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BG紹介:Aコードで行こう

2015年最初のゲームマーケット、大阪開催で話題になっていた「Aコードで行こう」。
ジャズという魅力的なテーマに、フラットでお洒落、極めて印象の良いアートディレクションが合わさったことで強い注目を浴びたカードゲームである。
製作は本ゲームが処女作となる京都のSaashi&Saashi。ただの思い込みかもしれないが、京都のサークルは見た目に気を遣うシャレオーツな方々が多い印象がある。

acode01.jpg
萬印堂小箱サイズ。
これだけシャレオーツなデザインだと注目を浴びるのも仕方がない。もちろんタイトルはA列車で行こうのもじりなわけだが、冒頭WordのTakeとゲームの中身であるトリックテイクのTakeをかけたのではとも思った。
それにしても良いロゴである。

acode02.jpg
中身。このカードデザイン、しかもエンボス。付属物の綺麗さ。
コンポーネントからは少数出版とはまったく思えないアトモスフィーア。クオリティが高すぎる…。
また、後述するがこのゲームはルールが非常にややこしいため、ルール以外にサマリーシートが存在する。そもそもルールブック自体もかなり丁寧に作ってくれてあるのだが、それでも間違えやすいルールなのである。変態トリテというのはえてしてそうなのだが、通常のトリテのルールを一脱している分、ユーザーは先入観から間違った解釈をしてしまいがちなのだ。

acode03.jpg
ちなみにこの円盤は、その時点でもっとも強いランクを表す便利グッズである。
「Aコードで行こう」では、ゲーム中にランクの強さが変動するため、これが必須なのだ。ちなみにミープルが置かれている場所から時計回りで強い順番ということになる。
円盤中央に書かれているのはラウンドの得点表である。取ったトリック数ごとにもらえる得点が記載されているが、取れば取るほど高いというわけではない。むしろ平均くらいで終わらせた方が良い点数配分になっている。本ゲームはテーマがジャズバンドのセッションとなっているため、あまり独りよがりに演奏を引っ張ってはいけないのだ。

とまぁ、テーマも見た目もしっかりしたゲームなのだが、普通のトリックテイクと違うところがいくつもあるので、その代表的なところに触れていきたい。
acode04.jpg
まず最も大きな特徴は、「転調」だろう。
このゲームでは、リードされたカードのスートだけでなく、それまでにほかのプレイヤーがプレイしたカードのランクもフォローすることができる。(リーダーのランクである必要はない。)
ランクもフォロー可能なゲームといえば、ギュンター・ブルクハルトのマインツがそうだった。あのゲームもすごく面白いのだが、それは別の機会に。
そして、ランクをフォローしたプレイヤーは「転調」をしたとみなされる。「転調」事態はトリックの勝敗とは直接的には関係しないが、「転調」を行ったプレイヤーは、次のトリックでリーダーになるのだ。そう、「転調」が起こった場合、次のリーダーはトリックの勝者ではなく、「転調」を起こしたプレイヤーなのだ。また、「転調」を起こしたランクが次のトリックの最強コードに変更される点もポイントだ。
「転調」を起こしたプレイヤーが、次のトリックで転調したコードをプレイできれば、そのトリックを制することができる可能性は高い。そして、このゲームでは最強コードでトリックを制したプレイヤーにボーナスカードがやってくるので、明らかな戦略ポイントなのだ。

また、それと同じくらい大きな要素として「即興」がある。発生は「転調」と似ているが、条件は絞られる。そのトリックの最後にカードを出すプレイヤーが、リードカードのランクをフォローした場合にのみ「即興」が始まる。
「即興」が起こると、まずそのトリックの勝者は持ち越しとなり、「即興」を起こしたプレイヤーをリードプレイヤーとしてまたトリックを行うのだ。そして、そのトリックを制したプレイヤーが前の分のトリックも得ることになるのである。さらに、ボーナス点として少なくないポイントが与えられるので、勝利を目指すには狙わなければならない配点になっている。

acode05.jpg
というわけで、1回のトリックだけで勝者は決まるわリーダーは変わるわ、ランクの強弱は変わるかもしれないわ、あげくトリックの勝者が持ち越される可能性まであるのだ。コントロールができないわけではないが、手札が配られた時点でゴールを見据えることはほぼ不可能だろう。また、ゲーム上とても重要なリーダーの権利移行が直感的ではないので、別途マーカーを使ってトリック中の暫定次期リーダーも示すようにしないとアタマが追い付かない。
変動する各種要素の中で、臨機応変に戦略を考えなければならないのはわかるのだが、運用的な難しさと、戦略を考える難しさが掛け算になってしまい、それを楽しむにはなかなか敷居が高い。いろいろな意味で、難しすぎるのだ。
かつてドリス&フランクが「ミュー&メアー」で収録していた(後に4 in 1でも収録している)ミューというゲームでも同じ印象を受けたことがある。それぞれの要素はしっかりと意図があって考えられているのだが、難しすぎて、楽しむ域まで進もうとはなかなか思えないのである。

【評価】
5.jpg

【所感まとめ】
非常に綺麗で豪華なコンポーネントに、フラットでおシャレなイラスト、魅力的なテーマ。誰でも引き付けられてしまいそうなゲームです。が、その内容はまさに変態トリックテイクであり、難易度もかなり上級の部類。カウンティングもやることが望ましい内容です。ゲームの初心者や、ライトなゲームがお好みの場合、このゲームの意図を楽しむのはちょっとハードルが高いように思います。我こそは変態トリテ好きという強者のみなさん、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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