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紹介:花火

「世界の七不思議」などで一躍有名デザイナーとなったボザによる小箱カードゲーム。もともとは同人的コンポーネントで「hanabi/ikebana」としてリリースされていたが、カクテルゲームズから花火だけを切り出して「hanabi」が出て、人気に火が付きAbaccusの「花火」に至った。

hanabi1.jpg
アバクスは1年に1個くらいしか小箱カードゲームを出さなくなった。

hanabi2.jpg
カードはアバクス品質。イラストは抽象的な感じがなくなって(フランスっぽさがなくなって?)、個人的にはこれまでで一番好きだ。
またカクテルゲームズ版ではコインを使用していた助言&残りライフについては、専用のトークンが用意された。

さて、このゲームは協力ゲームである。
プレイヤーは(多分)花火師となって無言の意思疎通を行い、順序正しく花火を打ち上げて、花火大会を盛り上げることを目指している。(と勝手に解釈した。)

hanabi3.jpg
一目でわかるこのゲームの特徴は、"自分の手札は自分だけが見ることができない"ということだ。ご存知の方なら「ドメモ」を想像していただくと大体正しい。
だから上の写真のように自分に背を向けさせた形でカードを持つのである。

そしてこの状態から、手番プレイヤーには3つの選択肢が与えられる。
①:カードを場に出す(チャレンジ)
②:誰かにヒントを出す(巻物消費)
③:カードを捨てる(巻物回復)

hanabi5.jpg
カードを場に出すというのは、要は花火を打ち上げるということである。
しかし花火を上がる順番にもワビサビってもんがあって、花火の各色ごと、1から5まで順番に打ち上げられないとだめだ。
最初は1、その次は2、その次は3、って具合に。もしそうじゃない花火を打ち上げようものなら、容赦なく残りライフが減るのである。

でも、自分の手札の内容がわからないんだから、やみくもに出したら失敗するにきまっている。そこでヒントを出すわけですよ。

hanabi4.jpg
ヒントを出すには通常8枚ある巻物を1枚消費しなければならない。
具体的には白面の巻物を裏返して黒面にするのだ。
こうすることで、
「君の手札のココとココに3があるよ」
「お前のハンドの両端は赤色」
というような発言を行うことができる。
ルールとしては、色か数字のどちらかについて1つを対象に、もれなくその場所を伝える事。
当然の話だが、
「お前は死んでいる」
というヒントは(具体的に対象を特定していないし、色も数字も含めて全部ダメ、と受け取れるので)NGである。

ただ、これを言い出すと結構きりがなくて、超厳密にやろうと思うとプレイヤー間の会話を一切禁止しなくてはならない。
そんなん何が楽しいのよ。
ってことで、アバクス版のルールブックには「会話をどこまで許すかは、遊ぶ人が面白いと思える程度にみんなで相談して決めて良いよ。」って書いてある。

で、山札が尽きて1週プレイするか、残りライフを使い切るか、5色の花火を1~5まで並べるかしたらゲームは終わり、出されているカードの枚数で達成度を測る。

満点を狙うのはすごく難しいゲームで、そもそもヒントをそのまま受け取るのではなく、なんで今そのヒントなのかなってのを考えてプレイする必要があるゲームだ。
仕事みたいですね。

【評価】
   5.jpg
【所感】
もともとあまり好きなゲームではないんですが、なんだかんだで何回も遊んでいます。周りに好きな人多いですね。
協力ゲームに置いてソロプレイできないというのは、とても貴重だと思います。
コミュニケーション苦手な人が炙り出されそうなのが僕は気になるんですけど、そう感じない人であれば★の数は脳内補正していただいてもよいかと。


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紹介:酔いどれ猫のブルース

今はなきゴルトジーバーの小箱カードゲーム「カッツェンジャマーブルース」。
クニツィアによるカルテットゲームであり、テーマとイラストの抜きんでた格好良さで有名なゲームである。
長らく入手難が続いていたが、このたびNewGamesOrderから再販された。

オビ湾はゴルトジーバー版を持っていたが、好きなゲームなのに気づ付けるのが怖くて遊ばないという状態だったので、さっそく日本語版を購入したのだ。
そこで日本語版カッツェンジャマーブルースこと「酔いどれ猫のブルース」を触ってみると、さすがNGOさん、凝った再販になっていたのでその差分を紹介したいと思う。

katen1.jpg
左が日本語版「酔いどれ猫のブルース」。
右がドイツ語版「カッツェンジャマーブルース」。
まずは小箱としてのサイズが、ゴルトジーバーの一回り大きいものからAmigoサイズに縮小されている。
発色に違いがあるのは多分元のゲームが色あせたからだと思う。
触るとちょっとベタベタした感じで、小箱マスターの皆様にはZ-MANの箱をイメージしてもらえるとだいたい正しい。

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説明書の構成は同じ。

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中身の違いで大きいのは、ネズミチップがネズミカードになったということだろう。別になんら不都合はない。
また、カードサイズも双方で異なる。

katen4.jpg
やはりこのイラストが秀逸。
いやぁ、これを消耗気にすることなく遊べるなんて…。

katen5.jpg
あともう一つ大きな追加として、カードの下に歌っている歌詞の字幕が入った。
フォントが悪くない!ってのは日本語化ゲームでは稀。
"しねきゃぷしょん"みたいなやつ。

あと、外箱にもしっかり工夫がされていた。
というのも、ゴルトジーバーのゲームはたまにロゴマークを弄って自演パロディーみたいなことをやるんだけど、なんとNewGamesOrderさんも同じ心意気でこんなことをしている。
katen6.jpg
わかってますねぇ。

あ、ルールとかは以前の記事を参考にして下さい。
http://casinoroyale.blog120.fc2.com/blog-entry-374.html

【評価】
   8.jpg
【所感】
素晴らしい再販日本語版ですね。
カッコいいんでみんな買いましょうよ。ほら。


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紹介:シュティッヒルン(NSV版)

「シュティッヒルンで代用できる」は広辞閻にも載っている有名な言葉である。
1993年にAmigoからリリースされた小箱ゲーム「シュティッヒルン」は、6スートで1~20までの数字が揃っているため、カード構成が複雑でないゲームの代用品として使用することが出来たのである。
また、「シュティッヒルン」自体が面白かったこと、メイフォローのトリックテイクで数少ない評判の良いゲームであることも、今もって有名な理由の一つだろう。

そして最近になって、「シュティッヒルン」にNSV版が新しいデザインでリリースされた。
NSVはここのところ小箱カードゲームを精力的に扱っており、有名小箱である「ブクブク」もリリースしているが、こちらはAmigo版と同じデザインである。
オリジナルでは「トイレ」が最近の小箱の中ではエース級と言える。

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Amigoの"待ち針"デザインから一新されたNSV版。あれ、なんか怖い感じあったもんね。ということでハリネズミをアイコンにしたポップなデザインに生まれ変わったわけだ。
ちなみに6スート×20枚=120枚というのは小箱に入れるには上限MAX級の枚数で、Amigo版をお持ちの方は箱の中がパンパンなのをよく御存じだろう。今は値段が変わっているが、ちょっと前は同じ小箱でも「シュティッヒルン」だけが少し高かったように記憶している。多分そうだった。

stihirun2.jpg
こんな感じの6スート。
各色でハリネズミのイラストが異なり、それぞれ針とかサボテンとか、チクチクしたものを持っている。Amigo版の道路標識みたいな素っ気のなさはどこへやら、この可愛さなら第一印象も少しは良くなろう。
ちなみにカードはエンボスだ。

