてやってみたが、手札は停滞するわ、終わらないわの泥試合となった。
これはシステムの肝を勘違いして取り組んだせいでもあるが、理由はどうであれしょーもないゲームである。

このB級映画シリーズが実は何本もリリースされているのだから、発行元のZ-manも相当な変態メーカーだ。是非末永くお付き合いしたい。

とりあえずDoomにぶっこむが、まずは120枚のカードを日本語化して地獄のスローテンポを改善するところから始めよう。そうしよう。
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紹介:ボブズハット

カードゲーム小箱の買い戻しもひと段落ついた感。
90年代のモノがたくさん残ってるけど、まぁ後回しにしよう。

ということで、今回はアバクスの「ボブズハット」。
ボバ・フェット(80%)とジャバ・ザ・ハット(20%)の結合種である。

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一昔のアバクス小箱。
この時代のものは柔いキャラメル箱に入っているので箱も潰れるし、ダブルデッキだから仕切りが無いと収納性も最悪だ。
ちなみにボブズハットには仕切りが無い。

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中身。
エンボス加工は施されていない。
メインとなる帽子カードと、宣言カード等々。
宣言カードはもうちょっと帽子カードと見分け易くしてもらえると嬉しかった。

で、このゲームは所謂トリックテイキングゲームである。
初めて聞く方は、毎回リンク貼るのもメンドクさいのでググって貰えたら嬉しい。

どういうトリックテイクかと言うと、各ラウンドで自分がどれくらい、どのカードを集められるかを最初に宣言する“預言系”のトリックテイクである。類似ゲームの代表作に「ウィザード」があるので、興味があったら合わせて読んでほしい。

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最初に手札が配られ、切り札が公開される。
その後、自分がこのラウンドで誰よりも枚数を集められそうな色(スート)を宣言する。宣言は複数色でも可能で、逆に総枚数が誰よりも少ないという特殊宣言もある。

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その後は普通にトリックテイクを進める。
またこのゲーム独自要素として、毎ラウンド+10点か-10点のボブの本当の帽子の取り合いがある。
これは帽子カードの中に極まれに存在する“本当の帽子アイコン”入りのカードを取ったプレイヤーの手元に移動していく。(アイコン入りは1枚じゃないので、ラウンド中移動することもある。)

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手札を使い切ったところで、各自が取ったカードの各色の枚数をカウント。
宣言通りに収集出来たらプラス点(枚数による加点もあり)。そうでなければマイナス点を受け取る。
※間違いやすいのだが、カウントするのはトリックの数ではなく、カードの枚数だ。

これを規定ラウンド繰り返し、得点を競う。
ちなみにラウンドが後半になるほど手札が増えるようになっているので、より難しく、逆転性もアップしている。

3スートしかないので、預言系のトリックテイク入門として遊びやすいだろう。

【評価】
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【所感】
未だに流通しているだけあって、シンプルで良いゲームです。
トリックをどれだけ取れるかと言う予想はなかなか難しいので、いきなりウィザードに行かずこのゲームで慣れるというのも良いのではと思います。
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ラブアゲイン(86点)、海洋天堂(55点)

◆ラブアゲイン
★★★★★★★★☆☆(86点)
ゴズリング
ゴズリンの顔芸

最愛の妻に突然の離婚を切り出された主人公は40代の冴えない中年。
ニューバランスのスニーカーにGAPのジャケットを合せ、子供第一で生きてきたおっさんパパは、気付かぬうちに夫婦関係を希薄なものにしてしまっていたようだ。半ば発狂状態の彼はバーでみじめな独り言。
それを見ていたヤリチンジェイコブは、そのフニャチンを更生してやろうと手を差し伸べる。超凸凹師弟の誕生である。

服を直し、度胸を鍛え、見事男になってみせたおっさんパパだったが、愛妻家であることに変わりはなく、苦悩は続く。
一方、シッターを頼んでいるジェシカはそんな彼に恋をしており、そのうえ彼の長男はそのシッターに恋をしている。
一途な愛を信じる2人の物語は、メンバー入り乱れての決勝戦を経て、不格好な延長戦へつながっていく・・・。

