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Doom of the Year ソーマト・リコール2012

2010年に結成されたドゥームナイトおよびその評議会は、独自の価値観でボードゲームを嗜む事を目的としたジャンカー集団である。
おおよそ週一で行われる当会では、毎回「これぞ!」と言うゲームにToday's DOOMの称号を与えている。
これは騎士団のひん曲がった価値観のもとに選ばれるものであって、必ずしも「ク●ゲーにつける称号」というわけではない。大切なのはソウルとセンスとアナキズムである。

ちなみに2011年のDoom of the Yearとノミネートはこちら
禅神(Z-engine)ってまだ去年の話だったのか…。

今年も沢山のゲームが当評議会に認定されてきたわけだが、2012年の締めくくりということで、一挙紹介したい。

【2012年のToday's DOOM!!全集】

◆バーゲンセール
bagensale.jpg
ずっと遊びたかったバーゲンゲーム。素晴らしいテーマ再現度!ラベンスバーガー至高の一品。

◆バトル婚
batorukon.jpg
カードの右と左を婚活させる対戦格闘ゲーム。絵がまともになって続編が出るぞ!絵がまともなバトル婚ってアイデンティティ的にダメなんじゃないか?

◆アグリドール・カードゲーム
aguridolu.jpg
人形が一部で人気のアレ。

◆アクイレイア
akuireia.jpg
大変ドイツらしいゲームで、もう、砂を噛むような感じ。無理にテーマのせるから余計に。

◆アリバイ
Alibai.jpg
これがリリースした年のアドルングは何故かへっぽこCGを採用している。

◆ロケットジョッキー
rokettojokky-.jpg
惑星間輸送業の黄昏を描いた設定が最高に切ないカードゲーム。この設定書いた人は相当わかってる。

◆遊星からの物体X
buttaiX.jpg
映画ファンプレイ必須の海外同人ゲーム。ゲームとして結構濃密に遊べる!

◆フラワーなんちゃら
doom1.jpg
空中からカードを落として陣取りする斬新なゲーム。悪くないです。

◆ドリームチーム
dreamteam.jpg
僕もこれをやるまでは「チームを作るゲームにハズレは無い」と思っていた。
そもそも正しい遊び方がしっかり書いてないっていう…。

◆キレイがキライ
kireigakirai.jpg
ライトで可愛いブタ汚しゲーム。これなんでDoomだったんかな。

◆タートル&バニー
usagitokame.jpg
ゲームに擦れた大人が遊んじゃいけない。

◆テトリス・カードゲーム
tetris.jpg
UNOを作ったメーカーが…ってのがウリらしい。

◆ウッティクロノス
ウッティクロノス
アクティブタイムバトルをゲームにした意欲作。でも駆け引きは損得勘定でちょいと殺伐!良い!

◆テンタクル弁当
tennta.jpg
アニメフィギアとか作ってるソーダポップが出したちょっといい加減なエロゲー。

◆トムとジェリー
tomtojery.jpg
100円売りが有名。これほんとに面白いですよ。1000円の価値はある。

◆密室なんちゃら
密室何チャラ
台湾発脱出系ゲーム。見た目がRoom25に似てるね!

◆LEGO・ニンジャゴ―
にんじゃそ
ベイブレードとかやったことないんで一般的な独楽ゲーのレベルはわかんないんだけど、これはまったく成立しない。いい加減過ぎるでしょ。あと公式和訳がぐちゃぐちゃで誤訳だらけ。

◆1969
196999999999.jpg
真面目にダメなゲーム。

◆ホビットの冒険
hobbit.jpg
テーマを重視したらフラフラになっちゃいました!ワレスのトリックテイク!ワレスのトリックテイク!

【Doom of the Year2012】

◆被爆対戦ラジヲダス
※撮影不可能のため、写真はありません。
原発関連ゲームをガツンガツンとリーリースしているネクメル氏の最新作。
完全にぶち抜けている。永世殿堂入りの巨作。

よいお年を!
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紹介:DCコミック・デックビルディングゲーム

擦れたビジュアルで他メーカーを寄せ付けないクリプトゾイック。
最近ペニー・アーケードの超ジャンクなデックビルドを2本も作った罪で顰蹙を買っているはずだが、さらにデカい版権を引っ提げて再登場。その名も「DCComic Deck Building Game」。ひょえ~~~。

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さすがクリプトゾイックだけあって、箱のビジュアルと質はかなり上等。
アメコミファンは手を十中八九手を出したくなるだろう。

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中身。
カードオンリーなんで、スカスカ気味である。
カード質はまぁ普通。でもテーマ的にコレクタブルな一面があるので、本来であればスリーブに入れたりするのが良いのだろう。

ちなみにルールはほとんど「アセンション」である。
アセンション知らない人のために一応解説は続けるが、もう、めっちゃアセンションだ。

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ただ、アメコミテーマなのでさすがにヒーローを選ぶ要素はある。
ヒーローは特殊能力を持っていて、例えばバットマンなら「プレイした装備品1枚につき、パワー+1」と言った感じである。これは「ペニー・アーケード・デッキ構築」にもあったのだが、要は「ガンダムデックビルド」のパイロットシステムみたいなもんだ。デッキ構築例え話ばっかりで申し訳ないが、それだけ新しい要素がないっつーこと。
でもテーマのファンならこの辺が楽しめれば十分だったりするんだよね。

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手番になったらカードを何枚でもプレイできる。
プレイする目的は主にパワーってやつを生み出すためで、このパワーの値を使って場に並んでいるカードを殴って手に入れる…。つまり購入するのである。

また、プレイ効果の中にはカードをドローするモノや、他プレイヤーを攻撃するモノもある。ただし、そもそもカードプレイ枚数や購入枚数に制限が無いので、これと言った派手なコンボみたいなのもはない。精々2ヒットコンボ程度の絡みであるから、その辺に期待しているとズッコケる。

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場には山札から5枚オープンにされている。カードは全てを使用しているので、ドミニオンのように毎回変わるサプライで戦略が変わるということは無い。ざんねんなことだが、少々遊べはゲーム的な底は見えてしまいそうのは致し方なし。

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さて!ここからが数少ないオリジナル要素“スーパー・ヴィラン”の紹介だ。
ヴィランというのは所謂敵キャラの事で、普通のヴィランは山札の中にたくさん入っている。それら普通のヴィランとは別格のボスキャラが、スーパー・ヴィランである。

スーパー・ヴィランは山札には入っておらず、常にその内の1体がスーパー・ヴィランデッキの一番上にオープンになっている。
スーパー・ヴィランは非常に高価だが、通常の買い物と同じようにパワーを使って倒す(自分のデッキに組み込む)ことが出来る。大抵高い勝利点と有益な能力を持っているので、倒せるならば倒しておきたいカードだ。

また、各スーパー・ヴィランはオープンになった瞬間に全プレイヤーに対して攻撃を放ってくる。お邪魔カードをばらまいたり、カードを捨てさせたり。ただし、登場した後は何をするでもなく、プレイヤーに殴られるのを待つのみの残念な存在となる。

で、このスーパーヴィランを8体倒すとゲーム終了。その時点でデッキに入っている勝利点の大きさで勝負が決まる。
スーパーヴィランは最初に4体を抜くので、ここが唯一毎回同じでない所である。

ってわけで、まぁ、大変既視感があるものの、アメコミ好きならそっちのノリで楽しめるっていうシロモノ。

ちなみに箱の裏には恐ろしいことが書かれている。
『このゲームは他のケルベロスエンジンのゲームと互換性があるよ!だからカードの裏面はあんな感じなのさ!へへへ。』
※注:意訳です。

け、けるべろすえんじんだと…?
まさかこのアセンション丸パクリなシステムを“ケルベロス・エンジン”と称して量産しようとしているのか!?
コワイ!アメリカコワイ!

