BG紹介:マンモス
毎年コンスタントに1作か2作、しっかりディレクションされた小箱ゲームをリリースしているアバクス・シュピール。そのアバクスが今年選んだタイトルが、かなり評判の良い滑り出しを見せている。
タイトル名は「マンモス」。ゲーム中にはマンモスだけでなく、絶滅しそうな生物が8種登場し、彼らが滅んでいく姿を目の当たりにすることになるのだ。イカすテーマ!

アバクス小箱。と思いきや、見慣れないロゴがもう一つ。
「HOBBY WORLD」
ロシアのゲームメーカーだ。
昨年「ハリウッド」というロシア製ボードゲームが国内流通していたが、それを出していたメーカーである。
つまり「マンモス」はHOBBY WORLDとの連名ということになっている。
ちなみにこちらがHOBBY WORLDのマンモスのページだ。
http://international.hobbyworld.ru/sauries
また、このページにも記載がある通り、「マンモス」はトラディショナルなトランプゲームがルールのもとになっている。英語説明ページではチートやダウトに似ているとあるが、実際にはロシア地方で遊ばれるベリシネベリシを基本的なルールとして採用している。

中身。
全てエンボスのカードで、大きく3種類がある。
①:8種族の生存状況を示すカード
②:生物カード(2~8まで、数字の数だけカードの枚数も存在する。最近で言えばペアーズ的な構成)
③:恐竜カード
①はテーブルの脇に並べ、②と③は混ぜて各プレイヤーの手札+山札になる。
ちなみに③は人数によって規定枚数がランダムに混ぜられるルールだ。

プレイヤーの目的は自分のカードを全てなくすことである。
ゲームが始まると、まずスタートプレイヤーが種の名前を一つ宣言して、手札を1枚~4枚場に出す。例えば、「サーベルタイガー!」と宣言して、手札から3枚場に出すといった具合。
また、この時カードは伏せて出されており、表向きは全てサーベルタイガーを出しているという体である。しかしそれは義務ではなく、実際にはすべてサーベルタイガーである必要はないし、サーベルタイガーが1枚も含まれていなくてもよいのだ。
それ以降のプレイヤーは、宣言された動物のカードを自分も宣言してカードを出すか、直前のプレイヤーの宣言に物言いをつけるかのいずれかを行うのである。
つまりダウトなのだが、このゲームでは少しそのあたりの勝手が異なる。
ダウトをしたら、前のプレイヤーが出したカードのうちの1枚だけをめくり、それをもってしてダウトの成否が決められてしまうのである。つまり、4枚中1枚だけしか真実が含まれていなかったとしても、その1枚がめくられれば無罪放免なのである。
ダウトに失敗したプレイヤー、ダウトで成功されたプレイヤーは、それまで他プレイヤーが前に出していたカードを全て引き取り、自分の手札にしなければならない。

そして、これがベリシネベリシを上手くテーマ消化したポイントなのだが、ある種の生物について、全てのカードが手札にあるとき(3の数字のカードが3枚とか)、そのカードをまとめて捨てることが出来るのである。
捨てたカードは①の生存状況カードの下に入れ、生存状況カードを絶滅サイドに切り替えることで見える化するのである。
それほどシステムに沿ったテーマ付ではないのだが、一応絶滅しやすい生物ほど数字が小さくなっており「はい!マンモス絶滅!」とか口にするだけで割に楽しくなれるのである。

もう一つベリシネベリシに変化を加えているのが、この恐竜カードだ。
恐竜カードはダウト時にめくられると効果を発揮し、主に場に出ているカードを誰かに押し付けたり消滅させたりするのである。
ゲーム的にはおおよそ以上の要素で出来ている。
ダウト時の「1枚めくり判定システム」が、このゲームをベリシネベリシから大きく変化させているように思う。ベリシネベリシのようにジリジリする展開にはなりにくく、ダウト側がアグレッシブに、大きなリスクを負ってでもホラ吹きを仕留めにいく必要がある。その一歩を見逃すと、一気にホラ吹きがゴールできる射程に勝利条件があるのだ。
【評価】

【所感まとめ】
1プレイは慣れれば10分も掛からりません。一部のプレイヤーが下手をこけば3分で終わるかもしれない。3プレイもすればみんながこのゲームの肝を抑えられるようになるでしょう。
トラディショナルゲームをライトでヒップに改造した好例だと思います。
2015年を代表する小箱ゲームの良作が登場です。
◆もちろんベリシネベリシも載ってます
タイトル名は「マンモス」。ゲーム中にはマンモスだけでなく、絶滅しそうな生物が8種登場し、彼らが滅んでいく姿を目の当たりにすることになるのだ。イカすテーマ!

