紹介:ホシリンピック

今の国内同人ゲーム市場は買い物がしやすい。
ルールは事前に公開されているし、大抵の場合は印刷所がどこであるか察しが付いている(コンポの質が想像できる)。
元々ドゥームナイト一同は所謂ディガーと呼ばれる種族なので、海外のスモールパブリッシャー製品を仕入れることが多い。ルールが公開されていないことがほとんどなので、コケるコケル。頻繁にコケる。
そもそも有名になったのは「写本と修道士」(現在はビブリオスのタイトルでメーカー製品となっている)くらいのもので、なんとも非効率なことを続けているわけだ。
何が言いたいって、ルール公開はありがたいなって話なわけですよ。おかげでいっぱい買えました。

ということで、ゲームマーケット2012秋アイテム。最初の紹介は大気圏内ゲームズさんの「ホシリンピック」。

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じぶんはカワサキファクトリー調とか、骨折ゲームズ調と呼んでいるのだけど、要はあの“白くて薄いダンボールの箱”に入っている。
ちょっとノスタルジックな少女コミック風のイラストは、このゲームのコンポーネントにもたくさん書かれているのだが、これがなんとも言えず良い雰囲気を作っている。いたる師匠やタムラくんがあのマンガ調だこのマンガ調だと言っていたが俺にはわからない。

IMG_8572.jpg
中身。
このゲームは洗濯物の干し合いがテーマであるから、当然干すための物干しざおが必要である。それを再現するためにメモスタンドみたいな奴と、カードが3枚入るバインダー用シートみたいなのを使う。

組み立てるとこんな感じ。
IMG_8573.jpg
ちょっとブラブラしてそれっぽい。
カードも入れやすく、プレイアビリティも悪くない。

で、それ以外にこのゲームのメインである洗濯物カード(大量のユニークイラストが描かれている!)と、得点記録用のカード&洗濯バサミセットが入っている。
これ全部含めて、ゲームマーケット2012での頒布価格は1000円。かなりお買い得だった。

さっそくゲームの説明に入る。
もし「お前の説明なんかかったるくて読んでられない」ということであればこちらの公式サイトのマンガ(http://teamtaikikennai.tumblr.com/post/35443807762/1)で概要がわかるから読んでくさい。
tumblr_mdaqz4CTsl1ras0sro1_r1_1280.jpg
※掲載許可受領済

写真付きで説明すると…
IMG_8574.jpg
まずラウンドを始める前の重要情報として、天気予報が公開される。晴れ、雨、くもりのいずれか。ちなみにその次の日の天気予報まで見れる形で提示される。

IMG_8576.jpg
天気予報がわかったら、今度はスタートプレイヤーから順に、手札5枚の中から1枚ずつ、洗濯物カードを物干しざおに干していく。
この時ちょっとした条件があって、ズボンだけはカードを上下逆に干さなくてはならない。
物干しざお(シート)は透明なので、他プレイヤーから見ればカードが逆さに干されれば一発でわかるようになっている。

im222age.jpg
全員が3枚干したところで洗濯物を公開。
この時のテルテル坊主の±と、天気予報の±を足して、その日の天気が決まり、無事に干せた洗濯物とそうでない洗濯物が判別される。

天気がプラス値の場合、晴れということで、干した洗濯物は全て乾く(得点)。
マイナスの場合、雨ということで、干した洗濯物は全て汚れてしまう(減点)。
±ゼロの場合、曇りということで、数値が1と2の物だけが乾き(得点)、それ以外は半渇き(0点)。

IMG_8578.jpg
乾いた洗濯物は数字の分だけ得点。汚れた洗濯物は数字の分だけ減点。半渇きは0点。
写真では1,2,3の洗濯物が干されているが、もしこの時曇りならば、1,2が得点、3が0点で、合計3点でこのラウンドは終わりという事になる。

また、上下セットの下着を1日で乾燥させることによるボーナスや、みんなの下着を掻っ攫う下着ドロカードなどがある。手札が5枚しかないので下着セットは滅多にそろえられないと思うが、ネタとしては良い。

これで1週間、つまり7ラウンド終わったところでゲームは終了し、その時点の得点で勝敗を決するというシンプルルールだ。

ライトなテーマに合ったルール、イラスト、コンポーネント。
豪華版がツォッホあたりからリリースされてても不思議じゃありません。

【評価】
   7.jpg
【所感】
想像以上にそれっぽいギミックに驚きます。すこしノスタルジックなマンガ風のイラストが、ゲーム性とテーマにとてもよくマッチしていてアイデンティティが感じられます。
頒布価格が手頃なためカードの紙質がどうしても気になりますが、それを差し引いても持ってて良かったゲームです。再販を期待してしまいますね。
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