【評価】
   6.jpg
【所感】
アメコミファン向けのデッキ構築!
しかもDCなんで、マーベルと違って日本人にはわからないキャラクターばかりだと思います。ただ、アセンションのうま下手なイラストに比べれば80倍は美麗なカードに仕上がってるんで、良い商品ではあります。
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オビ湾アワード~2012年この映画●本

今年は劇場観賞数がさらに減ったと思いきや、計算すると微増。
観賞した“新作映画”は135本。劇場観賞は32本。いずれも2年前からは激減でお贈りする今年も弱めのオビ湾アワード、2012年映画お勧め総括である。

ちなみに去年の結果はこちら

【2012年この5本】
個人の趣味でお勧め!2012年オビ湾式総合トップ5。順適当。
なんつーか、世の中ほんと暗くなってるんだなぁと。

◆桐島、部活やめるってよ
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「▲▲、〇〇ってよ」というキャッチムーブメントを生み出した日本の怪作。
超デカいマクガフィンに牽引された青春ムービーは結構な度合いの世知辛フラッシュバックで大人にだけ響いたという。

◆レ・ミゼラブル
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劇場映画の舞台クオリティでミュージカルを生録するというスペースシャトル級の偉業。これだけやってもアン・ハサウェイは賞レースに絡めない。嗚呼無情。

◆サニー~永遠の仲間たち
00000000永遠
特に30代あたりにグイグイくる感じのフレンズ。懐メロ。
難病のリーダーのため、かつてのメンバー集めに奔走する主人公が直面する現実が切ない。ハズレが少ない民主化前後回想モノ。でも軽量級。

◆ゴーストライター
ゴーストライター
“永遠のハムスター”ことユアン・マクレガーのセピア色サスペンス。ピアース・ブロスナンの最高到達点。毎週末ヒッチコックで遠い目してる人には最高の一品。

◆ヤング≒アダルト
やんぐあだると
世界一美しいシャーリーズ・セロンが自虐する映画シリーズ。Mなんだろうか。
「この映画キライ」と言う人を見た率はハネケの「白いリボン」に並ぶ。良い映画の証拠ですな。

以下、特別枠。

【2012年最高にカッコいいこの1本】
そのまんまカッコいい枠!

◆ダークナイト・ライジング
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素晴らしいスケールの厳つい映画で大満足。ただ、特に今年らしい映画ではないので5本に選ぶ際は決め手に欠けた。
この枠の次点は「捜査官X」。

【2012年ドキュメンタリーこの1本】
放射能、経済、食育。今年はドキュメンタリーの秀作が山ほどあった。

◆眠れぬ夜の仕事図鑑
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「いのちの食べ方」のニコラウス・ゲイハルター監督最新作。真夏の渋谷、シアターイメージフォーラムは至高の癒し空間となった。
次点は“人類による魔王育成プログラム”への警笛「10万年後の安全」。

【2012年しょーもない傑作この1本】
毎年しょーもない映画は何本も生まれていて、僕らは彼等を愛している。
シアターNは潰れても戦いは続く。

◆ベルフラワー
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マッドマックス信仰のニート2人が火炎放射器を自作して世紀末の到来を願う話。
現実があやふやになる後半はアシッドメロウな劇伴がつゆだくでぶっかけられていて、もうほとんど地獄。
親友が自分をヒューマンガスにしようと本気で思ってるとか、脳内バッファが十分でないと失禁しそうな設定。
体に悪い。

【2012年長編アニメこの1本】
国内産はほとんどアニメファン向けなので海外中心に鑑賞して選出。

◆ヱヴァンゲリオン新劇場版Q
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これぞエヴァンゲリオン。ワクワク顔のオタク共にビンタを喰らわす会心の第三作。海外ではピクサーが難病にかかり、ドリームワークス・マダガスカルがノリ良すぎて合わず。ランゴは良かった。国産は「オオカミ少年のアメとムチ」の劇伴まわしが良い。

【2012年ベビーフェイスこの1本】
今年最高のライアン・ゴズリングはいったいどれ!?

◆ドライブ
ドライバー
ベビーフェイスのゴズリングが童顔の人妻に惚れてヒーローになる結婚式の似顔絵みたいな映画。
抜群の劇伴センスとリアルなカーチェイス。運び屋ならトランスポーターよりこっち。

【2012年最高のサントラこの1本】
観賞した映画の中からコンセプトがしっかりした25枚のサントラを購入。

◆レ・ミゼラブル
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ハワード・ショア有する「ホビット」も完成度が高く、良かった。けどやっぱりミュージカルのサントラはお得度が違う。たいへん生々しい歌集となっております。
ハンス・ジマーは「ダークナイトライジング」の雑なずんどこ節でマイナス30点。
「ベルフラワー」は病気になる。

【2012年最高のアジョシこの1本】
世間ではおじさんブームだが映画も負けてはいない!

◆アジョシ
あじょし
アジョシ~~~~!

【2012年の最低点】
史上最低点が出た。

◆アメージング・スパイダーマソ
0000点
0点。
字幕版のエンディングがソニーの新人J-ロックバンドに替えられていて話題になった。作品の改変であり、実際最悪。

以上。来年もがんばりましょう。
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ビッグバン・トーナメント第三十三夜~ドゥームヒーローズVSスーパーヴィラン

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今回は満を持してDC comic Deck Building gameの登場だ!

◆Qin
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クニツィア先生が押入れからチグリスユーフラテスをひっぱり出してきて引き算して作った大箱ゲーム。
シンプルルールながらなかなか悩ましく、かなりいい。チグリスは正直回せないけどこれならできる。
2人だと端っこで自家発電するだけでもある程度の数はいけちゃうし、コントロールの利いた牽制合戦になっちゃうところがあるので3人以上が絶対にお勧め。
圧倒的なクニツィア力でオビ湾がCOQ1969を破った。(1コマ差)

◆DCコミック・デックビルディングゲーム
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ペニーアーケード・デッキビルディングに一切の罪悪感を抱いていないことがわかったクリプトゾイックの版権モノドミニオン。
ルール読んだら98%がアセンションのコピーで頭がクラクラしてきた。
スーパーマン、バットマン、アクアマン、ワンダーウーマン、グリーンランタンなどに扮した各プレイヤーがパンチカードを駆使してマーケットのカードを殴って獲得。それを使って凶悪なスーパーヴィランを全員倒したら終わり。なんたることか…。
とは言え、うま下手なアセンションの絵に比べればアートワークは80倍ほど美しく、楽しく遊べる。
ヒーローにしてもヴィランにしても殴って仲間にすれば自軍として活躍する。ヴィランに至っては他のプレイヤーを攻撃する能力があり、倒した後はほとんどポケモンのように扱われる。

タムケン扮するフラッシュがラーズアルグール等を倒してリードしていると思われたが、ガジェット使いのオビ湾ダークナイトが細かな点稼ぎで同点。フラッシュとバットマンの二大ヒーロー時代が到来した。
エロ絵というだけでワンダーウーマンを選んだCOQ1969、使いにくい能力のサー・タナ・グリーンランタンは沈没。

◆プラトン3000
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ポストアポカリプステーマの小箱。そしてラミー。特殊能力付ラミー。
協力ゲームでオビ湾×COQ1969が想像以上に機能して勝利。
おまけのように扱われていたゲームらしいが、これは結構イケてる。

以上。年内のドゥームはラストでした。
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レ・ミゼラブル(96点)

今年の最後を締めくくるにふさわしい大作「レ・ミゼラブル」が先週末より公開している。
「レ・ミゼラブル」と言えば超絶有名なミュージカルであり、映画の原作としても人気である。ちなみにイタリア版とリーアムニーソン版の映画、それに新潮文庫訳を読んだことがあるが、ミュージカルは見たことが無い。今回は生歌(アフレコでない。つまり、演技しながら歌う。)というのだから、そんな僕にはもう、楽しみで楽しみでしょうがなかった。
以下、レ・ミゼラブルはレ・ミゼラブルだったので、けっこうネタバレでお送りします。

◆レ・ミゼラブル
★★★★★★★★★☆(96点)
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劇場型シネマ万歳!

