ラブアゲイン(86点)、海洋天堂(55点)
◆ラブアゲイン
★★★★★★★★☆☆(86点)

ゴズリンの顔芸
最愛の妻に突然の離婚を切り出された主人公は40代の冴えない中年。
ニューバランスのスニーカーにGAPのジャケットを合せ、子供第一で生きてきたおっさんパパは、気付かぬうちに夫婦関係を希薄なものにしてしまっていたようだ。半ば発狂状態の彼はバーでみじめな独り言。
それを見ていたヤリチンジェイコブは、そのフニャチンを更生してやろうと手を差し伸べる。超凸凹師弟の誕生である。
服を直し、度胸を鍛え、見事男になってみせたおっさんパパだったが、愛妻家であることに変わりはなく、苦悩は続く。
一方、シッターを頼んでいるジェシカはそんな彼に恋をしており、そのうえ彼の長男はそのシッターに恋をしている。
一途な愛を信じる2人の物語は、メンバー入り乱れての決勝戦を経て、不格好な延長戦へつながっていく・・・。
スティーブカレルがほぼスティーブカレル役で出演しているいつも通りのコメディ映画だが、ところどころ大真面目に締めてくる。そして締め方が上手い。しっかり品質がお好みのサイコヒューマノイドにも是非見ていただきたい傑作だ。わざわざ狭義にリライトされてしまった日本人好きしそうなモサいタイトルは、今さらながら訂正を願いたい。
前述のスティーブカレルはまぁいつも通りとして、今回も他出演者を喰うフェティズムをまき散らした男がいる。
赤ちゃんの写真にアイコラしたい男ナンバー1、ライアン・ゴズリングだ。
上手い。そして面白い。なんちゅー奴だ!退場!
◆海洋天堂
★★★★★☆☆☆☆☆(55点)

クリーンに過ぎる
ジェット・リーが新境地に挑むヒューマンドラマ。
自閉症の息子を持つ壮年の父親を見事に演じる。
中国の新鋭監督(第六世代)と肌が合わない僕は、陳凱歌や張芸謀などの第五世代監督を一途に好いているらしい。その事はこれまでに褒めちぎった中国映画のラインナップを見ると気恥ずかしいほどに浮彫なのだが、そういう恋心みたいなもので映画を追っていると「初恋のきた道」のチャン・ツィイーのように苦行を強いられることもある。そういう意味で、00年代中盤は僕にとって我慢の季節だった。
始まりは陳凱歌の「北京ヴァイオリン」。
「黄色い大地」で立ち、「覇王別姫」を大成させた大作家が、テレビで放送するような小奇麗なパッケージを作った。撮影技法はいつも通りなのに、僕が想うカイコーらしさを感じることが出来なかった。
その後に作られた映画が「プロミス」。もう勘弁してくれ。それを作るのはあなたでなくとも良いのだ。
と、まぁこれは自分勝手な片思いをしているだけであって、監督の勝手であるし、観る側の好みである。ただ、作家性の無い感動話は個人的に好かんようだ。
そしてこの映画。
観終わってから調べたら、監督は「北京ヴァイオリン」の脚本家である。
どおりで....。
丁寧な脚本で、綺麗に絵を撮ってる。演技も完璧。
あまりにクリーン過ぎて、最初の10分で結末まで見通せてしまう。
一応、これは良い映画である。
親子観賞会にはもってこいだろうし、欠点もほとんどない。北京ヴァイオリンが好きなら嵌るだろう。
補足:ジェットリーにいきなり末期癌を演じさせるのは少々酷だったかもしれない。(実際弱るところはスキップされたが)
★★★★★★★★☆☆(86点)