ルールやゲームの印象については以前の記事を参照していただければ。
http://casinoroyale.blog120.fc2.com/blog-entry-1230.html
あと、公式にB面ルールとされている「ハットトリック」は単体でもリリースされている。
http://casinoroyale.blog120.fc2.com/blog-entry-1614.html

今回改めてこのNSV版を使って遊んでみたが、見た目が変わっただけでもゲーム
の印象が明るくなり、映画部連中にも「カードが可愛い」と評判であった。

【評価】
   7.jpg
【所感】
一家に一台ファミリーコンピュータがあっても時代が変われば●●ですが、シュティッヒルンは小さいし時代を問わないので一生モノとしていかがでしょうか。
トランプの代行も可能な可愛いカードゲームです。
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紹介:マスタープラン

キックスターターの勝ち組スモパブ "Level 99 games"がリリースしているMiniGameLibraryという小箱詰め合わせパックの紹介第三弾。
今回は実空間を利用したバカゲー「マスタープラン」。
ちなみにキックスターターの目標達成で追加されたゲームである。

masterplan1.jpg
メリケンアニメ風のヴィランたちが賞金欲しさにTVショーに参加し、風雲たけし城の竜神池みたいなゲームをやらされているという、コミカルすぎる設定がおもしろい。このゲームのインストをする人はこの説明を忘れていはいけない。

絵のテイストが他シリーズとちょっと違うように思えるが、一応同じイラストレーターである。カード枚数はトランプ変形なので、50枚強だ。

masterplan3.jpg
最初に自分の担当するヴィランを決め、机の端に全員が一列になるようにキャラクターカード(兼スタートカード)を配置する。また、キャラクターの一を表すために駒を置く。(MinigameLibraryをBOXで購入するとしょぼい駒が付いてくる。)
そして写真では見えていないが60センチ先にはゴールとなる賞金カードが置いてある。

その後手札を受け取り、順番に手番をプレイ。
手番では
・カードを置く
・移動する
のどちらかを行い、その後に手札を1枚補充して終了。

masterplan2.jpg
カードを置くことで、浮き島が出来る。
プレイヤーの駒はこの浮き島を足場として、ジャンプしながら前に進むのだ。
ちなみにジャンプできる距離はカードの短い辺で届く距離だ。

移動するときは通常カード1枚分で、移動した先のカードが伏せられている状態であれば、そのカードをめくって書かれている特殊効果を発動する。
この特殊効果が落とし穴だったり、ワープだったり、他の島を壊すビームだったり…。自分の置いたカードであれば安心して渡れるが、そうでない場合はトラップの可能性もあるので怖い。とはいえゴールに早く着こうと思ったら自分のカードだけで他を出し抜くのは難しい。時には協力、時にはだまし…。

masterplan4.jpg
落とし穴にはまったり、足場がなくなってしまった場合はスタートからやり直すのだが、一度山札が切れた後は負け抜けルールとなっている。そうなる前までにはある程度場にカードが溜まっているので、程よいゲームの締りになっている。
素晴らしく収束するゲームで、短時間にワイワイ遊ぶのには本当に良い。

ちなみに選んだキャラクター毎に特殊能力があって、いずれも強力なので全キャラ分の説明を聞いておこう。

【評価】
   7.jpg
【所感】
6人と3人のパターンで遊んだことがあり、どちらも良かったですが出来れば大人数で騒いだ方が面白いでしょう。少人数で遊んだ場合は誰が置いたカードであるかがわかりやすく、ブラフが際立ってきますが、負け抜け開始後が若干さびしい印象です。
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ビッグバントーナメント第四十四夜~サツバツ都市ヴィラコチャ

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今回は人数が少なかったが結果としては楽しいセッションだった。

◆花火
はなび
ボザの協力カードゲームのアバクス版。さすがアバクスだけあってコンポはこれまでで一番良い。
2人プレイは初めてだったのでチャレンジ。
結果はまあまあ。システム的には楽しいゲームであるし、協力ゲームなのにソロプレイでないというのは貴重だ。

ただこのゲームがあまり好きになれないのは、ゲーム的にどうこうとはちょっと違うところにあって、できない人が炙り出るんじゃないかって心配しちゃうのだ。無言の意思疎通を求めるゲームの中では最適解がわかりやすいせいもあってね…。
手先が器用とか、そういう話ならまだ良いんだけど…。「なんだよその効率の悪いヒント。」とか、ゲームで思いたくないし、思われたくないっていう。これまで遊んでそういう事はなかったけども、その手の心配をする事自体が仕事みたいなのだ。
とはいえ、20個小箱選んでくれって言われたら入れちゃいそうで…。

◆未来都市ヴィラコチャ
びらこちゃ
サイコロによる陣取りがめっぽう面白いマルチ。ちょっとスモールワールド的な部分もあってたたき合いがすごいことになる。ムスカ対ムスカといった様相。
カードイラストは綺麗なんだけど、UIが沈んじゃってて視認性悪すぎ。
この世界観はインカパンクとかなんとかいったか、ゴツいマシンとか飛行船とか、それなりにワクワクできる。

後半は勝利条件を目前にして、勝利条件リソースを払って敵を叩くという不毛さ。
終わりやすい条件が整うというだけで、収束性があまり良くないところはなんというか。
でもこういうゲームとして結構アリかなと。
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パラノーマル・アクティビティ4(12点)

◆パラノーマル・アクティビティ4
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆(12点)
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ヨッ!待ってました!

ついに年に一度のペースになったシリーズ5作目。(当然、東京の奴も入れます。)
これまでの作品もドイヒーだドイヒーだと言われてきたわけだが、このナンバリング4はその中でも抜きんでてドイヒーな内容になっている。
※ちなみにキャンペーン時のマスコットはローラ。

まず、本作はナンバリング2の続きである。(ナンバリング3は悪魔信仰と根深い姉妹の過去の話で、いわゆる外伝という位置づけになる。)
ナンバリング2はこちらでレビューしたとおり。
http://casinoroyale.blog120.fc2.com/blog-entry-1289.html
実際ここに書かれている通り、連れ子が可愛かったという記憶しかない。
のだが、ナンバリング4の最初の説明で”ケイティーが親父の首をへし折って赤ちゃんを連れ去った”ことは思い出した。そういやそんなんあったわ。

で、ナンバリング2から4年後が今回の舞台。
ケイティーとロビー(連れ去られた赤ちゃん)が暮らす家があって、そのお向かいに引っ越してきた家族が主人公サイドである。
その家族の中に16歳の金髪ガールがいて、話の中心になる。この子は文句なく可愛い。これは製作者側がこの作品において唯一観客のことを考えてくれたポイントであると思う。実際、この子を見るというモチベーションなしに本作を観続けるなんて想像しただけでも屁が出る。

さて、今回ビデオを撮影する役をやるのは金髪ガールとそのボーイフレンドのベン。この二人はいつもWebカメラでチャットしているので、なんと今回の映像は部屋ごとに設置されたノートパソコンからということになっている。少々無茶な気がするが、スルーしてやろう。(後半は脚本のつじつま合わせがめんどくさくなったのか、登場人物が急にビデオを観なくなったりする。アーメン。)
ちなみに1つだけ暗視機能付きのカメラを大広間で使用しており、これは終盤に金髪ガールが透明悪魔に襲われて家から逃げ出す際にいつの間にやら持ち出すという荒業に使用される。

ところでパラノーマルアクティビティと言えば悪魔に憑依されたケイティーの必殺技も大きな見どころだろう。
ケイティーが繰り出す必殺技は以下の2つである。

1つ目は片手を前に差だし、波動で相手をふっ飛ばす
「マンプッシュ」(↓\→ P)
2つ目は相手の背後から投げ間合いまで近づいて首をへし折る
「首折り」(近距離で→\↓/←P)