飢え死に寸前の子供のためにパンを盗んだ罪で19年の服役を経たジャン・ヴァルジャンは、半永久的に仮釈放の身となるが、罪人であるが故に仕事に就くことができない。唯一受け入れてくれて、施しを与えてくれた司教の銀食器を盗んだヴァルジャンは、再び警察に捕まってしまう。しかし司教はその銀食器は自分が与えたものであると庇い、その後ヴァルジャンが肌身離さず持ち歩くことになる燭台まで与えた。
これまで社会への憎しみしか知らなかったヴァルジャンは、自らを恥じ、善人として生きることを誓う。

数年後、一財を成し、人格を買われて市長となったヴァルジャン。
彼を捕まえることに執念を燃やすジャヴェール警部はその正体に気づきかけるが、既にジャン・ヴァルジャンは逮捕されていることを知り、市長に謝罪する。誰かが自分の代わりに罪を背負わされていると知ったヴァルジャンは、その無罪の男を助け、自らは再び逃亡者となる。
またその騒動の最中でヴァルジャンの工場をクビにされ、娼婦に落ちた淑女フォンテーヌ。
責任を感じたヴァルジャンは彼女がティナルディエ一家に預けている子供の面倒を見ることを約束していた。彼は強欲で陰湿なティナルディエ一家からフォンテーヌの娘コゼットを救いだし、パリでひっそりと2人暮らしを始める。
コゼットの恋、ヴァルジャンの嫉妬、ジャヴェールとの再会、そして6月騒動を経て、哀れな人々の物語はヴァルジャンの聖人化とともに大団円を迎える。(脚本は普通にレ・ミゼラブルである。)


ミュージカル史上初めてとなる、アフレコを使用しないミュージカル映画の誕生だ。
実現させたのはミュージカルの巨匠キャメロン・マッキントッシュという有名人で、ミュージカル「キャッツ」の生みの親でもあるらしい。本作の映画化はかれこれ10年以上前からの夢だったとのことで、その意気込みは150分の中にギュウギュウと詰め込まれた本気度100%の歌唱シーンを見れば誰にでも伝わる筈だ。

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悲愴極まる『夢やぶれて』
その意気込みに応えた俳優陣のほとんどは、ヒュージャックマン、ラッセルクロウ、アンハサウェイ、アマンダサイフリッドなどのようにミュージカル経験者である。
劇中の約半分の歌を担当するヒュージャックマンは文句なしに素晴らしいが、ドスの利いたラッセルの低音、ひたすら眩しいアマンダの高音が物語に緩急をつけている。しかし最も印象に残るのは、夢見ていた幸せとは真逆に人生を終えた女の悲哀を謳う、アン・ハサウェイによる『夢やぶれて』ではないだろうか。このシーンのアン・ハサウェイは、凄まじい。捉えきれないほど複雑に変化する表情。凄い。この歌、初めて胸に届いた気がする。高いドレスで着飾った歌手が大衆の前で拍手喝さいを受けながら歌う印象があったけど、そんなじゃないんだなぁ。
また、難題であるティナルディエ一家を演じたのはあのサシャ・バロン・コーエンとヘレナ嬢。この二人はもっと滑稽に道化役が出来たと思うのだが、少々(特にサシャが)控えめで、割と物語の中に沈む感じである。

監督トム・フーバーは(ひょっとしたらマッキントッシュ氏の指示かもしれないが)本作を俳優の顔面クローズ多めで編集している。これが生歌を活かしていて、観ていると胸にガツンと来る。細かな表情ひとつひとつが見えるのは劇場シネマの大きな利点だ。

本作は同監督の「英国王のスピーチ」のように真ん丸とした作品ではない。あきらかにゴツゴツしていて、一部は他では見たことが無いくらい尖がっている。しかし僕は「英国王のスピーチ」よりもこちらの方が後世に長く語られて欲しい傑作だと思う。是非とも賞が欲しい。
ただ、トムフーバーはオスカーを受賞したばかり。ライバルの「アルゴ」は未来を期待される無冠のベン・アフレック作品で、本国ではより万人に受け入れられている。旗色は悪い。

まぁ、これだけの内容であれば十分語り継がれる映画に間違いはないと思うけど。
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カジノロワイヤル~ボードゲームランキング2012

小箱ランキング、アメージング邦題選手権に続き、本命のボードゲームランキング。
今年はあまりまともにゲームやってないかなと思ったら、振り返ってみると、これも今年、これも今年、ってな具合でなんだかんだしっかりやってたみたい。
ちなみに2012年まで全部を含める予定だったけど、キーフラワーとかはまだちょっとわからないから外した。エクリプスは遊んでません。

1位:キングダムビルダー
キング
真面目か!ってなりそうだけど、実際今年最初に「買いたい!」って思ったゲーム。
配置ルールに若干ミスが出やすい所があるものの、久々納得のいったSDJタイトルでもある。
いやー、ヴァッカリーノさまさまデスヨネー。

ってことでSDJ持ち上げもそこそこにして…

2位:ブラッドボウル・チームマネージャー
ブラボー
ケイオスなファンタジー世界の人気スポーツ“ブラッドボウル”をテーマにしたカードゲーム。実はPCゲームなどでは有名なタイトルである。
このゲームは「スパイク誌/新聞」の記事に対して、フラッシュバックするかのような体でカードをプレイングする」という構図が実にカッコいい。こういう優れたエンタメ指向はアメリカのメーカーならでは。
試合の報酬を使ってチームを強化していくのがまた楽しく、繰り返し遊びたい一作。今年もFFGは頑張った。

3位:マンハッタンプロジェクト
マンハッタン
かの有名なマンハッタン計画をゲーム化。
当時のアドバタイジングポスターを模したカード、凝ったデザインのボード(名盤の証!コーヒーカップの後あり!)、可愛くアイコン化されたワーカーなどなど、アートワークは今年屈指の仕上がりである。(キックスターター時の情報ではコンポが激ショボとの情報もあったが、製品版で改善された。)
システムはワーカープレイスだが、ワーカーを戻すタイミングが任意。いつワーカーを引き上げてリソースに戻すかと言うジレンマが新しい。また、最終的に得点になるのは完成した爆弾のみという極端なルールが変にリアルでまた良い。個人的には核兵器開発の背景や理論を詳しく知る機会になった。

4位:クリーチャーズ
クリーチャーズ
ゲームとしてどうというのではなく、今年一番の“商品”だったと思う。
タナカマ店長がしょっちゅう来ているカバTシャツも可愛い。もっとじゃんじゃん売れてもいいタイトル。
えーと、いつも書いてるからこれ以上書くことがない。

5位:ダンジョンファイター
ダンジョンファイター
「ホースフィーバー」も良かったメーカーの“遊び過ぎてる”ゲーム。実際最高に楽しい。
プレイヤーは手にしたアイテムを使ってダンジョンモンスターに挑むが、武器や敵の属性によってダイスの投げ方を強制され、悶え苦しむ。アホすぎるシステムだが、そのダイス投法は思いがけずテーマを再現していたりして恐縮する。回転系は鬼門。

6位:ケイブ
ケイブ
「K2」作者による今度は下に降りていくゲーム。
内容は「K2」と比較しても一層地味に…。ゲーム的な面白さよりも“それっぽさを味う”により重きが置かれた印象だ。渋い。やはりスポーツゲームはこうでなくては!

7位:レガシー~時の歯車
歯車
「電気の発明は第二時代だよ」
「車輪の発明も第二時代だね」
「いやいや、車輪は第一時代だよ」
「そういえば第三時代の印刷技術は誰も支持してないから、きっと実在しないね」
人類の遺産を時の研究者となって整理していく浪漫あるゲーム。カードのイラストが色鉛筆調でめちゃめちゃ凝っている上に、ユーモアがあってコミカル。
悩みどころハッキリ、他社との絡みコンモリ。ゲーム内容もイーンデスヨコレガ!

8位:ワイハ
ワイハ
おそらく勘違いてんこ盛りのワイハ文化ゲーム。
それらしいどっしりしたシステムにワイハの緑が組み合わさるだけで面白い気がしてしまう。拡大再生産と思いきや村長が年をくってどんどん動けなくなるのが新鮮。ワイハ良いよねぇワイハ。

9位:最初の火花
火花
あの電力会社を1時間クラスにデフォルメした秀作。
市場に残っている食い物の取り合いが熾烈で面白い。(同時にその辺のバランスが若干荒い気もする。)
オリジナル木製駒がたんまり入っているも魅力。今年のMaura Kalusky枠。

10位:ニューロシマ・ヘクス!~鋼鉄警察
鋼鉄警察
10位は何を入れても良いという風習にならって。いやいや、ニューロシマヘクス!はホントに面白いですよ。確かに処理は間違いそうになるけども。(アナログでパチっと置いた方が楽しいと思うさっ!)
今年はこの「鋼鉄警察」と「ダンサー」が軍勢拡張としてリリース。「ダンサー」はちょっと極端な性質で苦手な相手が多そうだし、対策も打たれやすい感じ。「鋼鉄警察」は普通に結構強い。そしてカッコ良い。

以上、今年の10選。
ほんと毎年毎年、面白いゲームが出るよなぁ。
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アメージング邦題選手権2012

2012年のニッポン・ボードゲーム界隈では、とっても素敵な邦題がいっぱい生まれました!そんなサイコーなボードゲーム邦題の精鋭が一堂に会する祭典、

それが“アメージング邦題選手権”である。


◆イケイケ魔術師軍団のめちゃスゴ魔法大戦:火吹骸骨山の決闘(タムラ)
原題:Epic spell wars of the battle wizards duel at Mt.Skulls Fire
自分が読んできた限りでは、史上最も優れたローカライズがされたと言っても過言ではない「エピックスペルウォーズ取説」のタムラ訳。作品のテイストを捉えた邦題も実に素晴らしい。
Oh!アメージング!

