紹介:フードファイト

恐ろしい凝りようのアートワークがひときわ目を引く「フードファイト」。楽しげな同名タイトルが多数ある中でも際立った派手さである。
メーカーはCryptozoic。人気トゥーンであるペニーアーケード(日本ではほぼ無名だが)のカードゲームを出しているくらいなので極小企業というわけではないが、それにしてもこのゲームへの気合の入れようはすごい。※既にスマホ版も開発されている。

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描き下ろしのボックスアート。
擬人化されたフードトゥーンたちがぶつかり合う。背後で不気味な視線を送るのは、有名人をモチーフにした食品会社のマスコットキャラクターたちだ。

本来フードファイトとは“大食い対決”の意だが、イラストを見てもらえばわかるようにこのゲームのテーマは“フード戦争”の方である。

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箱を開けてびっくりの中身。なんですかこの看板は。
カードにはネタっぽいフード戦士のイラストが山ほど!マスコットキャラクターカードはまるでポスターのようなクオリティだ。さらに内箱仕切りまでデザインされている凝りようである。

ちなみにこの看板にはゲーム上なんの意味もなく、ただ付いているだけだ。なのにネオンの裏側がしっかり描写されていたりして驚く。Cryptozoicは何を考えているのか。素晴らしい。

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ゲームは各プレイヤーが戦地を巡って戦闘を行い、誰かが既定の勝利点を超えるまで“日”(ラウンドの意)を何回も繰り返していく。
1日にの始まりに、その日の戦場カードが公開される。
モーニング・ランチ・ディナーの大きく3種類で、それぞれに1点~3点の価値がある。
カードに描かれているのは有名な戦のパロディ。

公開される枚数は人数によって変動で、戦場デッキからランダムで公開されるため同じ種類のカードが2枚以上出ることもある。

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戦場が決まったら次は各軍の編成タイム。
まずは各プレイヤーに9枚のカードがランダムで支給される。この時点ではただの寄せ集め集団だが、ここから七不思議形式の“1枚確保して左に渡す、1枚確保して左に渡す”を繰り返し、9枚が確保されるまでこれを続けることで、ある程度自分が組みたい編成を整えることができる。同時に他プレイヤーの組みたいコンボを崩すことも忘れずに。

こうして再招集された9枚の兵隊から、今度は戦地に赴く最大5名の選抜隊を組織しなければならない。
カードには…
・戦場に出るための“兵隊カード”(ファーストフード)
・兵隊をサポートする“インスタントカード”(調味料)
・戦局に大き目の影響を与える“マスコット・インスタントカード”(食品企業のマスコット)
があり、ここで選抜されるのは兵隊カードのみ。
それ以外のカードは手札となって実際の戦闘時に選抜隊をバックアップする。

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選抜隊を組んだら、今度は秘密裏に行先(モーニング・ランチ・ディナーのいずれか)をディスクでビット。
全員準備できたら一斉に公開する。
同じ行先を選んだプレイヤー達は各々の用意した選抜隊で熾烈な争奪戦を繰り広げることになる。
誰ともバッティングしなかったプレイヤーもそのまま戦地を確保できるわけではなく、そこそこ強めのドッグデッキを使うワンちゃんとのタイマン勝負を勝ち抜かなくてはならない。

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戦闘は選抜された軍隊による総当たり戦。
お互いに1枚ずつカードを公開し、その戦力で勝負。この対決で1勝する毎にキャンディーを1個手に入れることができる。
基本はカードの右上に書かれた数字勝負だが、ほとんどの兵隊には個別の特殊能力が記載されており、それまでに公開されたカード効果との組み合わせで劇的に戦力が上がることもある。

強烈なコンボを叩きだすには戦場に公開される順番が大切だが、選抜隊は戦場に出る前にシャッフルが義務付けられているため、なかなか思ったように動かない。
ある程度順番が変わっても大丈夫な効果もあるが、やはり5枚目に近づくほど相乗的に強烈なコンボになりやすいので、プレイヤーとしては祈るしかない。

この対決で最も多くのキャンディーを手に入れたプレイヤーが戦地の勝者としてカードをゲット。

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これを10ポイント以上集めた時点でゲームの勝者になれる。

ドラフトまでして集めた兵士たちが結局ランダム順で送り出されるため、慣れないうちは「なんじゃーこれ!」みたいな気がする。が!慣れてくるとランダム出しや戦地ビットも見越し、軽い気持ちでドラフトができるようになる。不出来な軍隊を送る司令官の面持ちで遊ぶが吉。作戦通りに働いてくれたときの可愛らしさったらない。
運任せにしたくなかったら、軍隊コンボよりもサポート用の手札に調味料やマスコットを仕込めばよい。
そもそも選抜隊は最大5枚であって、最初の3枚で取るつもりで後はサポート手札にしたっていいのだ。

ということでアートワークが良いだけでなく、ドラフトやコンボなどの流行ネタを詰め込んで、ゲームとしてもそこそこに楽しめる秀作。

【所感】★★★★★★★★★☆
兵隊カードの多彩さ、マスコットカードの完成度、意味のない看板。アートワークは文句なしの100点満点です。
ゲームシステムはアメゲーらしさというか、あえて抜けてる部分もありますが、お気に入りのフードファイター達が戦地で間抜けな戦いを繰り広げる様はなんとも愉快です。
この見た目にぐっと来るならたぶんお勧めです。
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コメント

この看板だけでも買う価値アリ…と思ってしまったわたしはげーまー失格?
てか、作った人、えらい!
愛を感じます(笑)。

2011/09/14(水) 15:47:47 | URL | 紺碧 #8IgtKjlw[ 編集]
この看板だけで買いたくなったあなたは不真面目ゲーマーのハイクラスです。おめでとうございます!
2011/09/14(水) 22:56:10 | URL | 海長とオビ湾 #-[ 編集]

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「フードファイト」というボードゲームが話題ですが、より立体的な「フードファイターズ」はこちらの商品となります。 無駄に加工 リンク play:game フードファイト http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=5235 プレイスペース広島 ボードゲーム(フード
2012/05/30(水) 10:05:00 | お髭処 blog

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