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ファンタスティック Mr.FOX★★★★★

ファンタスティック Mr.FOX ★★★★★
FMF.jpg
嗚呼!すばらしき父さん狐バンザイ!

作家ロアルド・ダールと言えばビビッドポップなブラックジョーク。
本作はそのロアルド・ダールの「すばらしき父さん狐(旧:父さんキツネ万歳)」を原作とした映画である。
「すばらしき父さん狐」はロアルド・ダールの中ではマイナーな部類の作品で、最初に“ファンタスティックMr.FOX”と聞いた時もなんのことかピンとこなかった。というか、そもそも僕は原題を知らなかった。
知名度の低い児童書だけど、ロアルドらしさが強く出ているお話なのでこれを機会に売れてくれると良いなと思う。

本題に戻って…
監督は「ダージリン急行」のアンダーソン。(個人的には期待していない人だけど)こののんびりした監督のゆとり感と、ロアルドダールの風刺的でどこか抜けてる物語が上手くクロスするか。その辺がポイントじゃないかなと思いつつ観賞。


主人公の父さん狐は妻と子供と共に土の中で慎ましく暮らしている。
かつては野生そのままに生きていた父さん狐。彼は今の生活が本当に自分らしい生き方なのかに疑問を抱く。
「もっと危険を味わいたい!」
そう思った彼はとりあえず新しい家を買う。人間のテリトリーに面した危険な場所だ。

引越しも済んでほどなくすると、計画の第二段階に入る。
人間達の敷地に忍び込んでニワトリやリンゴ酒を盗むのだ。

もちろん黙って見ている人間達ではない。
銃と重機で武装した農場主が狐達の巣を襲う!
なんとか逃げ延びた父さん狐一家だったが、事態は森の動物全てを巻き込んだ全面戦争に発展してしまう。

家族だけでなく、仲間の動物も巻き込んでしまった父さん狐。
果たして彼はこの非常事態をファンタスティックに乗り越えることができるのか!?
というお話。


まず第一に感じられるのは、“ロアルド・ダール愛”に溢れた映画であるということ。見た目こそ「イメージと違う」と感じる人がいるだろうが、スクリーンから漂う空気感はロアルド・ダールのそれそのものだ。
どうしてそんなことが可能なのか。その秘密を考えてみる。

おそらくそれは、
“パペットの表情豊かな動き”
であり、
“シーンを頻繁に繋ぎ合わせた異様なテンポ”
であると思う。

FMF2.jpg
前者は観れば明らかである。
止まって見せるところ、動いてみせるところの配分が絶妙。
声優陣のパーフェクトな吹き込みも手伝ってはいるが、変な台詞の間の取り方が良い。登場人物をどこか浮かせて感じさせるところがロアルドっぽい。
(キャラの動きで最も気に入ったのが顔面クローズアップ。かなり頻繁。
毛がザワザワっとして、台詞はないけど語りまくるあの顔がもう!たまらん。)

後者のテンポについてだが、これは最初のうちは観にくく感じるかもしれない。
ストップモーションのカクカクアニメで、シーンがコロコロとスピーディーに展開するのだ。
にも関わらず物語は間抜けだし、音楽はアーリーアメリカンを思わせるのん気さなのだから調子が狂う。
しかしこの調子の狂いっぷりがなんとも楽しい。いかにも偏屈な奴が作りそうな世界観に仕上がっている。まさにロアルド・ダールそのもの。

物語が言わんとしている事は、うまく伝わらないかもしれない。
でもそれでいい。原作だってそうだし…。ちょっと気づくだけでいいことなのだ。

僕らにはきっとちょっぴりの野生があって、それを出せるタイミングを無意識に探している。それは皆に迷惑を掛けることもあるかもしれないけど、とっても大切な“正直さ”の一部なのだ。
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