必殺技が2つで足りるなんてガイルくらいのものだ。
ナンバリング2ではマンプッシュと首折りの両方を見ることが出来たが、今回は金髪ガールのボーイフレンドのベンが首折りを喰らうところしか見ることが出来ない。まぁそれだけでも十分笑えるのだが。

なんの話をしてたんだっけな。そうそう、この映画には一つだけ見逃してはいけないハイライトがある。
最後の最後に金髪ガールが暗視カメラを持ってケイティーの家にパパを助けに行くのだが、ここで運悪くケイティーと対峙してしまう。
金髪ガールは急いで逃げるんだけど、”黒いTシャツ”のケイティーがとんでもない形相で走ってくる。金髪ガールはドアを閉めるが、ケイティーはドアを突き破る。この時なんと!ケイティーが”白い半そでシャツ”に早着替えしているのだ!ヨッ!お見事!ホラーの鑑!
また、DVDには収録されていないが、劇場で鑑賞した人だけのサービスとして続編の映像が少しだけ流れる。これはメキシコの雑貨店の中の映像で、撮影している奴が急に店の婆さんから逃げ出すというもの。見たければyoutubeなりなんなりで見れるが、こんなそそられない意味不明かつ半端な予告を差し込むなんて作り手の正気を疑う。

と、まぁふざけるのはこのくらいにして、本作のドイヒーさは「なんら発見のない無駄な続編」であることや「脚本が強烈に雑」であること、さらに「シリーズ随一のぶつ切りエンド」あたりに集約される。
観たい奴だけ観ればいい。俺はメキシコも見るぞ。
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愛、アムール(99点)

ミヒャエル・ハネケの新境地に、しばらく言葉を失いました。

◆愛、アムール
★★★★★★★★★☆(99点)
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かくも尊き愛の記憶

パリのアパルトマンで老後を過ごす元音楽教師の夫婦。
娘は独立し、弟子は一流のピアニストとして世界を巡っている。十分に満たされて静かな生活を過ごしている二人に、人生最後の試練が訪れる。
頸動脈狭窄症により妻のアンヌが右半身麻痺に。老夫婦2人による、いわゆる老老介護生活。

弱音一つ漏らすことなく、妻の介護を献身的に行うジョルジュ。
ジョルジュに感謝しながらも、要介護者として憐れまれるのを嫌うアンヌ。
アンヌは実の娘にすら姿を見られるのをためらう。同情の目で自分を見る弟子には、嫌味にも練習曲を弾かせた。
彼女はジョルジュに古いアルバムを持ってこさせると、こう切り出す。
「素晴らしい人生だった。かくも長く、長い人生」
そして言うのである。
「早く終わりにしたいわ」

ジョルジュはアンヌを理解している。
高慢とは言わずとも、長く生きた女性として気品をもって生きたいと願い、屈辱と苛立ちの中で苦しむ妻を理解している。可能な限り彼女を彼女らしく生かしてあげようと努力し、その一方でより現実的な療法を行わずにいること、夫婦の問題として扉を閉じていることに葛藤している。

そうしているうちに2度目の発作が起き、アンヌは自由に会話することもできなくなる。
意識も朦朧とし、時には自分の状態がわからなり、うわごとを口にする。
それでもジョルジュは自分の手で介護を続ける。
様子を見に来る娘に「心配されるのも迷惑だ」と追い返し、昔の思い出話をアンヌに聞かせて笑顔にさせる。二人だけが共有している世界で、ジョルジュは悲しく先細っていく人生を考える。

「痛い。痛い。」
どこが痛いのかもわからないアンヌをなだめ、優しく手をさすりながら昔の思い出を語るジョルジュ。
遠い昔の幼い頃、キャンプのために母と離れて寝泊りをしなければならなかったとき、母は「悲しいことがあったら、星を描いた絵ハガキを送りなさい」と言った。そしてジョルジュは、星を描いたはがきを母に送ったのだった。
静かに話を終えた後、ジョルジュはアンヌの命をおしまいにする。


老老介護の話である以上、この物語のいきつく結末は最初から分かっている。
一見感傷でしか捉えられないような、救いのない話にも思える。
本当にこの映画の話は悲惨でしかないのだろうか?
何十年も人生を共にした夫婦の選択が、本当にそのような悲劇のみで語られようか。

若輩者の自分にもわかるように、ハネケは二つのヒントを言葉にしている。
老いた夫がつらつらと妻に語り出すなんでもない過去の思い出。二つの話はまったく別のものだけど、この映画においては同一の話になっている。

夫が語る一つ目の思い出。幼い頃、初めて一人で映画を見たと時のこと。すごく良い映画で、とても感動したということだけ覚えている。でも、映画の内容は思い出せない。それでも、その時の感動は覚えている。
一つ目のヒントで、人生とは、あいまいな感情の記憶。その積み重ねで出来ているとハネケは言っている。

二つ目の思い出は先に書いた通り、結末を前にして語られる星のはがきの話だ。
何が苦しかったとか、何が悲しかったとか、そんなものは人生においてそれほど重要なことではない。幸せも不幸も、あなたの大切な輝ける記憶の一部であると、そう諭しているように響くのである。

この映画は、愛が現実を救う話なのだ。

そんなもの見たくないという人もいるだろう。そう、見なくてもいい。
この映画は娯楽作品ではない。ハネケが描いてきた芸術作品の、たかが最新作。
ただ、そのフィルムが切り取った夫婦愛の結末には、人生を愛でるヒントが山ほどに詰められているに違いないのだ。
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紹介:かしこい農夫

アナログゲーム界最少のサイズに拘り
60枚のカードであらゆるジャンルに挑む
アートワークは二のつぎ三のつぎ
時にはロングセラー&キラータイトルを輩出し
時には(?)ヤバいタイトルをちょちょいとリリース
一部のコレクターにのみ熱狂的な支持を受ける超小箱 of the World!
人はそれを"魔のアドルング海峡"と呼ぶ。エヘエヘ。

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今日は「かしこい農夫」。
7.5ユーロ。そして色々と心配にさせる絵。
一応これ、神経衰弱系のメモリーゲームである。と言っても4枚以上を当てなければならないルールで、かつその場を自分達で作っていくというのが特徴だ。

イラストからはプロフェッショナルな雰囲気が一切漂わず、特に足元あたりに描かれた草や柵は後からマジックで書いたようにも見える。
しかしこれが下手可愛いく見えるから不思議である。動いていることを表現していると思われる体周りの細かな線は、まるで生まれたばかりの赤ちゃん動物がプルプルしているようで母性本能をくすぐる。

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手番が来たら山札からカードを1枚めくって、みんなにも見えるように動物を確認する。
(動物はブタ、ヤギ、ヒツジ、ロバ。和むセレクトだ。)
その後、それまでに出されていたカードと合わせて1列になるように置く。隙間があるときは隙間に入れて、そうでないときは両端を伸ばす。
こうして伸びていくカードを広い牧場と捉えてほしい。アドルングの陰気なマークが並ぶだけなので想像しにくいかもしれないが、牧場をイメージすることでこのゲームの和み度がアップする。

で、最後にオプションとして、
「牧場に●●が4匹以上いる!」
と思ったら、チャレンジを宣言することができる。

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チャレンジでは、牧場の列に並んでいるカードをめくっていき、同じ動物を連続して4枚当てることを目指す。
見事に当てられればそれらのカードは得点として自分の前へ。(おそらくドナドナされているのだと思います。)

