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ファッションが教えてくれたこと★★★☆☆

何かと露出が多いアメリカ版VOGUEの有名編集長アナにスポットを当てたドキュメンタリー映画。もちろん自分はVOGUEを読んだことがない。映画にも露出が多いので、キワモノ編集長とオートクチュールがいっぱい載ってるファッション誌という先入観だけは持ち合わせている、程度である。

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夏はファッション業界では新年にあたるらしい。
だから“新しい流行が示される時期の、しかもVOGUEの9月号”は業界でもっとも注目されるキーアイテムなのだそうだ。
本作はVOGUE9月号が出来上がるまでの過程を、その編集長と周辺スタッフを中心にドキュメンタリーに仕上げた映画である。

仕事に対する冷酷なジャッジと態度から“氷の女”と呼ばれるアナは20年以上もアメリカ版VOGUEの編集長の座についている文字通りの女王だ。このドキュメンタリーでも彼女の爽快な豪腕っぷりを如何なく拝むことができる。
超優秀なエディターや写真家が練り練って仕上げた誌面を、バッタバッタと没にしていく姿は鬼のようだ。
ぶつくさ言いながら、切られても切られても果敢にアナに向かっていくエディター達の姿には、観るものの仕事魂を喚起させるものがあった。

映画が進んでいくと、僕のような素人にもVOGUE9月号の重要性とエディタの意気込みがひしひしと伝わってくる。一種の記録映画を観ている気分にさえなりそうなお高い世界の緊張感。ひょえ??。しかしこれが彼らの日常なのだ。

映画後半、9月号締め切り間近のアナにプライベートな質問をする素晴らしいシーンがある。自らの弱点が子供達であること、アナの兄弟達が社会的に認められた仕事をしていること。
無敵の調合金編集長が、珍しく人間らしい表情で質問に答える。

「兄弟達は、私の仕事をおもしろいと思っているわ。おもしろい仕事をしてるって。」

映画序盤にアナがファッション業界を批判する人々にたいして、「クールな部類に所属していないことへの不安の表れ」と一蹴するシーンと重ねてほしい。
誰しもがコンプレックスを持っている。この映画が彼女のドキュメンタリーであることをはっきりと認識するシーンである。


音楽が若干ベタすぎる感じがするのと、臨場感のある原題“THE SEPTEMBER ISSUE”が「ファッションが教えてくれること」という野暮な邦題にすげ変わってしまっているのが残念極まりないが、映画としての見所を携えたドキュメンタリーという点で優秀。
ファッションにとりわけ詳しくなくてもお勧めできる。
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