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紹介:クロニクル

「妖精奇譚」「R-ECO」「ルールの達人」と、この幾週かでZ-man発ジャパニーズゲームを紹介してきた。その勢いで極めつけの1本を紹介したい。
オリジナルゲームの製作に精力的なカナイ製作所による傑作「クロニクル」だ。

IMG_6643.jpg
Z-man小箱に生まれ変わった「クロニクル」。
Z-manと言えばダサいアートワークだが、ボックスデザインは出来の良い日本版をそのまま引っ張っているので安心。それどころかZ-man小箱では異例の見栄えの良さだ。
箱質はテカテカズリズリしたZ-man特有のやつ。

IMG_6644.jpg
中身。
カードと名声チップ。
カードはエンボス加工がされてリッチな感じ。海外版を買う大きな理由だ。
カードイラストはカナイ製作所の切り絵っぽいいつもの感じ。しかもカードの総枚数分だけ個別のイラストが描かれている。(色違い無し!)
カードテキストは多い方でもちろん英語だが、アイコンがしっかりしているので一通り説明すれば初見でも問題ない。名声チップはZ-man独自なのか日本版にもあるのかは不明。

さて、このゲームの基本はトリックテイク。(※参考)
まずは全てのカードを配りきってそれぞれの手札とし、ラウンドを開始。

IMG_6645.jpg
ラウンドの最初に、今回の物語が語られる。
モンスターの襲撃とか、闇の時代とか。
これによってこのラウンドで各プレイヤーが目指すべき目標が定められる。

例えばモンスターの襲撃ならば、Powerのスートのカードを最もたくさん集めた人が名声チップを1枚受け取ることができる。そんな感じだ。

IMG_6647.jpg
トリックの基本ルールは所謂マストフォロー。最初の人が出した色のカードを出し、数字の大きさで勝負する。
ただし…。
ただしクロニクルの場合は、全てのカードに特殊効果があり、マストフォローの条件を満たしている限り、その能力を発動する。
こうした能力はそのトリックの勝敗を大きく左右するばかりでなく、その時点の手札や、それまでに手に入れたトリックにまで影響を与える。
この特殊能力を駆使した戦略考案がこのゲームのもっとも楽しいところだ。

各能力は若干壊れ気味なくらい強烈で、トリックテイクという枠で考えていてはこのゲームは楽しめないだろう。どちらかと言えばTCGに近い。手持ちのカードでコンボや絡みを考え、ラウンドの終着点を模索する過程が肝。

IMG_6648.jpg
勝利したプレイヤーが出されたカード全てを取って、自分の前に並べる。
注意したいのは、重ねて積むのではなくて、並べるということ。
トリックで手に入れたカードは“仲間”となり、自分の前に整列しているのだ。

これらの“仲間”は前述した特殊能力によって再び誰かの手札になったり、捨てられたりする。だから1枚1枚、カードの個性がトリックを終えた後も生き続けている。

こうしてラウンドを重ね、名声チップを最初に3枚集めたプレイヤーが勝ち。

毎回ルールが異なるトリックテイクというのは他にもあるが、「クロニクル」の場合はその目標に向かう方法が多彩だ。
例えば「自分の仲間を1枚手札に戻す」という能力1つとっても、色々な使い方がある。もう1度使いたいとか、捨てられないように保護するとか(終了条件を満たしたとき、手札は全て仲間になるので)。
同じカード構成でも人によって取る手段が違いそうでワクワクする。

他にも気になる能力をいくつかピックアップすると、
いきなりラウンドを終わらせる能力は熟練しても使いどころは迷うだろう。
最後に仲間にいると自動でラウンド敗退となってしまう“Evil”カードは4枚もあるが、それをチャラにできる天使は1枚しかない。でも4枚揃えれば問答無用の名声チップ2枚となっており、チャレンジする輩が出るようになっている。
ドラゴンは全プレイヤーの仲間出したカードを一掃する。
これらの強烈なカードが配りきりで配分されている恐怖!

やり込んでいくことで見方が変わってくる可能性はあるが、この自由度はとても新鮮。トリックテイクにありがちな既視感がない。
かといってやり放題というわけでもなく、スートの縛りは程よく利いている。

初見で楽しむには全体像を捉えるのが難しく、早々にゲームのツボを掴むゲーマー勘が必要かもしれないが、是非やり込んでもらいたい秀作。

【所感】★★★★★★★★☆☆
特殊能力の使い方でダイナミックな戦略が取れる、ドラマティックなゲームです。
捨て札にならない限りカードの個性が消えないので、トリックテイクのプレイ感とは全く異なります。
強い戦略は確かにありそうですが、知恵とスートが巡ればどんな逆境にも抗える可能性を感じられるワクワク感がソーグッド。
「ルールの達人」と並んでおススメの2大Z-man小箱ですが、特殊能力が多いので慣れと耐性は必要かもしれません。
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コメント

先日、国産版を遊びました
こちらには萬印堂のチップが同梱されてましたね

>ドラゴンは全プレイヤーの仲間を一掃する驚異のカードだが、当然誰もが警戒している。
・この「仲間」とは、プレイヤーの前の場札のことでしょうか?
(国産版では「協力者」と表記されてます)
国産版のドラゴン(竜)の効果は【この「会合」の終了時、「会合」の全てのカードを捨て札にする(略)】です

会合=トリックなので、そのトリックに使用されたカードは全部捨てられるということで遊んだのですが、Z-MAN版で効果を変更したのかもしれませんね

効果に慣れてくると面白いですね
フォローできないときに伏せてだすカードに「悪」を仕込むのも基本です
2011/10/31(月) 21:11:36 | URL | 流星キック #-[ 編集]
ドラゴンは今見たらAll played cardなので間違いでした。トリックで出されたカードっちゅうことですね。訂正しときました。
僕が仲間って言ってるのは協力者のことです。

悪は簡単に負けれますけど最後にいないとひっくり返されちゃいますからね。

ところでトリックに出したけど手札に戻されたカードの効果は発動するんですかね。ってのが英語の方では良くわかりませんでした。
2011/10/31(月) 23:22:56 | URL | オビ湾 #-[ 編集]
>ところでトリックに出したけど手札に戻されたカードの効果は発動するんですかね。ってのが英語の方では良くわかりませんでした。
・基本的に、トリックでプレイした瞬間(もしくはラウンド終了後)にカード能力は”発動してしまう”ので、手札に戻されても関係ありません

もちろん、戻されたカードをその後プレイすれば発動可能です

例えば【王】を引っ込めさせられたら、単にそのプレイヤーはそのトリックに勝利しない、ということですね

僕は、無効果のカードをプレイできるのかどうかがちょっと迷いました。例えばまだ誰も場札(協力者)を持っていないときに【娼婦】の「他プレイヤーの場札を1枚、自分のものにする」という効果は発動しようにも発動できません

マストフォローなので、これらは能力の「空撃ち」ということで処理しました

多分、同じタイミングで遊んだ『大商人』の方は、カードテキストの効果発動が任意だったので、少し混乱してたのかもしれませんが
2011/11/02(水) 02:05:07 | URL | 流星キック #-[ 編集]
ありがとうございます。なるほど、とすると5が出ると引っ込めさせてもラウンドは終わっちゃうんですね。結構大きなポイントなので解決できてよかったです。

無効果カードは僕も空撃ちにしていました。

近々GMもありますし、作者の方にも聞いてみようと思います。
2011/11/02(水) 02:42:51 | URL | オビ湾 #-[ 編集]

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