ゴズリンの顔芸
最愛の妻に突然の離婚を切り出された主人公は40代の冴えない中年。
ニューバランスのスニーカーにGAPのジャケットを合せ、子供第一で生きてきたおっさんパパは、気付かぬうちに夫婦関係を希薄なものにしてしまっていたようだ。半ば発狂状態の彼はバーでみじめな独り言。
それを見ていたヤリチンジェイコブは、そのフニャチンを更生してやろうと手を差し伸べる。超凸凹師弟の誕生である。
服を直し、度胸を鍛え、見事男になってみせたおっさんパパだったが、愛妻家であることに変わりはなく、苦悩は続く。
一方、シッターを頼んでいるジェシカはそんな彼に恋をしており、そのうえ彼の長男はそのシッターに恋をしている。
一途な愛を信じる2人の物語は、メンバー入り乱れての決勝戦を経て、不格好な延長戦へつながっていく・・・。
スティーブカレルがほぼスティーブカレル役で出演しているいつも通りのコメディ映画だが、ところどころ大真面目に締めてくる。そして締め方が上手い。しっかり品質がお好みのサイコヒューマノイドにも是非見ていただきたい傑作だ。わざわざ狭義にリライトされてしまった日本人好きしそうなモサいタイトルは、今さらながら訂正を願いたい。
前述のスティーブカレルはまぁいつも通りとして、今回も他出演者を喰うフェティズムをまき散らした男がいる。
赤ちゃんの写真にアイコラしたい男ナンバー1、ライアン・ゴズリングだ。
上手い。そして面白い。なんちゅー奴だ!退場!
◆海洋天堂
★★★★★☆☆☆☆☆(55点)

クリーンに過ぎる
ジェット・リーが新境地に挑むヒューマンドラマ。
自閉症の息子を持つ壮年の父親を見事に演じる。
中国の新鋭監督(第六世代)と肌が合わない僕は、陳凱歌や張芸謀などの第五世代監督を一途に好いているらしい。その事はこれまでに褒めちぎった中国映画のラインナップを見ると気恥ずかしいほどに浮彫なのだが、そういう恋心みたいなもので映画を追っていると「初恋のきた道」のチャン・ツィイーのように苦行を強いられることもある。そういう意味で、00年代中盤は僕にとって我慢の季節だった。
始まりは陳凱歌の「北京ヴァイオリン」。
「黄色い大地」で立ち、「覇王別姫」を大成させた大作家が、テレビで放送するような小奇麗なパッケージを作った。撮影技法はいつも通りなのに、僕が想うカイコーらしさを感じることが出来なかった。
その後に作られた映画が「プロミス」。もう勘弁してくれ。それを作るのはあなたでなくとも良いのだ。
と、まぁこれは自分勝手な片思いをしているだけであって、監督の勝手であるし、観る側の好みである。ただ、作家性の無い感動話は個人的に好かんようだ。
そしてこの映画。
観終わってから調べたら、監督は「北京ヴァイオリン」の脚本家である。
どおりで....。
丁寧な脚本で、綺麗に絵を撮ってる。演技も完璧。
あまりにクリーン過ぎて、最初の10分で結末まで見通せてしまう。
一応、これは良い映画である。
親子観賞会にはもってこいだろうし、欠点もほとんどない。北京ヴァイオリンが好きなら嵌るだろう。
補足:ジェットリーにいきなり末期癌を演じさせるのは少々酷だったかもしれない。(実際弱るところはスキップされたが)
コメント
2012/04/20(金) 04:58:17 | URL | 紺碧 #8IgtKjlw[ 編集]
ベビーシッターアドベンチャーは聞いたことの無い映画なんですけど、なんか良さそうですね。
っていうかさすがに生まれてますよ!
っていうかさすがに生まれてますよ!
2012/04/20(金) 12:13:57 | URL | 海長とオビ湾 #-[ 編集]
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確か、テレビの深夜枠だったと思うけれど、観るつもりなかったのに結局最後まで見てしまった映画です。
DVD探しまくったけれど、日本語版は出てないので、しょうがなくてイギリス版で妥協(笑)。
…って、もしかしたら、オビ湾さん生まれてなかったりして(笑)。
…すんません、本題とは全く関係ないコメでした(爆)。
あ、でも、ラブアゲインは観たいなぁ…