紹介:デッカイAとチッチャイa

ペガサスシュピールからリリースされている小箱カードゲーム「ロバとウシ」の紹介記事を書いていて、これがクラマー先生の「デッカイAとチッチャイa」のジャケ換えだから説明はそっちを見てね、ってリンク貼ろうとしたらその記事自体をまだ書いていなかった。
プレイングは相当前だけど素晴らしいケツ顎イラストとゲーム自体の面白さが印象的で良く覚えている。幸いにも前回のゲームマーケットで手に入れているので紹介しなおそう。

IMG_7534.jpg
見るからに古いデザインのアミーゴ小箱。ちなみに1996年リリースらしい。
文句のつけようのないケツアゴがアルファベットの“A”を模しているようだ。
左がデッカイAで、右がチッチャイaである。
前述の通り作者はクラマー。ケツアゴを採用したのもクラマー本人だとしたら、今以上に評価を上方修正する必要があるだろう。

IMG_7536.jpg
中身。カードゲームなんでカードだけ。
ずいぶん昔のゲームにも関わらずエンボス加工が施されている。さすがAmigo。
カード構成は1~13までのカードが各8枚と、ジョーカーが4枚、デッカイAが1枚、チッチャイaが1枚。

デッカAとチッチャaを除いてシャッフルし、参加者に13枚ずつ配ったらゲーム開始。

IMG_7538.jpg
ゲームの基本は大貧民だと思ってもらえばさほど違いはない。
最初の人が出した数字のセットに対し、同枚数でより大きなセットを出していくというものだ。ただし大きく違う点として、誰かが出せる限りぐるぐると回っていくのではなく、各自手番を1回ずつしたら即座にそのラウンドが終わる。出されたカードは全て捨て札へ。こうして自分の手札を0枚にすることを目指す。誰かがゴールした時に手札に残っているカードは、その数字の分だけマイナス点だ。

また、最初のラウンドで最後にカードを出した人(一番大きい数字を出した人)は、デッカイAカードを受け取って手札にする。
2番目のラウンドで最後にカードを出した人は、チッチャイaカードを受け取って手札にする。
さて、このカードは一体なんなのか。

IMG_7539.jpg
手札に入ったAとaはすぐに使うことは出来ないが、次のリードプレイヤーをやる機会に単独で出すことが出来る。

Aが出されたら、他のプレイヤーは単独のカード1枚を必ずプレイしなければならない。(数字の大小は関係なく、マスト。)
ジョーカーは1扱いとし、もっとも大きな数字を出したプレイヤーはそのラウンドで出された全てのカードを手札に引き取らなければならない。つまり、手札が増えてしまう。その上、デッカイAはラウンドの最後まで持っているとマイナス20点なのだからたまらない。

そういうわけでデッカイAの押し付け合戦は熾烈なものとなり、ジョーカーを出すなどしてなんとか逃れようとする。そこがまたポイント。デッカイAを引き取らされたプレイヤーの手元に沢山のジョーカーが来ると、そのジョーカーを使って1ラウンドを凌げばまたデッカイAを放出できるのだ。

そうならないように皆でジョーカー出すのを控えたい所なのだが、ジョーカー自体もラウンド終了時マイナス14点なので出したい盛りのカードというわけだ。

そんなわけで一度デッカイAが打ち上げられると右へ左へのお祭り状態となる。
それでもカードの総枚数は着実に減っていき、誰かが逃げ遅れてデカいマイナスを喰らうことになるのだ。

IMG_7540.jpg
ちなみにチッチャイaもデッカイAと同じように処理されるが、カードは手札に加えるのではなくて自分の前に伏せて置いておく。これがそのままマイナス点になるのだ。(a自体のマイナス点は免除されるものの…)
ただ、チッチャイaもみんな取りたくないので、少人数だと大きなケガにはなりにくい。人数が多く、かつ終盤であればトンデモない爆弾として機能することもある。

【評価】
   7.jpg  
【所感】
大貧民をベースとした入りやすいルールに、デッカイAとチッチャイaのドタバタ要素をアクセントに加えた良作です。
カードプレイを1周しかしないスッキリな感じが良いですね。
| trackback:0 | commnet:0 | BACK TO TOP |

コメント

コメントする


秘密にする
 

このエントリーのトラックバックURL

これがこのエントリーのトラックバックURLです。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

このエントリーへのトラックバック

プロフィール

海長とオビ湾

Author:海長とオビ湾
motto:物より心
webmaster:ALOHA! Maura Kalusky FANLOG

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

比類なきリンク先

このブログをリンクに追加する