もしチャレンジに失敗した場合は、次のプレイヤーには「前のプレイヤーが成功していたところから、チャレンジを継続する」という選択肢もある。
継続する場合は前のプレイヤーが開いた動物を開いたままにできるが、普通に一手番カードをプレイしてから、改めてチャレンジを挑んでもよい。(目標の動物が出ればより楽になります。)

kasikoi4.jpg
これ、最初のうちは覚えていられるんだけど、何回か得点化して、さらに横列も増えてくると全然わからなくなってくる。絵もかわいいし牧場っぽいし、メモリーゲームの変形としては良い感じだ。

あ、そうそう書き忘れたけど、このゲームはミヒャエル・シャハト王の作品である。

【評価】
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【所感】
場を組み立てていきながら、その場でメモリーゲームするっていうのは、これまでにもあったようななかったような気がしますが、とりあえずシンプルにまとまってて面白いなと思います。この狭い選択の出し方とか、地味にシャハトらしいゲームだなと感じました。
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ArtWork通信 ポルトガル発Gil Areaisによる、Vincent Dutraitインタビュー

"CAMPO &t´s My SchOOOL"を運営しているポルトガルのGil Areais氏は、同じボドゲアートワークジャンカーとして日々情報交換を行う同好の友である。当然自分なんかより遥かに造詣深くかつ高いモチベーションの持ち主で、いつも「今はこのイラストレーターがノッてるよ!」って話を聞かせてくれる。

そんな彼が今週記事にしたのはVincent Dutrait氏。
古くは「チャイナムーン」や「ワイアットアープ」。それから長い時間を経るものの「アウグストゥス」「新大陸」「シャキーン!」などなど、ここ2年だけでも多数のアートワークを手掛ける人気アーティストである。
基本はリアルな描写が売りのようだが、「シャキーン!」ではコミック調のイラストを成功させるなど、活躍の幅も広がりそうだ。
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そんなVincent Dutrait氏が、"CAMPO &t´s My SchOOOL"の名物コーナーであるインタビューに答えている。

Gil-まずは、あなた自身の話から聞かせてください。イラストを描き始めたのはいつ頃ですか。また、それをボードゲームのジャンルで活かし始めたきっかけはなんでしょう。

Vincent- 絵を描くことはいつだって大好きでしたよ。アメリカのコミックスを卒業した後、私はロールプレイングにはまった。最初に惹かれたのはその魅力的なイラストだったのだけど、RPGの世界観を理解していくにつれ、どっぷりとはまってしまった。
ゲームの世界のアートワークは、私に夢を見させてくれた。そこで私は1つの願望を持つようになった。それは、“自分自身が彼らのような絵を描くこと”だったんだ。
私は1976年にフランスで生まれた。リヨンのEcole Emile Cohl ArtSchoolでイラストとコンピュータグラフィクスを学び、1997年に卒業している。そして同じ年にフリーランスのイラストレーターとして、世界中の著名な編集者にたくさんのイラストを提供し始めた。最も多かったのは児童書の仕事だね。
10年ほど前、自分の仕事の幅を広げるためにいくつかのゲーム出版社に話を持ちかけてみた。その時は面白い試み程度の結果に終わってしまったのだけど、2010年に“ウォーター・リリー”と“ティカルⅡ”を手掛けてからは、世界中のボードゲームを舞台に多くの仕事をするようになった。その証拠に、私がアートを手掛けた新しいゲームは今も増え続けているよ。


Gil-これまでにアートワークを手掛けたボードゲームはどのくらいありますか?また、今は何を手掛けていますか?

Vincent- これまでに15個のゲームのアートワークを担当させてもらったよ。今はLudonauteの“ルイス・クラーク探検隊” をやっているところさ。

続きは"CAMPO &t´s My SchOOOL"に掲載されているので、興味を持った方は是非。(英語)
※本記事はGil Areaisの許可を得て作成しています。
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ロック・オブ・エイジズ(77点)、ステップアップ4(18点)

◆ロック・オブ・エイジズ
★★★★★★★☆☆☆(77点)
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トムがクソおもろいギャグミュージカル

80年代ロックの有名曲を集めたミュージカルの映画化。
超ベタ曲の数々にロック・オブ・エイジズという激ベタなタイトルからわかるとおり、まったくもってコメディである。ミュージカルの方はコメディじゃないと思うが…。(ちなみにオビ湾が10代の時にやってた60,70'sレコード紹介サイトの青臭いタイトルが"ロック・オブ・エイジズ"だったわけで、これだけベタなタイトルは実際比類ない。)

ミュージカル映画ではあるが、ミュージカルとしての魅力はほとんどなく
ロックシーンを題材にしているが、内容は全然ロックじゃなく(ほとんど小馬鹿にしている)
あってないようなストーリーは当然放っとくとしても
とにかくトム・クルーズのロック泥酔野郎がサイコーにおもろい
マグノリアのフランク・T・J・マッキーを超える痺れキャラで、マリン・アッカーマンとゼタジョーンズから舌を引きずり出すシーンは圧巻。
主人公の二人(ブルーアイの女の子は可愛い)の恋愛話がかなりどうでもよく、実際干され気味なのがまた良い。

◆ステップアップ4
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆(18点)
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ダンスはすごい。やってることは痛い。

ホテルの厨房で働く主人公はダンスの達人で、仲間とモブチームを結成して街中でゲリラダンス。動画投稿サイトの優勝賞金を狙っている。彼らの目的は自己主張と達成感と、一応お金も。
ある日主人公にバレエダンサーの彼女ができるが、彼の父親がその地域の再開発を計画していることを知って地元密着らしいモブチームがおおもめ。最終的にはモブチームがパーティー会場を襲ったりして抗議する。(そういえば君たち観光業で給料もらってんのにね。)
果たして彼らのモブダンスは再開発から地元を守れるのだろうか……。

・・・・。
ダンスがすごそうだし、セクシーな女の子がいっぱい出てるので気分が上がるかなと思ったんだけど、話が痛過ぎてそれどころじゃなかった。(ダンスはすごいのだけど、演出がのっぺりしているせいか期待していたほど上がらなかったというのもある。)
主人公たちのやってることは中学生もまっつぁおの狭くて自分勝手な自己表現で、普通その手の映画だと思えば気にならないのだけど、なぜかこの映画は見てて辛くなってきた。
美術館ジャックの部分が最後まで引っかかる。君らは自分がやってること芸術だと思ってやってて、再開発の内容も調べずに反抗するほど保守的なのに、よそ様の芸術を犯すのは何でもないのか。
ギャグにもならないティーン映画である。もちょっとなんとか出来んかったのか。
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ビッグバントーナメント第四十三夜~レジェンダリー散る

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今回は和訳神ゴッド神仏の「レディース&ジェントルメン」、を、差し置いてのサータナ一押しアメゲー「レジェンダリー」だ!

◆レジェンダリーマーベルデッキビルド 
Today's DOOM!! 

tanakama.jpgobi.jpgmaddog.jpgitaru.jpgkami.jpg
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中々のお値段に相応しい豪華イラストで対費用満足は保証されているゲーム。
ルール的にはアセンションもしくはペニーアーケード。
スーパーヴィランを選んだ時点で相性が良いヒーローを選ばないとゲームが壊れそうになる。要注意。
でもそうやってヒーローを選ぶとカードの組み合わせは自然と同じになってしまうジレンマ。
多人数もバランスが酷くなるだけなのであまりオススメできないか。ソロプレイか二人くらいが良いだろう。
ちょっとヤバイかんじ。
とはいえ、ブラックウィドウとデッドプールのコンボをさく裂させて圧勝したので気分はサイコーにハイってやつです。

◆マスタープラン
tanakama.jpgobi.jpgmaddog.jpgitaru.jpgkami.jpgkawakami.png
masterplan.jpg
最近評価がうなぎ登りのレベル99によるフランクゲーム。小箱ライブラリーの一つ。
賞金欲しさにテレビ番組に出演したヴィランたちが、それぞれにばら撒いた足場を伝っての風雲たけし城。
インディー臭さはあるが、かなり面白いバカゲー。
後半は負け抜けのサドンデスルールとなっており、アホさを上手く後押しして締まり良く収束させている。というと少々褒めすぎだけど、マジで侮れませんよこのメーカー。
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ドゥームナイト予告〜紳士淑女のためのゲーム

日曜恒例ドゥームナイト予告。
先週プレイできなかったlevel99にくわえ、サータナがくればレジェンダリー、そして和訳神ゴッド神仏が間に合えばこれ!

