スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| BACK TO TOP |

ウォッチメン★★★★☆

ウォッチメンの原作を知っていて劇場に行かなかった人間はほとんどいないだろう。申し訳ない。だって評価が3点台だったから損するかなぁと思って。
ところがどうだい。素晴らしい完成度じゃないかね。チミ。
ザックスナイダーもこの路線なら“先生”の称号が近い。

ウォッチメン ブルーレイ スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]ウォッチメン ブルーレイ スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
(2009/09/11)
ジャッキー・アール・ヘイリーパトリック・ウィルソン

商品詳細を見る

DCコミックが取り上げた傑作を「300」のザックスナイダーが映画化。
極めて現実世界に近いパラレルワールドを舞台に、常人ヒーローの活躍と葛藤を描く。映画版の展開は原作とほぼ同様。若干の違いは後述。

舞台は80年代。ソ連との冷戦下にあるアメリカで1人のヒーローが何者かに殺される。何故ヒーローは殺されたのか。旧知の友人でありチームメイトであったロールシャッハは独自の捜査を開始するが、犯人の正体はおろかその目的さえ掴めないでいた・・・・。(掴みから流れまで原作忠実)

世界規模で進む大枠の展開と、ロールシャッハ(コバックス)を中心とする細かなストーリーに加え、それぞれのヒーローが回想する過去の記憶、という3つの物語が終盤に向けて収束していくことで作品としての合点が行くような構成になっている。
そのため終盤に掛かるまで物語の本筋はカオス状態。むしろそのカオスの中で個々のキャラクターが際立つように作られている。
そうして作られたマッドで泥臭いキャラクター像がこの映画(もしくは原作)の魅力の1つだ。

映像化に際しては現実世界に常人のヒーローが居るという時点でリアリティの確立が難しいはずだが、60年代のアートワークや実在人物のデフォルメ感を利用して違和感なくダサいヒーローを現実世界に溶け込ませている。監督の見事な手腕だ。
オープニングの“The Times They Are a-Changin'”も掴みの回想劇として素晴らしい。
中でもロールシャッハ、コメディアンの映像化完成度は素晴らしく、こんなにかっこいい2人が観れるとは思ってもいなかった。

映画化にあたり各キャラクターが若干人間の度合いを超えたものの、そのおかげで映画としての見応えや迫力は申し分ない。「300」式のスローと早送りを併用した映像も“1枚絵を際立たせる演出”として効果が高い。かっこいいよ。

そもそも「ウォッチメン」はアメコミの中でも抜きん出てディープな作品で、原本は入手困難であるし知名度も(日本では)低い。ただしファン層からは根強い人気で殿堂入りの傑作とされているビジュアルノベルである。(※DC版は復刊されたらしい。)
その魅力というのは20世紀中盤というシンプルでアンバランスな時代を“現実世界のパロディ”というシュールな冗談で笑い飛ばしたところにあるだろう。しかも飛び切りナンセンスな冗談で。
こういう勧善懲悪とは程遠い世界に“ロールシャッハ”という勧善懲悪の矛盾したキャラクターが存在することが「ウォッチメン」の面白さを端的に表しているのだが・・・・。
ああ、こう書いてみるとファン以外にはやっぱり敷居が高い。

よく言われる結末に関する原作との相違について、個人的には容認できる。
冗談のキレが鈍ってしまい突き抜けないものはあるが、あの局面でイカ野郎が登場してサイキックで宇宙人が??なんて展開をしたら映画としてカオス過ぎる。
映画人としての諸々の判断(切捨てどころ)は、監督して評価できると思う。あれだけ映画化が難しい原作なんだしね。
観る人は選ぶかもしれないけど、傑作には違いあるまい。
| trackback:0 | commnet:0 | BACK TO TOP |

コメント

コメントする


秘密にする
 

このエントリーのトラックバックURL

これがこのエントリーのトラックバックURLです。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

このエントリーへのトラックバック

プロフィール

海長とオビ湾

Author:海長とオビ湾
motto:物より心
webmaster:ALOHA! Maura Kalusky FANLOG

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

比類なきリンク先

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。