劇場版アニメ忍たま乱太郎~忍術学園全員出動!の段★★★★☆
この夏、実写版映画も公開されたNHKの人気アニメ「忍たま乱太郎」。1993年の放送開始だから、今年でもう18年目である。
長らく愛されてきたご長寿アニメではあるが、NHKということもあってか劇場版アニメはこれがまだ2本目なのだそうだ。
ファーストシーズンを齧り見た程度の、ノスタルジックな淡い前知識で挑む30歳の夏。
◆劇場版アニメ忍たま乱太郎
~忍術学園全員出動!の段★★★★☆

そうさ♪ひゃくパーセント勇気♪
夏休みも明けて早々、忍術学園は大騒ぎ。
なんと事務員の手違いで学校中の宿題がめちゃくちゃに配られていたのだ。
6年生が1年生の宿題をやる分には問題ないが、6年生の宿題を与えられた1年生はたまったものではない。そしてどうやら、1年は組の喜三太がまだ登校していないようだ。
喜三太に与えられた宿題は「オーマガトキ城の城主のふんどしを持ってくる」という、とても難易度の高いものだったようだ。
オーマガトキ城は現在タソガレドキ城と目下戦争中である。
危険な地で行方が分からなくなった喜三太を救うため、忍術学園の精鋭たち(?)は救出部隊として現地に向かうのだった。
現地の情報を集めるうちに、オーマガトキとタソガレドキの戦に不自然さを感じる一行。実はこの戦には知られざる秘密があったのだ。
そんなとき、城主に刃向った村が軍隊に攻撃されることを知った忍術学園一同は、その総力を挙げて村を守ることを決め、籠城戦の準備を始めるのだった。
果たして敵の大軍から村を守りきることができるのだろうか?忍たまファミリーが総結集して送るお祭り騒ぎはまだ始まったばかり!
っというわけで、
素直に言ってすごく楽しい映画だった。
自分は忍たまファンではないが、登場人物が丁寧にキャラ付されてきたことが良くわかる。5分おきに訪れる予定調和のズッコケ芸に、この国民的アニメが大事に積み上げてきたキャラクター愛を感じる。
もともと短時間アニメ枠が長かったこともあってか、掴みの上手さは手慣れたもの。しかもその演出がシレっとさりげないんだから爽やかである。
忍たま達の極度のクローズアップで始まるオープニングも楽しい。登場人物を下から180度立体的に舐めるなんてアングルがNHKにあったのかと驚いた。
そもそもNHKと言えばどんなに些細なことでも集中砲火(の苦情電話)を受けて番組作りを改めなければならない厳しいフィールドである。
そんなキツい枠組みの中で、自由のびのびとキャラが活きてるのにはちょっと感動した。
作り手の気持ちと旨さが伝わってくる映画である。
どうもこの子供向け映画は侮れないぞ、と。脚本も然りだ。
“2つの大きな勢力の戦に巻き込まれ、その陰謀に気づく”という、普通の映画なら脚本の軸となるべき背景設定があるにも関わらず、この映画が提示するメインプロットは「行方不明の友達を救出し、弱い村を一致団結して守る」なのである。
近年、舞台や設定ばかりが大きくなり、中身が地に足着かない頭でっかちな映画が多い中、この「劇場版忍たま乱太郎」が提示するあるべき視点への固執は斬新で気持ちが良い。
乱太郎は僕の記憶にある素直な主人公像から少し変わっていて、ズッコケ機能を搭載したノリのいいメガネっ子腐女子へと姿を変えていたが(実際には男子である)、OL人気も納得の完成された愛されキャラで好感度が高い。新たなファンになってしまいそうだ。
とは言ってもさすがにどんな大人にも進められるものでもなく、「こんなん子供向けのTVアニメじゃんか」と一蹴されることもままあろう。
それでも、かつて忍たま乱太郎を見たことがあり、その心に童心が残っているのであれば、是非とも手に取っていただきたい良作である。
長らく愛されてきたご長寿アニメではあるが、NHKということもあってか劇場版アニメはこれがまだ2本目なのだそうだ。
ファーストシーズンを齧り見た程度の、ノスタルジックな淡い前知識で挑む30歳の夏。
◆劇場版アニメ忍たま乱太郎
~忍術学園全員出動!の段★★★★☆

そうさ♪ひゃくパーセント勇気♪
夏休みも明けて早々、忍術学園は大騒ぎ。
なんと事務員の手違いで学校中の宿題がめちゃくちゃに配られていたのだ。
6年生が1年生の宿題をやる分には問題ないが、6年生の宿題を与えられた1年生はたまったものではない。そしてどうやら、1年は組の喜三太がまだ登校していないようだ。
喜三太に与えられた宿題は「オーマガトキ城の城主のふんどしを持ってくる」という、とても難易度の高いものだったようだ。
オーマガトキ城は現在タソガレドキ城と目下戦争中である。
危険な地で行方が分からなくなった喜三太を救うため、忍術学園の精鋭たち(?)は救出部隊として現地に向かうのだった。
現地の情報を集めるうちに、オーマガトキとタソガレドキの戦に不自然さを感じる一行。実はこの戦には知られざる秘密があったのだ。
そんなとき、城主に刃向った村が軍隊に攻撃されることを知った忍術学園一同は、その総力を挙げて村を守ることを決め、籠城戦の準備を始めるのだった。
果たして敵の大軍から村を守りきることができるのだろうか?忍たまファミリーが総結集して送るお祭り騒ぎはまだ始まったばかり!
っというわけで、
素直に言ってすごく楽しい映画だった。
自分は忍たまファンではないが、登場人物が丁寧にキャラ付されてきたことが良くわかる。5分おきに訪れる予定調和のズッコケ芸に、この国民的アニメが大事に積み上げてきたキャラクター愛を感じる。
もともと短時間アニメ枠が長かったこともあってか、掴みの上手さは手慣れたもの。しかもその演出がシレっとさりげないんだから爽やかである。
忍たま達の極度のクローズアップで始まるオープニングも楽しい。登場人物を下から180度立体的に舐めるなんてアングルがNHKにあったのかと驚いた。
そもそもNHKと言えばどんなに些細なことでも集中砲火(の苦情電話)を受けて番組作りを改めなければならない厳しいフィールドである。
そんなキツい枠組みの中で、自由のびのびとキャラが活きてるのにはちょっと感動した。
作り手の気持ちと旨さが伝わってくる映画である。
どうもこの子供向け映画は侮れないぞ、と。脚本も然りだ。
“2つの大きな勢力の戦に巻き込まれ、その陰謀に気づく”という、普通の映画なら脚本の軸となるべき背景設定があるにも関わらず、この映画が提示するメインプロットは「行方不明の友達を救出し、弱い村を一致団結して守る」なのである。
近年、舞台や設定ばかりが大きくなり、中身が地に足着かない頭でっかちな映画が多い中、この「劇場版忍たま乱太郎」が提示するあるべき視点への固執は斬新で気持ちが良い。
乱太郎は僕の記憶にある素直な主人公像から少し変わっていて、ズッコケ機能を搭載したノリのいいメガネっ子腐女子へと姿を変えていたが(実際には男子である)、OL人気も納得の完成された愛されキャラで好感度が高い。新たなファンになってしまいそうだ。
とは言ってもさすがにどんな大人にも進められるものでもなく、「こんなん子供向けのTVアニメじゃんか」と一蹴されることもままあろう。
それでも、かつて忍たま乱太郎を見たことがあり、その心に童心が残っているのであれば、是非とも手に取っていただきたい良作である。
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