◆レディース&ジェントルメン
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コンポが決まってる一作。

勝負下着で挑め!
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紹介:ノワール

Level 99 Games小箱シリーズ、第二の刺客は「ノワール」。
テーマはもちろん名前のままで、虚無がかった犯罪社会を舞台にしている。はずである。
ちなみにLevel 99 Gamesはほぼ同人のスモパブなので、ゲームは基本的にD・ブラッド・タルトンJr 1人がデザイナーである。
また、イラストについてもファビオ・フォンテスというアーティスト1人が、現在リリースされている小箱シリーズについては全て担当している。

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トランプサイズ小箱。
MINIGAME LIBRARYシリーズはパッケが共通のデザインで、本みたいになってる。
※リリース予定の「ピクセルタクティクス2」はまったく別デザイン。
オリジナルトランプとしてオーダーしてるっぽくて、カードがぎゅうぎゅうでほんとにぴったしなのが曲者。

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ゲームに使用するカードは2種類。
表裏にキャラクターが描かれていて、その一方が死亡面となっている”両面カード”。
表だけにキャラクターが描かれている”証拠カード”。
それぞれ25枚、25人が描かれている。(※キャラクター名がなぜか個別のロゴデザインになっており、区別はつけやすいが読みにくい。)

さて、ゲームの説明に入るのだが、実は「ノワール」は同じコンポーネントと同じような基本ルールで4つのゲームが遊べるように企画されている。
まずはどのゲームでもベースとなる部分を説明しよう。

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まず、両面カードの生きている方を上にして5×5に並べる。
そして両プレイヤーは証拠カードを1枚ランダムで引き、その中身を自分だけ確認する。これが自分の正体である。
各ゲームで細かな違いはあるが、基本的にはお互いに1アクションずつを交互に行いながら進行する。
全部に共通するようなアクションはおおよそ以下のようなイメージ

・いずれかの列をずらす(ラビリンス式)
・自分に隣接するキャラクターを殺害する等(悪者側)
・自分に隣接するキャラクターをつかまえる等(善人側)

残りも似ているけどゲームごとに微妙にちがうって感じかな。
さっそく4つのゲームの概要を紹介しよう。

◆①殺人鬼と警部
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殺人鬼は隣接するキャラクターを殺しまわり、警部は死体から犯人の位置を絞っていくシンプルな推理ゲーム。
お互いを殺害・逮捕したら決着。
殺人鬼はまだ死亡していないキャラクターに鞍替えすることができる。
警部は証拠カードを引くことで犯人の候補を減らしていくことができる。
肩慣らしには良いけど、ちょっとありきたりな感じか。

◆②殺し屋と刑事
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殺し屋は4つのターゲットキャラクターを殺害することを目指す。殺人鬼のように鞍替えもできるが、その分ターゲットが増えるというデメリットがある。
刑事のやることは警部に似ている。
①よりほんの少しだが、個性が効いている。

◆③スパイと鬼ごっこ
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タイトルこそノワールの雰囲気はないが、スパイ同士の絡みはノワールのいちジャンルと言える。本ゲーム唯一の3人~4人対応ゲームであり、お互いにお互いを見つけあうゲームとなっている。最初に規定回数正解を出せば勝利。
隣接しているキャラクターを起点として、そこに隣接しているかを他のスパイに質問できるのが本ルール独自のもの。

◆④大泥棒と警察署長
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さすがにノワールではないような気がしてきたが、システム的に本ゲーム随一の煌めきを感じるルール。
全てのカードの上に宝石が載っており、このすべてを盗むのが大泥棒の条件。さすがに結構厳しいが、大泥棒は2つの顔を使い分けられるので、それでどこまでいけるか…。

というわけで基本2人用、一部3人~4人用の小箱。
メモはダメ!ゼッタイ!

【評価】
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【所感】
本サイトで紹介する2つ目のLevel99Games製ミニゲームライブラリーです。
カードを5×5に並べるという準備仕様からは地雷臭がプンプンしますが、同仕様のゲームの中では完成度が高いゲームと言えると思います。
大人がやるなら、最初から「大泥棒と警察署長」をお勧めします。
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紹介:トイレ

名作小箱を多くリリースしているシュタウペ先生の新作はマイナーメーカーNSV(シュティッヒルンとかブクブクを再販している)からの「トイレ」。
見た目と言いテーマと言い「お金は臭わない」に似ているが、ウンコ棒も入っていないし、ゲームとしてもすこぶる面白いので大変おすすめである。
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

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Amigoより一回り大きい小箱。カード枚数はダブルデッキくらいだと思う。
数字と色(スート)が記載されているカードには、エンボス加工が施されており、イラストも綺麗だ。
ちなみに裏面はトイレットペーパーのアイコンとなっており、これはマイナス点の勘定にも使われる。

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2枚のトイレが設置され、その横に最初の人を1人ずつランダムに引いて並べたら、ゲーム開始。
プレイヤーはカードプレイングを経て、この列に自分のカードが置けるように頑張るのである。
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

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毎ターン、プレイヤーはカードを1枚選んで一斉に表向ける。
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。
この時プレイされたカードで最も大きい数字のプレイヤーと、小さい数字のプレイヤーがトイレカードの横の待合列にカードをプレイすることが出来る。
それ以外のプレイヤーはプレイしたカードを裏向き(トイレットペーパー)にして、マイナスカードということで自分の前に置いておく。

ただし!最大最少のプレイヤーでもカードを置くには条件がある。
カードを置こうとしているトイレの列に、同じ色のカードも、同じ数字のカードもないこと。後、トイレに行ったら手を洗うことだ。
もしこの条件が満たせない場合は、列に加えることは不可能。

そうなると初期手札は大切だが、6や7ばかりでも悲観することはない。
もちろん上にも下にも極端な数字の方が強いのだが、同数も同色もアウトという縛りのおかげで、真中の方の数字にも可能性が生まれている。そもそも全員が上端を目指した場合は真中でも十分下端を狙えるのだ。(と言っても、極端な数字のほうが俄然使いやすいのは事実なので割り切りましょう。)
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

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また、トイレの列の5番目のカードをプレイしたプレイヤーは、ご褒美に清掃カードをもらうことが出来る。清掃カードを持っているとマイナス点を緩和できるのだが、これが3枚あるとすべてのマイナスがナ~~シヨ!になるので大きい。
※5枚並んだ瞬間に前の4枚が消滅する。つまり、このトイレは4人乗りだ!
※注:トイレに行ったら手を洗いましょう。

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てなわけで手札を使い切ったらマイナス点の清算。
トイレットペーパーの数に応じたマイナス点を受け取るのだ。
これ3回やって終わり。

【評価】
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【所感】
とてもオーソドックスな、トイレに行ったら手を洗うカードゲームです。
目新しいところはないですが、ドイツ式カードゲームの良いところがうまくマネジメントされ、まとまっています。久々のマストバイ小箱です。
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ビッグバントーナメント第四十二夜~ノワール四点盛り

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今日は久々に放浪騎士のシアン・ヒロシhiroshi.jpgが来た。
が、残念ながら十分な人数が集らずグリモワールシャッフルとブレイドレジェンドはお預け。

