BG紹介:パッチワーク
すっかり重ゲーの重鎮と化してしまったウヴェ・ローゼンベルグ様。
もちろんそっちも面白いには面白いのだが、往年の名作小箱ゲームファンであれば、「ウヴェ様が2人用のシンプルなゲームを作る」と聞いただけで金玉が震えたことだろう。
そんなわけで今日はウヴェ様の2人用新作ゲーム、「パッチワーク」だ。

パッチワークとは、布の切れ端を無駄にしないために考案された、云わば生地の柄。見た目的には縫合アートである。
そのパッチワーク柄をテーマにしてウボンゴみたいな形のパズルゲームに仕立ててある。
箱の見た目が誇り臭い感じ、良い味出してる。

中身。
個人ボードが2枚、時間ボードが1枚、パッチワーク用タイルがたくさん(なぜかウボンゴみたいな形をしている)、それにこの世界のお金であるボタンチップもたくさん。
全体的にアートワークはかなり良いと言えるだろう。

さて、この写真はゲームの初期セッティング時の様子である。
2人用のゲームとしてはかなり場所を取る方だ。アグリコラといい、ウヴェ家のテーブルはさぞデカいのだろう。
自分から遠いサイドのタイルが見にくいのが難点だ。
中央にあるのが時間ボードで、それを取り巻くようにパッチワークタイルが並べてある。そのパッチワークの中で最小のもの横にポーンが置かれている状態だ。
これ以外に、プレイヤーは自分専用の9×9マスのボードと初期ボタンとして5ボタンを持っている。
このゲームでは、プレイを通してなるべく自分のボードをパッチワークで埋め、その内容でもたらされるボタンの数を2人で競うことになる。

このゲームの手番順は特殊なルールを採用している。
早い話が「テーベの東」方式なのだが、簡単に説明すると「アクションによって消費する時間ポイントが設定されていて、常により時間を使っていないプレイヤーが手番を行う」ということだ。
時間を大量に消費するアクションを行ってしまうと、しばらく自分の手番が回ってこないかもしれない。
では手番が来たら何ができるか。
まず1つ目は、時間ボードにおける相手の駒の1つ前のマスまで自分の駒を進ませて、進ませたマス数だけボタンを貰うというもの。要はボタンを補給するアクションだ。

2つ目の選択肢がこのゲームのメインアクションである”パッチワークを取る”だ。
この時取ることができるパッチワークはその時点でポーンがいる場所から進行方向3つまでの範囲である。この範囲にあるパッチワークについて、それぞれに記載されている時間とボタンを支払うことで、パッチワークを取ることが出来る。(ボタンは必要のない時がある。しかし時間は必ず必要。つまり、どちらのアクションを行っても時間は経過するのだ。)

取ったパッチワークは自分のボードへ設置。
前述のとおりボードは9×9だが、先に7×7を完成させると大きなボーナスがある。
パッチワークはウボンゴみたいな変な形をしているので、どうしても穴が開いてしまうこともあるだろう。そんな時のためにレザーパッチというものがある。これは時間ボード上の一定位置に置かれているもので、先にそこを通過したプレイヤーが即座に1×1のレザーパッチを取って自分のボードに置く事ができるという、ボーナスめいたしろものだ。
さらに、というか、これがボタンを手に入れるメインの方法なのだが、時間ボード上にはボタンの書かれている箇所がたくさんあり、そこを自分の駒が通過すると、ボタンを手に入れることができる。この時手に入れることが出来るボタンの数は、自分のボード上に置かれているパッチワークに示されたボタンの数と同値である。
収入を考えるとボタンのたくさんついたパッチワークを取りたいところだが、大抵そういうパッチワークはそれないに対価が必要になる。あまりボタンばかり集めているとボードを埋めるのが大変になってきてしまう。(ボタンがついていないパッチワークは大きくても安めなのだ。)

こんな感じでボードが埋まっていく。
そして、双方の駒が時間ボードの最終地点まで到着すると、ゲームは終了する。
その時点で自分のボードの空いているマスは、1マスにつき2ボタンの没収。これがかなり痛手になりやすい。やはり収入も大事だが、ボードが埋まるかという点に注意を向けなくてはならぬのだ。
【評価】

【所感まとめ】
「テーベの東」で定評のある時間システムをうまく2人用に活用しています。2人しかいないので時間コマは常にシーソーゲームを続け、そこに先取りの要素が加わってきます。ボードを埋めるにはそこそこにシビアな勘定が必要です。初プレイ時では難しいですが、2回目からはポーンの位置を気にするようになるでしょう。
ゲームの要素としてはシンプルで珍しいということはありませんが、その組み合わせと奇抜な見た目が特徴です。プレイ中は勝ち筋が中々見えずフワフワしたプレイ感になりがちということもあり、不思議な雰囲気を持つゲームと言えるでしょう。

新品ボードゲームパッチワーク (Patchwork)
◆記事に引用したゲーム
◆今日のウヴェ様ピックアップ

中古ボードゲームボーナンザ 日本語版 (Bohnanza)
ウヴェ様と言えば小箱ゲームのレジェンド「ボーナンザ」だろう。
手札順変更不可なゲームはこのゲーム以前にも存在したが、交渉を入れることでそれが”縛り”なだけではなくなっている。マメが並んでいく育成の楽しみに加え、未練の残りやすい得点システムも逸品。マストバイ。
もちろんそっちも面白いには面白いのだが、往年の名作小箱ゲームファンであれば、「ウヴェ様が2人用のシンプルなゲームを作る」と聞いただけで金玉が震えたことだろう。
そんなわけで今日はウヴェ様の2人用新作ゲーム、「パッチワーク」だ。

