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紹介:EKIDEN

スポーツのアナログゲーム化は難しいとよく言われる。
スポーツは競技のルールが面白いんじゃないからね。その上で展開する技術や戦略、観る側の高揚感などが面白く感じるわけで、これをデフォルメしようなんてのは土台無理な話である。
だから「リーダー1」(ジロディイタリアのゲーム)みたいな、戦略部分に焦点を当ててゲーム化する類のタイトルが出てきた時は、なるほどねぇと思った。つまり、スポーツには“感想戦みたいなことを楽しむ”という面もあったなぁということだ。妄想戦っていうか。

で、今回紹介する「EKIDEN」がその妄想戦にあたるかっていうと、それとはちょっと違うような気もするんだけど、これもまた果敢にもスポーツに挑んだゲーム。

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EKIDEN。
「ひも電」が有名なOKAZU BRANDさんの作品。
日本の同人小箱ゲームは萬印堂さん印刷のものがよく流通しており、それらの箱はアミーゴ小箱などに比べると1センチくらい背が高い。
しかし「EKIDEN」の箱はアミーゴとかなり近いサイズである。大量の小箱ゲームを保管している身としては、並べた時に綺麗なこのサイズは大変嬉しい。
こんなこと気にしてるのは俺くらいだろうけど。

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中身。
カードの質は良く、テカテカした感じ。
選手カードはそれぞれ固有の総力や特殊能力が書かれていて、イラストは走者のシルエット。ちょっと渋いけど、このゲームの雰囲気には合っている。

で、このゲームはその名の通り“駅伝”がテーマである。中でも年始の恒例となっている箱根駅伝をピンポイントでテーマにしている。駅伝、好きな人多いですよね。俺?普通です。み、見てますよ……時々。

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さぁ、まずはチーム作り。
優秀なチームを作るべくスポーツ推薦を送りつけてやりましょう。
選手には…
・走力:区間順位を競うための数値(黒い数字)
・ポジション値:区間順位決定後のポジション変動値(矢印の数字)
・特殊能力:選手によりけり
といったステータスがあるので、それを参考にしながら。
走力の高い選手は優先度が自然と上がるが、戦略的に総合順位を上げるにはポジション値が重要になるぞ。最初のプレイでは勘が掴めないだろうから、走力で選んで後で後悔しよう。

ドラフト形式で10枚の選手を決め終わる頃には年末になっているので、さっそく本番開始。

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コースは箱根駅伝を模している。10区間の往路。
1区間ずつ選手カードによるバトルを行っていく。
まずその区間の“状況カード”が公開される。
これはその区間の順位によって、ポジション値が上がるか下がるかを示している。まぁ、区間順位が上の方なら相互順位も上がっていくし、そうでなければ下がるって思ってもらえば大体オーケー。

IMG_8592.jpg
で、最も総合順位の低いプレイヤーから選手を出して行く。
この時の走力によって区間順位が決まるが、同じ数値の場合は先出がより前にいることになるので、一応後ろにいる方が有利ではある。ただし状況を見てから選手を決められるのでそれが全てではない。

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区間順位が決まったら、状況カードを参照して、後は選手カードに示されたポジション値の分だけポジションを前後させる。この相対的ポジションボードに置かれた駒の位置によって総合順位は決まる。
だから走力があってもポジション上昇値が1では総合順位に貢献できないし、区間順位で良い位置に付けない選手でもポジション降下値が低ければ総合順位をある程度キープできるというわけだ。

というわけで、これを10区間続けたところの順位を競う。

10枚の選手カード選びが非常に重要なのだけど、大量カードのドラフトなので慣れてこないと上手く選べないかもしれない。チームを作る工程というのはスラップショットなどなど面白いものが多いが、そういう楽しさはあまりないかもしれない。その代わり手堅いレースゲームに仕上がっている。

ただ真面目に仕上げてある分、「往路を終えて復路に挑む前の作戦会議というか、一度順位を振り返る時間というか、あの1日目が終わった段階の雰囲気も欲しい」という意見も出た。ゲームに求めるのはちょっと贅沢か。

【評価】
   5.jpg
【所感】
よくまとまったルールですが、自分にはちょっと丸過ぎるかなという感じを受けました。もう少し尖がって、駅伝のエンタメ要素を再現してもよかったかもしれません。個人的には、今年の新作の「デカスロン」の方がゲームらしくて良いと思いますね。
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紹介:妖怪ポーカー(人力舎)

数年前にやってたTV番組に「スペシャルギフト」ってのがある。
この番組は毎回ゲストが世の中に自分らしくてスペシャルなギフトを送るって企画なんだけど、おぎやはぎがゲストになった時に、「そんじゃあ、ごきぶりポーカーをギフトしよう。」って話になった。

しかもただのごきぶりポーカーじゃなくって、絵柄を全部人力舎に変えたオリジナルバージョンにしたろうって話に。
そして出来上がったのが人力舎版ごきぶりポーカーこと「妖怪ポーカー」である。

んでもって、この「妖怪ポーカー」。視聴者にプレゼントされることになった。
たった1名に。

こうなったら普通、もう見かけることはないだろう。
ところが……

iyahagimage.jpg
あった。
ノットフォーミーの祖、和製ピュアユーロ、東の偽横綱、メロドラマの王“欧州純”こと
純欧州が持っていた。
当たったものは仕方がないが、あなたが持っているのは間違っている気がする。

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裏。
売りもんじゃないのでなんも書いてねーっす。
しかしドイツ小箱サイズなのは素晴らしい。おぎやはぎが拘ったのか、スタッフ
に詳しい人がいたのかはわからん。

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中身
絵柄のテイストが本家に似ている。
ただしアイコンが名前なのでプレイアビリティが低下。全体的に色合いが暗めだ。
でもまぁネタアイテムなんだから、そんなん気にするもんじゃなし。

ikitanaimage.jpg
なんとも遊びたくならないゲームだな…。
絵柄が芸人になったところで楽しいはずもなく。

【評価】
   5.jpg
【所感】
所感もなにもないですよね。星数も適当です。
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ビッグバントーナメント第二十九夜~ステッケンアップ!