スティーブカレルがほぼスティーブカレル役で出演しているいつも通りのコメディ映画だが、ところどころ大真面目に締めてくる。そして締め方が上手い。しっかり品質がお好みのサイコヒューマノイドにも是非見ていただきたい傑作だ。わざわざ狭義にリライトされてしまった日本人好きしそうなモサいタイトルは、今さらながら訂正を願いたい。

前述のスティーブカレルはまぁいつも通りとして、今回も他出演者を喰うフェティズムをまき散らした男がいる。
赤ちゃんの写真にアイコラしたい男ナンバー1、ライアン・ゴズリングだ。
上手い。そして面白い。なんちゅー奴だ!退場!


◆海洋天堂
★★★★★☆☆☆☆☆(55点)
海ジェット
クリーンに過ぎる

ジェット・リーが新境地に挑むヒューマンドラマ。
自閉症の息子を持つ壮年の父親を見事に演じる。

中国の新鋭監督(第六世代)と肌が合わない僕は、陳凱歌や張芸謀などの第五世代監督を一途に好いているらしい。その事はこれまでに褒めちぎった中国映画のラインナップを見ると気恥ずかしいほどに浮彫なのだが、そういう恋心みたいなもので映画を追っていると「初恋のきた道」のチャン・ツィイーのように苦行を強いられることもある。そういう意味で、00年代中盤は僕にとって我慢の季節だった。

始まりは陳凱歌の「北京ヴァイオリン」。
「黄色い大地」で立ち、「覇王別姫」を大成させた大作家が、テレビで放送するような小奇麗なパッケージを作った。撮影技法はいつも通りなのに、僕が想うカイコーらしさを感じることが出来なかった。
その後に作られた映画が「プロミス」。もう勘弁してくれ。それを作るのはあなたでなくとも良いのだ。
と、まぁこれは自分勝手な片思いをしているだけであって、監督の勝手であるし、観る側の好みである。ただ、作家性の無い感動話は個人的に好かんようだ。

そしてこの映画。
観終わってから調べたら、監督は「北京ヴァイオリン」の脚本家である。
どおりで....。
丁寧な脚本で、綺麗に絵を撮ってる。演技も完璧。
あまりにクリーン過ぎて、最初の10分で結末まで見通せてしまう。

一応、これは良い映画である。
親子観賞会にはもってこいだろうし、欠点もほとんどない。北京ヴァイオリンが好きなら嵌るだろう。
補足:ジェットリーにいきなり末期癌を演じさせるのは少々酷だったかもしれない。(実際弱るところはスキップされたが)
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紹介:ブーレンパーティ

まだ出る!?ニムトシリーズの最新作がしょうこりもなく登場。
ニムト、赤ニムト、ニムトボード、11ニムト、ジュニアに続いて6作品目か。
俺は好きだから良いんだけどさ。
1から100くらいまである通し番号のカードひとつで、毎回いろんなアイデアを出してくるところはさすが蔵馬。

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Amigo小箱。
ずいぶん垢抜けたというか、ややチャラくなったというか。
ウシがサングラスかけてるのはパーティーだからなんだろう。
タイトルにある“ブーレン”っていうのはブルズってことらしい。

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中身。
1から始まるウシカードがいっぱい入ってるのは同じ。
ただし、ボーナスカードなるものや、プレイ人数分の0カードなるものがあるので、普通のニムトで代用はできない。そんなに間抜けじゃありません。

各自手札5枚と0カードを受け取ったらゲーム開始。

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場にはウシカードの2枚セットがプレイ人数分並べられる。
これに対して、各自手札から1枚ずつ伏せてビットし、その数字が最少の人から場のカードセットを手札として回収していく。(ビットに使用したカードは捨て札)

