ホースメン★★★☆☆

ヨハネの黙示録うんぬんという、よくある宗教系猟奇殺人ミステリー。
その猟奇殺人犯がチャン・ツィイーだってことで話題になった「ホースメン」。
おもいっきりネタバレなんで、これから観るかもって人はみないでね。

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(2010/02/05)
デニス・クエイドチャン・ツィイー

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猟奇殺人で連続と言えば儀式。
その中でも定番と言えばやっぱりキリスト教ものなわけ。
今回はヨハネの黙示録とやらがテーマらしく、4人の騎士と4人の生贄が登場する。もちろん騎士が犯人で生贄が被害者。
ということで、なんとチャン・ツィイーの単独犯ではないのだ。そこでちょっと萎えてしまった自分にも気付く。複数犯というだけで“猟奇殺人”というテーマに神秘性を感じなくなってしまったのだ。
でもまぁ、そんな僕なんかほっといて黙示録に沿った犯行が行なわれていくわけです。

チャン・ツィイーは犯人の中の紅一点、唯一逮捕されて刑事達の情報源となる存在だ。
刑事をからかうような態度と妖艶な雰囲気はさすが。だけど・・・、刑事側を惑わせるわけでもなく、事件をよりおどろおどろしくする秘密を持ってるでもなく、普通に刑事を誘導している。
物語全体の中でも随一の存在感とカリスマを発しているだけに、本筋との絡みが希薄すぎてもったいない。いや、もったいないというよりその存在感が不自然ということになってしまう。なんなんだろうか。ひょっとしたらもっと重要な役どころにしたかったのかもしれない。

物語はデニス演じるブレスリン刑事の家庭問題にも踏み込んでいく。
妻を亡くしたことで仕事にのめりこむ刑事、知らぬまに子供との距離が広がってしまっている。
なんとか親心を見せようとするものの、肝心のところで事件が動いてうまくいかない。(お約束たっぷりな・・・)

そして・・・・猟奇殺人で家族を掘り下げたら答えは1つ。家族は事件と関係を持つことになるわな。
もうこれってセブ・・・まぁいいか。
とにかく主人公の刑事を激しく揺さぶる形で家族が絡んでくる。さほど意外でもないのだが。

雰囲気作りはわりにしっかりやっているし、定番に定番を重ねてしまっている以外はよく出来ていると思う。一番痛かったのは犯人達の動機がおセンチでチープすぎるってことだ。
なんというか、こう、もっと背筋に来る様な衝撃的な思想を欲してしまう。「セブン」という秀作ありきだとどうしてもそう感じてしまうのだ。

ちなみにALMOST FAMOUS主演以来、目立った活躍のなかったパトリック君が犯人の1人に・・・。
10年経つのに顔かわんないねぇ?。
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