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
この日、ペーパーバックと邦訳版を読みながら生み出した七王国の玉座LCGをタナカマ氏に託したオビ湾は、いつも以上に軽快であった。

◆妖怪ポーカー
youkaie.jpg
純欧州所有の激レアアイテム。人力舎の番組が作ったごきぶりポーカーのぱちもんだ。
箱がドイツ系の化粧箱なのが良い。
プレイアビリティはアイコンの関係で低い感じ。
こんなもの持ってるなんて、さすがは和製ピュアユーロ、純欧州である。

◆シベリアカードゲーム
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素朴なルールと同じイラストレーターのせいか、全然違うシステムのパックスを思い出した。
こちらはボードゲーム「シベリア」のカードゲーム版。ボードゲーム版のルールは知らないが、手札でセットを作り、資源なり人的リソースを確保していくゲームだ。
作業員でパワーを増やすか、投資家でフットワークを良くするか、販売員で勝利点を底上げするか。
他プレイヤーの動向も重要なゲーム。普通に楽しめるのでみんな買うといいよ。

◆タイムマシン
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昔懐かしのおもちゃやおかしを、プレイヤーが競り落として勝利点を稼ぐゲーム。
少しやるとおおよその適価が見えてくるので、最初のプレイヤーはだいたいその値(もしくはちょい上)で入札してくる。おもちゃのジャンルによって最多所有者がボーナスを貰えるのだが、ジャンルの種類は少なめ。
ゲーム的には、テーマのわりにちょっと長いかなぁ。
“子供の飽きの早さ”も考慮してくれるとよかったかも。

◆EKIDEN
ekidenage.jpg
箱根駅伝をテーマにしたゲーム。
選手10人のドラフトを経て、10区間にわたる本レースに挑む。
テーマをデフォルメしてゲームに落とし込む手腕と、その落とし込み方に良くあったシンプルなアートワークが良い。OKAZUブランドさんのテイストがよくわかるゲームだった。
シュールに出来ているためか、箱根駅伝の復路前の作戦変更などなどもっと入れてほしい要素が次々と湧いたが、その辺に無駄な出っ張りを出さないのがOKAZUさんの色なんだと思った。

◆ステッケンアップ
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もとは1970年代のゲームらしい。
なるほどラブレターっぽいゲームだが、このバージョン(複数あるらしい)はアホらしいイラストがとぼけたルールと相性グンバツである。

以上、走り書き
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ボクらの玩具

デテマース。
ボクらの玩具(おもちゃ) BEST SELECTION 2013 (晋遊舎ムック)ボクらの玩具(おもちゃ) BEST SELECTION 2013 (晋遊舎ムック)
(2012/11/26)
不明

商品詳細を見る

ちょっとだけ。エキストラです。
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ドゥームナイト予告~ホビットの冒険公開直前スペシャル

日曜のドゥームナイト予告。
今回は映画「ホビットの冒険」公開直前スペシャルという事で、前回は回らなかったワレス製ホビットを筆頭に、津々浦々から集まった数寄者的ゲームをやることになろう。

◆ホビットの冒険・カードゲーム
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一応補足しておくと、「ホビットの冒険」とは、今や映画の方が有名になったファンタジー小説「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚にあたる物語である。
不自由なく暮らしていたホビット族のビルボが、謎の強迫観念に駆られて大魔法使いと13人のドワーフと共に“はなれ山のドラゴン退治”に出かける話である。
この道中でビルボは“例の指輪”を拾ったり、後にその指輪と共にフロドへと受け継がれる“つらぬき丸”を手に入れる。また、13人のドワーフの中にはギムリの父親であるグローインをはじめ、「ロード・オブ・ザ・リング」に繋がる人物が多数登場する。
「ホビットの冒険」は最後まであきらめない者に救いが訪れるという一貫した教訓が実に自然でかつ面白い児童書だ。未読の方には是非読んでもらいたい。(指輪物語を読んでほしいとは中々言えないが…)

ちなみにこれキャラゲーなんだけど、原作の設定がうまくデフォルメされててすごい。

◆シベリア・カードゲーム
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純欧州が来たらこれやりましょう。ドイツみたいなカードゲームです。

◆南極の飛び込みペンギン
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どうしてペンギンのゲームはイラストがこんな感じに微妙なんだろうか。
最初飛び込んでるのか滑ってるのかわかんかった。
シンプルなバーストゲームで、昔ツォッホが出してたウサギのダイスゲームにちょっと似たところがある。

◆EKIDEN
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チームドラフトモノ!
スポーツゲームは熱いよ!

◆中の人なんかいない!
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ルール読んだ限り、かなりキツめのトリックテイク。

以上
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紹介:ワンナイト人狼

人狼系の同人ゲームが沢山頒布されたゲームマーケット2012。自分も自分の周りも人狼を遊ぶ人はほとんどいないんだけど、「ワンナイト人狼」というアイテムがドット絵を採用したサレオツデザインだったので速攻予約した。初期ファミコン世代を経てきた我々世代はどうしょもなくこのデザインに弱い。ドット絵の呪いである。

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パケシールもドット調。
箱は、よく画鋲が入ってるプラケースみたいなの。

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中身はプラスティック製の人狼タイル8枚。
絵も可愛いし、濡れても大丈夫だし、これは誰が手に取っても喜びそうな感じ。
ただしプラスティック製なのはゲームマーケット販売分だけという話もあるので、今後の再販分は紙になるのかもしれない。詳しいことは知らない。

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ルールや進行はだいたい普通の人狼みたいな感じ。
ただし昼夜を何回も繰り返すのではなく、タイトル通り一夜で決まる。

役割は…
・村人:特に何もない。たまねぎ戦士。
・人狼:犯人。ワンナイトな関係上、誰も殺さない。
・占い師:誰かの役割を見る。
・怪盗:こっそり誰かと役割を変える。

ただし、誰にも配られない役割が2つ出てくるので、特殊能力を持った役割が登場しない可能性もある。

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ということでゲームを始める。
目を閉じて、人狼、占い師、怪盗が順番にスキルを発動して、目を開けて、犯人推定議論を行ったうえで多数決。そして処刑。

人狼は誰かを殺すわけじゃないので、ただの犯人。となると、一発勝負のワンナイト人狼において具体的なキーを握ってるのは占い師くらいのもん。後は人狼頑張る。怪盗わらう。みたいな。
人数少ない所に怪盗を差し込んでいるバランス調整は、パーティーゲームらしくて良いんじゃないかなと思う。配られ方によっては最初から積んでしまう状況もあると思うけど、それも含めて「ワンナイト人狼」というフランクな企画なんじゃないかと受け止めた。

【評価】
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【所感】
人狼は人数も必要だし、時間も長いし…、という弱点を一点集中で解決したナイス企画ものです。プラパネル製の役割カードが良いですね。
ただし、パネルを裏返したりするときに“パチン”という音がしてしまうので、遊ぶときは布などで音がしないようにする工夫が必要かもしれません。
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紹介:ホシリンピック

今の国内同人ゲーム市場は買い物がしやすい。
ルールは事前に公開されているし、大抵の場合は印刷所がどこであるか察しが付いている(コンポの質が想像できる)。
元々ドゥームナイト一同は所謂ディガーと呼ばれる種族なので、海外のスモールパブリッシャー製品を仕入れることが多い。ルールが公開されていないことがほとんどなので、コケるコケル。頻繁にコケる。
そもそも有名になったのは「写本と修道士」(現在はビブリオスのタイトルでメーカー製品となっている)くらいのもので、なんとも非効率なことを続けているわけだ。
何が言いたいって、ルール公開はありがたいなって話なわけですよ。おかげでいっぱい買えました。

