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BG紹介:3は多すぎる

『損して得取れ』

エッセンシュピール2015でアミーゴがリリースする小箱ゲームは6つ。
その半分は他メーカー絡みの留学生だが、オリジナルアイテムにもそこそこ力があり、当たり年と言えるかもしれない。

まず最初に紹介したいのは、やはり一番の注目タイトルである「3は多すぎる」だ。
シュタウペが「アークノア」「23」の作者と組んで作り、アートワークをオリバー・フロイデンライヒが手掛けた本作。
シュタウペへの直接インタビューでわかったのは、元々はNSVのゲームとして一年半開発を行っていながら、NSVのポリシーとはズレがあったので、最終的にAmigoから出したという経緯だ。
確かにこのゲームはNSVのゲームの中では難しい部類。
しかし、ある程度ゲーム慣れしたフリークたちには好物と言える歯ごたえのゲームなので、是非お勧めしたいのである。

3sugiru01.jpg
見た目は完全にNSVなアミーゴ小箱。
オリバー・フロイデンライヒがアートをやると、カードUIが抜群に良い。
ただ、今回は7つの配色が結構微妙なので、一部のプレイヤーにはプレイしにくい可能性はある。

カードは1から89までの数字カードと、ボーナスカードである。
もちろんエンボスが掛かったアミーゴ品質だ。

ゲームの目的は、この数字カードを場から取ってコレクションすること。
集めたカードは色ごとに分けて保管するのだが、各色毎に…
1枚あると1点。
2枚あると5点。
ただし3枚になってしまうと裏返されてー3点。
という「取りすぎたらダメよ」のシステムだ。

3sugiru02.jpg
カードは自分の山札から取る形式になっている。
最初に20枚が配られて、そのうち8枚を手札に。
残りが2枚になったら6枚を補充。
さらに残りが2枚になったら6枚を補充。←ここで山札がなくなる。
さらに残りが2枚になったらゲーム終了だ。
この2枚残しのルールが小さなポイント。大きく3段階あるハンドリングの中で、常に2枚はその段階で使わないカードとして残る形になっている。

3sugiru03.jpg
カードを出すときは、その数字の大きさによって配置する列が決まっており、さらにその列の中でも左から右へ数字が大きくなるような配置にするルールとなっている。
この時、対応する列のカードの枚数が(スタートカードを含み)5枚になっていたら、カードを引き取ることになる。
ニムトみたいなルールだが実際には結構違くて、右端に配置した場合は一番左のカードを、それ以外の場合は配置したカードよりも大きな数字を全て引き取るというルールである。そのため、ある程度取るカードをコントロールすることが可能だ。

3sugiru04.jpg
プレイヤーが最も頭を悩ますのはボーナスカードだろう。
まず、7色のカードを(表向きの状態で)最初に揃えたプレイヤーは10点ボーナスが与えられる。次は7点、次は5点、3点、という階段式。
バーストの事を考えると控えめにスタートしたいところだろうが、このボーナスで出遅れると3点~10点の差が出る可能性がある。

さらにだ。
この早取ボーナスにカウンターの如く設定されているのがファイナル・ボーナスだ。
ファイナル・ボーナスはゲームが終了した時に7色全て表向きなら10点、6色なら5点という設定で、これを逃すのは痛い。
しかし、いち早く7色揃えたプレイヤーがバーストなしにファイナル・ボーナスをゲットすることは難しいだろう。

ここがゲームの大きなポイントだ。
実は、バーストした後も同じ色を再度1枚目から集め直すことは可能である。つまり、一度バーストしても2週目に突入してファイナル・ボーナスをゲットすることは可能なのだ。

3sugiru.jpg
ちょっと落ち着いてゲームの全体像を振り返ろう。
ゲーム終了時のベストなコレクションは7色×2枚の、計14枚のカードを集めることである。それに対し、プレイヤーがゲーム終了までに受け取るカードの枚数は、平均すると16枚~18枚程度だ。
つまり、普通に過ごすと1つ2つバーストする計算になる。
そもそも、バーストせずにゲームを終えることが難しい設定になっている。

各色で2枚までならプラス(5点)、もう1枚取るとバーストしてマイナス(-3点)。この落差にビビってしまうのが普通かもしれないが、各自が受け取る平均カード枚数や、各種ボーナス点を考えると、どこかのタイミングで思い切らないと、全員は我慢ができないようになっているのがみそなのだ。スタートダッシュしても、牛歩作戦をとっても、バーストリスクの曲線は終盤手前に交差するようになっている。

だけど皮肉なことに、誰かが沢山取ってくれれば、自分は取らずに済むわけで。
このゲームは他のプレイヤーの動向や決断が自分の状況を作るようになっており、自分の手札だけ見ていても解決はしない。勝ち筋が相対的な要素で出来ている。その中で、中期的視野を持ってリスクに飛び込むか、飛びこまないかの覚悟が求められる。

「3は多すぎる」の素晴らしいところは、“どこかのタイミングで大きな決断を求められる”ということだろう。

【評価】
   8.jpg

【所感まとめ】
ニムトとは全く異なるゲームですが、ニムトと同じ様なゲーム感を求めるところがあるゲームです。ゲーム慣れしてない人の中には「ニムトはどうしたらいいかわからない」という意見もあったりしますが、「3は多すぎる」でも同じような難しさはあります。
しかし、このゲームの理屈は非常にしっかりしているもので、理解さえすれば"素晴らしいままならなさ"を堪能できるでしょう。
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コメント

金賞記念コメ
ご無沙汰でございます。この記事を読み、独尼から買って先日遊んだところ大変良かったので、金賞受賞のお祝いを兼ねてお礼申し上げます。
実際やってみると、事故感が強いニムトとは全然違って取りたくないのに取らざるを得ない洗面器ゲーでしたね。最初からイケイケで10点ボーナス取った挙句の終盤のツケが恐ろしゅうございました。
2015/12/26(土) 19:04:34 | URL | hirocean #-[ 編集]

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