アバクス小箱。と思いきや、見慣れないロゴがもう一つ。
「HOBBY WORLD」
ロシアのゲームメーカーだ。
昨年「ハリウッド」というロシア製ボードゲームが国内流通していたが、それを出していたメーカーである。
つまり「マンモス」はHOBBY WORLDとの連名ということになっている。
ちなみにこちらがHOBBY WORLDのマンモスのページだ。
http://international.hobbyworld.ru/sauries
また、このページにも記載がある通り、「マンモス」はトラディショナルなトランプゲームがルールのもとになっている。英語説明ページではチートやダウトに似ているとあるが、実際にはロシア地方で遊ばれるベリシネベリシを基本的なルールとして採用している。

中身。
全てエンボスのカードで、大きく3種類がある。
①:8種族の生存状況を示すカード
②:生物カード(2~8まで、数字の数だけカードの枚数も存在する。最近で言えばペアーズ的な構成)
③:恐竜カード
①はテーブルの脇に並べ、②と③は混ぜて各プレイヤーの手札+山札になる。
ちなみに③は人数によって規定枚数がランダムに混ぜられるルールだ。

プレイヤーの目的は自分のカードを全てなくすことである。
ゲームが始まると、まずスタートプレイヤーが種の名前を一つ宣言して、手札を1枚~4枚場に出す。例えば、「サーベルタイガー!」と宣言して、手札から3枚場に出すといった具合。
また、この時カードは伏せて出されており、表向きは全てサーベルタイガーを出しているという体である。しかしそれは義務ではなく、実際にはすべてサーベルタイガーである必要はないし、サーベルタイガーが1枚も含まれていなくてもよいのだ。
それ以降のプレイヤーは、宣言された動物のカードを自分も宣言してカードを出すか、直前のプレイヤーの宣言に物言いをつけるかのいずれかを行うのである。
つまりダウトなのだが、このゲームでは少しそのあたりの勝手が異なる。
ダウトをしたら、前のプレイヤーが出したカードのうちの1枚だけをめくり、それをもってしてダウトの成否が決められてしまうのである。つまり、4枚中1枚だけしか真実が含まれていなかったとしても、その1枚がめくられれば無罪放免なのである。
ダウトに失敗したプレイヤー、ダウトで成功されたプレイヤーは、それまで他プレイヤーが前に出していたカードを全て引き取り、自分の手札にしなければならない。

そして、これがベリシネベリシを上手くテーマ消化したポイントなのだが、ある種の生物について、全てのカードが手札にあるとき(3の数字のカードが3枚とか)、そのカードをまとめて捨てることが出来るのである。
捨てたカードは①の生存状況カードの下に入れ、生存状況カードを絶滅サイドに切り替えることで見える化するのである。
それほどシステムに沿ったテーマ付ではないのだが、一応絶滅しやすい生物ほど数字が小さくなっており「はい!マンモス絶滅!」とか口にするだけで割に楽しくなれるのである。

もう一つベリシネベリシに変化を加えているのが、この恐竜カードだ。
恐竜カードはダウト時にめくられると効果を発揮し、主に場に出ているカードを誰かに押し付けたり消滅させたりするのである。
ゲーム的にはおおよそ以上の要素で出来ている。
ダウト時の「1枚めくり判定システム」が、このゲームをベリシネベリシから大きく変化させているように思う。ベリシネベリシのようにジリジリする展開にはなりにくく、ダウト側がアグレッシブに、大きなリスクを負ってでもホラ吹きを仕留めにいく必要がある。その一歩を見逃すと、一気にホラ吹きがゴールできる射程に勝利条件があるのだ。
【評価】

【所感まとめ】
1プレイは慣れれば10分も掛からりません。一部のプレイヤーが下手をこけば3分で終わるかもしれない。3プレイもすればみんながこのゲームの肝を抑えられるようになるでしょう。
トラディショナルゲームをライトでヒップに改造した好例だと思います。
2015年を代表する小箱ゲームの良作が登場です。
◆もちろんベリシネベリシも載ってます
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