パッチワークとは、布の切れ端を無駄にしないために考案された、云わば生地の柄。見た目的には縫合アートである。
そのパッチワーク柄をテーマにしてウボンゴみたいな形のパズルゲームに仕立ててある。
箱の見た目が誇り臭い感じ、良い味出してる。

中身。
個人ボードが2枚、時間ボードが1枚、パッチワーク用タイルがたくさん(なぜかウボンゴみたいな形をしている)、それにこの世界のお金であるボタンチップもたくさん。
全体的にアートワークはかなり良いと言えるだろう。

さて、この写真はゲームの初期セッティング時の様子である。
2人用のゲームとしてはかなり場所を取る方だ。アグリコラといい、ウヴェ家のテーブルはさぞデカいのだろう。
自分から遠いサイドのタイルが見にくいのが難点だ。
中央にあるのが時間ボードで、それを取り巻くようにパッチワークタイルが並べてある。そのパッチワークの中で最小のもの横にポーンが置かれている状態だ。
これ以外に、プレイヤーは自分専用の9×9マスのボードと初期ボタンとして5ボタンを持っている。
このゲームでは、プレイを通してなるべく自分のボードをパッチワークで埋め、その内容でもたらされるボタンの数を2人で競うことになる。

このゲームの手番順は特殊なルールを採用している。
早い話が「テーベの東」方式なのだが、簡単に説明すると「アクションによって消費する時間ポイントが設定されていて、常により時間を使っていないプレイヤーが手番を行う」ということだ。
時間を大量に消費するアクションを行ってしまうと、しばらく自分の手番が回ってこないかもしれない。
では手番が来たら何ができるか。
まず1つ目は、時間ボードにおける相手の駒の1つ前のマスまで自分の駒を進ませて、進ませたマス数だけボタンを貰うというもの。要はボタンを補給するアクションだ。

2つ目の選択肢がこのゲームのメインアクションである”パッチワークを取る”だ。
この時取ることができるパッチワークはその時点でポーンがいる場所から進行方向3つまでの範囲である。この範囲にあるパッチワークについて、それぞれに記載されている時間とボタンを支払うことで、パッチワークを取ることが出来る。(ボタンは必要のない時がある。しかし時間は必ず必要。つまり、どちらのアクションを行っても時間は経過するのだ。)

取ったパッチワークは自分のボードへ設置。
前述のとおりボードは9×9だが、先に7×7を完成させると大きなボーナスがある。
パッチワークはウボンゴみたいな変な形をしているので、どうしても穴が開いてしまうこともあるだろう。そんな時のためにレザーパッチというものがある。これは時間ボード上の一定位置に置かれているもので、先にそこを通過したプレイヤーが即座に1×1のレザーパッチを取って自分のボードに置く事ができるという、ボーナスめいたしろものだ。
さらに、というか、これがボタンを手に入れるメインの方法なのだが、時間ボード上にはボタンの書かれている箇所がたくさんあり、そこを自分の駒が通過すると、ボタンを手に入れることができる。この時手に入れることが出来るボタンの数は、自分のボード上に置かれているパッチワークに示されたボタンの数と同値である。
収入を考えるとボタンのたくさんついたパッチワークを取りたいところだが、大抵そういうパッチワークはそれないに対価が必要になる。あまりボタンばかり集めているとボードを埋めるのが大変になってきてしまう。(ボタンがついていないパッチワークは大きくても安めなのだ。)

こんな感じでボードが埋まっていく。
そして、双方の駒が時間ボードの最終地点まで到着すると、ゲームは終了する。
その時点で自分のボードの空いているマスは、1マスにつき2ボタンの没収。これがかなり痛手になりやすい。やはり収入も大事だが、ボードが埋まるかという点に注意を向けなくてはならぬのだ。
【評価】

【所感まとめ】
「テーベの東」で定評のある時間システムをうまく2人用に活用しています。2人しかいないので時間コマは常にシーソーゲームを続け、そこに先取りの要素が加わってきます。ボードを埋めるにはそこそこにシビアな勘定が必要です。初プレイ時では難しいですが、2回目からはポーンの位置を気にするようになるでしょう。
ゲームの要素としてはシンプルで珍しいということはありませんが、その組み合わせと奇抜な見た目が特徴です。プレイ中は勝ち筋が中々見えずフワフワしたプレイ感になりがちということもあり、不思議な雰囲気を持つゲームと言えるでしょう。

新品ボードゲームパッチワーク (Patchwork)
◆記事に引用したゲーム
◆今日のウヴェ様ピックアップ

中古ボードゲームボーナンザ 日本語版 (Bohnanza)
ウヴェ様と言えば小箱ゲームのレジェンド「ボーナンザ」だろう。
手札順変更不可なゲームはこのゲーム以前にも存在したが、交渉を入れることでそれが”縛り”なだけではなくなっている。マメが並んでいく育成の楽しみに加え、未練の残りやすい得点システムも逸品。マストバイ。
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