アフターアース(27点)
◆アフターアース
★★☆☆☆☆☆☆☆☆(27点)

シャマ神様×スミス親子のコラボ飯
しっかりした話を作るのが大の苦手で、真面目にやってるのに大長編は蜂の巣のように穴だらけになってしまう、聖シャマラン大学初代学長にしてナイトクロニクルズの偉大なる創始者、M・ナイト・クソ・シャマラン大先生の最新作が登場だ。
今回も中二の四コマばりに浅はかだから、みんな絶対見てくれよな!
でも絶対見てくれないからネタバレ全開で行くぜ。
さっそくその素晴らしい御業をなぞっていこう。
シャマ歴20XX年、人類は地球を破壊しすぎて住めなくなってしまったので、外宇宙に向けて大移動を開始。「お!ここはナイスな惑星ぞ!」というところを見つけたものの、先住生物がいて戦争になる。この戦争はその後1000年も続いており、父スミスは軍の英雄、子スミスはその息子という配役である。
で、父スミスがなんで英雄かというと、先住生物が放ってきた生物兵器「アーサー(人類の天敵をこんな普通の人の名前で読んでいいんですか…)」は人間の恐怖を触角として動くため、恐怖を感じない父スミスは無敵、という寸法である。
(設定ダサ!)
ところで例の先住生物は予算の関係からかスクリーンに姿を見せることが無く、妙な緊張感のなさが生まれているが、シャマ神様はそんなこと当然お気づきの上でこうなっているに違いないのである。
子スミスはそんな父に良いところを見せようと訓練を頑張ってるっぽいが、残念ながらまだ未熟でレンジャー試験に落ちてしまう。
そんな子スミスを連れ、父スミスは訓練のための遠征に出かける。宇宙船には訓練用のアーサーを乗せており、現地でこの生物を使った演習を行う予定の様だ。
しかし宇宙船はなんか微妙な重力派とやらを受けて航空機事故的な演出と共に墜落。
堕ちた星はなんと「地球」!
しかし地球である意味は(これ以降の展開を考慮しても)まったく無いので、シャマ神様のちょっとした冗談であろう。
宇宙船は真っ二つに分かれて100KM離れた場所に落ち、救難ビーコンは親子がいない方の破片に置かれている。父スミスは両足骨折で動けないので、子スミスが一人で長旅をすることになる。
父スミスによると「地球」は"人類に敵対するように成長した大自然"になっているとのことだが、実際にはこれと言って敵対するような事象は発生せず、これもシャマ神様のちょっとした冗談であったことは明白である。
そんなわけで大自然を闊歩するだけなら安全なのだが、酸素が薄くなった地球(という、大密林なのに無茶苦茶な設定)と逃げ出したアーサーという問題が残っている。
酸素が薄い件については「さんそきゅーにゅーほじょざい」ってものがあるのでこれで解決。(いやほんと、普通にサルとか生活してますけどもね。)
環境的には夕方になると何十度も気温が下がって凍てつくという問題があるが、これもなぁなぁに進行するので大した問題にはならず。
それより俺は子スミスが飯を食わず何日も行動できることの方に驚いたのだが…。
続いて肝心のアーサー戦である。
人類が使用している武器は何故か飛び道具ではなく、20種類以上に形状を変化させることができる近接武器。ナイフみたいなやつ。
たぶんスターシップトルーパーズみたいにしたかったんだろう。
ここまで来たら言うまでもないことだが、この武器の形状は最終的に2種類くらいしか登場せず、20種類云々というのはシャマ神様のちょっとした冗談である。
で、最終的に子スミスは恐怖に打ち勝ってアーサーを倒す。
恐怖に打ち勝って…。
だから序盤にやたらと「白鯨」を押しまくってたのね。(なんてダサい映画づくり!)
