紹介:アパルーサの決闘★★★☆☆

どうすか。西部劇ですよ。
それも信じられないことに、エド・ハリスが監督・出演の本格派。
脇には相棒役のヴィゴ、適役のジェレミー。それぞれ渋い役所を演じている。
スタイリッシュなカメラ写りが実にカッコいい作品だ。

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(2009/06/24)
エド・ハリスレニー・ゼルウィガー

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『歴戦の保安官、エドとヴィゴがとある街の悪役ジェレミーと対峙する』という、極めてオーソドックスなストーリーライン。
そこにレニー・ゼルウィガー扮する謎多き女が現れ、完璧だったエドとヴィゴのコンビに変化をもたらしていく・・・。

エドとヴィゴが本格的に西部劇を演じているのが一番の見所で、お世辞抜きにめちゃめちゃ格好いい。男臭い2人の絆が充分に感じられる熱演だ。
数少ない立体的なガンファイトシーンにもリアリズムが感じられ、ドラマチックだ。
この緊迫感は過去の名作西部劇にも劣らないパワーがある。

ただし、ただしだ!
レニー・ゼルウィガーがこの“男らしい完璧な世界”をぐっちゃぐちゃにしている。
所謂尻軽女として登場するこの女性は、基本的にはエドとくっつくことになるのだが、その絡みの節々でパーフェクトだったエドのイメージが崩れていく。必要以上におつむの弱いマヌケに見せてしまう。
そこまでアホに見せんでもいいだろうと思うのだが、たぶんそれはエド・ハリス自身が見せたかった部分なのだろう。映画としては失敗だと思うのだが。
そもそもこの女性の人物像自体がぼんやりして納得しがたい。

演出的には非常に現代的で、カメラワークも編集も小奇麗。西部劇ならもっとブレを出したほうが良いと思う。
う?ん。でも今の若い世代が「真昼の決闘」を観ておもしろいとは言わないだろうし、この辺は必要最低限の“時代らしさ”なのかもしれない。


尻軽女をもっと深みのある女優が演じて、カメラワークをもっと大雑把にしたら★5つの傑作になりえた作品だと思う。舞台の作りこみもかなりのものだ。
気持ち的には応援したい映画なのだが、全体的に惜しさが漂う★3つ。
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コメント

「西部劇もの」も好き
これは、もしかしてロバート・B・パーカーの小説を映画化したものでしょうか?
本の扉の文章に心打たれて買ったものの、未読状態ですが、、、

一度に一人だ。
相手が何人いようとも、一度に一人を倒せ。
そうすれば、常にお前とその相手との対決だ。
そして、相手はお前の方が早いことを知るんだ。

と、渋いセリフ。DVDもチェックですね。(まず、本を読め)
2009/07/17(金) 01:15:46 | URL | カインのしるし #-[ 編集]
そうみたいですよ。
私は西部劇の本って読んだことないですねぇ。
どんな感じなのか気にはなりますが。

しかしそんな台詞はありませんでした^^
でも細かな作りこみはしっかりしてあるので、私的評価は高めです。
2009/07/17(金) 12:48:07 | URL | 海長とオビ湾 #-[ 編集]
何々?西部劇!?
むふふぅ、オレも大好きです。

ヴィゴもいいねえ!

西部劇のヒロインと言えばモーリン・オハラかヴァージニア・メイヨはいかがでしょうか?モーリンは尻軽ってタイプでもないのでズバリ、ヴァージニア・メイヨ!コレで決まりでしょう。
真昼の決闘のグレース王妃は高貴すぎます。しかもあん時はまだぺーぺーだった。

ん?ちと古かった?^^;
2009/07/17(金) 15:58:05 | URL | Area51 #RFOB2wWc[ 編集]
モーリン小原は定番でしょう!メイヨはあんまり西部劇のイメージがなかったんですけど、なんかお勧めの西部劇出演作品ってあります?

モーリンで思い出しましたが、この映画はどちらかというとジョン・フォードの「荒野の決闘」にイメージ近いかもしれませんね。
2009/07/17(金) 16:38:05 | URL | 海長とオビ湾 #-[ 編集]

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