この時、0カードをビットしているとカードの回収をパスできる。そうした場合、残った列に1枚カードが追加されて、またビットを行う。
これは最大5枚になるまで続けることが可能だが、このゲームではカードをたくさん取るということはリスクが高いので(後述)、5枚になるとボーナスカードがもらえる。

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ビット~回収を終えると、手札が1枚以上増えているはずである。
ここで、手札が元の数に戻るようにカードを削っていかなくてはならない。
こうして削られたカードが実は得点になる、というのがこのゲームの新鮮な所。

ではどう得点になるのか。
削られたカードは自分の前に積み重ねて山にしていき、最終的にその山のウシポイントが得点になる。ただし、重ねて詰むためには前に置かれたカードの数字より大きくなくてはならない。
当然、そうそう昇順通りには詰めないので、山はいくつでも作っていいことになっている。しかし!最後に得点に出来る山は一山だけで、それ以外の山のウシポイントはマイナス点になってしまう。

たくさんのカードが詰まれた富士山みたいなのを1個だけ作れたらサイコーだよねーって話なんだけど、それはほぼ無理なんで宝永山がなるべく小さくなるように努める感じ。

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左が得点にできる山、次いでボーナス点カード、それ以外はマイナス点。

場札のカードをどう取って、それから何を削り出して山にするか、っていうプロセスがオモシロであると同時にゲーム勘を必要とするポイントになっている。シリーズの中でもやや難しい部類のように思う。
“ビット”は取る順番を決めると同時に、使いにくいカードを捨てるチャンスでもある。その後に上手く削る算段が出来ているのならば、ボーナス得点を目指すのも悪くない。
“山札作り”は本命の山をどうマネジメントするか(ウシポイントが低いカードを積むか避けるか)、人によって判断が分かれそうだ。
初回では全てに気を回したクレバーなプレイは難しい。

【評価】
   7.jpg
【所感】
タイトルがパーティーだからと言ってニムトがパーティーゲーム化したわけじゃありません。本家よりもゲーム勘が必要な気がします。システムはさすがクラマー。ニムトの悩ましさを上手く再利用した新作になっています。
シリーズでは本家ニムトの次にお勧めですね。
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マンハッタンプロジェクト拡張計画

優れたアートディレクションのみならず、遊んでみればめっぽう面白いマンハッタンプロジェクト。
紹介は以前記事に書いた通り。

このマンハッタンプロジェクトには、本体と同時にリリースされた拡張が存在する。
拡張“NATIONS”だ。

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さて、いったいどのような拡張なのか。

このゲームは元々マンハッタンプロジェクトというタイトルなのだが、ゲーム中はどのプレイヤーも特定の国家をプレイしているわけではない。あくまでプレイヤー自身の仮想国家なのだ。
そこにこの拡張を追加することにより“実際に存在する(した)国家をシミュレーションする”ことが出来るようになるのだ。(まぁシミュレーションというほど大袈裟なものでもないのだけどね。お遊びです。)

◆拡張カードの使い方
ゲームを始める前に各自に1枚ずつNATIONSカードを配ります。
配り方は何だっていいって書いてあります。ランダムでもいいし、ドラフトしてもいいしって。僕もそう思います。

配られたカードは建物と同じように自分のボードの上に置きます。ボード上のカード置き場は有限ではないのでこれによって建物を置ける数が減るとかはありません。念のため。

こうしてボード上に置かれたNATIONSカードには、建物と同じようにワーカーを置くことができます。
ワーカーを置くことで発動する効果は国ごとに異なります。

基本はそんだけです。

◆お国の能力

【メリケン】ワーカー1人
爆撃機を2機生産する。
もしくは、
爆撃機1機を3円に出来る。

【大英帝国】ワーカー1人
戦闘機を2機生産する。
もしくは、
建物のダメージマーカーを1つ取り除く

【ソ連】ワーカー2人
このターン、いずれかのプレイヤーの建物1つをスパイアクションのように使用できる。
スパイは増えない。

【ドイツ】ワーカー2人
既に置いてしまった科学者か技術者を1人回収できる。
回収したワーカーはすぐに使っても良し。

【大日本帝国】ワーカー2人
戦闘機を2機生産する。
もしくは
空軍攻撃を行う。ただし、爆撃機の代わりに戦闘機で空爆が可能。(KAMIKAZE)