もう、本当に子供みたいな映画の作り方で、設定は四方八方思いつき。そこにリアリティや説得力を築こうなんて全く考えてないから、見てる方は「ああ、馬鹿なんだなぁ。」と思うしかない。やるなら「エアベンダー」くらい崩壊して欲しいものだ。
今、映画界で最も信用のない神。M・ナイト・シャマ神。
原作と主演をやったスミス親子の正気も疑わざるをえない。
★★☆☆☆☆☆☆☆☆(27点)

シャマ神様×スミス親子のコラボ飯
しっかりした話を作るのが大の苦手で、真面目にやってるのに大長編は蜂の巣のように穴だらけになってしまう、聖シャマラン大学初代学長にしてナイトクロニクルズの偉大なる創始者、M・ナイト・クソ・シャマラン大先生の最新作が登場だ。
今回も中二の四コマばりに浅はかだから、みんな絶対見てくれよな!
でも絶対見てくれないからネタバレ全開で行くぜ。
さっそくその素晴らしい御業をなぞっていこう。
シャマ歴20XX年、人類は地球を破壊しすぎて住めなくなってしまったので、外宇宙に向けて大移動を開始。「お!ここはナイスな惑星ぞ!」というところを見つけたものの、先住生物がいて戦争になる。この戦争はその後1000年も続いており、父スミスは軍の英雄、子スミスはその息子という配役である。
で、父スミスがなんで英雄かというと、先住生物が放ってきた生物兵器「アーサー(人類の天敵をこんな普通の人の名前で読んでいいんですか…)」は人間の恐怖を触角として動くため、恐怖を感じない父スミスは無敵、という寸法である。
(設定ダサ!)
ところで例の先住生物は予算の関係からかスクリーンに姿を見せることが無く、妙な緊張感のなさが生まれているが、シャマ神様はそんなこと当然お気づきの上でこうなっているに違いないのである。
子スミスはそんな父に良いところを見せようと訓練を頑張ってるっぽいが、残念ながらまだ未熟でレンジャー試験に落ちてしまう。
そんな子スミスを連れ、父スミスは訓練のための遠征に出かける。宇宙船には訓練用のアーサーを乗せており、現地でこの生物を使った演習を行う予定の様だ。
しかし宇宙船はなんか微妙な重力派とやらを受けて航空機事故的な演出と共に墜落。
堕ちた星はなんと「地球」!
しかし地球である意味は(これ以降の展開を考慮しても)まったく無いので、シャマ神様のちょっとした冗談であろう。
宇宙船は真っ二つに分かれて100KM離れた場所に落ち、救難ビーコンは親子がいない方の破片に置かれている。父スミスは両足骨折で動けないので、子スミスが一人で長旅をすることになる。
父スミスによると「地球」は"人類に敵対するように成長した大自然"になっているとのことだが、実際にはこれと言って敵対するような事象は発生せず、これもシャマ神様のちょっとした冗談であったことは明白である。
そんなわけで大自然を闊歩するだけなら安全なのだが、酸素が薄くなった地球(という、大密林なのに無茶苦茶な設定)と逃げ出したアーサーという問題が残っている。
酸素が薄い件については「さんそきゅーにゅーほじょざい」ってものがあるのでこれで解決。(いやほんと、普通にサルとか生活してますけどもね。)
環境的には夕方になると何十度も気温が下がって凍てつくという問題があるが、これもなぁなぁに進行するので大した問題にはならず。
それより俺は子スミスが飯を食わず何日も行動できることの方に驚いたのだが…。
続いて肝心のアーサー戦である。
人類が使用している武器は何故か飛び道具ではなく、20種類以上に形状を変化させることができる近接武器。ナイフみたいなやつ。
たぶんスターシップトルーパーズみたいにしたかったんだろう。
ここまで来たら言うまでもないことだが、この武器の形状は最終的に2種類くらいしか登場せず、20種類云々というのはシャマ神様のちょっとした冗談である。
で、最終的に子スミスは恐怖に打ち勝ってアーサーを倒す。
恐怖に打ち勝って…。
だから序盤にやたらと「白鯨」を押しまくってたのね。(なんてダサい映画づくり!)