ということで、ゲームマーケット2012秋アイテム。最初の紹介は大気圏内ゲームズさんの「ホシリンピック」。

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じぶんはカワサキファクトリー調とか、骨折ゲームズ調と呼んでいるのだけど、要はあの“白くて薄いダンボールの箱”に入っている。
ちょっとノスタルジックな少女コミック風のイラストは、このゲームのコンポーネントにもたくさん書かれているのだが、これがなんとも言えず良い雰囲気を作っている。いたる師匠やタムラくんがあのマンガ調だこのマンガ調だと言っていたが俺にはわからない。

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中身。
このゲームは洗濯物の干し合いがテーマであるから、当然干すための物干しざおが必要である。それを再現するためにメモスタンドみたいな奴と、カードが3枚入るバインダー用シートみたいなのを使う。

組み立てるとこんな感じ。
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ちょっとブラブラしてそれっぽい。
カードも入れやすく、プレイアビリティも悪くない。

で、それ以外にこのゲームのメインである洗濯物カード(大量のユニークイラストが描かれている!)と、得点記録用のカード&洗濯バサミセットが入っている。
これ全部含めて、ゲームマーケット2012での頒布価格は1000円。かなりお買い得だった。

さっそくゲームの説明に入る。
もし「お前の説明なんかかったるくて読んでられない」ということであればこちらの公式サイトのマンガ(http://teamtaikikennai.tumblr.com/post/35443807762/1)で概要がわかるから読んでくさい。
tumblr_mdaqz4CTsl1ras0sro1_r1_1280.jpg
※掲載許可受領済

写真付きで説明すると…
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まずラウンドを始める前の重要情報として、天気予報が公開される。晴れ、雨、くもりのいずれか。ちなみにその次の日の天気予報まで見れる形で提示される。

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天気予報がわかったら、今度はスタートプレイヤーから順に、手札5枚の中から1枚ずつ、洗濯物カードを物干しざおに干していく。
この時ちょっとした条件があって、ズボンだけはカードを上下逆に干さなくてはならない。
物干しざお(シート)は透明なので、他プレイヤーから見ればカードが逆さに干されれば一発でわかるようになっている。

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全員が3枚干したところで洗濯物を公開。
この時のテルテル坊主の±と、天気予報の±を足して、その日の天気が決まり、無事に干せた洗濯物とそうでない洗濯物が判別される。

天気がプラス値の場合、晴れということで、干した洗濯物は全て乾く(得点)。
マイナスの場合、雨ということで、干した洗濯物は全て汚れてしまう(減点)。
±ゼロの場合、曇りということで、数値が1と2の物だけが乾き(得点)、それ以外は半渇き(0点)。

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乾いた洗濯物は数字の分だけ得点。汚れた洗濯物は数字の分だけ減点。半渇きは0点。
写真では1,2,3の洗濯物が干されているが、もしこの時曇りならば、1,2が得点、3が0点で、合計3点でこのラウンドは終わりという事になる。

また、上下セットの下着を1日で乾燥させることによるボーナスや、みんなの下着を掻っ攫う下着ドロカードなどがある。手札が5枚しかないので下着セットは滅多にそろえられないと思うが、ネタとしては良い。

これで1週間、つまり7ラウンド終わったところでゲームは終了し、その時点の得点で勝敗を決するというシンプルルールだ。

ライトなテーマに合ったルール、イラスト、コンポーネント。
豪華版がツォッホあたりからリリースされてても不思議じゃありません。

【評価】
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【所感】
想像以上にそれっぽいギミックに驚きます。すこしノスタルジックなマンガ風のイラストが、ゲーム性とテーマにとてもよくマッチしていてアイデンティティが感じられます。
頒布価格が手頃なためカードの紙質がどうしても気になりますが、それを差し引いても持ってて良かったゲームです。再販を期待してしまいますね。
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エヴァンゲリオン新劇場版 Q(72点)

◆エヴァンゲリオン新劇場版Q
★★★★★★★☆☆☆(72点)
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脅威のマーケッティング

まったくもって予想外である。エヴァンゲリオン新劇場版第三作は、待ちに待ったファンが膝から砕け落ちそうなくらい意外な展開を見せる。
本作においてこの“驚き”は映画の本質そのもののような気がするので、ここではその内容に極力触れないようにしたいと思う。

何よりも驚きなのは、これだけぶっ飛んだ脚本になった三作目の内容について、公開前には一切の情報漏れもなかったということである。ふつう、これだけ大胆な事をすれば予告なりなんなりで察しがつくものであるが、本作に至っては劇場で観て初めて唖然とする。素晴らしい情報統制だ。

さて、ではそのようにして生まれ変わったエヴァンゲリオン新劇場版の三作目が面白かったかと言えば、特に面白くもないし、つまらなくもないというのが正直な感想である。絵のクオリティは高いし、エヴァらしい適当な謎もいつものノリで楽しい。だけど、“破”の時ほど明確なエンターテイメントは無い。むしろここにあるのは、ただただ唐突な状況と、置いて行かれそうになる不快感だ。
しかしこの唐突で不快感なシチュエーションが、一筋縄ではいかない“あの夏のクソみたいなエヴァンゲリオン”こと、EVAシリーズ観賞の醍醐味の様にも思えるのである。

繰り返しておくが、本作は1本の作品としてみてそれほど面白い作品ではない。
ただ、ラストシーンの赤い砂地に残る三人の足跡を見て、想像も出来ないような未来を、ドキドキを、不快感を、もっと見たいと思ったのだ。
この映画は、驚きと不快感をもって観客を観客足らしめている。そんな気がする。

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ビッグバントーナメント第二十八夜~1969~20XXドゥーム年史

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今回はCOQ1969さんを加えてゲームマーケット直後スペシャルである。
スペシャルといっても特に何かあるわけじゃないが、1969はある意味スペシャルであった。

◆すきもの
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前回のゲームマーケットで街コロやひつじがいっぴきをリリースして話題となった企業、グランディングが新しく投入してきた新作ゲーム。
オビ湾は横で見ているだけだったが、これはなるほど、アクティビティとシステムとテーマが良く絡んでいる。お宝鑑定団が大好きなサータナカマ氏の楽しそうな事。少々お値段は張るものの、ゲーマーも欲しくなるゲーム性がしっかり備わっている。まぁ、それはちょっとしたバランス調整の工夫だったりするのだが。
とはいえ街コロのような強烈な既視感は一切なく、実に感心してしまった。

◆1969 Today's DOOM!!
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1960年代にタイムスリップして宇宙開発競争をするゲーム。
最初の内は楽しく開発していたものの、手札まわりと購入対象物に関する調整がかなり微妙。というか、これはちょっとまずい。カードの買いためが始まると、手番順で無茶な縛りが出てくる。結果、なんだソリャ、という気分になってタルい時間を過ごすことになる。コレ、イクナイネ。
常に自己の宇宙開拓に余念がないタムラくんが圧勝した。しかし誰一人として勝敗は気にしなかった。

