2012★★☆☆☆、ハリポタと謎プリ★★☆☆☆

⇒2012★★☆☆☆
“地球滅亡モノ”は100年超の映画史においてもっともつまらないテーマの1つである。
パニックだけならまだしも、定型化されたお涙頂戴の家族愛ストーリーを毎度毎度見せつけられるんだからたまらない。安易なテーマを選んで置きながら鼻につくことするもんだから余計に印象が悪い。
でもまぁ、映像がこれまでにない迫力ってんだから観るしかない。もうこの際、脚本は0点でも良いのさ。

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ゴゴゴゴゴーーー!!!
地割れの中に飛行機が入っていき、横から地下鉄が飛んでくる!
悪くないっすよ。わりと面白いアトラクションです。

でもね、地球が崩壊した後はもう、救いようがない。
脚本が空気のようにカラッポなのは別に気にならん。
むかついたのは、あれだけ金のかかった大崩壊をCGで再現しておきながら、最後になって90年代アクションも真っ青の“水中ギア詰まり騒動”なんていうクソみたいにつまらんものを見せられたことだ。
本当につまらん!なんだあのくだり。
まったくもう。
しかもこの主人公の科学者、言動がむかつくのは僕だけだろうか。

⇒ハリーポッターと謎のプリンス★★☆☆☆
原作を読んでから随分たったんで細かいところは忘れてしまったけども、わりと頑張って映画尺にしてあるように思う。ただし、物語内のテンションがころころ変わる歪さは相変わらず。映画がそもそもつまらなかったところに、原作も予定通りつまらなくなってきていたのでそれほど失望がないのが救いどころである。
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ライラの冒険とほぼ同時リリースだった1巻のころ、ハリーポッターは確かに面白かった。
現代的な理詰めファンタジーではあるのものの、児童書界の新生スーパースターという鉄壁の肩書きでライラの冒険なんか存在しなかったも同然だった。“みぞのかがみ”のようなシンプルで素晴らしいエピソードがあった。
しかし大半の読者も予想したであろう通り、魔王との戦いが具体的になればなるほど、児童書としての面白さは失われていった。
映画化も原作をつまらなくした犯人の1つだろう。“児童書界のスーパースター”であり続ければ、もう少し違う愛され方をした作品だろうに。

映画としてはそこそこ。暗いトーンで統一された映像も悪くはないし、笑いどころもある。
後は、これまで「映画」という比較的ライトなメディアでファンになってくれた人々が、ザッツ・エンターテイメントから外れてきたハリーポッターを許容してくれるかってことじゃないだろうか。

以上、ハズレ2本。
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