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ニセモノバズがやって来た(80点)、La Luna(80点)、メリダとおそろしの森(78点)

◆ニセものバズがやって来た
★★★★★★★★☆☆(80点)
0031minibuzz.jpg
HMTのかくも愉快で哀しきセラピー

カーズ2のずっこけを象徴するように、前作で興醒め前座を勤めたトイストーリースピンオフ「ハワイアンバケーション」。ああいう風に幕を下ろした物語を即座に蒸し返すというところにナンセンスさを感じたものだが、今回もまたトイストーリーで行くというのだから呆れた、というか不安になった。
しかし実際は、そんな僕の勝手な落胆に鉄拳制裁を加えるかのような良作に仕上がっていた。ほんと、どうもすみませんでした。

短編ゆえにストーリーは語れない。
ただ、モリーの元気な姿は見れるし、愉快な新キャラクターは登場するし、無残にも忘れられたハッピーミールトイ(HMT)達の傷心セラピーは見れるしで、大変満足度の高い逸品であるから、メリダに興味が無くともこれを観にいって損はない。

◆La Luna
★★★★★★★★☆☆(80点)
0021Laluna.jpg
ピクサー短編真骨頂

今回の短編はいつぞやぶりの2本立て。
こちらは伝統のサイレント風作品となっている。
監督は宮崎アニメのファンであるピクサースタッフで、「崖の上のポニョ」に倣って水彩画で絵コンテを作成したという。(そうした水彩画の一部をエンドロールで見ることができる)
また、本作は第84回アカデミー賞で短編アニメ部門にノミネートしている。
メリダに興味が無くともこれを観にいって損はない。素敵作品。

◆メリダとおそろしの森
★★★★★★★☆☆☆(78点)
001ピクサー
あの日のピクサーに戻るために

ここ2,3年のピクサーは良くも悪くもビックなイベントが集中したためか、作品の公開年数の入れ替えなど、とにかくゴタゴタした動きが目立った。
本作「メリダとおそろしの森」は、製作開始後にスタジオとの意見の相違から(と言われている)監督交代が行われ、当初の2011年の公開予定から2012年に延期された。その影響か(実際の決定はそれより幾分か前になるが)2012年公開予定だった「カーズ2」が、1年前倒して公開されることとなった。「カーズ2」がピクサー始まって以来の非オスカーノミネート作品であり、唯一のRottenTomato腐り判定となってしまった背景には、実はそういった前倒しの経緯がある。

「カーズ2」で来日したジョン・ラセターは『ヒットを量産することは貯金の様なもので、もし駄作を何回も続けたら、その貯金はなくなってしまい、鑑賞者はそのスタジオの映画を見なくなる。(うろ覚え)』という主旨コメントを残している。

個人的な補足をするならば、カーズ2の失敗はそれまでの貯金をほぼ使い切ったと言っても過言ではなかった。というのも、2011年で鑑賞した新作130本(昨年末の記事を参照)の中で、カーズ2が最も良くできていない映画だったからである。

まぁそれは個人的な感想に過ぎないが、それでもあらゆる批評家サイトに酷評され、ほぼすべてのアニメーション映画賞に総スカンを喰らったわけであるから、ジョン・ラセター大先生も貯金が減ったのは重々自覚しているだろう。

そんななか遅刻参上した“ブレイブ”こと「メリダとおそろしの森」。
ピクサーには珍しい(というかCGアニメ映画全体を見渡しても少ない)人間がベースとなる話であり、かつ、初めての女性主人公である。
舞台はケルト民族の王国で、主にお転婆主人公と母親とのやりとを中心にプロットは進んでいく。

四大ケルト民族の王女であるメリダは、クリックリの赤毛がチャームポイントのわんぱく少女。そんな彼女もよいお年頃となり、他3民族の王子との縁談が持ち上がる。まだ結婚などしたくないメリダは家出。そこで見つけた“人を運命に導く”というウィスプ。彼等についていくと、其処には魔女の隠れ家があった。
メリダは母親の考えを変えさせるために、魔法のケーキを作ってもらうのだが…。


公開前の情報では、ピクサーの中では話が暗く、やや大人向けの作品となるということだった。しかし実際のところは、画面が暗いだけで物語としてはかなり軽い部類に入る。
というのも、これまでピクサーが扱ってきたテーマには現代アメリカが持つコンプレックスや、時代が忘れてきた物に対する情感など、言葉にしがたいメッセージが込められていたのだが、本作にはそういった主旨がおそらく無い。
母と娘の絆を描いたファンタジーである以上の意味は、あまり感じられない。
その点、往年のピクサー作品と比較すると凄味に欠ける印象が否めない。
さらに言えば、終盤から結末に至る脚本は少々力不足で押しに欠ける。最後にもう一つ“気づき”を置けるのがピクサーの底力だと思うが、そこまでの煌めきは見られなかった。

とは言え、魅力的な主人公とサイコーに可愛い三つ子の描き方、ふんだんに仕込まれた笑いのアイデアなどは素晴らしく、これらを他のスタジオが容易に真似ることができるとは到底思えない。
ケルティックオーケストラな劇伴も劇を盛り上げるには十分なもので、脚本以外のクオリティは高い。普通のアニメーション映画として観れば十分な良作と思う。
どうかディズニー資本に埋もれず、以前の様な独創性を取り戻してくれることを願う。
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コメント

あ! La Luna これ、この前ピクサーの講演会の時にみたわ。本邦初公開で、ビデオ撮りしないでくださいとかなんとか言われた。
しかしなんでもかんでも見に行っとんなー
2012/07/24(火) 23:51:21 | URL | akio #wr80fq92[ 編集]
趣味にしてる人間の中では観に行ってない方だと思いますよ。まぁ、せっかく東京にいるんですから。ヤバい映画とかもじゃんじゃん観ましょうよ。
2012/07/25(水) 00:02:49 | URL | 海長とオビ湾 #-[ 編集]

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