◆ノワール 殺人鬼と警部
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Level99gamesの小箱ライブラリーにおける推理担当である「ノワール」。
4つのゲームが遊べるが、基本ロジックは同じである。
そして一番シンプルなのがこれ。

それぞれ秘密の正体を持ちながら、相手の場所を推測し、隣接して指名。当てれば勝ち。
非対称条件だけど、ルール読んだままの、まぁ普通なかんじ。

◆ノワール 殺し屋と警部
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殺し屋はターゲットを全員殺すことを目指すが、姿を誤魔化し難く
少々苦しそうだ。一手目で正体バレバレなタムケンを即刻タイーホ。

見た目が同じだって!?
そのとおり!このゲームは4つのルールのすべての準備工程がまったく同じなのだ。

◆ノワール 大泥棒と警察署長
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大泥棒は全てのカード上にある財宝を取らなければ勝てない。
追う側もヒントを得るには財宝を放出せねばならず、中々良い勝負になる。ノワールの中では最も閃きらしきものを感じるゲームで、実際悪くない。

でも大泥棒は“ノワール”じゃねえ!

◆ノワール スパイの鬼ごっこ
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ノワール唯一の多人数ゲーム。
おおよそここまでで遊んで来た内容を多人数対応にした程度か。

というわけで、まさかのノワールオンリーゲーム会だった…。
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希望の国(85点)

◆希望の国
★★★★★★★★☆☆(85点)
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落涙 石を穿つ

東日本大震災から数年後の、長島県という架空の地域を舞台にした物語。
牛舎を営んでいた夏八木爺とその家族を中心に、震災直後の被災者の葛藤を描く。

長年住んだ家で、牛舎を営みながら、妻と生活することで”生きる”ことを体現する夏八木爺と、精神病の妻。
牛舎の家畜は殺傷処分命令が下り、家は立ち入り禁止区域に指定され、役所の人間が退去のお願いに来ても、夏八木爺は動かない。人が住めない土地と言われようとも、その場所で妻と共に、これまで通り暮らし死んでいくことが、夏八木爺の”生”だ。

ファザコンの夏八木爺の息子と、子供を宿して放射能と格闘する嫁(ご存じ監督の嫁)。
夏八木爺に追い出され、原発から距離を置く地域に避難した夫婦だが、放射能の影響はどこへ逃げても追ってくる。産まれてくる子を守るため、防護服に身を包んだ生活をする嫁を、世間は嘲笑い、非難する。
迷える夫はイエス夏八木に懺悔する。
「お前の問題だ。お前が決めろ。」
どう生きるかの決断を迫られたときに、あなたが守るべきもののために、あなたがすべきことを、あなたが考えなさいとイエス夏八木は諭す。

お隣さんの一人息子と、両親を津波に流されたその彼女。
二人は毎日のように海岸沿いの街へ行く。彼女の家があり、彼女の両親がいたところだ。
ある日二人は幼い兄弟の幻と出会う。
幼いころに愛聴したビートルズのシングルレコードを探しているという兄弟は言う。
「1歩2歩3歩なんて烏滸がましい。日本人は、1歩1歩1歩と歩んでいくんです。」
1歩、1歩、1歩、二人は手を取り合って生きていこうと約束する。

三世代三様の、葛藤と決意。
暗雲真っ只中の登場人物が背負う未来に、それでも生きていく人間の強さを想う。

人には、人それぞれに希望を見つける自由があるのだ。

原発問題を超えて捉えるべき普遍のテーマである。
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ドゥームナイト予告~Level 99の刺客

日曜恒例ドゥームナイト予告。

アメリカインディース畑からキックスターターを経由した大型ルーキー、Level 99 Gamesの小箱ゲームの準備が整っている。
ミニゲームライブラリーと銘打たれた小箱シリーズは「ピクセルタクティクス」のみならず、いずれも個性的で中身の濃いゲームに仕上がっている。

◆グリモワールシャッフル
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男子の図書館員チームと女子の図書館員チームが魔道書を駆使して競い合う業務レース。
上長役となったプレイヤーは的確にカードを分配し、部下はその意味を汲み取って動くなど。
4人or6人。

◆ブレイド・オブ・レジェンド
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2人のマスターのもとに集った剣士たち。剣士がどちらのマスターの味方なのか、知っているのは自分だけ。正体を隠しながら、相手のマスターの守りを崩し、味方の剣士の封印を開放する。
なんと6人~11人。

また、サータナがレジェンダリーマーベルデッキ構築を持ってきてくれるとか

以上。
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紹介:カナルグランデ

さすがに手に入らなくなってきたのでサーカワに頼みこんだアドルングの人気タイトル「カナルグランデ」。
みんな大好きオシャレ番長「サンマルコ」のカードゲーム版で、もちろんアラン・ムーン作。2人用。

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アドルング小箱。
それにしても箱がボロボロ…。ウェットティッシュと一緒に持ち歩いて濡れちまったらしい。もったいなっ!

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実はサンマルコは概要を読んだことしかないんで、ボードゲーム版との詳しい差はわからないんだけど、このゲームもヴェネツィアの各地域を取り合う仮想陣取りゲームである。
6つ以上の地域のカードを集めるか、1つの地域で4枚以上のカードを集めれば勝ち。基本的には後者で決着がつく。

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毎ラウンド、テーブルに5枚のアクションカードと3枚の時間カードがオープンになる。
この合計8枚のカードを、親が2つに分割する。アクションカードと時間カードの組み合わせは自由で、枚数が不均等とか、アクションカードのみとかでも大丈夫。
※後述しますが、時間カードはマイナス要素です。

で、親でない方のプレイヤーが2セットに分けたうちの片方を選び、(「もっとホイップを」のネタ元のように思われる)その効果を発動する。

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地域カードなら手札にし、アクションカードor決選カードなら即座に使う。
アクションカードは相手から手札をもらうとか、山札から2枚引くとかなんだけど、山札からアクションカードを引ける可能性もあるので後者は強力だ。

決選カードが出された場合、手番プレイヤーは地域カードを1色選んで宣言し、決選カードの近くにプレイする。続いて相手プレイヤーが望むのであれば同じ色の地域カードを現在の枚数以上プレイし…という具合で、1色を使った競りみたいなことを行い、競り勝った方が最初に出した地域カード(後から追加したものは含めない)を得点札として確保することが出来る。

また、ゴンドラカードがあると他の地域カードを援軍として迎え入れることが出来る。1つの色をたくさん持つということはなかなか難しいので、ゴンドラも重要だ。

そうして得点化したカードが…
・地域カードが6種類になる
・1つの地域カードが4枚以上になる
かしたらそのプレイヤーの勝利となる。

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ちょっと振り返ってもらって、カード分配時にあった時間カードってなんぞやって話。
実はこれはペナルティみたいなもので、先に10溜まったプレイヤーは相手に3枚カードを山札から引かれるのだ。その後カウントは両社ゼロとなり、改めてたまっていく…。
明らかに相手がほしいカードには時間カードをたんまりつけてやろうってわけだ。

【評価】
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【所感】
アクションカードがはまってしまうと強力すぎるきらいはありますが、「もっとホイップを」の元ネタ的なカードドラフトは大変悩ましく、切れ味があります。
入手難で高くなりがちですが、ぜひ手に入れたい一品です。
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紹介:南極の飛び込みペンギン

おととしから小箱ロワイヤル(※)に参加しているイロペリの2012年新作「カエルの飛び込み大会南極の飛び込みペンギン」。
より優雅な飛び込みができるのは誰なのかについて、ペンギンたちがコンテストを開こうとしている。っていうシチュエーション。
※そんなイベントはありません

