紹介:エクストリーム・メモ(怪盗と大泥棒)

ワイルドバイキング」「ミイラのたからもの」など傑作の多かった昨年に続き、2010年のHABA小箱シリーズも好調なようだ。
まずはメモリーゲームにちょっとした工夫を加わえることでパーティゲームのような面白さが生まれた妙作、「エクストリーム・メモ(怪盗と大泥棒)」を紹介したい。

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イラストはスザンヌ・クリンケ。
HABAでは「ルツィフィクス」という激辛パズルシリーズでもイラストを担当していた。

中身はしっかりとしたメモリーゲーム用のタイル。それに得点チップになるお宝袋。
タイルは水色の泥棒と、緑色の怪盗の2種類がある。
全て混ぜて遊ぶこともできるが、このゲームの特徴である「誰が何を取ったかも覚えておく」という要素を引き立てるため、ラウンドごとに泥棒タイルと怪盗タイルを切り替えながら遊ぶようにできているのだ。

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基本的なルールは普通のメモリーゲーム。つまり神経衰弱。
でも良く見るとメモリータイルには2つのお宝が描かれている。タイルを取るには片方のお宝だけが一致すれば良い。
だがそうなると、一致しないでとられてしまうお宝があるために、そのお宝の残った方があぶれてしまうかもしれない。
「エクストリーム・メモ」では、これを利用した面白いルールを組み込んでいる。

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めくったタイルに描かれているお宝を見た覚えがあるとき、
さらにそのお宝が誰に取られたか覚えている自信があるとき、
「君がこのお宝の一方を持っている犯人だ!」
と宣言することができるのだ。コナンばりに。

宣言された人は正直に答えなければならず、そのお宝を持っていたら引き渡さなければならない。

こんな調子で新しいお宝をゲットしたり、人から取ったりしてゲームは進んでいく。
ラウンド終了時に一番多くタイルを持っている人がご褒美のお宝袋チップを受け取ることができる。
最初に2つのお宝袋チップを手に入れた人が勝ち。

このゲーム、是非4人以上で遊ぶことをお勧めしたい。
なぜなら人が多いほど“誰が何を持っているか”をよく覚えておく必要があるからだ。
もし2人で遊ぶ場合、手に入れたタイルは自分の前に積み重ねておくことにして、宣言のときは「●回前にとったやつ!」という感じに“何枚目におかれているか”を当てるルールにするといいかもしれない。(マイヴァリアント)

【所感】★★★★★★★☆☆☆
メモリーゲームは自分との戦いになりがちなのですが、このゲームは他の人のお宝にも集中力を向けさせることで“お宝の取り合い”というドラマを生み出しています。
タイルが泥棒と怪盗の2種類にわかれていることで、ラウンドごとに新鮮なプレイ感を保てるのも良い工夫だと思いました。
お勧めです。
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