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籠の中の乙女(50点)、トガニ(70点)

◆籠の中の乙女
★★★★★☆☆☆☆☆(50点)
TKY201208160247.jpg
娘よ、俺の世界で生きろ

金持ち一家のパパが娘二人と長男を郊外の屋敷で監禁状態で育てているというぶっ飛んだシチュエーションのドラマ、というかシュールコメディ、もしくは気の利かない寓話。
三兄妹は外界のことをまったく知らされず育てられており、当然テレビなどはない。屋敷の外は危険な世界ということになっており、実際彼らの見えない4人目の兄弟が屋敷の外で猫に惨殺されたことにされていたりと(4人目の兄弟はかつては本当にいたのかもしれない、何かでいなくなるか死んだかして、それが今回のシチュエーションの原因となっている可能性がある。が、ハッキリ言ってどうでもいい。)、もう無茶苦茶である。
しかし長男が思春期を迎えると、姉妹に何かあってはいけないということなのか、クリスティーナという女性が連れてこられ、兄とセックスをするようになる。クリスティーナは当然普通の人なので、外の世界からちょっとした刺激を持ち込んでしまう。

クリスティーナがもたらした少しの刺激から、兄妹のストレスは微妙に変化し、やがて長女の奇行につながる。

別に観る人を選ぶとは思わんが、唐突に終わるのでなんじゃそりゃとなってしまいそうな映画である。それでもこの映画はカンヌある視点受賞であり、アカデミー外国語賞にノミネートしている。多分それは、映画であることの作品的意義というか存在感というかね。
「かぞくのくに」がノミネートしない、もしくはしそうもないと思ってしまう理由は、そのあたりなんじゃないだろうかなんて。

◆トガニ
★★★★★★★☆☆☆(70点)
AUT201208070020.jpg
小説で掘り起し、映画で追いつめた

韓国に「トガニ法」を作らせたノンフィクション(全てではない)映画、および小説。
霧の街ムジンにある聾学校で発生した、聴覚障害者に対する教員の日常的性暴行事件。有力者とそこに癒着した公安に挑んだ新任教師と人権団体の実話。起訴したまでは良かったが、そこには前官礼遇(ここでは、判事を辞めて弁護士になった前官のデビュー裁判は勝たせるっていうアホ過ぎる慣例を指す)という理不尽な壁が立ちふさがる。
実話版「ダウト」みたいな話ですね。

結局、暴行の決定的証拠を見つけたにもかかわらず、前述の慣例と癒着、腐った司法、それら悪行と惰性のるつぼによって、弱者の訴えは踏みにじられる。
官尊民卑の極みで、バカバカしいにも程がある話だ。
実際、これを観た韓国人が怒りに怒って、障害者への暴行事件の時効撤廃、厳罰化を定めた「トガニ法」が出来たのだ。
「それでも僕はやってない」に似た、ある種の哀しいカタルシスである。
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