【中国】ワーカー1人
既に置いてしまった正社員を全員回収する。
これを実行したら即座に手番が終了する。

【フレンチ】科学者1人
公開されている爆弾カードか、爆弾カードの山札の一番上から1枚を手札に出来る。
その後、自分を含むすべてのプレイヤーは手札の爆弾カードが3枚になるまで捨てなければならない。

らしいよ!
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アーティスト(94点)

少し前の話だが、映画関連のニューストピックに「3D映画の重要性が明らかに…」という主旨の見出しを見つけた。
記事を読んでみると、興業収入のトップ10が軒並み3D映画であるから、これはやはり3Dは映画にとって重要だ、というのである。「最初から動員が見込める映画を3Dにしただけですよね」という突込みは置いておくとして、実際のところこの記事は「3Dの追加料金は重要だ」ってことが言いたいようだ。まことに馬鹿らしい事実である。

もちろん料金以前の問題として3Dを嫌がる観客も確実におり、その理由は“画面が暗い”とか“目が疲れる”などである。僕自身も3Dが登場したときには“人の想像力をバカにしている”と言ったものだが、これとそっくりの台詞が登場する映画がある。
今年アカデミー作品賞を受賞した「The アーティスト」だ。

◆アーティスト
★★★★★★★★★☆(94点)
アーティスト
だから映画はやめられない

「The アーティスト」は1920年代後半から30年代初頭にかけて起こる、映画界のある一大事件を背景にしたヒューマンドラマである。その一大事件とは、言わずもがな“トーキー時代の到来”だ。
トーキー以前の映画を称してサイレントと呼ぶが、このサイレント時代の俳優というのはSEを使えない縛りの中で様々な努力をしてきた、いわば音無しの専門家(アーティスト)である。史実ではユナイテッドアーティスツを設立したチャップリンやダグラスフェアバンクスが有名だが、まさにそのフェアバンクスをモデルとしたと公言されているのが本作の主人公ジョージ・ヴァレンティンだ。

サイレント映画の大スターであるジョージは、そのアーティストとしてのプライドから、トーキーを新商品として売り出したい製作会社側と衝突してしまう。
「サイレントは芸術だ。自分はアーティストなのだ。」
己を信じて自主制作によるサイレント映画を作ったものの、同日に公開されたトーキー映画に惨敗。彼は次第に人の記憶から遠ざかっていくことになる。

また皮肉なことに、ライバルとなったトーキー映画に主演していたのはジョージが見出した新人俳優のペピー・ミラーだった。劇中のペピーはジョーン・クロフォードを連想するフラッパーでチャーミングな女優として描かれており、トーキー時代の幕開けにふさわしい華やかさを持っている。

この映画は、上昇まっさかりなペピーと、ひたすら人生を下降していくジョージの対比が綺麗に描かれた映画と言える。

こうした大枠のプロットを、アザナヴィシウス監督(覚えにくいですね)はサイレント時代の技術を大いに盛り込んで演出する。俳優の目線、細かな演技はもちろんのこと、カメラアングル、新聞や広告などの小物、5秒に満たない何気ないシーン。劇伴に関しては言わずもがなだ。また、劇中劇を利用して観客の想像力をリードする手法も巧みだ。
しかし、このような映像技術をこれほど落とし込めているという状況が実は現代的で、そのような映画はサイレント時代にも(サイレントを100本も観ていない自分が言うのは説得力に欠けるが)ほとんどなかろうと思う。
つまりその辺は現代人に観易くできているので、サイレントがなんだ、モノクロがなんだという胡散臭い知識が無くてもモウマンタイであり、こうした大衆性は監督も第一に意識しているように感じられる。何せ、映画が最も大衆に愛された時代を描くのだから。

