OSS117:私を愛したカフェオーレ(73点)、ツレがウツになりまして(60点)
◆OSS117:私を愛したカフェオーレ
★★★★★★★☆☆☆(73点)

センス光るフレンチパロディ
コードネーム“OSS117”はフランスの超一流スパイ。
同僚ジャックが殺害され、その謎を解くために現地カイロに派遣される。
隠れ家である養鶏場はジャックの経営手腕によって現地のシェア一位を占めるほどになっていた。果たしてOSS117はシェアを守り切ることができるのか!?
今年アカデミー作品賞を受賞した「Theアーティスト」の監督・主演男優・女優という豪華トリオで製作されたコメディ映画。一度日本にも来ていたけど「フレンチに007のパロディができるかね」と舐めてスルーしてしまった一作。こりゃ反省。
でもフレンチのパロディってのはやっぱり米国のそれとは一味違う。ウィットの利き方がいちいちコジャレで悪趣味。吹替にフロッグマンを適用したのもうなずける、悪くないセレクトだ。(吹替はスポットでしかみてないけど、特典映像のアフレコは笑える。)
パロディは主にションコネ時代がネタ。普通のパロディ映画に比べて役者が出来過ぎなのが変な味になっていて、ベジョなんかは普通にボンドガールのレベル。クオリティ高い素材でふざけちゃうもんだから、余計にオシャレに見える。
さらに感心するのは劇伴のクオリティ。この拘りがあればアーティストの音楽ができたのも頷ける。
オープニングのアートワークも60'sテイストでオシャレ(厳密には007的ではないけど)。是非本家の製作陣もマネしてほしい。
◆ツレがウツになりまして
★★★★★★☆☆☆☆(60点)

それは偽物かもしれないけれど
人気エッセイ「ツレがウツになりまして」の映画版。
オヨメがどうしてもみたいというので観賞するも、5分で飽きるオヨメ。でも決して詰まらなかったわけではなく、演者の魅力と軽めのテンポで大変観易く、ウケどころのわかりやすいドラマになっている。
二流漫画家の主人公(宮崎あおい)と、鬱病になってしまったツレ(境雅人)。
他人には理解し難い病気を前に自分なりの努力する夫想いの嫁だったが、会社を辞めさせてもツレの症状は収まらない。この病気には、とにかく時間と休養、それに周りの理解が必要なのだ。
普通以上に山あり谷ありの日々を乗り越えた2人の間には、これまで以上に固い夫婦の絆が結ばれている。夫婦の人生って助け合いでしょ。始まったばかりの2人のマラソンは、ゆっくりと、これからも続いていくのだ。
多分、本当の鬱病というのはこの映画で境雅人が見せた演技よりも、もっと深刻で、それこそ絵に出来るようなものでは無いのだろうと思う。それを安易に漫画にしたり映画にしたりって何だよ!って思う人もあるかもしれない。
その一方で、僕たちの想像力には限界がある。わからない。わかってあげたいけど、わからないんだよね。
この映画で見ることができるのは甘っちょろい偽物かもしれないけど、原作者の想いは受け取れるし、僕らがどんな一歩を歩めば良いか、考えれば良いかの助けにはなる。
ところで・・・積み上げたものを全て台無しにするあのCG演出はなんなのかね。大減点。
★★★★★★★☆☆☆(73点)

センス光るフレンチパロディ
コードネーム“OSS117”はフランスの超一流スパイ。
同僚ジャックが殺害され、その謎を解くために現地カイロに派遣される。
隠れ家である養鶏場はジャックの経営手腕によって現地のシェア一位を占めるほどになっていた。果たしてOSS117はシェアを守り切ることができるのか!?
今年アカデミー作品賞を受賞した「Theアーティスト」の監督・主演男優・女優という豪華トリオで製作されたコメディ映画。一度日本にも来ていたけど「フレンチに007のパロディができるかね」と舐めてスルーしてしまった一作。こりゃ反省。
でもフレンチのパロディってのはやっぱり米国のそれとは一味違う。ウィットの利き方がいちいちコジャレで悪趣味。吹替にフロッグマンを適用したのもうなずける、悪くないセレクトだ。(吹替はスポットでしかみてないけど、特典映像のアフレコは笑える。)
パロディは主にションコネ時代がネタ。普通のパロディ映画に比べて役者が出来過ぎなのが変な味になっていて、ベジョなんかは普通にボンドガールのレベル。クオリティ高い素材でふざけちゃうもんだから、余計にオシャレに見える。
さらに感心するのは劇伴のクオリティ。この拘りがあればアーティストの音楽ができたのも頷ける。
オープニングのアートワークも60'sテイストでオシャレ(厳密には007的ではないけど)。是非本家の製作陣もマネしてほしい。
◆ツレがウツになりまして
★★★★★★☆☆☆☆(60点)

それは偽物かもしれないけれど
人気エッセイ「ツレがウツになりまして」の映画版。
オヨメがどうしてもみたいというので観賞するも、5分で飽きるオヨメ。でも決して詰まらなかったわけではなく、演者の魅力と軽めのテンポで大変観易く、ウケどころのわかりやすいドラマになっている。
二流漫画家の主人公(宮崎あおい)と、鬱病になってしまったツレ(境雅人)。
他人には理解し難い病気を前に自分なりの努力する夫想いの嫁だったが、会社を辞めさせてもツレの症状は収まらない。この病気には、とにかく時間と休養、それに周りの理解が必要なのだ。
普通以上に山あり谷ありの日々を乗り越えた2人の間には、これまで以上に固い夫婦の絆が結ばれている。夫婦の人生って助け合いでしょ。始まったばかりの2人のマラソンは、ゆっくりと、これからも続いていくのだ。
多分、本当の鬱病というのはこの映画で境雅人が見せた演技よりも、もっと深刻で、それこそ絵に出来るようなものでは無いのだろうと思う。それを安易に漫画にしたり映画にしたりって何だよ!って思う人もあるかもしれない。
その一方で、僕たちの想像力には限界がある。わからない。わかってあげたいけど、わからないんだよね。
この映画で見ることができるのは甘っちょろい偽物かもしれないけど、原作者の想いは受け取れるし、僕らがどんな一歩を歩めば良いか、考えれば良いかの助けにはなる。
ところで・・・積み上げたものを全て台無しにするあのCG演出はなんなのかね。大減点。
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