ホワイトアウト★★☆☆☆、南極料理人★★★☆☆

ホワイトアウト★★☆☆☆
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南極に墜落した飛行機の積荷をめぐるサスペンス・アクション。
南極調査隊に同行していた警察官の主人公が、変死体の発見を機会に事件に巻き込まれていく。

南極調査基地という密閉空間を利用して「犯人はだれぞ!」という緊張感をひたすら引っ張る映画。といえば大体想像はつくんじゃないだろうか。

シンプルな物語ではあるんだけども、これがどうもわかりにくい。
個人名がぽんぽん出てきたり、登場人物同士の関係が後から説明されたりするので、観ていて必要以上に煩雑に感じる。

真犯人については伏線がほとんど貼られないにも関わらず、察しがいい人であれば登場した瞬間にわかってしまう。だから種明かしもこれといって衝撃的とは言えない。
さらに。事の発端となった積荷の正体が明かされ、それがまたスゲーつまらなかったりするもんだからもう・・・。見せ方が悪いとしか。
サスペンスなんだからヒッチコック式にマクガフィンにしておけよという話だ。

でも、こういう深夜2時以降にやってるような、ちょっと間の抜けちゃう映画も必要だと思う。

南極料理人★★★☆☆
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新作としてはちょい時間がたっちゃったけど。
南極つながりなので一応掘り起こします。

南極の日本基地といえば昭和基地が有名。
でもこの映画の舞台はもっともっと奥地。一面真っ白の世界にたたずむ孤独な観測基地。
そこで調査という名の“私生活”を営む男達。それを傍から見て笑う映画。

怪我をした同僚の代理で南極基地に赴任することになった海軍付料理人の主人公。
平凡な父親像そのものの彼が、遠く南極の奥地で生活し、これまた南極とは思えぬうまそうなメシを作っている、というギャップに惹きつけられる。

料理自体は平凡なのだが、“孤独な南極基地”という縛りがあるだけでめちゃくちゃ旨そうに見える。さらに言えば“わざわざ作っている場面を見せる”ことで、出来上がりがより旨そう見えるという演出がされている。
まぁとにかく、おいしそうだった。

勘違いのないように、単にご飯がおいしそうに見えるだけの映画ではもちろんない。
平凡な日常にそれとなく存在する悲喜交々の人生ドラマ。
それを“食事”という日常のビックイベントを通して面白おかしく見せてくれる。

とても爽やかな映画で観ていて気持ちが良かった。
それ以上でも以下でもないが、神経張り詰めるような緊迫した映画の間に差し込むのに丁度良い。

以上、南極2本。
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