◆成敗
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カナイ製作所の新作。イラストワークがいつも以上に良い。
協力ゲームであり、プレイヤー達は必殺仕事人一人を割り当てられて悪党抹殺任務に就く。それぞれの足りないところを補いながら、最終的に悪党全滅を目指す。
ただ、悪党に付く特殊カードによっては勝利条件などが微調整され、これがプレイングと結果にちょっとしたドラマを生み出してくれる。楽しい。
そしてなんといっても、前述の通りイラストが良い。
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これはプレイヤー側のキャラクターの一例である。
普段の姿が能力カードになっていて、敵を倒しに行くときは右の姿になる。
このエンタメなアートワークは、僕が遊んできた国産の中ではトップクラスだ。

ちなみに「舞星」シリーズのプレイングキャラクターである“朧(おぼろ)”がスピンオフ的にキャラクターになっているのも嬉しい。
カナイサン、是非製品版よろしくお願いいたします。楽しみにしてます。

◆ホシリンピック
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過去にないギミックと好感度の高いイラストで話題を呼びつつある同人ゲーム。この写真映えはここ最近では抜きんでており、ツォッホあたりから正式に販売されていてもおかしくない。
洗濯物でどれだけ点数が入るかは天気に寄るのだが、その天気を左右するテルテル坊主の向きと(カードが逆さなら雨より)、ズボンを干すときには逆さ向けるというアイデアが、うまいこといっている。
テーマとゲーム性のバランスが良く、マーケティング上々。ネタに終わらないゲームである。

◆カツカレー喰ってる場合か!
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通常の値ごろ感をベースに、しかしままならない手札で、ちょうど良さそうでかつ突飛でない金額を出したものが得点を競り落とせるゲーム。
馬鹿らしさも良いが、裏地が予想外にしっかりしているのが好印象のポイントだろう。

◆ワンナイト人狼
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2枚抜きしたカードが占い師と怪盗であったばかりに、人狼ベタな5人が全員でだまりこくるという珍事が起きた。
まぁ人狼だけど、厳密には少し駆け引きが違う。でも俺はこっちでいいや。

以上、皆さまおつかれさんした。
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ドゥームナイト予告~GM2012閉幕直後スペシャル

昨日のバザールにて“勇者シミーズと7人+αの天才”にお越しいただきました皆様、誠にありがとうございました。おかげさまで全部売り切り、メンバーはスッキリと帰れたようです。また、代表を務めたシミーズ氏にもお疲れさまでしたと、まぁこれは次にあった時に言えばいいかと思っております。

さて、ここ最近はエッセン組のお土産だけでも十分なネタがあったわけだけど、GM2012が終わってさらに飽和状態になる予定だ。
俺も持ってくけど、皆自由にもってくると良い。

◆ホビットの冒険
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明日は集まりそうなので、5人集まったら理想のプレイ人数とやらで。

◆シベリア・カードゲーム
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例の見慣れたイラストで好感度が高い「シベリア」のカードゲーム版。
ボードゲームの方を持ってないのでシステムが似てるかどうかは不明。
ちょっと地味目な資源発掘競争ゲームだ。

◆ホシリンピック
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システムがレモネードスタンドだけど、ちょっとやってみましょうよ!

◆ワンナイト人狼
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多分ドゥームメンバーで人狼好きな人は一人もいないんだけど、5分で終わるから大丈夫。
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浅草オカダヤランジェリーセール!~ゲームマーケット2012同時開催の段

今日は試験だったのだけど、浅草でオカダヤ・ランジェリーセールをやっていると聞き、勉強の合間をぬって駆けつけた。
すでに開場している時間だったので、7Fまでダッシュで駆け上る!
しかし招待状を持っていないオビ湾は入場することができなかったのだ。

しょぼくれて帰ろうとしたその時、横目に入ったのが浅草ゲームマーケット2012秋の待機列である。
少しだけ顔を出すことにした。

さて、来場した人はご存じだろうが、半端じゃない賑わいである。
毎年だんだん増えている感はあったが、今年は一気に増えたように見えた。5Fで用事を終えて4Fに行こうとしたら、なんとビルの外まで並ぶ行列からやり直しだというのだ!すげー!

で、4Fに入ってみるといつも通りだった5Fとは大違い。歩くのも困難な状態だ。そして暑い…。
あまりに窮屈だったので、ふしぎの森のおんがく隊と、あきおさん用のカワサキファクトリーは収穫し忘れてしまったくらいだ。

で、4Fの用事も済んだので7Fへ。そう、天才シミーズのバザール準備である。
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準備中。実はまだまだあるのだが、順々に出して行くという事で…。

バザールの開場時間は押していた。
しかもバザール&プレイスペースの待機列が3階まで伸びたらしいという情報が入ったところで、開場。

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来場者の皆さんは基本的に行儀がよろしいので、のんびりスタートしているように見えた。
COQさんががんばって接客する。

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でも少ししたら人の壁が出来て大混乱。
それでもCOQさんががんばって接客する。
もちろんシミーズさんやいたるちゃんやHigaさんやタムケンなどなどもいるので僕は黙って見ている。

試験が本命なので途中退場したけど、その後投げ売りセールなども行使して全部売り上げたらしい。
来場者の皆様ありがとうございました。シミーズ氏をはじめとするバザールの皆様ご苦労様でした。僕のクソゲーまで売ってくれて、重ねて御礼申し上げる次第です。
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紹介:グローバリッシモ

ボードが世界地図になってるゲームは傑作が多い。という半径10mくらいのジンクスがある。
「グローバリッシモ」はその名の通りこのジンクスに当てはまるゲームだ。
なかなか見かけられないアイテムだが、キックの鬼のご厚意によりプレイできた。

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KOSMOSの正方大箱。
良い見た目してる。実際こんな感じで、皆で特定国の様子に想いを馳せるゲームである。
聞くところによると本作はこのゲームシリーズの世界版らしく、他にもドイツ版とかヨーロッパ版とかあるのだそうな。あっちではバカ売れのゲームらしい。

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これがボード。
国ごとに番号が振られた世界地図。その周りを得点トラックが走っている。

本作を一言で表すならば、世界のトリビアゲームである。
最近のドイツゲームでいうとフリーゼの「ファウナ」に似ている。

最初に国カードが6枚公開されて、その後にお題が出される…
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お題カードはこんなかんじ。
これは「国民1000人あたりの囚人の数」。
他のお題は「舗装道路の総計距離」とか「人口密度」とか「人口あたりの車の数」とかである。

続いてプレイヤーは、このお題に対して公開されている国カードを1つ選び、それがお題に対して何位になるかをベットしていく。

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はい、こんなかんじで。
もちろん1つの国カードには1人しかベットできない。