◆スカルズファイア:山頂上でのバトルウィザードの伝説的呪文ウォーズ
(ゲームストア・バネスト)
原題:Epic spell wars of the battle wizards duel at Mt.Skulls Fire
何故か“Mt.”と“Skulls Fire”が分離してしまったバネスト邦題も、ポンコツ好きにはたまらない後味だ。
ちなみに、あくまでちなみに、Mt.とSkulls Fireの間にスペースがある状態でYahoo翻訳に掛けると「Skulls Fire。山の戦いウィザード決闘の壮大な期間戦争」となる。他意はありません。
Oh!アメージング!

◆潜入スパイ大脱出
(アークライト)
原題:Infiltration
潜入スパイ大脱出 ~インフィルトレーション~ 完全日本語版潜入スパイ大脱出 ~インフィルトレーション~ 完全日本語版
(2012/09/22)
アークライト

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「銀河大競争」の奇跡ふたたび。
ブレードランナー、攻殻機動隊をベースにした(と思われる)シリアスなサイバーパンクワールドをテーマにしたゲームシリーズ「アンドロイド」に、昭和のガキが100円で買うピストルみたいな名前をぶつけてきたアークライト本命の一本。
誰が付けているのか知らないが、まったく隙が無い。
映画版ダークナイトに「ズバッと解決!コウモリ男」と付けるような感覚である。
明らかにプロの仕事だ!
Oh!アメージング!

◆ペアペア連想ゲーム
(アークライト)
原題:LINQ
ペアペア連想ゲーム 完全日本語版ペアペア連想ゲーム 完全日本語版
(2012/12/01)
アークライト

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人は何かわからないものは買わない。
LINQはカッコいい名前だ。でもLINQが何を意味しているかを伝えるのは大変だ。
やってもらうしかない。だから一発でわかる名前には意味がある。
ただ、何気ない顔で「これ面白いんだよぉ~」と言って“ペアペア連想ゲーム”を持ってくる奴がキモく見えてしまう可能性は否定できない。(褒めています)
Oh!アメージング!

◆ワイルドだぜぇ
(メビウスゲームズ)
原題:Bohn to be wild!
ワイルドだぜぇワイルドだぜぇ
()
不明

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まさかの流行ネタでぶっこんできた意欲作。
これにスギちゃんを被せてどれだけ販促力があるのかはわからないが、毎年訪れては去っていくボーンシリーズへの、何かメタファー的なメッセージなのかもしれない。
ちなみにステッペンのBorn to be wildの邦題は「ワイルドでいこう!」である。
Oh!アメージング!

◆スクラップてんこ盛り
(ゲームストア・バネスト)
原題:HEAP
ここで言うHEAPは山の様なガラクタの意であり、この邦題自体は意味的に正解である。が、タイトルの響きがその商品によせる期待や好奇心と無関係だと思ってはいけない。メビウス版「ワイルドだぜぇ」と対極のスタイルにあたり、大変興味深い。
Oh!アメージング!

以上!
最優秀タイトルはそれぞれの胸の中で決めてほしい!
ご紹介できなかったメーカー様、販社様、申し訳ありません!また来年期待しています!
もし当方が気づいていない素晴らしい邦題があったら、是非ご連絡いただきたいです!
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カジノロワイヤル小箱ランキング2012~絆

昨年に引き続き、カジノロワイヤル小箱ランキング2012を発表。
2011年はまとまったシステムとテーマの良さが光った「リサイクル」を1位にあげたが、今年は飛び抜けたタイトルが無く、上位がいずれもジャンル違いで横並び、選考にあたっては大いに悩んだ。
システムがドイツらしい「ブーレンパーティ」「ウィーウィルウォックユー」は手堅い印象。
手札1枚でハプニングが楽しめる「ラブレター」は新鮮さが光る。
アメゲーらしい両陣非対称の2人用ゲーム「コンボイ」は世界観がイカス。
お遊びなシステムの「クリーチャーズ」は商品として最高に楽しい。
実に困難な選択であったが、ブーレンパーティ―をシリーズ作であるという理由で脱落させたらすんなりと順位が決まった。

①クリーチャーズ
CreaturesGames
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頭・体・尾をつなげて最強のクリーチャーを想像し、チャンピオンを狙うマッドなジム運営シミュレーションゲーム(半嘘)。
イラストのどこか抜けた可愛さと、ワイワイと楽しめるド直球なルールが良い塩梅。誰でも遊べる。誰でも繋げる。

②ウィー・ウィル・ウォック・ユー
PegasusSpiele
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クニツィアのお弟子さんが作った良作。
全体のお金が減らないとか、なんか懐かしさすらある。
キーフラワ―の制作にも絡んでいる作者で、今後が期待できそうだ。
ウォックってのは中華鍋なんだってさ。

③ラブレター
カナイ製作所
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ご存知カナイ製作所のヒット作。
今年のカナイさんは「成敗」という新作も試作を出していて、それもまた良いのだが、それは正式版の時にランキングへ入れたい。

④コンボイ
PORTAL
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ニューロシマシリーズ初の小型カードゲーム。シリーズファンにはおなじみの二陣営がニューヨークの最終決戦に挑む。雰囲気づくりが素晴らしいゲーム。
ライトユーザーには戦略作りが難しく、ゲーマーでは慣れてくるとバランスの悪さが気になるだろうが、デッキで遊ぶゲームに体制があるのなら是非手に取ってほしいコンセプト作品である。

⑤ブーレンパーティ
Amigo
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シリーズ100作目まであと94作。クラマー仙人のウシシリーズ。
毎度のことながらおんなじようなカードを使うんだけど、オリジナルなカードゲームとしてしっかり出来ちゃってるのはさすが。シリーズ中でも上の方の出来かと。

⑥セブンスナイト
I was game
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可愛らしいカードでライン上の陣取り。
見た目通り誰にでも出来るけど、悩ましさもあるよー。
スリーブが角丸されてるのを見た時の戦慄と言ったら…。

⑦ザ・シティ
Amigo
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あの“銀河大競争”のトーマスレーマン大統領が作った小箱版メイク・マイ・ワールド。イラストワークが圧倒的に良いんだけど、なんかバランスが妙な感じでガチャガチャして終わることが多い。でもイラストが良いんだよ。ねぇ?