続いて魅力的なキャラクターを演じた2人、いや2人と1匹についてだが、これはもう本当に素晴らしい。
ジョージ役を務めたジャン・デュジャルダンはふんわりした笑顔が最高に気持ち良い俳優である。ふわっと表情を変える温かみのある顔芸には心を溶かす力がある。最高に魅力的だ。
ヒロインを演じたベレニス・ベジョは細身の長身で、大きな口がチャーミングな見返り美人だ。階段シーンでの投げキッスは観賞後も度々脳内再生されたお気に入りシーンである。
そしてこの映画の裏主人公と言っても良い活躍をしたのがワンコのアギー。
そもそも喋らない動物はサイレント向きに違いないが、人間に指示してもこれほど上手くは語れないだろうというレベルの演技。タンタンのスノーウィもマッツァオである。いったいどうやって撮ったのだろう…。
他、ジョン・グッドマンやジェームズクロムウェル等の演技も綺麗に嵌っており、脇はバッチリしまっている。

最後に、僕が最初にこの映画の予告を観た時の印象と、実際に本編を観た時の印象が若干異なったのも付け加えておく。予告の時点ではタップシーンが多かったので、僕は「雨に唄えば」を連想していたのだが、その内容は思いのほか「サンセット大通り」に近かった。というか、ビリーワイルダーだった。おそらく、かなり強烈なリスペクトを持って作られている。そういう心意気ってホントに気持ち良い。一観客として、映画に込められた気持ちは大事にしたいと思う。

さて、冒頭の話に戻すと、僕は3D化された映画は好きじゃない。それはより良いものを作ろうという製作魂よりも、どうやって課金するかという商売っ気の方に目が行ってしまうからだ。
けど、3Dの時代が来ないなんて言えない。
それはトーキー時代の到来とは比べ物にならないほどチープだと思うし、3Dの到来で迷走している俳優も実際のところいないだろう。なんと詰まらぬイベントだろうか。
でも、ペピー・ミラーの様な何かを持った俳優1人で、状況は変わるかもしれない。
どうせ追加の料金を払うのであれば、そうした何かが早く起こってくれと願う事に決めた。「The アーティスト」は僕にとってそんな映画になったようだ。
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ドゥームの騎士はウサギかカメか

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今回はけがわさんが乱入してヤバさに拍車が掛かっている。

◆転がってる!転がってるよ!おい!(仮
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ラベンスバーガー得意の特注プラコンポがキメキメな変型すごろく。
坂から鉄球が転がってきて、それをアナグマみたいな生き物が受け止めながら進む。なぜか鉄球を受け止めると移動力が上がる。
もはや何をやってるのか完全に意味不明。なんと箱絵にまで鉄球を受け止めるアナグマが描かれているのだからすごい。このゲームの素晴らしさはテーマを取り繕う姿勢が微塵も感じられないところだ。もっとやれ!仕組しか考えられないのなら、このくらい捨ててしまった方が潔いというものだ。

◆タートル&バニー Today's DOOM!!
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大阪ゲームマーケットで売られていたという同人二択ゲーム。
ウサギかカメか、自分の勝たせたい方を先にゴールさせるべく、手札一斉公開による多数決を繰り返す。
シンプルを目指したらしいのだが、そのあまりにシュールなゲーム性は気を抜くと寝てしまいかねない。
超短時間プレイが可能で、しかもしょーもない結果が続いたので何回かプレイした。
カメが先行するとウサギプレイヤーが勝つ可能性が“全カメ”しかなくなって、詰んだりもする。
勝敗のどうだってよさは今季一番。

