ファンボーイズ★★★☆☆

SWオタクのSWオタクによるSWオタクのための映画「ファンボーイズ」。
完全にSWオタク向けという裾野の狭さもあり、当初は国内公開もないものと思われていたが、「ファンボーイズ日本公開を目指す会」などによる積極的な活動もあり、渋谷シアターTSUTAYAでのみ短期間の限定公開となった。※沖縄国際映画祭は例外として。(DVDは5/13より発売中)

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特別編の公開も終え、ファントム・メナス公開まであと半年。
舞台は高揚感真っ只中の1998年アメリカ。
主人公はスターウォーズ大好きな4人の青年。しかしそのうち1人は末期癌で余命3ヶ月である。
「こんなに愛してるのにエピソード?が観られないなんて!」
彼らは最後の大冒険を計画する。
“スカイウォーカーランチにエピソード?のフィルムを盗みに行こう!”
かくして4人のワゴンは遥かカリフォルニアに向けて出発するのであった。

ストーリー的にはその他に何もないと言っていいくらい。
実際、途中からは癌なんかどうでもよくなっている。
要はスターウォーズネタで楽しむ作品であって、映画としての面白みは二の次、三の次といった様相だ。


確かに劇中はスターウォーズネタ満載で、ファンにしかわからない様な台詞が横行し、ひたすらニヤリとさせられてしまう。
やはりいい大人が何かに異常に夢中になるというのは傍からみると滑稽なもんだなという・・・。

実はポイントになると思うのだけど、この映画に「なぜスターウォーズに夢中になるのか」なんていう生産的要素は皆無で、「スターウォーズファンってどんな奴らか」という生態実録に近いところがある。
それ以外になんのメッセージ性もない。そこがこの映画の気持ちいいところだ。

よってこの映画は“各エピソード100回以上鑑賞”というような大人気ないファン達が、自分を棚に上げて同族の痴態を楽しむという趣向の作品ではないかと思う。(もちろんその大半には共感も含まれるんだけど)

しかしまぁそれを割り切ったとしても、期待を上回りも下回りもしないというか。

物語を無理やり盛り上げるためにトレッキーなどが“適当に”登場するのは別にいいが、同じスターウォーズファンとの対決シーンがお決まりのクイズしかないというのは胃にもたれる(2回もあるし)。
その他スターウォーズネタを放り込んではあるものの、無理やりコメディとして消化しようとした感が否めない。
スターウォーズの面白さは登場人物やメカだけではない。ジェダイやフォースといったデフォルメされた精神世界がある。でもそういう精神的なオタクっぽさはこの映画には出てこない。もっと内面から逝っちゃってるところが見たかった。
そういう意味で、スターウォーズバカ映画としても弾け切れない内容のように思えた。
コアなファンからすれば「もっとスターウォーズっぽさがほしい!」と思ってしまう。

ヒューマンドラマ/ドサ回りコメディとしての欠点は見ないものとしても★3つが妥当だと思うが、この映画を無理やり公開に漕ぎ着けさせた同志達には最大級の敬意をもって感謝したい。
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