⑧フリーゼマテンテンSET.2
Amigo
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すげーハチャメチャだけどギリギリゲーム、っていうフリーゼの酔狂リブート。
イラストはMaura先生の相方、Frederic Bertrand。
いろいろわかってないとやってらんないゲームです。

⑨エクィリブリオン
Z-man
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何か名前の商標に問題があったらしくて店頭から姿を消した1人用ゲーム。ご存じ「オニリム」の弟。9月に名前を変えて再販されるってアナウンスされてたのに出ない。兄が売れてるからいらないっちゃあ、いらないよね。

⑩ゾンビータウン
AOP
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台湾発ゾンビカードゲーム。
GMで「ニホンゴ、ツテマスヨー。」と言ってたのに和訳ルール入ってなかったりとか、現場ではイロイロあった。拡張も既に出ていて、「カクチョワ、スリーブハイテル、カワナクテダイジョブヨー。」と言うからスリーブ買わずにいたら入ってたのがソフトスリーブで本体と混ぜれなくなった。
漫画絵のゾンビ。ゾンビ流行ってるって聞いたから入れたよ。

番外:ワンナイト人狼
ワンナイト人狼
響きがワンナイトカーニバルみたいで若干ちゃらい印象の人狼。
プラスチック版じゃない奴がすごろくやでも取扱い始まるとか。
傷がついたプラスチック版はガンガン遊んで傷でわからないところまで使い込んだらどうだろうか。

番外:デカスロン
OKAZU BRAND
デカスロンっていうとSEGAの変態ゲームが思い浮かぶあなたに是非遊んでほしい一作。いや、真面目に面白いですよ。ホント。OKAZUさんのスポーツシリーズ好きなんで続けてほしい。

その他小箱にまつわる特記事項
・ペガサスが小箱缶を出しませんでした。
・Z-manの小箱ラッシュも終わりました。
・ごきぶりシリーズに久々のヒットが出ました。
・Amigoがキッズラインを立方体にする嫌がらせを始めました。
・すごろくやの「進め!海賊さん」がHABAから「わんぱく船長」という名前で発売されました。
・アバクスは今年も1作品だけでした。一年一小箱体制が確立されたかもしれません。
・プレイスペース広島にAdlungの新作が入ってこなくて心配です。
・なぜかCrooksとリトルデビルが日本語化されました。

以上です。
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ビッグバントーナメント第三十二夜~下には下がいる

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今回はノロあがりの危険な2人を交えてヒヤヒヤもののセッションになるはずだったが、やったゲームがまぁそれ以上にすごかったので最早記憶すら薄い。

◆ウィーウィルウォックユー
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2回目。やっぱ良いゲームだ。キーフラワ―といい、クニツィア事務所はしばらくこのお弟子さんで喰って行けるんじゃないだろうか。
後半に買う鍋ひとつで劇的に順位を変えられるドラマも◎。
しばらくやりそうなゲーム。

◆ルーム25
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本日のいたるセレクション。
映画「CUBE」をまんまゲームにした感じ。協力ルールでは2vs2で争われる。
即死ルームとか普通にあるけど、横の部屋がどんな部屋か確認しながら進めることもできるので、基本ヌルい。
突き詰めるとノーヒントの博打ゴール探しだったりして、ゲーム的には少々怪しい。
おそらくハイライトは脱出部屋でのプッシュ(誰か一人を隣の部屋に押し出す)合戦と思われ、キャラクターがバラけると面白い要素が見当たら無い。

しかし、この程度でヘコたれている場合ではなかった。

◆ホビットの冒険 Today's DOOM! 
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これ、ルール読んだ時はワクワクしたんだけど、遊んでみると、なんかもうフラッフラな…。戦力バランスも危ういし、最初から決まってる切り札が固まったりすると目も当てられない。キャラ持ちトリックテイクってアイデアは楽しかったんだけどなぁ。ワレス先生、あくまで4人プレイの感想ですが、これなら森の老人の方が良かったっすよ。

でも、今日はこんなもんじゃなかったんだ…

◆被爆対戦ラジヲダス Ultimate DOOM!!
※撮影不可能
どこを取っても恐ろしい全方面破壊兵器。テーマの時点で凄まじいが、カード配っただけでゲームが終わりうるなどシステム面での破壊力は歴史を遡っても並ぶものがない。気の弱い人は一度プレイしただけで足腰立たなくなるだろう。ここまで色の濃い同人ブランドもない。ファンがいてもおかしくないぞ。

恐ろしい。恐ろしいなぁ。
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紹介:ディアボロ

もう5年くらい前の話。ハニーベアーズの可愛い感じが好きだという話をしたら、シャハト先生が似たようなゲームを出してるよと言って紹介されたのがこの「ディアボロ」。もちろん似ているのはシステムの話。
別にハニーベアーズのゲーム性はあまり問題にしていなかったのだが、これがやってみると面白く、ぜってー買う!と思って手に入れたのはつい最近である。

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名前通りの見た目。アミーゴ小箱。
発売以来、一時的に売り切れになることはあっても定期的に重版されているのか、海外ショップには常にストックがある人気タイトルだ。軽いゲームの割に実際ゲーマー衆の評判も良い。

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中身。
得点のプラスマイナスを何回もこなさなければならないため、得点シートが付いている。(ざんねん!えんぴつを用意させるゲームは★-1点だ!)
数字カードは5色で、数字は1から5まで。表裏ともに上下の区別の無いカードは使いやすくて嬉しい。

まずは場に5枚のカード置き場を用意したら、手札6枚を配ってゲーム開始。

aagaae.jpg
手番が来たら山札から1枚取って、1枚場のどこかにプレイする。
ちなみにラウンドが終わった時の手札が得点計算に関わるので、何をプレイするかと何を残すかは非常に密接である。

カードを置くときは同じ色の置き場に置かねばならず、その上で置き場の左(悪魔側)か右(天使側)のどちらかに置く。

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これを繰り返してカードの列が5枚になった色は、置き場カードをひっくり返して封鎖。もうこれ以上この色のカードを出すことは出来ない。
そして2つ目の封鎖が発生したら即座にラウンド終了。その時点で得点計算に入る。

各自手札に残っているカードが、その数字の分がポイントである。
ただし、その数字がプラスになるかマイナスになるかは、各列に置かれたカードによって決まる。
各色について悪魔と天使の合計数値を比較し、悪魔の方が大きければマイナス、天使の方が大きければプラスとなる。

つまり、プラスにしたければ天使側にその色のカードを出したいが、その分得点用の札がなくなってしまうという作り。(これが本記事冒頭でハニーベアーズに似ていると言われたジレンマである)

ほんの少しのルールでジレンマを作り出す手腕は、さすがシャハトだ。
選択をある程度制限させているあたりもまさに彼らしいデザインではあるのだが、途端に終わるゲーム性やダブルカードのはちゃめちゃ感などなど、今回は遊び多めのライトなカードゲームになっている。

プレイングとしては、ブラフでない限り天使側に置く意味はあまりないので、当然いらないカードを悪魔側に置き、手札にたくさんある色はプラスになるように調整しつつ、ということになる。
ただし封鎖が出来たら各々やることは別になるかもしれない。封鎖されてしまった色はもう出せなくなるので、それがマイナスだったりすると、後で山札からその色を引いてきたりしたら最悪である。マイナス色のカードを持っていないのならば、早く2つ目の封鎖を作り出した方が良いかもしれないし、自分がいらないカードで他のマイナスを作り出しても良いかもしれない。好きにやると良い。
短時間で作戦の失敗成功を味わえる(名前に反して)良心的なゲームなのだから。

【評価】
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【所感】
Amigoが定番として重版し続けるだけのことはあって、万人向けでもジレンマ&いやらしさが利いているゲームです。悩みどころのわかり易さとか、改めて重要だなと思いました。
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ドゥームナイト予告~恐怖!ソーダポップ来襲?

今週のドゥームナイト予告。
特に決まってません。しかし真剣勝負に違いはない。負けた奴は一生ゲームしないハウスルールを適用する予定。

◆古代クニツィアがすごかった頃のゲーム
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本がスゲーかっこいいよ。
いや、別に今更これやらなくてもいいんだけどね。

後、ソーダポップ社の超高いあのゲームが登場するかもしれない。
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少年は残酷な弓を射る(85点)

◆少年は残酷な弓を射る
★★★★★★★★☆☆(85点)
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母は子を、子は母を作る

母親を演じるティルダ・スウィントンと、息子役のエズラー・ミラーが素晴らしい演技を見せる怪作。

女性冒険家として名を知られていたティルダは、ジョンライリーの熱心なアプローチに負けて結婚し、懐妊する。しかし自身が妊婦であることに馴染めないのか、マタニティーブルーになってしまう。その後ケヴィンは無事に産まれるものの、彼女が普通の母親らしく喜ぶことは無かった。
それでも母親のすべきことはする。しかしケヴィンは一向に彼女になつかない。精神を病んでいくティルダ。(泣き止まない赤ちゃんを連れ、工事現場の真横で静寂に浸るような姿は、もう、恐ろしいとしか…。)
言葉がわかるくらいまで成長すると、ケヴィンが母親を嫌悪していることがわかってくる。

何故、彼は母親が嫌いなのか。生まれながらに母を憎んでいたのだろうか。
本作は母親の視点から“異常に不気味な存在”である息子の成長を追っていく話である。
と同時に、構成上は“ある事件”の後の母親が、息子との記憶をフラッシュバックさせるというスタイルを取っている。鑑賞者はズタボロになった母親の姿を見て、いったいこの母子に何が起こったんじゃーい、という具合にのめり込むのだ。
まぁ事の次第がわかったところで、なんら心落ち着くことはないのだが…。


スリリングで迫力のある演出と、今年最高クラスの演技により、「少年は残酷な弓を射る」は際立った不気味さを放つ“数奇者向けの極上エンタメ”に仕上がっている。ティルダの好演は言うまでもないとして、とにかく尾を引くのが新人エズラー・ミラーの演技。こいついったい何者なんだっていう。中性的な押しがすごいと思ったら、どうやらバイセクシャルを公言しているらしい。それ自体はまったく問題がないのだが、「ゲイ的な体験したことのない人は、人生の現実と対峙するのを避けようとしている」とまで言い出すトンデモ君らしいのだ。いいぞ!もっとやれ!