もう、本当に子供みたいな映画の作り方で、設定は四方八方思いつき。そこにリアリティや説得力を築こうなんて全く考えてないから、見てる方は「ああ、馬鹿なんだなぁ。」と思うしかない。やるなら「エアベンダー」くらい崩壊して欲しいものだ。
今、映画界で最も信用のない神。M・ナイト・シャマ神。
原作と主演をやったスミス親子の正気も疑わざるをえない。
コメント
2013/06/26(水) 17:01:26 | URL | 由紀 #-[ 編集]
超良い映画なんで絶対観てください。超。絶対。
使えない監督をどこで使うかっていう、プロダクト側の算段が透けて見えてしまうような感じは、まぁしますよねぇ。
※注:下記ネタバレ
ちなみにこの前時代的親子劇場の結末は、息子が立派な戦士になったにも関わらず「僕、母さんと家で働くよ」という降ってきたウンコみたいな台詞で締められます。母ちゃんは内職でもしてたんだろうか。
あと、おそらくですが公開直前に大量のシーンカットが行われています。小出しにされていた予告のシーンに、使われていないものがいっぱいある。多分、超つまらなかったので編集でなんとかすべくってことだったんでしょうね。
まぁ一言でいえば、SF世界なんて完全にキャパオーバーなんですよ。明らかに出来ないことをしてる。エレベーターの中だけで済むような話を、宇宙にまで広げて作るからいけないんじゃないですかね。
自分の長所短所に気づいたとき、シャマランが化ける可能性は十分あると思います。「アンブレイカブル」で彼がやっていたことは、今彼がやっていることの真逆だったはずなんです。
結論:後世に残すべきクソ映画としては「エアベンダー」の方が遥かに格上です。
使えない監督をどこで使うかっていう、プロダクト側の算段が透けて見えてしまうような感じは、まぁしますよねぇ。
※注:下記ネタバレ
ちなみにこの前時代的親子劇場の結末は、息子が立派な戦士になったにも関わらず「僕、母さんと家で働くよ」という降ってきたウンコみたいな台詞で締められます。母ちゃんは内職でもしてたんだろうか。
あと、おそらくですが公開直前に大量のシーンカットが行われています。小出しにされていた予告のシーンに、使われていないものがいっぱいある。多分、超つまらなかったので編集でなんとかすべくってことだったんでしょうね。
まぁ一言でいえば、SF世界なんて完全にキャパオーバーなんですよ。明らかに出来ないことをしてる。エレベーターの中だけで済むような話を、宇宙にまで広げて作るからいけないんじゃないですかね。
自分の長所短所に気づいたとき、シャマランが化ける可能性は十分あると思います。「アンブレイカブル」で彼がやっていたことは、今彼がやっていることの真逆だったはずなんです。
結論:後世に残すべきクソ映画としては「エアベンダー」の方が遥かに格上です。
2013/06/26(水) 19:00:36 | URL | オビ湾 #-[ 編集]
そこまで言われるとさすがに観ないとですね。
ただ「エアベンダー」もまだなんで、その後に…気力があれば…。
しかしこれほどネタバレが気にならない(むしろスカッとする)レビューも無いですねw
ただ「エアベンダー」もまだなんで、その後に…気力があれば…。
しかしこれほどネタバレが気にならない(むしろスカッとする)レビューも無いですねw
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ご無沙汰してます。
あのクソシャマラン大先生の作品が公開と聞いて以来、
レビューを心待ちにしてました。
映画本編を観た以上の満足感で、これで安心して観ないで済みます。
次も楽しみにしてます。
ちなみに他のレビューでは、
ウィル・スミスが「俺様と息子が主演の映画を作れクソ野郎ども」と暴れる
→制作サイドが諦めさせようと「シャマラン大先生の映画ならいいよ」と提案
→「よしそれだ」とウィル・スミス
ってな説が展開していて、なるほどありそうだなと。
どっちにしても最近息子を引っ張り出しすぎ、
「インデペンデンス・デイ」の続編も金が少ないから出ないよ、と来て、
ウィル・スミス、そろそろ危ないかな、と。