スタートプレイヤーから始めて全員がベットを終えたら答え合わせ。

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国カードの裏にはお題の答えが書かれている。
対応する表示を見て、あとはお題のランキングになるようにカードを並べ替える。
そしてそれぞれのベット内容を確認し、正解なら3点、1位ずれなら2点、2位ずれなら1点、と言う具合で点数が入る。
これが基本的なルールだ。

これだけでも緩いトリビアゲームとして十分面白い。
しかし本作一番のインパクトは、トップ目を走るプレイヤーに襲い掛かる公開常識クイズである。

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得点ボードの節目にはこういう衝立みたいなものがあって、ここを最初に通過するプレイヤーは衝立の種類に応じた常識クイズに応えなければならない。
恐怖の“この国はどこにあるでしょう”もしくは“この国の首都はどこでしょう”クイズだ。

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答える対象の国は山札の一番上に置かれている国カード。
これが難問であるならば、まったく問題ない。普通に「いやぁ、難しいっしょ~」と言いながらあてずっぽうに答えれば良いのだ。
問題なのは、この対象の国がそこそこの著名国であった場合である。
大の大人がスペインの場所を間違えたり、ロシアの首都を間違えたりなんてことがあってはならないのだ。もう、ほとんど罰ゲームである。
このプレッシャーが、基本クイズの回答にまで影響する。
「いま得点をもらって、前に進むわけにはいかない。俺の尊厳のために…」
こんなゲームは他にない。

【評価】
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【所感】
よく知っている者どおしであそびましょう。知らない人とやるには、ちょっと辱め度が高いような気がしますね。
馬鹿にしあえる仲くらいでないと推奨できませんが、それをクリアすればとにかく楽しいゲームです。
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アルゴ(80点)、エクスペンダブルズ2(70点)

◆アルゴ
★★★★★★★★☆☆(80点)
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ベン坊、名監督への道

初監督作品の「タウン」が中々の出来だったベン坊による、監督業の将来をかけた二作目。大使館脱出劇をテーマにした実話の映画化だ。
実話ながらその脱出方法がニヤリポイントで、70年代当初に流行りつつあった“SF映画「アルゴ」”のロケハンに来た体で救出するというのである。

緊迫の大使館襲撃再現に始まり、地味な作戦練案プロットを踏み、エンタメなスパイ大作戦に昇華する脚本が素晴らしい。これはおそらくレース仕様のチューニングだ。きっとなんちゃら賞にノミネートされるだろう。

さりげない美術が結構良くできていて、70年代の空気がリアルに漂っているのも見逃せない。

◆エクスペンダブルズ2
★★★★★★★☆☆☆(70点)
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実にそれっぽくなった

主催者のテンションの高さでは他映画に追随を許さなかった前作「エクスペンダブルズ」。だがその中身は事前に噴かれていた“親父が心意気を見せる”という域には到達しておらず、“若ハゲのドライバーがいつも通りにやる映画”に縮こまってしまった。しかも直後に公開されたREDの出来がすこぶる良かったため、エクスペンダブルズの中途半端さはなおさら際立った印象だ。

ただし興業的にはまずまずだったようで、パワーアップという形での続編が本作である。
そのパワーアップの主たるものは、企画上当然、俳優ということになる。
ビッグネームでの新登場は2人。
一人目は本作のボスとして登場し、スタローンとの一騎打ちで得意のローリングソバットを披露するジャン・クロード・ヴァン・ダムだ。
前作が名ばかりになってしまった大きな要因は、彼とセガールを説得することができなかったということだけに、面目躍如のアサインである。
スタローンVSヴァン・ダムの闘いは特に必見だ。

二人目は屈強男の看板を背負わせたら世界一、米映画界のチャックウィルソン(?)、チャック・ノリス様様だ。
まさかのキャラクター名で登場するノリスの活躍は、作品性に煩いノリス派の御方にも楽しめたことだろう。

さて、そんな感じの俳優陣で作られた二作目は、火薬増量でド派手に仕上がっていることはいうまでもない。
出演者にかけた台詞の多さでは前作よりもはるかに多く、ニヤリ。だ。

しかし思えばこの映画、“ニヤリ”ばっかりである。
あの俳優がこんなシチュエーションで出てきたニヤリ。
この俳優三人並ぶかー!ニヤリ。
出たー18番のローリングソバット―!ニヤリ。
…企画通りのファンムービーなわけで、これはまぁしょうがない。

ところで次回作を作るのであれば、もうセガール無しには話が進まないだろう。
似非ファンとしては“沈黙のエクスペンダブルズ”しか考えられない。
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ビッグバン・トーナメント第二十七夜~続・屍の先にオアシスを見る!グローバリッシモ

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今夜はGM2012秋バザール参加のポップ担当としての最終打ち合わせを兼ねて最終調整。盛り過ぎたゾンビゲームにうんざりし、アドルングのしょーもなさを再確認し、最後に素晴らしいゲームで遊ぶという前回と同じようなパターン。

◆シティ・オブ・ホラー
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シンプルシステムがオモロだったモール・オブ・ホラーがパワーアップして帰ってきた!
でも、パワーアップの仕方が盛り過ぎた特殊能力って感じで悪い意味のアメゲー!
初見で出来るゲームじゃねぇな。というか、盛り込み過ぎてて多数決の面白みとかがそがれちゃうような気がするんだけどなぁ。
今回は特殊能力の海に溺れて1ラウンド終了。なんか複雑でもないのに敷居高くなってるよ。

◆アリバイ Today's Doom!!
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アドルングの有名なアレなゲーム。
「ケープからカイロまで」の年のゲームで、それと同じCGデザイナーの劇ショボイラストがほぼ作品の本体。

場に並んだ4枚の容疑者の目撃証言を出しあい、多くの証言に当てはまった奴が犯人になって、証拠提供者がその分得点を得るというゲーム。
アリバイと言うタイトルは一部の特殊カードのことで、犯人の一人を無罪に出来る。ただ、たいていはそれを出すタイミングもないままサックリと犯人が決まる。
超短時間ゲーム。
いたる師匠に「これはアレですね、アレ」(傑作だと言いたいみたい)と言わしめた良作。
ってかもうほとんどダメ同人だよコレ。

◆グローバリッシモ
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スゲーおもしろい!
世界地図を扱うゲームにハズレなしというジンクスはいまだ崩れない。
ファウナの元ネタっぽいゲームで、場には毎回6枚の国カードが並び、それに対してお題が出される。お題は人口密度の高い順とか、犯罪者数の割合の高い順とか、CO2の排出量順とかであり、先手のプレイヤーからどこが何位くらいになるかをベットするような感じ。
それだけでもファウナ的楽しみがあって十分だが、本作一番のオモシロは得点トラックの節目に登場するチャレンジスポットである。
このチャレンジスポットを最初に通過するプレイヤーは、その時点で山札の一番上の国の場所(もしくは首都名)を言い当てなければならない。これがなかなかの罰ゲームで、超有名国の場所を間違えたりすると相当に恥ずかしい。得点を取って先に進みたいが、今山札の一番上のカードの正解がわからんし、間違ったらそうとうな赤っ恥だー!という実にしょうもないジレンマを感じることが出来る。
いたる「カワカミさん3点。チェックポイント通過チェックですね。」
オビ「アイルランドの場所か。」
いたる「楽勝ですね」
オビ「ほらカワカミさん、サクッと言って下さい。」
サーカワ「・・・・・・・・」

※ちなみにオビ湾もアルゼンチンの場所を間違えたのだった
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悪の教典(83点)

◆悪の教典
★★★★★★★★☆☆(83点)
00002あくの
ハ~スミン!SEXしよ!

