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ゼロ・ダーク・サーティ(82点)、別離(81点)

◆ゼロ・ダーク・サーティ
★★★★★★★★☆☆(82点)
ZeroDarkThirtyChastain.jpg
報復の連鎖

中東アナリストになりかけているキャスリン・ビグローの自叙伝。ではなく、超カッコいいステルス・ブラックホークがビンランディンのお宅の家畜小屋に突っ込む話。ではなく、アメリカの復讐を見事果たした女パニッシャーのまつりのあと。

パキスタンで対テロ活動に参加しているCIA工作員の執念を追う再現映画。
911の首謀者であるオサマ・ビン・ラディンを抹殺すべく、連絡員と思しき“アル・アフメド”を重要人物と推測した女工作員マヤは、上司の理解こそ得られなかったが地道な捜査を続けていた。
一時は死亡説なども出てくるが、あるとき過去の膨大な情報提供資料からアル・アフメドの本名が判明。携帯電話の電波から頻繁に出入りしている豪邸がパキスタン市街、しかもパキスタン軍敷地近くにあることを探り当てる。

高い確率でアルカイーダの重要人物が潜伏していることは間違いないものの、ビン・ラディン本人の目撃ができないことから100日以上の硬直状態が続く。
最後は官房長官がマヤの才能に賭ける形で5月2日未明、ゼロ・ダーク・サーティにビン・ラディン抹殺計画は発動された。

作戦に当たるのは何かと出番の多いネイビーシールズのチーム6、対テロ専門部隊の面々。隊員役のジョエルがゴツくて頼もしい。
彼らの輸送手段として使われるのが噂のステルス型ブラックホークで、プロペラ音なども抑える技術がつかわれているらしいが、十分な轟音で飛び立つ雄姿が半端じゃなくかっこいい。

パキスタンの国境を越え、ビン・ラディンの潜伏先に到着したチーム6。ここから30分にわたる実地作戦シーンの緊張感がすごい。突然出てきた特殊部隊にいつのまにか一体感を感じている。メリケンの圧倒的ハードウェアの魅力だろうか。
かくして“正義の鉄拳”のように見える制裁が悪の親玉に喰らわされ、映画は終息に向かっていく。

そりゃあ、アメリカは強い。どんなにターゲットが巧妙に隠れても、抹殺する力と資金がある。非難轟轟浴びようとも、事実上のトールハンマーを持っているのは彼らだ。
ではその強大かつ執拗な反撃を遂行したことで、アメリカが手にしたものはいったい何だったのか。女工作員が一人空しく流した涙は、無力の涙ではなかったか。
報復の連鎖は今も続いている。

◆別離
★★★★★★★★☆☆(81点)
beturi-.jpg
昔話みたいなトドメ

「彼女が消えた浜辺」のイラン人監督によるヒューマンドラマ。

外国に行きたいという理由で妻が家を出た。
夫はアルツハイマー病の父を看護しなければならず、妻の希望にこたえることが出来なかった。
夫は父の介護役として、信仰深く真面目な貧しい女性を雇う。
ある日、夫が家に戻ると父が倒れている。腕をベッドに縛り付けられて。
激怒した夫は女性につめより、この家から出ていけと玄関から押し出す。
女性は転倒し、気分を悪くして病院に運ばれる。
実は女性は妊娠しており、結果として流産することになった。

かくして夫と女性は裁判で争うことになる。
争うためにお互いが小さな嘘をつく。
それはやがて大きな歪となってそれぞれの家族を崩壊させていく。

信仰、道徳、責任、愛情。いったい登場人物たちは誰と何を争っているのか。やりきれない気持ちが淡々と積み重ねられ、最後はやはり弱者が泣く。それを見た強者もまた、幸せでいられるとは限らない。それが人間ってもんでしょう。ねぇ。
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