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ミルク★★★★☆

実在するオープンなゲイ活動家、ハーヴェイ・ミルクの半生を描いたドキュメンタリー映画。同じくゲイであることをオープンしている監督作であることと、アカデミーへのノミネートで注目の作品だ。
ミルク [DVD]ミルク [DVD]
(2009/10/21)
ショーン・ペン

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舞台はゲイへの差別・迫害が厳しかった70時代。
カストロ通りからはじまるゲイ・ムーブメントは、その立役者であるミルクを中心に政治の世界へと広がっていく。
数多の失敗を潜り抜け、最後にはいのちまで失ってミルクが手に入れたもの、世界に訴えたものは何だったのか。
ゲイの歴史について語ろう、というだけの映画では決してない。
潜在、もしくははっきりと実在する“自分で無いもの”への倫理観。
差別を与えられることの絶望と、乗り越えるための希望について、これでもかと言わんばかりにわかり易く説いてくれる物語である。

映画としての出来はそこそこだが、特筆すべきは俳優人の名演。
ショーン・ペン、ジョシュ以外はほとんどを若手で占めていながら、地味な展開を実直に演じている。
ペンのナチュラルな演技は男優賞も納得。スクリーンに映る“その人”の人生を観ているのだと思わせる説得力。決して派手な演技でも役柄でもないのだが。
映像面でもおもしろい演出がある。当時の映像をそのまま差し混む(ノイズ除去もあえてなし)などしてノン・フィクションのリアリティを追求している。巧い映像化だと思う。

映画の脚本としては抑揚がなく、取り上げられた人々についてもゲイ、反ゲイという以外、特に個性強く描かれているわけではない。
(特に反ゲイの主張については説明がばっさり割愛され、キリスト教に疎い日本人としてはピンと来にくい部分がある。これはまぁしょうがない。)
“淡々”と言うと語弊があるかもしれないが、ドキュメンタリーらしいドキュメンタリーになっていると言える。観る人の中には「退屈だ」という人もいるだろう。

とは言え、彼が世に出てからの半生を見事に2時間映画に収縮できているのは、ミルク自身の目指す世界・主張が首尾一貫していたからだろう。それゆえの説得力みたいなものはしっかりと伝えることができている秀作だ。
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コメント

ショーンペンの演技がすごかったです。
2009/10/26(月) 12:45:11 | URL | 由紀 #-[ 編集]
ダヨーネ
2009/10/26(月) 21:06:17 | URL | 海長とオビ湾 #-[ 編集]

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