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ミッドナイト・トレイン★★★☆☆

君はもう「ミッドナイト・トレイン」を観たか!

微妙にチープな豪華キャストで贈る、絶妙にチープな深夜特急ミステリー。
見た目からはまったく想像できないが、正真正銘の2009年新作。
ある種のフェチ映画としては秀作と言える出来栄えである。

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(2009/12/18)
ダニー・グローヴァーリーリー・ソビエスキー

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クリスマスの深夜特急で起きた変死事件と、その被害者が持っていた謎の箱をめぐる典型的な列車殺人ミステリー。
最初に変死事件を目撃したのは中年、女医学生、車掌の3人。
変死体が抱えていた箱に魅了された3人は、遺体を始末して箱を自分達のものにしようとするが・・・・。
次々とあきらかになる乗客たちと箱の関係、話をややこしくする途中乗車の面々。

いわゆる列車ミステリーに必要なものが一式揃った映画である。
一式揃った上での変態的脚本・演出がこの映画一番のみどころだ。
オープニングカットの尋常でないダサさには驚くかもしれないが、これは本作の名刺みたいなものである。まずは停止ボタンを押さずにじっくりと観て欲しい。

乗客たちを一通り見回したところで気付くのは、この作品がなにか得体の知れないチープさに包まれているということである。なんかもう、全体的にすっごく古臭い。
それはひとつひとつのシーンに対する工夫の無さであったり、俳優の演技だけで時間を使ってしまう怠け根性であったり、はたまた時代を飛び越えて出現した理由無き80年代の誇りっぽさであったりする。(何故80年代なのかは観て感じて欲しい。)

そんな圧倒的な古臭さの中にあって、なんとか物語を観続けることができるだけの絶妙な動機を与えてくれる脚本が素晴らしい。登場人物たちが魅了される“箱”は見るものによって中身が変わると言う珍品だが、このあってもなくても良いような“箱の設定”が、この物語をファンタジーにし、最終的には寓話へと昇華させるのを手伝っている。(真面目な話をするなれば。)
そうでありながら、人によって見えるものの違いには実際のところほとんど意味がないというあたりは、なんとも肩透かしでスガスガしいではないか。

細かく説明するのは興醒めだが、リーリー演じる女医大生の変貌ぶりもこの映画の肝と言える。
罪悪感からなのか、シュンとしているな?なんて思ったら20分後にはコッテコテの悪女になり、さらに20分後にはなんとスプラッター化している。
まったくもって意味不明な変貌だが、これなくして「ミッドナイト・トレイン」は完成しない。

“ミッドナイト”。なんて素敵な単語だろうか。

そう。ここはチープに捧げられた変態の世界。
不埒な鑑賞者を許容するアナザーワールドなのだ。
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