で、まぁこんな感じの作品であるから、鑑賞者のスッキリポイントなんて当然用意されていない。ただ、最後の少年院(事件から2年後)で、突然息子を抱きしめる母親の姿。あれが唯一、人それぞれ何かしら手応えを感じられそうなシーンである。
自分はこの母子は似た者同士だなと思っていたから、瞬時にゲド戦記一巻の結末が重なった。
ゲド戦記一巻は、自分の才能に慢心したゲドが、そのおごりから“影”という悪しき存在を生み出してしまい、そこからひたすらに逃避する話である。しかし“影”の持つ闇が自分自身であると悟ったゲドは、“影”を自分の名で呼び、胸に抱いて一つになる。
ひょっとしたらこの映画の母親は、衝撃的な事件と、苦痛に満ちた2年を経て、ようやく、ケヴィンが実の息子であることを受け止めることができたのかもしれない。
なんだ、ハッピーエンディングじゃないか。
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紹介:ふしぎの森のおんがくたい

ゲームマーケット2012浅草秋に頒布された同人タイトルの続き。
かわいいイラストでご存知の方も多い長谷川登鯉さんによるアートワークが素敵な一品。「ふしぎの森のおんがくたい」。

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今回のゲームマーケットで買った物にもいくつかあったんだけど、萬印堂製じゃない小箱。Amigoのサイズにより近いサイズだ。
ここのカードは少し小さめで、テカテカした素材なのが特徴。安っぽい感じはまったくなくて良い。

中身はカードのみ。
ドレミファソラシ~がそのままスート(7種)になっており、それぞれ異なった楽器を演奏している小人たちが可愛い。
同スートでも小人が1人のものから3人のものまであり、当然ゲーム中の強さが異なってくる。また、3人のカードには+1枚というアイコンも付いているが、これは後述する。
3枚ずつの手札を用意したら、ゲーム開始。


手番になったら3枚の手札から好きな枚数だけ場にカードを付け足す。
この時、既に置かれているカードとドレミファソラシ~が繋がらないと置けない。(同じ音はOK。)

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場に並んだカードが5枚になると、カード配分タイムの始まり。
5枚目を出したプレイヤーから逆手番順で場のカードを1枚ずつ自分の前に置いていく。
ちなみに+1と書かれた3人音楽隊のカードがでると、カード配分タイムの始まる条件枚数が1枚増える。

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自分の前に置いたカードは種類ごとに並べておこう。
最終的に、各スート毎に最も音楽隊の人数が多いプレイヤーが、そのカードの枚数だけプラス点を得ることができる。
もし最多音楽隊になれなかった場合、それらのカードは全て1枚につきマイナス1点になってしまう。
これらのプラマイを合計して、最終的な点数がでるわけだ。

まずこのゲームは“ドレミファソラシドが並んでいく絵面の良さ”が一番のチャーミングポイントだ。非常にキャッチーである。ナイス商品だ。
システムもオーソドックスで判りにくい所はない。
上手く点数になるようにカードをプレイ&取得したい。要するにコロレット的なゲームである。

ただ手札が3枚ということもあり、カードのプレイングは“出すべきものを出す”になりがち。「誰が何を集めてるから~」を意識するのはカード取得の段階では容易だが、カードを出すタイミングではそこまで考えても仕方がないと思えてしまうのだ。当然、「誰が何を集めてるから~」が明白なカード取得の段階では、取るべきものを取るという事になる。
ということで、カードのプレイ&取得を通してゲーム全体が少々作業的に感じてしまう(ジレンマが感じられない)というのが残念な所。

あと、ルールブックが読みにくくて読みにくくて…。
例を後ろにまとめて、ゲームブックみたいな項番ジャンプを無くせば粗方解決しそうな気がする。

【評価】
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【所感】
楽しげなテーマとカラフルなカードにテンションが上がるゲームです。
可愛いんですが、目指しているのはドイツらしいシステムなんじゃないかと感じられるところが好印象で、次作が楽しみです。
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ビッグバントーナメント第三十一夜~キーフラワー杯争奪戦

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今回はキーシリーズの最新作にして評判の良い「キーフラワ―」について、日本一強い男を決める大会を開催した。
参加者はタムラ、サーカワ、オビ湾。全員初プレイ。
COQ1969殿が流れるようにインストし、いたる師匠はめんどくさそうに見ていた。

◆キーフラワー
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例の奥さんのイラストが今回も光りまくっているキーシリーズ。
やることは競りだけど、そこに3色カラーのマストフォローというアイデアを仕込まれており、新鮮に、しかもライトな印象を与える。
自分の村の発展はこじんまりとしているのだが、ちまちまがまた面白く感じられる箱庭感もあり。
いやぁ、超楽しいですねコレ。ボロ負けしたけど。

◆巨竜の歯磨き
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ワークショップか何かで考案されたというゲーム。
全員が共通の手札の中から数字カードを出し、足し算して、バースト札の数値を超えるタイミングのカードを出していた奴はNG。ってのが大まかなルール。
ヒントはバースト値を見た初手プレイヤーの出し札。

ボードゲーム初心者にウケのよさそうな作りで、システムに擦れた面々でやったりするとバチがあたってしかめ面になる。ドラゴンの数字が連続している(ある程度の値に集中している)ので、あまりゲーム的な刺激になっていない。

以上。キーフラワーは買う!
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ホビット 思いがけない冒険(70点)

◆ホビット~思いがけない冒険
★★★★★★★☆☆☆(70点)
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ホビットの冒険+追補版の詰め込み感

ピータージャクソン監督による名作映画の世界を、再び新作として拝める喜び。
長らく待ちわびた劇場公開が今週末に控えている。

本作は元々2部作になる予定で進行していたが、急遽3部作に変更。原作の「ホビットの物語」は実に児童書らしい素直な作品で、とても3時間×3本にするような物語ではないのだが……、なるほど。本作を観て合点がいった。

そもそも「ホビットの冒険」はトールキンが「指輪物語」の20年近くも前に書いた話であり、スタイルも異なる。ピータージャクソンが創造したリアルな「ロード・オブ・ザ・リング」の世界観は原作「指輪物語」の重厚感を良く再現していたが、どこか抜けたところのある児童書寄りの「ホビットの冒険」が果たしてその世界に溶け込めるのか、というのは制作発表当初からのハテナであった。

そしてこのギャップを埋めるために、ピータージャクソン監督は「指輪物語:追補版」を持ち出した。
「指輪物語:追補版」とは、トールキンが「指輪物語」の背景として書き溜めてきた中つ国の歴史や事件の切れ端を、その息子さんが再編集したもの。本編にはあまり関係ないが、読むことでより世界観に没頭できるという類の物で、ファン以外はまったく読む必要のないスピンオフである。
このスピンオフの中には、「ホビットの冒険」の前史にあたる“ドワーフの歴史”と、「ホビットの冒険」に並行して進んでいた“死人占い師”の話が掲載されており、この比較的「指輪物語」的な2つのエピソードを「ホビットの冒険」にマージすることで、自分の世界に原作を引き込むことに成功している。

ということで、ある意味ドタバタ劇の連続とも言える原作「ホビットの冒険」がピータージャクソン化されたわけだ。しかも嬉しいことに“ドタバタ劇”もテンポの良い喜劇として実にうまく再現されている。これはビルボ役のマーティン・フリーマンの器用な演技によるところが大きく、彼の出す雰囲気が作品全体を和ましており、実にビルボ的。素晴らしい配役だ。

