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ブラックスワン★★★★★

バレエ経験のあるナタリーポートマンが1年以上の稽古を積んで望んだ本格バレエ映画「ブラックスワン」が今週水曜日から公開されている。アカデミー賞では主演女優賞を獲得したR-15指定映画である。
監督は「レスラー」でドキュメンタリーのようにリアルな人生象を描き出したのダーレン・アロノフスキー。これは期待大だ。

◆ブラックスワン★★★★★
BSW.jpg
プリマの背中を引き裂き、その中を覗く

ニナは母と二人、二人三脚で憧れのプリマになることを目指しているバレエダンサー。彼女が所属する劇団は、下火だったバレエダンスの人気に梃入れをするべく、“白鳥の湖”に新たなプリマを抜擢し、官能的な作品として生まれ変わらせようとしていた。

ニナの正確なダンスは白鳥役としてプリマに十分な粋に達していたが、同時に演じなければならない黒鳥役には彼女にない妖艶さが必要だった。
かろうじてメインダンサーの役を得たものの、このままではいつライバル達にその座を奪われてしまうかもしれない。
プリマであるが故の、強烈なプレッシャーの中で奮闘するニナ。
しかし彼女にはもう一つ頭を悩ませる問題があった。周りをうろつく自分似の黒い女。覚えの無い背中の引っかき傷。
彼女を取り巻く違和感は次第に増して行き、いつしか黒い恐怖に取り付かれるようになる。
彼女を貶めようとするその影の正体は、ライバルのリリーか、無意識の嫉妬に囚われた母親か。
恐怖と不安に追い詰められたまま、ついに「白鳥の湖」の初日公演が始まる。


素晴らしい完成度を誇るサイコホラー。
脚本、演技、編集、劇伴、ディティールの全てがハイクオリティ。

序盤からはっきりとホラー映画の(しかも王道の)意思表示が繰り替えされる。ドキュメンタリーのように緻密な映像と組み合わせが新鮮である。
主人公と観客を取り込み、次第に広がっていく違和感はやがて狂気に姿を変える。その狂気の発信者が特定された時、既に観客は引き返せないところまで来ている。見事なまでにプリマの世界に取り込まれている。

狂気と高揚感が頂点に達する初日公演シーンは圧倒的な迫力だ。
ラスト30分は息をするのも忘れ、目がしょぼしょぼしてしまった。

そしてなんと言ってもナタリーポートマン脅威の演技。
華麗なステップのクローズアップで始まるオープニング。カット無しでカメラが引いていき、ナタリーの全身が写ったときには驚かされた。ド頭から本気の意思表示である。
たとえダブルダンスがあったとしても、劇中の彼女には十分な説得力があった。

バレエの世界を知らなくとも、白鳥の湖の物語を知らなくても問題ない。
この映画の説明上手は特筆モノで、スクリーンを観ているだけで必要なものは伝わってくる。
唯一楽しむための条件があるとすれば、大音量での観賞が望ましいだろう。劇場での観賞を強くお勧めしたい。
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