伊藤英明主演、人気サスペンスホラー小説原作の話題作。
大人気俳優演じるイケメン教師が実は反社会的精神の権化だったという、邦画には大変珍しいサイコパス映画である。しかもワクワクのスプラッタモノ。
とはいえ“どこまでも監督な監督”である三池さんの映画だから、過度の期待はせずに観賞した。

英語教師の蓮実こと“ハスミン”は生徒から絶大な人気を誇るイケメン教師。
表向きは生徒想いで、体育教師(ウシジマくん)にセクハラされてる女子生徒を救ったりなどなど頼れるナイスガイ。
しかしその実態は親殺しに始まる骨太のサイコパス。山奥の倒壊しそうな平屋に暮し、邪魔になった人間はホイホイと殺して抹消していく殺人鬼だ。
世界のサイコパスキャラに負けずハスミンも頭が良く、悪事の証拠はほとんど残さない優等生だったが、垂らし込んだ女子生徒とのキスシーンを不良に見られてしまったあたりから徐々に解れが出てくる。
その間もハスミンを怪しんだ人物を次々に殺していく。しかし…文化祭を翌日に控えた夜、ついににっちもさっちもいかなくなった所で、ハスミンの大虐殺計画が発動する!

まぁ話はそんな感じ。

いやぁ、実に良くエンタメしていて楽しい映画だ。
サイコパスがどうしてサイコパスなのかという掘り下げはほどほどにしており(というか、生まれたころからそうです的な、この手のストーリーの中では簡単な方の設定…)、序盤はハスミンの“演じる”いかがわしい爽やかさとか、その他ちょっとおかしな生徒・教師が出す違和感などで良い雰囲気を作っている。
ちなみにこの映画にはハスミン以外にも変態な教師がぞくぞく登場して「こんな学校ねーわー」とか思う人もいるかもしれない。だが、実際僕の中学の担任も“休日に生徒のブルマを履いて教室で自己撮影してるところを柔道部員に見つかってタイーホ”されたりしてるので、そんなに突飛な話ではないと思う。

さて、そんな本作の一番の見どころは、言うまでもなく終盤の長尺大殺戮シーンである。
ショットガンを持ったハスミンが何処にもってるのかわからない無数の弾薬で生徒を次々と殺していく。
遠慮なし、躊躇なし。引き金を引くタイミングが鑑賞者の想像から1テンポ早く、待ったなしな印象が残る良い演出。ショットガンによる被弾吹っ飛びも迫力があってグッド。
パーティーが始まってからは、それまで脇役に過ぎなかった生徒たちが一人一人丁寧に殺されていく…

00001 akuno
「せ、せんせい、おれ、東大いかなきゃ…」
「ん? to Die?」


ふつう殺人鬼の虐殺シーンなんて、ある程度まとめて死んだり殺害シーンを間引いたりするもんだが、この映画はその点が本当に良心的で誠実。マジで一人一人しっかりと殺していくのを見せてくれる。屋上へ向かう階段に追いつめた生徒を処理していく姿は圧巻だった。
スプラッタのレベルは平均的。鑑賞者のほとんどが高校生だったからビクつく人が多かったけど、韓国映画とか見慣れてればそんなにド級とも言えない。単に邦画にこの類の物が少ないだけだ。

俳優陣の扱いも良い。最初はソノシオン周りで旬な俳優が多かったので暑苦しくなるんじゃないかと心配したが、こちらもホイホイと死んでいくのでモーマンタイ。悪くとらえればこのレベルの俳優を使うには少々もったいない役不足な面もあった。

しかし何にせよ。日本の数少ないサイコパス×スプラッターエンターテイメントとしては十分に楽しめた。新鮮ですらあった。
善良な映画しか存在する意義がない、と思っているサイコパスには当然おススメできないが、アホ映画属性を少しでも持っているアナタなら観ても良いと思う。
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ドゥームナイト予告~ネットランナーVS架空企業 ワッショイ!

日曜恒例ドゥームナイト予告。

バザール出典で浮足立つメンバーが多い上に、自分もGM当日に試験を控えている身であるけれど、1時間2時間くらいならなんとかなろう。

◆ネットランナー
プレゼンター:いたる師
Netrunner.jpg
ブレードランナー、Ghost in the Shellの世界観をベースにしたアンドロイド・シリーズのLCG。
2人プレイ専用で、片方が企業、片方がネットランナーとなってサーバーを攻撃する。
昔のヒット作らしいが、そっちは未見。

後はもろもろ、最近はネタがありあまっとるな。
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ルイス・クー、i-phoneケースになる

i-phoneが5になったので、気に入っていたレコスケケースを買い替えることになった。
さすがに現時点でケースのラインナップは貧弱で、気に入るケースがないどころか、これでいいかと思えるものも見つからなかった。
ということで、噂に聞きしオリジナルケースのオーダーをしてみた。

デザインはウェブ上で行い、発注するという簡単なもの。
ただし、何故か出来上がりイメージを見せてくれないので少々不安になる。
ドキドキしながら到着を待っていたら、今日届いた。
ということで、
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思った以上に気持ち悪いものが出来上がりました。

制作意図に反して母性本能をくすぐってしまうジョニートー製作の傑作「アクシデント~意外」より。
日本に存在する唯一のルイス・クーi-phoneケース…かもしれない。

なんか印刷の具合とケースの質が古臭くって、ファイアキングに刷り込んである模様っぽいというか…。でもまぁ、そもそも気持ち悪いしいいか。
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紹介:エレメンタルズ

日本人には少ないように思うのだが、世界には“妖精フリーク”という種族が多く存在するらしい。
彼らによれば妖精とは超自然的な生命体で、そのほとんどが半神半人。大きさはコロボックルのような小さい者から、トロールの様に大きい者もいる。常に躁気味で、道徳や節操を欠いた性格をしているという。
かなりどうでもいい話だ。

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そのどうでもいい存在である“妖精”を、アドルングも放っておかなかった。
ロベルト・フラガをデザイナーに起用し、精魂込めてリリースしたゲーム、それが「エレメンタルズ」である。
※説明には一部想像が含まれます。

