紹介:わが街シカゴ
いま、2人用の対戦カードゲームとして俄かに評判なのがこれ。「わが街シカゴ」。
Your Move Games というこれまでに購入したことがないどころか、聞いたこともないメーカーから。
ルールはシンプルだが、コントロールという独特のシステムとカードバリエーションの妙で見事な駆け引きを実現した傑作ゲームだ。

トランプ1セットサイズの小箱。
柔らかい素材のキャラメル箱みたいなものなので強度は無い。
とは言え、テカテカした素材にはそこそこの高級感が漂い、アドルング箱よりは幾分マシである。

中身。
カード自体もテカテカした素材で、エンボス加工こそ施されていないが厚みもありそこそこに丈夫な感じがする。
ボックスも含めてだが、このゲームはデザインセンスが良い。テーマがぎゅ~~っと抽象化されたカードゲームには、こういうデザイン力が必要だと思う。
カードには2種類あり、得点となる街カードと、それを取り合うための影響力カードがある。
これらのカードのうち、1回のプレイで使用するのは街カード4枚、影響力カード12枚のみ。余談だが、ゲームにはその3倍の量のカードがあるので、3人対3人の団体戦も可能だ。ひそかに4人以上でも遊べる優秀なやつなのである。

街カードはこんな感じで対戦する2人の間に置かれる。
この4枚のカードに対して、両サイドに影響力カードを置き、ゲームの終盤でその強さに応じた取り合いが発生する。
ということで、まずはカードのプレイ。
上の写真にある通り、プレイ用の影響力カードは街カードの横に置かれ、今回プレイするカードと次回にプレイするカードまでが見えている形である。
じゃあさっそくカードを置きましょう、と行きたいところだが、ここで「わが街シカゴ」の渋いシステム“コントロール(制御権)”の概念が出てくる。
簡単に説明しよう。まず、手番のプレイヤーは常にこの“コントロール”の権利を持っている。
この権利を持っているプレイヤーは、今回プレイするカードを自分が置くか、相手が置くか、決めることが出来る。
カードは両サイドどこにでも置くことができるものの、基本は自分の方に置いた方が有利なので自分で置きたい。
しかし、自分でカードを置いた瞬間に“コントロール”の権利は相手側に移ってしまう。
つまり、今プレイされようとしているカードを自分がプレイしたいか、プレイした場合、次のカードをどうするかの決定権は相手に移ってしまうがそれでも良いか、そんなことを考えながら“コントロール”し続ける価値をジャッジしていく。

次に、置かれたカードはどのように影響力を発揮するかについて。
これらが効果を発揮するのは影響力カードを全て置き終わった後だ。
まず、影響力カードの上部には3種類のアイコンがいくつか描かれている。このアイコンは実は街カードの端にもついており、自分側にあるアイコンは自分のものとしてカウントできる。
どの街カードの判定を行うかについては、カードを置くときと同じような手順でどちらかのプレイヤーが指定する。この時、一番上に重ねられたカードに描かれている人物マークの中から1つを選び、宣言する。
人物マークはアイコンと対応しており、宣言されたアイコンの数が多い方がその街カードを獲得する。
これを4枚分繰り返し、すべての街カードが獲得されたらゲームは終了である。

獲得した街カードと、プレイした影響力カードで自分の一番上に得点になるカードを置いていた場合はそれを足して、合計点を出して相手と競う。シンプルな決着のつけ方だ。
2枚目の影響力カードが公開されるおかげで、“コントロール”を持つプレイヤーはまさにゲームをコントロールできるという、斬新な手番システムが素晴らしい。
影響力カードのアイコンと人物マークの配分バランスも良く考えられていて、うならされる。
街カードの選択に入る時の手番順も考えながら戦略を練るなど、常にこれだという答えがないところが難しく、クセになる。
【所感】
★★★★★★★★☆☆
一手番一手番にいろいろな可能性があり、その選択肢の多さと展開の自由度が非常におもしろいゲームです。
ただ、それがそのまま初見プレイヤーや初心者への壁になるかもしれません。ゲーマーであればかなりの確率で楽しめますし、ゲームをしているという満足感が強くえられる秀作ですので、個人的にはマストバイの勢いでお勧めできます。サイズとルール量にギャップがないところも、地味ですが大切ですね。
Your Move Games というこれまでに購入したことがないどころか、聞いたこともないメーカーから。
ルールはシンプルだが、コントロールという独特のシステムとカードバリエーションの妙で見事な駆け引きを実現した傑作ゲームだ。