けがわ「オビ湾さんが出してるカードずっと左手持ちっぱで連投してますよ。」
オビ湾「何を言いますか!しっかり考えてだしてますよ!・・・。」

◆ブーレンパーティ
写真撮り忘れ。
相変わらずニムトシリーズはゲーム勘が必要。
なかなか面白い。

◆ロストテンプル
今最もヤバい男、ブルーノフェドゥッティによる操り人形リメイク。
状況がわかりやすくなったのは○。ボードの視認性の悪さとカッコ悪さは痛い弱点。

以上!早く寝るように!
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ポケットバトル~マケドニアVSペルシアのHJ訳に間違いがあるので注意

Z-manのポケットバトルがようやくシリーズ3作目を迎えた。
最新作はマケドニア&ペルシアという実在勢力が登場だ。

ちなみにオビ湾はエルフVSオークをやらなかったので、改めてマケドニアVSペルシアのHJ訳を確認。
「あ、本文なんにも変ってないんだなー」と思いながら見ていたのだけど、“特殊能力”のところにゲームぶっ壊れる間違いがあった。

ちなみにポケットバトル第一弾の時は自分で翻訳したので、HJ訳の特殊能力の部分がいつから間違っているのかはわからぬ。最初からなのか、今回だけなのか。

◆要修正箇所
間違ってるのはルールの最後の方にある「特殊能力の使用」の箇所。
HJ訳ではここの文章が“特殊能力”についてのみ書かれたものになっているのだけど、実際は普通の“能力”と、命令トークンが必要な“特殊能力”の2つがあることが説明されていなければならない。(翻訳時に2つがごっちゃにされてしまっている。)

さらに問題なのが、最後の「特殊能力」というページに、普通の“能力”が並んでしまっている。これでは全てのユニットの“能力”に命令トークンが必要ということになってしまう。(訳者が“能力”と“特殊能力”を区別できていないのかもしれない。)
あと、普通の“能力”は最初のターンから使用できる。

ちなみにマケドニアVSペルシアに“特殊能力”を持ったタイルは存在しない。
(だから説明書の該当画像が前作のタイルになっている)

さらに補足として、
“能力”と“特殊能力”はタイル上で見分けることができる。
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左のようにアイコンが帯の色でくるまれているものが“特殊能力”。
右のようにアイコンが帯と絡んでいないものが普通の“能力”。

◆もう一個あった
あと、その能力一覧の中の“堅牢”の説明が日本語にもなってない。
確かに訳しにくい原文も悪いが正確には、“堅牢”持ちのユニットが攻撃を受けた時、1ヒットしたダイス1個を振り直させることが出来る、というのが正しかろう。

ということで、HJ訳で遊んでいる人は注意すべし。
帯の色で包まれた“特殊能力”は発動に命令トークン必要。そうじゃないのは全て普通の“能力”で、特別に追加の命令トークンを消費する必要はなし、ってことでね。
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チョン・ウチ 時空道士(52点)

誰でも知ってるように、韓国は徴兵制度を採用している気合の入った国である。
この制度でよくニュースになるのが韓流スターの兵役問題。まさに売り時という年代に2年も休業するのは痛い。本人らも苦しかろうが、日本の韓流好きオバハンなどはこの制度に何度泣かされたか数え切れぬであろう。
でもこの兵役を乗り越え、深みをました演技で返り咲く俳優も多い。
最近ではクォン・サンウやウォンビンがそうだ。
そして今日取り上げるカン・ドンウォンも、つい最近兵役に入った人気俳優の一人だ。

カン・ドンウォンと言うと「義兄弟」でようやく国内でも認知度が上がったイケメン俳優である。元モデルということもあり、ほっそりしていてクールな印象。オバハン好みの仕上がりだ。
現在劇場公開中の「超能力者」を初めとして無口な役柄が多いのだが、今回レビューする「チョン・ウチ 時空道士」ではコミカルな役を器用に演じている。

