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第9地区★★★★☆

それはカルトか、革命か。

「南アフリカに突如飛来した宇宙船。
中にいたのは凄まじい数のエイリアン難民だった。」

こんな前置きのB級映画がアカデミー賞作品賞ノミネートである。異例中の異例だ。
これはただごとじゃないぞということで早速鑑賞。

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ヨハネスブルグに飛来した宇宙船。
「ついに人類が宇宙人と対面する!」
というその瞬間は、僕らが想像していたほどドラマティックなものでも、神秘的なものでもなかった。
そこにいたのは衰弱し、疲れきった弱者。
侵略者でもなく、取引相手でもない。ただ弱者として存在するエイリアン。
(これまでのSF映画には盲点ともいえる設定!)

人類はエイリアンを隔離し、管理を始める。
しかし、彼らは見た目が醜くだけでなく、行動が粗暴そのもの。
共存している住民の怒りはついに爆発し、エイリアン達の強制移住作戦が開始される。

強制移住作戦を実行するのは冷酷な民間企業。
作戦の責任者に任命された主人公ヴィカスはエイリアン居住区へ移住のサインを(どういうわけか自分で)貰いに行く。サインを一軒一軒貰い歩く主人公。(アホか!なんて言わないであげてください。B級世界ではごく普通のことです)
そんな時、彼は偶然発見したエイリアンの秘密部屋で妙な液体を浴びてしまう。
だんだんと体に異常が現れはじめ、ついに左手はエイリアンに・・・。

生きた貴重なサンプルとして企業に売り飛ばされてしまう!というその間際に、なんとか逃亡。
管理する側から一転、終われる身となった彼が選んだ避難先は、他ならぬ第9地区であった。

・・・以上のようなストーリーがモキュメンタリー手法で展開する。

監督が南ア出身で、舞台が南ア。
取り上げられるのが汚くて差別されるエイリアンってんだから、メッセージはほぼ直球。
エイリアンに関連しない部分でもその主張が見え隠れしたりして・・・。
でもね、そういう嵩張るメッセージが気にならないくらい見た目に力が入れられているし、徐々に主人公に引き込ませていく脚本がそれを気にさせない。

う?ん。しかしこれは・・・。
コッテコテのB級カルト映画だよね。

確かにモキュメンタリー手法の使い方がとても上手で、物語の進行には非常にリアリティがある。
でもですよ、5分おきに強烈な突っ込みどころが出現するってんだから、普通のSFじゃない。
これ、B級に耐性がない人は大丈夫なのかなぁと心配になってしまうくらいの。

まぁそれが分かっていたとしても、ラスト30分にかかるまではそんなに面白くない。
あれ?評判と違うなぁなんて思ってたところに、主人公の大反撃が始まる。
はじけるカタルシス!
くたばりやがれ!
ってな感じで爽快なSFアクション。これはすごい。
これまでに観たエイリアンテクノロジーの中で一番説得力があった。

いやしかし、
意外性があってよかったのは、ラストシーンのテーマを夫婦の愛情にしたところ。
ヒュ???。
ややっこしい設定が入り乱れる中でも、この映画が訴える皮肉はしっかりと伝わってくる。
B級でありながらここまで巧みな見せ方をする映画はこれまでに無かったと思う。
快作。


なんでこれがアカデミー賞にノミネートするの?って疑問はそれでも解けないんだけどね。
あくまでカルト系の映画であって、皆が映画館に駆けつける!って作品じゃないと思う。

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コメント

昨日レイトショーで観てきました

液体が顔にかかるシーンは予告編でみてましたが、そのあとどういう展開になるのか期待したのですが・・・
あれ?「ザ・フライ」?

僕が期待したのは、ドキュメンタリー手法を使ってるだけに、もっと突き放した、解決もカタルシスもないような結末でしたが
やっぱり、どこまでもハリウッドの公式の範囲内の映画でしたね

しかしあのアクションシーンはバツグンに面白い!
ので、おおむね満足なのですがw

主人公の左手変化はモンスターエンジンのネタみたいで、妙にツボでしたが
2010/04/14(水) 12:22:14 | URL | へべれけ #-[ 編集]
仰ること、実はよくわかります。
この映画、正直かなり雑なつくりですし、B級やカルト映画を見慣れている場合はそれほど斬新な部分も多くありません。

モキュメンタリー部分もロボコップのオマージュ的な印象を受けますが、そのモキュメントがどういう視点設定なのかが散漫です。

ということで、わりとアイデア一本勝負だったなという気もします。
端的に言うと、チマタで言われるほどは・・・
という感じはありますね。
2010/04/15(木) 00:44:51 | URL | オビ湾 #-[ 編集]
私は割と傑作の部類だと思いました。前半は生理的にも設定的にも胃が重くなって吐きそうだったんですが、それをぶっ飛ばす後半のカタルシス!しかもそのご都合主義的爽快アクションをフェイクドキュメントでサンドイッチしたことにより観ているあいだはやたらリアリティを感じてしまうという巧妙さに感心しました。でもやっぱり胃は重たくて、直後は食事ができませんでしたがw

デビルマンとか仮面ライダーを超リアル実写化するとこんな感じ?立場は真逆ですが。
2010/04/15(木) 15:44:32 | URL | hirocean #-[ 編集]
おもろそうやん!
かなり素敵な脚本のB級作品やな。
見に行こ。
2010/04/15(木) 19:52:17 | URL | あきお #wr80fq92[ 編集]
A級の母親と、B級の父親から生まれた変な奴。って感じかなぁ。
まぁ★4つはいけると思いますよ。たぶん。

でもね。hirocean卿の言うとおり、食欲はなくすよ。
2010/04/15(木) 21:45:56 | URL | オビ湾 #-[ 編集]

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