カードのほとんどは“妖精カード”と呼ばれるもので、そこに描かれている妖精は頭・体・足が地、水、風、火のいずれかの属性になっている。

この妖精カードをよくシャッフルして全員に均等に配り切る。
続いて場札を1枚出したら、次のカードプレイから早押し大会が始まる。

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各自手番が回ってきたら自分の妖精カードデッキの一番上をめくって公開する。
この時、場札の1枚と頭・体・足のパーツ中2つ以上の属性が一致したら、ビンゴ!即座に場札を叩こう。
ただし、場札を叩く権利はカードをプレイした以外の人にもある。つまり、普通に全員参加の早押しゲームだ。
※ちょっとジャングルスピードっぽいね。

もっとも早く、かつ正解だったプレイヤーは、それまで各プレイヤーの前にプレイされたカードを全て受け取り、自分のデッキの下に入れる。

こんな感じで、勝ったプレイヤーはデッキが太り、それ以外のプレイヤーはデッキが減っていく。これをひたすら続けて誰かのデッキが無くなった時、最もデッキ枚数が多いプレイヤーが勝つというわけだ。

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一応それ以外にも特殊なカードがあり、
・場札が増える分身カード
・みんなで一斉に手持ちの魔法カードで場札を守る、クリーチャーカード
・みんなで一斉に妖精カードを1枚めくる、魔法使いカード
そんなかんじ。

【評価】
   5.jpg
【所感】
よくあるゲームですが、その中では見た目が可愛くて良いんじゃないかなと思います。
あと、箱の色がアナログゲーム界ではレアカラーである紫です。
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オビ湾、どうぶつの森でバッテリー強化~タイムジャンプ

今から21時間前、11月8日の0時から「とびだせ どうぶつの森」がダウンロード販売を開始。既にダウンロードコードの入ったカードが相当数売れているという情報もあった。そのためダウンロードはかなり重くなるんじゃないかなと思ったが、最初の数分つながらなかっただけであとはスムーズ。15分ほどで1Gのデータがダウンロードできた。

とびだせ どうぶつの森とびだせ どうぶつの森
(2012/11/08)
Nintendo 3DS

商品詳細を見る

ダウンロード版はソフト差し替えの手間が無い。
しかし中古販売ができない。ほぼ自分にしか価値がないものになる。それでも良いと思えるソフトって、ライフワークみたいになるこのゲームくらいだなぁ。

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今回は家の場所を自由に決められるから、最初はテントスタート。
DS版を2年つづけたから世界観として飽きがきてるかなとも思ったけど、やりはじめるとやっぱり楽しい。やる気がある時でもない時でも許容してくれる、よくわからん懐の深さがこのシリーズの魅力だ。

しばらくは試験勉強で時間が割けないが、すれちがいを機能させるためにバッテリー強化も並行して行うことにした。いろいろ調べてみると、なんちゃらテックのなんちゃらバッテリー3Dとやらが軽くて薄くて良いと聞いたので、さっそく取り付けてみる。
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平坦だった裏側が若干膨らんだ。
厚みも重さもほとんど変わらず、バッテリーは2倍。こりゃいいわ!

ただ、バッテリーを変えたためにDSの時計が狂ってしまい、ぶつ森を再開したら時間がトリップして真冬に。村長秘書に「ずいぶん長い間お休みされてましたね!」と責められるなど、浦島シチュエーションを体験する。
さすがにほっとけないのでリセットし、DSの時計を直し、再開してリセットモグラに怒られ、なんとか今日に戻ってきた。
しかし時空が少々歪んでしまったらしく、村全体が雑草で生い茂り、住民の半分が入れ替り、埋めたばかりの桃が大木に成長し、うりきれだった商品が復活していた。
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ビッグバントーナメント第二十六夜~アドルングの屍の先に、サンクタムを見つけた日

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今日は「とびだせ!どうぶつの森」発売前夜祭ということで、誰もやったことがないアドルングの小箱ゲームで遊ぶことになった。

◆ファラオの呪い
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アドルングの大海ではクラマー先生ほどの偉人でも方向感覚を失うと見えて、別に何一つ破綻しているところはないのだけども、なんともしっくりこない、オチの無いゲームに仕上がっている。

アドルングは確かに、極たまに、すごいゲームがある。しかし九割はこういう腹八分目にも届かない中途半端な代物なのである。改めて、素人が手を出してはならぬ世界だと実感する。

◆エレメンタルズ
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中央に置かれた妖精と、少なくとも2パーツが同じ妖精が出てきたら早押し。というよくある反射ゲーム。
もうほとんどそれだけなんだけど、この手のゲームの中では見栄えが楽しい方だと思う。
変に中途半端なものよりはむしろ良い。ちなみにリアルタイム奉行ことロベルト・フラガの作品である。

◆シーソー石乗っけゲーム
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ツォッホが大人向けに作ったメーカー“チリシュピール”のバランスゲーム。ラインとしてはバウザックとかバンボレオとかあの辺。
バランスゲームと言っても駆け引きの要素が強いのもツォッホ大人ラインの味。
今回はそれぞれ特殊能力をもった石一式を使っての重さ当てというか、ベットものというか。
スタートプレイヤーが重い方が勝ちか、軽い方が勝ちかを決めて、さらにプレイ順まで決める。その後各自石を置いていくのだが、片方には2人までしか石を置くことができないという縛り。
明確な駆け引きでありながら、よくわからない石の重さが結果をブレさせる感じがとても良い。やはりツォッホは優れたゲームクリエーターだ。

◆ケイブ Great!!
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K2の作者が今度は地下にくだるゲームを作った。洞窟探検ドキュメンタルゲーム。
プレイヤーは洞窟調査隊となり、(タイルをめくりながら)洞窟の全体像を解き明かしていく。
点数になるのは
・要所で撮影した写真
・窮屈な場所の突破
・地底湖の水中操作
・より地下深く下降するルートの開拓(ロープ渡し)
などで、それぞれの場所で最初に達成したプレイヤーにのみ得点が入る。まさに洞窟調査ドキュメンタリーのようで、例えば地底の大広場に第一発見者の名前が付くような、あんな世界観である。

また、もちろんK2の作者であるから、そうそう無条件で洞窟の奥までは行かせてくれない。
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プレイヤーはこのようにリュックサックの中に必需品を詰めて移動している。
常に必要なのはおにぎりで、これはターンの最初に1つ消費する。
その他のアイテムは要所を突破するために必要だったり、得点の条件だったりする。
これらのアイテムはボード中央の入り口で好きなように調達できる。
また、プレイヤーはキャンプセットをリュックに詰め込むことができる。キャンプセットには4つのアイテムを保管しておくことができ、これを探検の途中で広げることでリュックの中身を調整するのだ。(風来のシレンの壺っぽいところがある)
K2のテントと違い、そこで待機したりする目的で使うものではないが、入り口から離れた場所に移動するには必須のアイテムと言える。
リュックに何を入れて、テントには何を仕込んでおこうか、チマチマと計画するのがすごく楽しい。
かと言ってK2ほど胃液が出る慎重さは必要ない。