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イロペリ小箱。アミーゴとかよりちょっと大きい。
名前を度忘れしたんだけど、例の角度によって絵が変わるシートが箱表面にくっついていた。すぐはがして捨てちゃったけど。

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中身。カード。エンボス。ペンギン。
構成は広辞苑の例文にも載っている「これでドメモが遊べる」って奴。(1が1枚、2が2枚、3が3枚、4が4枚、あとは想像におまかせします)
それぞれペンギンが飛び込みポーズをとっている設定だと思う。

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プレイングはいたってシンプルーで、手番のプレイヤーは1枚ずつ山札からカードをめくってテーブルの中央に並べていく。これがチキンレースになっていて、めくったカードの数字が2枚目だった場合はドボン(手番終了)である。これ以上はヤバいと思ったらそれまでに出たカードを得点として確保することができる。
前述の通りカード構成は広辞苑の例文にも載っている「これでドメモが遊べる」って奴なので、数字が大きいカードが出ているほど、次のカードが被る可能性が高い。
ちなみに飛び込みが失敗した場合、次のプレイヤーは前のプレイヤーが並べたカードを引き継いでチャレンジすることもできる。

で、これだけだとただのチキンレース。
もちろんそれでも「魔女とチョコレート」のように楽しく遊ぶこともできるだろう。
ただこのゲームの作者は、そこになんとかインタラクションをもたらしたかったらしい。手番外のプレイヤーに“賭け”という選択肢を与えてきた。

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手番プレイヤーがカードをめくる毎に、手番外プレイヤーは「ドボンになるor手番プレイヤーが下りる」に確保済みのカードを1枚賭けることが出来る。当たればカードを裏向きにすることができ(カードの裏には3点マークが!)、外れれば手番プレイヤーにカードを進呈する格好だ。
まぁ、そのほうがゲームになるのはわかるんだけど、ポージングの毎に賭けるか賭けないかとか、テンポ悪いしテーマ的にも意味わからんよね。
あと、ちょっと特殊効果があったりするけど省きます。

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最後に、おなじイロペリ社の小箱ゲーム「骸骨島」の中にこのゲームのプロモカードが入っている。どこにも説明がないのでわかりにくいが、本家サイトに行くと一応経緯がのぞける。「こんなカード使ったヴァリアントルール・コンテストやります」ってことで、選ばれたルールが載ってます。和訳は載せないことにしたので、適当に見たってちょうだい。

【評価】
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【所感】
ライトなチキンレースですね。各プレイヤーが得点化したカードが表向きでたまってくるので、カウントせずとも危険度がわかります。こういうの、ペンギンじゃなくて人間の方がシュールで好きです。これでドメモが遊べます。


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ビッグバントーナメント第四十一夜~ガーフィールドは亡霊か

世界中から年代、ジャンルを飛び越えて集まったメチャイケでヤバいゲームのバトルロワイヤル。
それがビッグバントーナメントだ。
今日はドゥーム勢の半数がエクリプス9人戦に参加していて途中から。

◆カナルグランデ
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アドルング発のサンマルコのカード版。
もっとホイップをの原案となっていそうなカードドラフトシステムが面白い。実はかなりシビアな2人用ゲームで、ポカすると瞬殺されるバランス。でありながら、アクションカードが強すぎて報われない時は頑張っても報われない。
でも良い。すぐ終わるし。

◆トイレ
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シュタウペ作。見たことあるルールを色々組み合わせて作った感じだが、完成度がすこぶる高い。
トイレットペーパーがたまっていくマイナス点計算も見た目に楽しい。
マストバイ級の小箱。

◆アメイジングスパイダーマソ
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来日を控えているクニツィア大先生の子供向けアクティビティ。
スパイダーマソとリザードマンがビルに捕まってる絵面の良さが最高到達点。摩天楼の中にキューブを投げ込むという不可解な行動を強制される。

◆動物前へならえ
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アドルングとシャハトによる夢の小箱。
動物の種類と場所を覚えておくメモリーゲームだが、下手絵が可愛くて愛せる。普通に楽しいですよ。

◆ゴォ~スト! Today's DOOM!! 
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いたるさんが「リチャードガーフィールドなんで間違いないです」と言って現地で仕入れたカードゲーム。
大貧民に意味の薄い準備フェイズと運まかせすぎる不確定要素を加えている。自動で出せるチェーンを集めてわざわざ自爆する×自分の山札。そのせいで頑張らなくてもあがれたりし、プレイ中に自然とやる気が削がれる。終盤はただのカルテット。同じ手札のセットがグルグル回ってベルトコンベアと化した。
流石にルール間違ってんじゃないかと第一線の和訳クリエーターが三人掛かりでルールを再読するも、これで間違ってないらしい。満場一致のゴミ箱認定。何かの間違いであることを祈る。
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紹介:デザイア

警告!読むなら自己責でヨロ!

台湾メーカーの製品で、国内ではゲームマーケットでホビージャパンブースで売られていた小箱カードゲーム「デザイア」。ゲームマーケット当日まではほとんど情報を聞かなかったゲームなのだが、販売直後から「デザイアがエロい」という購入者ソースによる情報が四方八方から寄せられたフェイマスなアイテムである。

また、話題になったのは見た目だけではなく、もともとのルールが結構微妙だったので草場さんが作り直したのだとか…。僕らが遊んだのはその草場さんルールで、実際面白く遊べている。元がどのようなルールだったのかは知らない。

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沈んだ色調に荊の半裸女子。普通な感じじゃないのは見ればわかる。
右側がセルになっていて中身が見える小窓になっている。最初に何が見えていたのかは知らない。
英語タイトル「Desire」の下に小さく「デザイア」とカタカナがふってある。かといって別に日本語版として制作しているわけではないらしい。さすが親日!日本の雑誌がローカライズされずに平気で売っている国。

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中身。おっぱい見えまくりのエロカードがいっぱい入っている。顔つきがエロい分、ポルノスタープロジェクトより罪が重い。カードに描かれた女の子はだいたい虫の擬人化となっている。が、そうでないやつもあってコンセプトはよくわからない。デザイア……、これは虫に欲情する趣味人のデザイアなのかもしれない。

また、点数計算の方法がメモしてあるリファレンスカードがあるのだが、なぜかこれだけポイントカードのように分厚い。気取ったデザインで見た目は完全に風俗の会員証である。絶対にわざとだ。

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さて、このゲームはセットコレクションを目指すゲーム。だが、その過程はケルト式のカードプレイング。
手番では
・中央に並んだカードと手札を合わせて列を作る
・他プレイヤーの列にカードをプレイして自分の列にする
・カードを交換する
の基本三択で、カードの列を作るor伸ばす場合はケルトのように降順か昇順でなければならない。

また、カードをプレイした場合はその直後に列を閉めて自分の得点札とすることが出来る。他人から奪った瞬間に得点化するということが可能。

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カードにはスートがあるが、これは得点計算の時にのみ考えるのでプレイ中はスートによる縛りみたいなものはない。
カードが尽きたところで得点計算だ。

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自分が得点化したカードをスートごとに並べる。
同じスートが多いほど点数効率が高く、1枚なら1点、2枚なら3点、3枚なら5点、4枚なら8点と言った感じ。崩れシャハト算

説明が漏れたが、各自1枚ずつ∞カードを持っており、これをジョーカーとして使ったり、2つの列をつなげるのに使ったりすることが出来る。が、使いどころを意識するのはなかなか難しかった(本当はボケてただけだが。)