CG・演出の面では見どころが満載で、はなれ山の繁栄、霧ふり山脈の巨人、モリア坑道の大逃走劇と、とにかく目が離せない。
特にドワーフ達が一丸となってオークの巣を突破するくだりは見ごたえがある。
このドワーフ達、原作では毒にも薬にもならない存在で“いると寂しくない”程度しか役に立たないのだが、そこは壮大な3部作なので戦闘力にブーストがかかっている。
ただ、見栄えがロードオブザリングの時とあんまり変わんないじゃん、と言われるとそれもその通りだったりする。まぁ、ロードオブザリングは当時がすごかったんだよな。あともう一つ弁解すると、今回ビルボ達が進んだ道は、ロードオブザリングでフロド達が進んだ道とほぼ同じなのである。ホビット庄を出て、裂け谷に寄り、霧ふり山脈を越えようとして、モリア坑道に入り、山脈の東側に出る。
なんにせよ、ホビット庄から中つ国の中心地に行くにはこのルートが最短なのだ。

3部作の1部ということもあり、この段階では評価が難しい。でもハワード・ショアの音楽も期待通りのアレンジで、ロードオブザリングが好きな人なら誰でもワクワクできる映画である。是非劇場で。
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紹介:骸骨島

フランスの新興ゲームメーカー“Ilopeli”。今のところリリースしているゲーム全てが小箱サイズというメーカーだ。
比較的ルールが簡単で子供向けのゲームが多い印象だが、いずれもゲーム的な悩みどころはあるので大人でも楽しく遊べるラインナップである。
今回紹介する「骸骨島」は砂の中から宝の地図やらコインやらを見つけるゲーム。見た目のそれっぽさが好印象だ。

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Amigoサイズより少し大きめ。
見る角度で絵が変わる仕掛けのシートが表面に貼り付けられているため、写真を撮るのに苦労した。
作者はあまり有名でないのだが、最近「アリアラ」が国内流通した人。

中身はカードのみで、そのほとんどが砂山カード。
砂山カードにはいずれも砂に埋もれた地図、コイン、海賊道具が描かれている。ちなみに裏側には砂だけが描かれており、アイテムが埋もれているか否かでしか表裏はわからない。
まずはこのカードの半分を表向き、半分を裏向きにしてシャッフル。そしてバラバラと広い山を作ったらゲーム開始。

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手番になったらカードの中からクリア(上から見て完全にカード全体が見えている)なものを1枚選んで取る。
取ったカードを見て(裏向きで取ったものは表を見るからね。)、確保しようと思ったら自分の前に置いて手番終了。
もし取ったカードが欲しくなければ、それを山の端っこにクリアな状態で重ねて、もう1枚取ることが出来る。ただし2枚目は必ず確保しなければならない。

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前述したとおり、カードには地図とコインと海賊アイテムという3つのパターンがある。
最も直接的に勝利へ近づくのはコインだ。
上の写真では1枚しか落ちていないが、中には2枚3枚落ちているモノもあり、大変おいしい。

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地図は1枚取っただけでは得点にならない。5色の種類があるが、同じ種類の地図で写真の様に1枚の地図を作ることができたら、右に写っているお宝カードを貰う事ができる。お宝カードは5点の価値。

で、残った海賊アイテムは何なのか。
実は手番を始めるときに、海賊アイテムと地図(同色NG)を併せて3枚捨てることで、他のプレイヤーのカードを盗むか、自分の手番を2回連続して行う事ができる。
ハズレカードには違いないが、ここぞという時に救われたり、トップ目を叩くことができるかもしれない。

だいたいそんな感じのゲーム。
1枚目を捨てれるというのがゲームのミソで、自分の欲しいカードが直下に眠っているときに行うのはもちろんだが、他プレイヤーが欲しそうなカードが眠っている周辺に重ねてカードを捨てたりなど、わかりやすいいやらしさが大人でも遊べるアクセントになっている。

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ところでこのゲームの中には同じメーカーの「ペンギンの飛び込み大会」のイラストが描かれたORCAというカードが1枚入っている。どこにも説明がないが、これは同ゲームのオリジナルヴァリアントを募集してメーカーがコンテストにしたもので、選ばれたヴァリエーションルールが既に公開されている。
これに関しては「ペンギン飛び込み大会」の紹介で改めて。

【評価】
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【所感】
子供向けのゲームではあるのですが、実際遊ぶと久々にこういうゲームを遊んだ親の方が喜んでいました。深みは無いですが、見た目も良く、ゲームとしてもそれなりに締りがあり、良作だと思いました。
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ビッグバントーナメント第三十夜~フライディナイトはウィズゴッド

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今週はわけあって金曜開催。人数集めに困ったドゥーム評議会に神聖ゴッド神が舞い降りた。

◆セブンミッションズ
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銀一郎先生がラッシュをかけている翔エンタープライス゛のデッキ構築ゲーム。
この絵、相変わらずファミコン世代のノスタルジーを掻き立てて良い。

買い物すると手札に入るという妙に温いルールは驚きだが、後はだいたいサンダーストーン的な。
ランドを置くタイミングは自分が置きたいモンスターを置く直前になりがちなわけで、モンスター強化カードなんて大抵ゴミって所とか、まぁ、ちょっと抜けたところがあるけど普通のデッキ構築ゲームだ。
ただ、サプライが変わったりと言うことは無いので、2回目以降が楽しめるかどうかは微妙な気がする。

◆ふしぎの森のおんがくたい
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コンポーネントとイラストがすごく良い。
ドレミファが並ぶプレイ風景も見栄え良好だ。
う~ん。考え込もうと思えば考え込めるけど、手札の数を考えるとそういうゲームじゃない気がする。ただそれだとプレイするべきカードをプレイして、引き取るべきカードを引き取るだけになってジレンマらしいジレンマが無い。ここが面白い、というポイントに欠ける印象だ。

◆カワカミボール 名称不明
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いい大人がこんなもん買ってはいけない。

◆ディアボロ
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天使と悪魔のどちらかを応援するのだが、応援しすぎると手持ちの得点用カードが減る。という、シンプルなしかけなのに面白いシャハトらしいシャハト。
神聖ゴッド神がズッコケているうちにサーカワも華麗にかわしてオビ湾が圧勝。へへへ。

◆ボトルインプ
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ストーリーの再現性が素晴らしいだけでなく、トリックテイクとしてオリジナリティがあり、面白みがあり、完成度も高い至高の一品。
ボトルの素晴らしい形状も手伝って、トリックテイク界のスーパースターだと思うんだけどねぇ。コレ。ええ。言い過ぎましたね。

以上。
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愛と誠(78点)

◆愛と誠
★★★★★★★☆☆☆(78点)
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バカの祭典、ヒットパレード

漫画「愛と誠」をなんでも屋の三池監督が映画化。
最初に言っとくが、これは原作の「愛と誠」とはまったく別物である。むしろ別物であることをネタにしたようなスタンスで、懐メロも恥かしい台詞も全部詰め込んだ上の爆破。これがコメディーとして見事に成立する。ほとほと感心した。

幼いころ誠に命を救われた愛。
成長した愛はブルジョアで名門校に通う成績優秀なお嬢様。
そこに誠が転入してくる。もちろんお嬢様の計らい。
誠を“白馬の王子様”として一生の愛を誓う愛は(ややこしい)、誠を更生するためにいろいろと手を尽くす。

しかし誠は根っからスレてる男なので、ヤクザと喧嘩して退学処分。不良ばかりの荒くれた学園へ転校する。そして何故か後を追って転校する愛。さらに愛を追って転校するメガネ。ちなみにメガネくんは作品コンセプトの都合で、コメディキャラとしてフルボッコの目に合う。

転校先でも何かと目立ってしまう誠。裏番長とその用心棒に目を付けられ、愛を人質に取られるメンドクサイ状況に発展してしまう。
強力な敵に敗戦必至の誠。愛は自分の身を挺して誠を守ろうとするが…。