トランプ1セットサイズの小箱。
柔らかい素材のキャラメル箱みたいなものなので強度は無い。
とは言え、テカテカした素材にはそこそこの高級感が漂い、アドルング箱よりは幾分マシである。

中身。
カード自体もテカテカした素材で、エンボス加工こそ施されていないが厚みもありそこそこに丈夫な感じがする。
ボックスも含めてだが、このゲームはデザインセンスが良い。テーマがぎゅ~~っと抽象化されたカードゲームには、こういうデザイン力が必要だと思う。
カードには2種類あり、得点となる街カードと、それを取り合うための影響力カードがある。
これらのカードのうち、1回のプレイで使用するのは街カード4枚、影響力カード12枚のみ。余談だが、ゲームにはその3倍の量のカードがあるので、3人対3人の団体戦も可能だ。ひそかに4人以上でも遊べる優秀なやつなのである。

街カードはこんな感じで対戦する2人の間に置かれる。
この4枚のカードに対して、両サイドに影響力カードを置き、ゲームの終盤でその強さに応じた取り合いが発生する。
ということで、まずはカードのプレイ。
上の写真にある通り、プレイ用の影響力カードは街カードの横に置かれ、今回プレイするカードと次回にプレイするカードまでが見えている形である。
じゃあさっそくカードを置きましょう、と行きたいところだが、ここで「わが街シカゴ」の渋いシステム“コントロール(制御権)”の概念が出てくる。
簡単に説明しよう。まず、手番のプレイヤーは常にこの“コントロール”の権利を持っている。
この権利を持っているプレイヤーは、今回プレイするカードを自分が置くか、相手が置くか、決めることが出来る。
カードは両サイドどこにでも置くことができるものの、基本は自分の方に置いた方が有利なので自分で置きたい。
しかし、自分でカードを置いた瞬間に“コントロール”の権利は相手側に移ってしまう。
つまり、今プレイされようとしているカードを自分がプレイしたいか、プレイした場合、次のカードをどうするかの決定権は相手に移ってしまうがそれでも良いか、そんなことを考えながら“コントロール”し続ける価値をジャッジしていく。

次に、置かれたカードはどのように影響力を発揮するかについて。
これらが効果を発揮するのは影響力カードを全て置き終わった後だ。
まず、影響力カードの上部には3種類のアイコンがいくつか描かれている。このアイコンは実は街カードの端にもついており、自分側にあるアイコンは自分のものとしてカウントできる。
どの街カードの判定を行うかについては、カードを置くときと同じような手順でどちらかのプレイヤーが指定する。この時、一番上に重ねられたカードに描かれている人物マークの中から1つを選び、宣言する。
人物マークはアイコンと対応しており、宣言されたアイコンの数が多い方がその街カードを獲得する。
これを4枚分繰り返し、すべての街カードが獲得されたらゲームは終了である。

獲得した街カードと、プレイした影響力カードで自分の一番上に得点になるカードを置いていた場合はそれを足して、合計点を出して相手と競う。シンプルな決着のつけ方だ。
2枚目の影響力カードが公開されるおかげで、“コントロール”を持つプレイヤーはまさにゲームをコントロールできるという、斬新な手番システムが素晴らしい。
影響力カードのアイコンと人物マークの配分バランスも良く考えられていて、うならされる。
街カードの選択に入る時の手番順も考えながら戦略を練るなど、常にこれだという答えがないところが難しく、クセになる。
【所感】

一手番一手番にいろいろな可能性があり、その選択肢の多さと展開の自由度が非常におもしろいゲームです。
ただ、それがそのまま初見プレイヤーや初心者への壁になるかもしれません。ゲーマーであればかなりの確率で楽しめますし、ゲームをしているという満足感が強くえられる秀作ですので、個人的にはマストバイの勢いでお勧めできます。サイズとルール量にギャップがないところも、地味ですが大切ですね。
コメント
コメントする
このエントリーのトラックバックURL
これがこのエントリーのトラックバックURLです。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)