【評価】
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【所感】
完全にイラストによるイロモノと化していますが、草場さんが調整したといわれるゲーム部分については、ドイツナイズに整理されており、得点化のジレンマが効いていて面白いです。イラストをチャンドンゴンやウォンビンにしたらどうかとか、いっそのこと刃牙にしたらどうかとか、勝手に盛り上がりました。
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紹介:ザナドゥ

いたる師匠が遠くコロンビアの大地から輸入したユーロ指向ゲーム「ザナドゥ」。
ザナドゥは”桃源郷”の意味でつかわれる言葉だが、その語源である「フビライハンの避暑地兼第二の都」のことをこのゲームでは具体的に指しているらしい。

「みんなでザナドゥ作ろうよ!」というゲームであるが、勝敗を決めるのは勝利点ではなく金。避暑地を開発して売却、避暑地を開発して売却、っていう、要は不動産業であります。

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小箱だけど、コロンビア産ということもあって独特のサイズ。
“アサール”というメーカーで、アサールとはスペイン語でオレンジの花のことらしい。
味のあるイラストは箱だけじゃないぞ。

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箱がちょっと大きいぶん、貨幣がいっぱい入っている。
この貨幣は裏が真っ黒なのだが、裏返しておくことでスモールワールド式に持ち金を隠しておくことができる。
カードはエンボス加工こそ施されていないが、質は悪くなく、味のあるイラストが大量に描かれていてお得感がある。
カードは基本的に不動産をあらわしており、外枠の色によってジャンルが分かれている。例えば緑は宮廷系の建物やアイテムで、非常に高価だ。

ここでざっとカードについて説明してしまおう。
左上のアイコンは、そのカードをプレイするのに必要なリソース。
右上のアイコンはプレイされた後に産出され続けるリソース。
下表左のアイコンは、その段階まで開発が進むと産出され続けるリソース。
下表中央のアイコンは、その段階に開発を進めた(ワーカーを置いた)プレイヤーにそのターンだけ提供されるリソース。
下表右の数字は開発段階ごとの不動産価値だ。

いきなりコレ読んだところでぴんと来ないと思うので、先へ進もう。

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プレイヤーは不動産を1つ出した状態からゲームを始める。
手番は、
①不動産の売却
②ワーカープレイス
③不動産のプレイ
④カードの補充
の順番で行われる。

まずは不動産の売却で、プレイされている不動産をその時点の価値で売ることができる。
このゲームの勝者はもっとも金を稼いだ奴なので、このアクションが一応勝利へのステップである。

続いてワーカープレイス。
プレイヤーは手札を1枚裏向きにすることで、それをワーカーとして不動産にプレイすることができる。
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※ワーカーはこんな感じで、下表左のアイコンが見えるように、下の段から埋めていく。
 写真は貿易商に2枚目のワーカーがプレイされた様子。


ワーカーをプレイすることにより、不動産から産出されるリソースが増え(下表左アイコン部分)、不動産価格も変動する。また、隠れてしまっているがワーカーをプレイした段に描かれていたアイコンのリソースも瞬発的に手に入る。
ここでユニークなのが、ワーカーは他のプレイヤーの不動産にもプレイできるということだ。
他人の不動産であっても前述の瞬発的なリソースは手に入る。というのもあるが、実は不動産によってはワーカーが進むほど価値が低くなるものもあり、他人の不動産に絡むシステム的後押しが十分にされているのだ。
※特に緑の宮廷系不動産は、ワーカープレイによる瞬発的リソースが高価で、かつワーカーが進むほど不動産価値が激減していく。手番の最初にしか売却できないので、他プレイヤーの干渉をスルーすることはできない!

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ということで、自分の不動産から産出されるリソースと、ワーカープレイによって瞬発的に発生したリソースを使用して、不動産を建てる(手札をプレイする)ことができる。
このゲームは次に建てたい建物とのリソース連携も大事なので、順番はよく考えておきたい。

最後にカードの補充なのだが、通常は1枚補充のところを、①で不動産を売却していた場合は3枚引くことができる。 ※不動産は他プレイヤーの手番でMAXまでワーカーをプレイされると強制売却されてしまうが、この手札補充ボーナスは自分の手番で売却しないともらえない。これが地味に大事というか、邪魔する側も意識したい要点の1つだ。

山札が2回無くなったらゲーム終了で、その時点でプレイされている不動産は即座に売却できる。この最後の売却ルールがちょっと乱暴で、カードが切れそうになったら宮廷不動産を出す~みたいなプレイングが雑な強さになってしまっているのは残念だ。
まぁそれだけでなくポツポツとシステムの粗いところがあるのだけど、目新しいインタラクティブ指向のシステムがしっかり機能していることもあり、ゲーム的な手ごたえはかなり在る。

【評価】
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【所感】
まだ粗い作りのゲームではありますが、相互干渉を自然に促進するシステムが秀逸です。ちょっと補正されたら文句なしに良いゲームになる可能性もありそうです。まさかコロンビアにこのクオリティがあろうとは…。今後に期待してしまう驚きでした。
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ジャンゴ 繋がれざる者(90点)

ここだけの話ですが、ドンジョンソンが出てくると体温が上がります。

◆ジャンゴ 繋がれざる者
★★★★★★★★★☆(90点)
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ジャンゴ!1万人に1人のニガー

歯科医師から賞金稼ぎにジョブチェンジしたクリストフ・ヴァルツは、新たな3人の賞金首の顔を知っている奴隷ジャンゴ(Jフォックス)を商人から買い取った。奴隷制度を嫌悪しているヴァルツはジャンゴを自由人として開放してパートナーとなり、ドンジョンソン農場で偽名で働いていた3人の賞金首を手際よく仕留める。(ドンジョンソンKKKも隠れた見どころの一つだ!)
ジャンゴに生き別れた妻がいることを知ったヴァルツは、彼女が悪名高い実業家のディカプリオに買われたことを知り、奪還作戦を計画する。
資産家と死闘奴隷商人に扮した2人はまんまとディカプリオのビジネスパートナーとなりかけるが、頭の回るディカプリオの召使い“彷徨えるL・ジャクソン”により本当の目的を知られてしまう…

「イングロリアス・バスターズ」で再び賞レースの世界に存在感を示し始めたタランティーノの最新作は、なんと西部劇。その名もジャンゴ。マカロニ丸出しのチープでイカしたタイトルだ。
ジャンゴへのこだわりはオープニングで「続・荒野の用心棒」のテーマソングが流れるだけでなく、フランコ・ネロがカメオまで出演していたらしい。(気づかなかったが、たぶん中ごろに出てきた壮年の男だと思う)

そんなわけで指向としてはマカロニだと思うのだが、演出も脚本もいつものタランティーノなので、まったくマカロニの枠に収まってないという…。見かけの良い派手な武器(ガトリングガンとかね。)は使わず、キャラクターとジョークでアクションを楽しませちゃうんだから。そんな気の利いたマカロニはない。
重ねて言わずにはいられないのだが、まったくいつものタランティーノであり、最高に楽しい。165分という長尺はさほど苦にならない。

役者陣では助演男優賞Winnerのヴァルツが文句なしのかっこよさ。タランティーノ独特の長台詞との相性はイングロリアス・バスターズでも証明済みだ。
Jフォックス(MJフォックスと間違えられそうだが、僕はあえてそう呼ぶ)は前半こそヴァルツに喰われている印象だが、青いドレスに着替えて以降はめきめきと存在感を増し、最後の大立ち回りは中々良かった。
途中で思いもよらず出てきたドンジョンソンには心拍が早まった。いくつになってもかわいい男である。ディカプリオはいつものディカプリオである。嫌いじゃない。

とにかく楽しい映画だが、タランティーノというのは「人が爽快に死ぬエンターテイメント」であるから、そういう映画に理解が薄い方にはお勧めしない。
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