完全にバカやってるミュージカルコメディ。
唐突に始まる歌と上手くないダンス。そしてそれをほぼ全曲フルコーラスで歌いきる罰ゲームみたいなシーンの連続に、出演者の気苦労が感じられてこちらが気を失いそうである。
中でもグレートなのが武井咲による「あの素晴らしい愛をもう一度」のくだりで、あまりの可愛さに2回観た。この映画だけでファンになってしまった。頭が良さそうな女の子だ。

プロットとしては原作を少し圧縮した作りで、用心棒戦が最後の山となっている。
でも結末はほぼ同じ。まぁプロット以外はぜんぜん別物なんだけどね。前述したけど、そのギャップを面白さに含んじゃってる辺りがすごいと思う。
市ヶ谷の釣り堀で最新型の中央線が横切るのも良い感じだ。
企画ものとしてかなり成功している。観るべし。
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紹介:シベリア・カードゲーム

シベリアと言えば、流刑地、超特急、そして広大な資源原野。
どれをゲームにしても面白くなりそうだが、ドイツゲームらしいテーマはやっぱり資源である。みんな好きだよね、資源。

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「シベリア・カードゲーム」。
メーカーはボードゲーム版「シベリア」と同じdlpゲームズ。聞いたことない。
作者は傑作Amigo小箱「ゼロの恐怖」のReiner Stockhausen。
イラストはアグリコラ系のKlemens Franz。

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中身。カードのみ。エンボスは無いけどカード質は良い。
ダブルデッキサイズの小箱に入れるにはちょっとカード枚数が多いけど、できればも少し箱チッチャイと嬉しかった。
カードはこのゲームの主人公である“資源”と、それを効率よく得点するための“人材”、そしてそれら両方を獲得するための“アクション”に別けれられる。

手札としてアクションカードを規定枚数受け取り、資源カードを伏せて並べてシベリアの広原に見立てたらゲーム開始。

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資源野には調査された地域(資源カード表)と、何が埋まっているかわからない未調査の地域(資源カード裏)が並ぶ。
プレイヤーは手番の初めに未調査の地域1枚を公開するので、誰かが資源を採取しない限り調査済みの地域が増えていく。(例外:公開札のラスト2枚の調査は義務ではない。)

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公開された資源が欲しい場合は、アクションカードの中から対象となる資源が描かれているモノを2枚セットにして出すことで、獲得することができる。
この時獲得できる枚数は、自分が持っている人材にある“労働者”カードの枚数である。だから場に3枚の石油が公開されていて、自分が石油カードをセットで出したとしても、労働者が1枚しかなければ獲得できる石油資源カードは1枚だ。

また、人材の中に“投資家”がいる場合、対象の資源についてセットで出す枚数を1枚控除できる。ただし投資家は対象となる資源が指定されているので、使い方は難しい。

ということで資源の獲得については人材カードの影響も大きいのだが、じゃあ人材カードはどうやって手に入れるのか。
実はアクションカードの1枚1枚には資源マークと人材マークが併記されていて、アイコン的には(資源/人材)みたいになっている。これの人材マークの方に注目して、資源を獲得するときと同じように2枚セットにして出せば、場から獲得することが出来る。

前述の通り人材には資源等を限定しているものがあるので、どれを取るかは早い者勝ちだ。


最後にまだ紹介していない人材「販売員」について。

このゲームは終了時に持っている資源の価格で勝敗を決めるというルールである。
だから資源の価格が非常に重要なのだが、資源カードを見ればわかる通り、同じ資源でも値段はまちまちなのである。
その資源価格を一律に、しかも高額に設定しなおしてくれるのが「販売員」である。「販売員」の中には、もともと得点にならない人材カードもお金にしてくれる奴がいる。正に勝利に直結する人材だ。
勝敗に大きな影響を与える上に、各種1枚ずつしかないので、誰かが獲得したらその内容をチェックしておくべきだろう。

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最後の資源カードが調査されたら1ラウンドやってゲーム終了。
持っている資源価値と人材の価値を足して総資産で勝敗を決する。

誰が何を狙っているかが目立つゲームなので自然と牽制が産まれやすい。しかしいずれの行動もターンを消費するので悩ましい。実にドイツらしいジレンマだ。

【評価】
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【所感】
シベリアの資源って言ったら石油と天然ガス。あと最近ダイヤモンドがすごいというのがニュースになってましたが、調べてみるとこのゲームの通り金鉱山もしっかりあるらしいです。
最近派手なシステムのゲームばかり遊んでいたので、オーソドックスなルールとジレンマにノスタルジーを感じました。
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007 スカイフォール(73点)

映画史上最長のシリーズである「007」。
ションコネ主演の映画化始まって以来、長くその人気を保ってきたのは、スタイリッシュなボンド像とありえないド派手な設定による爽快感であった。
しかし90年代以降は急速に人気を落としている。時代に合わなくなったとよく言われるが、そんなのは言いわけである。あの時期の007は弁解の余地もないくらいダサかった。ピアースみたいな中身のない顔の男優に秘密兵器なんか渡したら“水鉄砲持ったガキンチョ”以外になりようがない。単に工夫をせずに豪華路線を突っ走ったから、ああなってしまったのだ。ピアース時代はリアルタイムで鑑賞していたが、ダイアナザーデイを観た時はシリーズの終焉をリアルに感じた。アナザーと言わず今日ここで死ねと思ったものだ。ちなみに当時の劇場は公開直後でも空席が目立った。
※補足:ピアース時代の興行収入は、それまでのボンクラ値に比べれば良いものである。

そして2012年。「007スカイフォール」は劇場を十分に埋めることが出来る注目作として公開した。ダニエルクレイグによる新生ボンド三作目にあたる本作には、過去二作の興業的・映画的成功により10年前とはまったく違ったオーラが備わっている。ファン以外が来る映画になった。旧ファンにどれだけ石を投げつけられようが、今の方が人気映画シリーズとして正しい姿である筈だ。

◆007 スカイフォール
★★★★★★★☆☆☆(73点)
あすとん
スパイが愛したM

任務中に潜伏先を襲われ、諜報員リストを奪われてしまったMI6。犯人を追うボンドは混乱の中、味方の銃弾に当たって谷底へ。
責任を追及されるM。後任としてマロリーが赴任するが、Mは事態の解決するため現場に残る。しかしMI6の本部は爆破され、リストも解読されてしまったために世界の諜報員に危険が及びはじめる。
一方、なんとか生き延びて酒浸りになっていたボンドは、ようやく騒ぎを聞きつけて職場に復帰する。もともと壮年になっていたボンドは長い休暇のために体もなまっていたが、黒幕をしとめるために最前線へ赴く…。

ということで、シリアスな雰囲気をそのままに返ってきたダニエル版007。
冒頭チェイスシーンの無茶さは前作同様。今回もアクションの質は高い。
ただ、せっかく新生したボンドも劇中の設定では歳を取りすぎたスパイというポジションになっており、いたるところで老いをアピールする演出が入る。いやいや、これまでのひょろいボンドに比べたら全然いけるでしょうよ!ってまぁ、新しいボンドはリアル路線だから35歳定年ってところなのかな。

そして今回の敵役は大俳優のハビエルバルデム。しかも金髪。中々やばそうな奴。だけど、こいつの作戦はどれもご都合主義過ぎて少々期待外れだ。特に終盤の追い込み襲撃の粗さはしょんぼりな感じで、ダークナイトのジョーカーよろしくわざと捕まって脱獄できるほどの知能犯、というお膳立てがグラグラと揺らぐ。イマイチだ。
ダークナイトを参考にしていることは公言されているらしいが、オマージュみたいな演出や台詞が多めなのはいただけない。

あと忘れてはいけないのが、本作が007の50周年記念作品であるという事だ。
そのため、劇中にはいろいろとシリーズオマージュが出てくる。アストンマーティンDB5の登場はもちろんだが、それ以外にも驚きの仕掛けが多数出てくる。極めつけは……。
はっきり言ってファンにしか楽しめないエンドではあるが、すげー懐かしい絵面を拝むことができる。
こうした旧作オマージュがもうちょっと違和感なく混ざっていると良かったのだが、少々強引な折り合いの付け方のため、荒っぽい印象が残る。

ということで、●●周年のレッテルは良い結果を残さないというジンクスをかすってしまっているものの、全体的な完成度とボンドのシルエットのカッコよさは相変わらずで、現代のエンタメ映画としてはまぁまぁである。
やはり007はスタイリッシュでなくては。
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