ってことで、残り1,2本でカン・ドンウォンとはしばらくお別れである。皆で「超能力者」を観に行ってあげよう。

◆チョン・ウチ 時空道士
★★★★★☆☆☆☆☆(52点)
時限同市
豪華俳優陣で送る及第点SFコメディ

西暦1500年。
名のある師匠のもとで学びながら、おちゃらけた性格でならず者扱いをされる若手道士チョン・ウチは、師匠のライバルの陰謀によって師匠殺しの罪を着せられ、仙人によって封印されてしまう。
500年後、復活した妖怪を倒すために道士が必要になった仙人は、やむを得ずチョン・ウチを解放し、妖怪退治を依頼する。現代韓国を満喫しつつ妖怪を倒していくチョウ・ウチだったが、憎き天敵の登場により窮地に立たされる。そんなチョン・ウチをギリギリのところで救ったのは…

前半の時代劇パートはチープな感もあってやや退屈なものの、後半に現代に移るとキャラクターのコメディ性が発揮されて面白くなってくる。イケメンアイドルを主人公にしたコメディにしては脚本が凝っており、終盤の展開はそれなりに盛り上がれる。

アクションパートはチープなワイヤー系という感じで、おおよそ日本のそれと同レベル。
カン・ドンウォン自身はアクションもそこそこイケるのだが、ファミリー向けアクションコメディならこんなもんで良いのかもしれない。

個人的な萌えポイントは、妖怪が現代人に扮して車の上から矢を射まくってくるシーンと、ユ・ヘジン周りのコメディだ。ユ・ヘジンの主役喰う感じのオーラは相変わらず良い。特に中盤から釣り針のように垂らされていた伏線を、あんな感じに処理するのは素晴らしい。
カン・ドンウォンもこの映画を観た後は印象が変わる。わりにマルチ。
飛び抜けた面白さは感じないが、俳優目当てで観ても損はない。
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紹介:バルーン

小箱辞典を公開してからというもの、手放してしまった小箱ゲームの買い戻しに忙しいオビ湾です。
Amigoはある程度充実してきて、あとは相当昔のモノか子供向けのモノ。まぁそれでもけっこうあるんだけど。

つーわけで今日は、Amigoの「バルーン」
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小箱。ばるんばるーん!

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Amigoだけどキッズラインなのでエンボス加工ではない。
その代わりかなり厚手で丈夫である。これほど丈夫なのはAmigoのキッズカードの中でも珍しいくらい。
カードは大きく分けて2種類あり、1つはプレイヤーの“ライフ”である色とりどりの風船。もう1つはその風船をわってしまうハプニングカードだ。

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まずはランダムで5枚の風船カードを受け取って、自分の前に並べましょう。
ばるんばるーん!

で、手番になったらハプニングカードの山札から1枚めくる。
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CHIKU!
でました。
これは青の風船が割れるカードである。

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BANG!
対応する色の風船が1枚割れる。

んで、次の人の番へ。
基本はこれを繰り返して、風船が無くなった人から負け抜け。
っつーわけで運です。

一応風船を回復させるお母さんカードが出てきた時に、何色を復活させるかと言う選択肢があるものの、それ以外はあらがいようなし。

でもね、それでもなにか楽しいこの感じは、HABAのパーキングゲームと似ているのよ。

【評価】
   5.jpg
【所感】
坊主めくりみたいなゲームですが、ちびっ子と遊ぶと盛り上がります。ちなみに対象は3歳から。
綺麗な風船カードが楽しげでヨイデスネ。
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ドライブ(85点)

◆ドライブ
★★★★★★★★☆☆(85点)
ドライバー
可愛いあの子のために、君はリアルヒーロー

表向きは自動車修理工、裏では凄腕ドライバーの逃がし屋をしている寡黙な男、ライアン・ゴズリング。
隣の家に住み、まだ幼さの残る可愛いショートカットの女性(キャリーマリガン)に恋をした彼は、彼女の子供とも意気投合して順調に関係を続けていた。
しかし、キャリーマリガンの夫が刑務所から戻ってきてから話がゴタゴタとし始める。
マリガンの夫は刑務所内で借金をつくり、出所した後もそれを理由に悪事に加担させられていたのだ。
彼女と子供に危険が及ぶことを恐れたゴズリングは、彼女の夫を手伝うことでマフィア仕事から手を引かせようとしたのだが…。