ゲームは途中終了となってしまったが、純欧州がもう戻ってこれないんじゃないかってくらい地下深くに潜っていく様などが目に見えるようにイメージでき、ロマンが広がった。

K2、ドラコ、ケイブと遊んできたが、この作者はロマンとシステムを違和感なく両立させる希少なデザイナーだと思う。実に素晴らしい。

以上
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天才シミーズ(純欧州)のノットフォーミーゲームズ

今年のゲームマーケットまであと2週間を切った。
ということで、毎年現地で買っていたカタログを、今回は前もって買ってきた。
超絶激安の800円。
中には細かい出展情報が載ってるんで、訪問順まで計算したい人は熟読するんだと思う。

今回自分は試験と日程が重なっているのでまともな来場ができるか怪しいが、床売りバザールの企画内で「天才シミーズとその他のボロ雑巾たち」という中古放出セールに参加する。
ボロ雑巾のうちわけはなんとなくあの辺の人達で、ドゥームメンバーとも重複が多く、つまるところ相当なポンコツゲーマーである。用意されているゲームはメジャーからディープまで様々。

天才シミーズに一目会いたいという人は、この機会を逃す手はないだろう。

また、ドゥーム評議会は質問答弁出張所を開設したので何かに迷ったりチャカしたくなったら利用しても良い。
ドゥーム評議会質問答弁出張所
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ドゥームナイト予告~恐怖の人体実験!でもクラマーだから大丈夫だよね!きっと。

今週のドゥームナイト予告。
まだまだエッセンの残党が襲ってくるかもしれないけど、adlungテロも用意を怠らない。

◆エレメンタルズ
◆ピラミッドの呪い

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エレメンタルズは良くある反射ゲーム。
ピラミッドの呪いはクラマー大王の一品で、ルール読む限り超フツ―だ!

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紹介:恐竜博士

アドルングにも人気シリーズはある。「動物博士」をはじめとする生態クイズゲームManimalsシリーズだ。
Manimalsは元祖「動物博士」を皮切りに、海バージョン、ヨーロッパ動物バージョン、オーストラリア動物バージョンなどなど種類が豊富。
オビ湾が最初にこのシリーズを遊んだのはすごろくや深夜会。当時はアドルングを侮っていたのだが、その時遊んだ「動物博士」でこのメーカーを見直した。
今回紹介する「恐竜博士」もManimalsシリーズのひとつで、原題は「Manimals-Dino1」。続編出す気まんまんのタイトルだ。小学生の男の子と遊んだらサイコーに盛り上がり、恐竜好きな男の子にとても使えるアイテムだと実感した。

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箱。背景に色塗らない素っ気なさはManimalsの恒例デザインとなっている。

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カード。
基本的には全部恐竜カード。ぜんぜん知らない恐竜ばかり。中には魚みたいなのとか、イカみたいなのとかある。
大きさがわかるように人型が描かれているのが親切だ。

さて、まずはこの60枚近くある恐竜カードから40枚を選んでテーブルにばらまく。
IMG_8508.jpg
こんな感じ。

つづいて、代表者がこれらの中からカードを1枚めくる。
IMG_8509.jpg
それ。
そうすると、カード裏面の上方に恐竜の特徴アイコンが虫眼鏡でアップされている。
このラウンドでは、ここにアップされた特徴を持つ恐竜カードを集めることが目的となる。
ちなみにこのアイコンは「ウロコがある」だ。
代表者がこのアイコンの意味を読み上げたら、全員一斉に散らばったカードの中からその特徴を持つと思う恐竜を早い者勝ちで集める。
もうこれ以上ないと全員が手を止めたら答え合わせ。

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取ったカードの裏を見ると、下方にはその恐竜が持つ特徴アイコンの一覧が載っている。
これで答えが合っているかどうかを確認するのだ。
もし間違えて取ってしまっていたら、間違ったカードを戻すだけでなく、正解だったカードも1枚返さなければならない。

こうして全てのカードの判定が終わったら、もっとも正解カードの多い人が2点。次点の人が1点。となる。
点数は取ったカードから点数分の枚数を手元に得点札として残すことで記録する。
その後、余っているカードから3枚場に補充してラウンドを続ける。7回まで。最多得点が恐竜博士で優勝。

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ちなみに「恐竜博士」には「動物博士」と「欧州動物博士」の拡張カードが入っている。
ただしカードの裏がパケ絵になってしまっていて、2枚のカードの裏を貼り付け合さないといけない。

【評価】
   6.jpg
【所感】
フリーゼの傑作動物ナレッジゲーム「ファウナ」っぽいゲームですが、こちらはスピード勝負であったり、「ヨーロッパに生息したとかわかんねーよ!」みたいなハプニングが独自の面白さになります。
おススメですね。
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サニー~永遠の仲間たち(90点)

◆サニー~永遠の仲間たち
★★★★★★★★★☆(90点)
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一夫多妻制、リアリストの遺言

安定した収入のある夫と、思春期の娘を持つ40歳の主婦、イム・ナミ。ある日お見舞いに訪れた病院で出会ったのは、高校時代の親友グループ“サニー”のリーダー格であるチュナだった。
「最後に皆に会いたい」というチュナの願いをかなえるため、イム・ナミはメンバーの探索を始める。

物語は現代でメンバーを探すイム・ナミ達と、25年前に青春を謳歌していた少女たちの姿を交互に映しながら進んでいく。幼い時は平等に近かったそれぞれの幸せ。しかし25年も経てば、そこには格差が生まれている。かつて自分が夢見ていた姿とは別人に成長したことを再自覚しながら、それでも少女たちはチュナのために集まり、お互いを照らしていたものに気づくのだ。

イム・ナミが高校時代を過ごす舞台は民主化前の韓国であるにも関わらず、この映画には時代に対する負の感情がない。政治的なメッセージの欠片もない。どんな時代にも無邪気に遊ぶ少女たちがいて、人知れず悩む少女たちがいる。今も昔も何も変わらない、一緒に肩を組んで前を向くことができる仲間の素晴らしさを、この映画は気持ちよく演出する。
自分が過ごしてきた青春はこうであったと思いたいし、今を過ごしている自分の青春もまた、このようにあってほしいと思う。そんなことを考えるさせる映画である。

一点、チュナの遺言に関しては気持ちが追い付きにくい面があった。
サニーは一夫多妻制である。旦那役であるチュナが、メンバーに約束したリーダーとしての責任を、金銭を含む形で果たすのである。
本作の演出が極めてドラマ的だったこともあり、この展開には違和感を覚えやすい。ただ、男社会を生き抜いた"男性"性であるチュナの、つまるところ、リアリストの遺言としてはまったくおかしくないのだ。その辺の演出は、確かに難しいなぁ。
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