超演技派俳優ライアン・ゴズリング出演のクライム・サスペンス。
リアリティのあるカーチェイスと知性派俳優の組み合わせが面白い。
暗い車内からみる脱走劇のスリルは、トランスポーターではマネのできない映像技術だ。

後半はバイオレンスとサスペンスが強くなるが、ここで注目したいのは所謂典型的なクライムサスペンスとは受ける印象が異なることだ。この映画が描くのは、地獄へ突き進む仁義の男でもなければ、繊細な心の機微でもない。

何故か。それはきっとこういうことだ。

この映画が映し出さんとしているのは、誰もが白昼夢に見るあなた自身。
即ち、ヒーローの姿をしたあなただ。

だからとにかく演出がシンプルで、登場するもののほとんどは至極象徴的に描かれる。
寡黙な男が恋する女性は、少しの不幸を背負った、影のある可愛らしい女の子だ。それ以上掘り下げるような野暮なマネはしない。必要なのはその腕一つで彼女を守ろうとする男一人。

巧みにSEを積み重ね、効果的な劇伴を形成していた作品の中にあって、突如場違いに差し込まれた懐メロのような80'sシンセポップが彼を象徴している。
間違いなく、あなたは最高のヒーローだ。


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カジノロワイヤル訳更新~ホースフィーバー

最近よく言われます。
「ひさしく和訳してねーじゃん。」

う~ん。YES.
確かに和訳は作ってねーです。
ヘンなゲームばかりやってるので日本語ルールよりは英語ルールを読むほうが圧倒的に多いんですが、最近はゴールドセイントによる素晴らしい和訳がぞくぞく出てくるので、わざわざ打ち込むという作業を怠けておりました。

「あなたたまには作りなさいよ」
そうなんですよ。少なくとも推薦したゲームで和訳付流通してなかったらやっとけよと自分でも思うのですが、怠けておりました。

ので、これまた身内のメモ用に作成したリファレンスにすぎませんが、ホースフィーバーのルール要約と技表(ゲーム筐体の上に貼ってある奴)を用意しました。

技表
なぜホースフィーバーだけ用意したかと言うと…
①基本ルールと上級編ルールが分離しているため、ルールブックが見難い
②アイコンの種類が山ほどあって大変
③i-アプリが出とる!
からです。

IMG_7174.jpg
ホースフィーバーのリファレンス
ホースフィーバーの技表

ちょっと雑な仕事。
特にリファレンスが汚ねーのは勘弁してやってください。

ちゃお!
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紹介:遺跡の宝物

HABAのスーパーミニシリーズ。まだまだ序盤です。
今回はサイコロを使ったメモリーゲーム。古代寺院に眠るコインを収集しよう。

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ということでミニ箱。
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と中身。
分厚いコインタイルは表裏の模様が異なり、サイコロの各面にはコインに対応する模様が描かれている。
サイコロはシールを貼るけど、コインの手触りは良好なり。

さて、先に述べたようにこのゲームはメモリーゲームであるから、メモリーゲームのセオリーどおりタイルをテーブルに広げてゲーム開始。

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手番になったらサイコロを振る。
ここで出たサイコロの出目は、取りたいコインの裏表を表している。
つまり、広がっているコインの中からこの表裏の組み合わせのコインを取れば良いのだ。

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が、当然コインは片面しか見えてないので、最初は適当に片面合ってる奴を選んで、めくる。
もちろん裏もあってればもらえる。
間違っていた場合はそのまま置かれるので、コインの表裏がどうなっていたのかを覚えておこう!ということ。
規定数のコインを集めたら勝ちだよー。

【評価】
   5.jpg
【所感】
変型メモリーゲームです。普通にカードを記憶するのと違い、表裏の組み合わせがあるのでそうそうたくさんは覚えられません。分厚いコインタイルは貰い甲斐があっていいですね。
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